住宅街の中にぽつんと残る雑木林、
大半のクヌギがカシノナガキクイム
シに犯されて樹液が大量に浸み出て
いることも手伝って、多くのクワガ
タが集まってきます。2023年
樹液に集う主要な甲虫は今までに
4月21日 ヒラタクワガタ
4月27日 コクワガタ
5月 3日 シラホシハナムグリ
5月17日 ノコギリクワガタ
5月19日 カブトムシ
が既に現われました。
2023年3月8日夜 今日の最高気温は20度、18時30分現在の気温は15度、”もしかしたら”との期待を抱いて 約4ヶ月ぶりにクワガタ達のオアシスに入りました。
カシノナガキクイムシ(カシナガ)に犯されたクヌギの多くは、醗酵臭は感じませんが樹液が浸み出ていました。
No.5のクヌギ根元の樹液では、ワラジムシが数匹活動していました。
No.3のクヌギでは、樹上でどす黒い樹液が滴っていました。
No.1のクヌギでは、フタオビアツバでしょうか? 樹液を吸っていました。
2023年3月22日夜 今日の最高気温は22度、18時30分現在の気温も17度、”今夜はどうか”との期待を抱いて 12日ぶりにクワガタ達のオアシスに入りました。
勝手にナナンバリングしたクヌギを、期待度の高さと移動距離の短さを考慮した順にNo.4、6、9、8、3、5、1、7と巡りましたが、クワガタは見つかりませんでした。樹液は浸み出ていましたが未醗酵のようでした。「何か足りないな~」と思い No.2のクヌギがあった場所に向かうと、そこにはシートの巻かれた切り株がありました。昨年9月には多くのノコギリクワガタやコクワガタを惹きつけた 楽しみな木だっただけに残念です。
ふと、オアシスのあちらこちらで聞き覚えのある発電機ばりの高周波音が聞こえてきます。近づくと、居ました。キリギリスの仲間 褐色のクビキリギスです。
どうやら、クビキリギスは繁殖行動に入ったようです。さらに”ビー”音を辿ると、もう1匹見つかりました。近づくと鳴き止み、体を伸ばしてカムフラージュに努めていました。
念のため もう1回音を辿ると、やはり褐色の雄でした。昨年もそうでしたが、秋口に緑色と褐色 半々づつの個体は 一冬を超すと褐色ばかり見つかります。緑色の個体は枯れ野で目立つため鳥に捕食されるのではないかと予想していますが、それなら何故、今までに全個体が褐色化に進化してこなかったのか不思議です。
2023年3月31日夜 今日の最高気温は20度、18時40分現在の気温は16度、クワガタに会える可能性はあると思い込みながら”3月最終日”節目の調査のため、クワガタ達のオアシスに入りました。幸先良く 森に入って間もなく、地面で黒光りするオサムシをみつけました。
ナンバリングしたクヌギを巡るも残念ながら、クワガタは見つかりませんでした。
そこでまた クビキリギスの高周波音を辿ると、やはり茶色の個体が見つかりました。緑色の個体は居ないのか?もう一回音を辿ると、こんどはクビキリギスは見つからずヤモリが見つかりました。ライトを当てた瞬間、まるで「だるまさんが転んだ」の逃げ子のようにじっと動かなくなりました。すぐ近くにクビキリギスが潜んでいるはずなのに、その姿はとうとう見つかりませんでした。
2023年4月14日夜 川縁のヤナギにつづいて19時40分頃、今日最後にクワガタ達のオアシスをウォッチングしました。現在の気温は16度、No.9のクヌギでは、オオスズメ女王蜂が前足で背中を掻くような仕草をしていました。冬眠から目覚めて体がむずがゆいのか?
No.5のクヌギの樹液には、ヨツボシケシキスイが5匹集まっていました。この木の周囲には、今日最も強く醗酵臭が漂っていました。クワガタが見つからないことが不思議です。
ヨツボシケシキスイの体がもう少し大きければ、そのデザイン性から考えて、クワガタより人気が出るのではないでしょうか?
ここクワガタ達のオアシスは、現在はクビキリギスのオアシスと思えるぐらい、クビキリギスの高周波な鳴き声がこだましています。その1つを辿ってみると、やはり褐色(の雄)でした。
もう1つ辿ってみると、背の高い緑の葉上で鳴いていました。これもやはり褐色(の雄)でした。
ところで、先ほどのオオスズメ女王蜂はどうしているのか?もう一度、No.9のクヌギを覗いてみると、こんどは僅かな樹液を舐めていました。お腹もすいているのでしょうか?
2023年4月19日夜 昆虫達の飲み屋につづいて20時頃、今日最後にクワガタ達のオアシスをウォッチングしました。現在の気温は17度、No.4、No.9のクヌギには、オオスズメ女王蜂が陣取っていました。
しかし、意外にもクワガタは見つかりませんでした。No.3のクヌギの根元では、先シーズン中に蓄積したカシナガによる木屑と排泄物の混合粉体に半分埋もれた センチコガネが見つかりました。ここで、越冬していたのかもしれません。
2023年4月21日夜 夏日が3日続いた3日目の19時過ぎ、クワガタ達のオアシスをウォッチングしました。現在の気温は18度、No.4、No.9のクヌギにはそれぞれ、相変わらずオオスズメ女王蜂が陣取っていました。
No.3のクヌギに向かう途中にあるナンバリング外のクヌギで、漆黒色のクロカタビロオサムシが蛾のような昆虫を捕食していました。以前にもクヌギの幹をを這うアオオサムシを見かけました。それは偶然かもしれませんが、このクロカタビロオサムシは必然的に木に上り、自ら獲物を狩ります。しかもオサムシの仲間では珍しく飛ぶことができます。この狭いオアシスに住んでいたとは驚きました。
<昆虫バカセフィールドのヒラタクワガタ
2023年1回目の遭遇 4/21 >
No.3のクヌギでは、すかさず目線の位置でクワガタの雄が見つかりました。接近すると、ヒラタクワガタの雄でした。触れてないので定かではありませんが、体長は40mm強でしょうか。4月に野外でヒラタクワガタを見たのは初めてです。また、ヒラタクワガタとは昆虫バカセフィールドで21年度は20数度出会い、22年度は1度も出会ってないので、
久々に出会った感があります。土中で冬眠明け直後なのか 全身に泥が付着し、左後足の符節が半分欠損しており、野生で生き抜いた逞しさを感じます。
昆虫バカセフィールドのヒラタクワガタ
2023年2回目の遭遇は
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幸先よくヒラタクワガタが見つかった後は、ここオアシスの他のクヌギ、昆虫達の飲み屋、団地前のクヌギ、川縁のヤナギ、河原のヤナギをくまなくウォッチングするも、クワガタは見つかりませんでした。
2023年4月25日夜 19時50分頃 気温14度、昆虫バカセは寒く感じませんが、クワガタは寒く感じるのか? 今日はクワガタの姿を見かけませんでした。
2023年4月27日夜 19時30分頃 気温16.5度、No.4のクヌギでは、またもオオスズメ女王蜂が前回とほぼ同じところをかじっていました。接近しても威嚇したりたじろいだりする様子は見せません。
No.3のクヌギでは、21日に続いてここで2匹目のクワガタ、こんどは立派な大顎を持ったコクワガタの雄が樹液に吸い付いていました。
帰りがけに、地面を早足で歩むオサムシを見つけました。死肉など食料を探しているのでしょうか? しかし この時期はなかなか地面で死肉などが見つからないので、21日のように自ら木に上り獲物を狩るのでしょうか?
2023年4月28日夜 20時15分頃 気温17.5度、昨夜コクワガタが居たNo.3のクヌギの樹液を期待して覗くも、何故か今夜 主役は留守でした。しかし この樹液は当座、注目したいと思います。
2023年4月30日夜 19時20分頃 気温19.5度、まずNo.5のクヌギを覗くと、コクワガタの雄2匹が見つかりました。ようやく今年、この木にクワガタが現われました。早くから多くの樹液が染み出ており、今まで現われなかったことが不思議なぐらいです。
しかし、何か様子が変です。1匹の雄がもう1匹の雌を追いかけ回しています。追い払おうとしているのではなく、(雌を)追いかけている仕草です。クワガタにもG(ゲイ)あるいはB(両生)、T(性別に無頓着)が存在するのでしょうか?
つづいて、No.3の例の樹液を覗くと、小さなコクワガタの雄が訪れていました。体に泥が付着しているので、冬眠明けかもしれません。
さらに幹回りに90度離れたところで、より大きなコクワガタの雄も見つかりました。こちらも冬眠明けのようです。
2023年5月1日夜 19時50分頃 気温18度、まずNo.4のクヌギを覗くと、またもオオスズメ女王蜂が同じ幹をひたすらかじっていました。 ここの樹液が気に入り、これから始める巣作りに備えて栄養をとっているのでしょうか?
<神秘的な昆虫の進化>
意外にも今夜はクワガタの姿は無く、カワラタケが生えたクヌギの切り株で、ヒメオビオオキノコのペアが見つかりました。見た目は、ヨツボシケシキスイにそっくりです。それにしても、両者とも種が違うのに、よく同じような前羽の色合いに進化したものです。
アルカイド系の毒をもつナミテントウの体色パターンの1つを疑似すべく進化した可能性も想像しますが、彼らが意図的にそうできたのではなく、気が遠くなるような膨大な時間の中で 突然変異により偶然そのような(それに近い)色合いの前羽を有す個体が極めて少ない頻度で発生し、それらの遺伝子が最終的に引き継がれて繁殖・定着した個体の前羽の体色がそうなったということなのか、ナミテントウの4つの赤丸印しに対して、4つの雷形の橙印はより敵(捕食者)を躊躇させるのに効果的だったから 両者ともそのように進化したのか? 偶然の出来事に思え、実は必然の法則に従っただけのことのようにも思えます。
大元のナミテントウの体色パターンは、4つの赤丸印の他に様々なバリエーションがありますが、これ(4つの赤丸印)が複数の昆虫により真似されさらに改良され、防御効果が弱まったため、ナナホシテントウなど他の有毒のテントウムシの体色パターンも兼ね備えて(どのパターンが良いのか)試行錯誤中なのか? つまり 未だ進化の過程にあるのか? もの凄く不思議です。
改めて見比べてみます。後日撮影したヒメオビオオキノコとヨツボシケシキスイです。色合いは同様ですが、体のフォルムが異なります。なお、ヨツボシケシキスイには、クワガタの雌と同様の大顎が存在します。
2023年5月2日夜 20時頃 気温16度、今夜も何故かクワガタは見かけず、昨夜ヒメオビオオキノコが見つかった切り株の白くカワラタケが茂った部分に、ホソナガニジゴムムシダマシが群れていました。
白いカワラタケが大好物のようです。
2023年5月3日夜 19時20分頃 気温18.5度、No.4、No.6のクヌギはNG(何も見つからず)、No.9のクヌギの樹液では、シラホシハナムグリが見つかりました。
根元では、オサムシが徘徊していました。
つづいて No.8のクヌギはNG、No.3のクヌギの樹液では、コクワガタの雄が見つかりました。
つづいて、No.5のクヌギの樹液でも、コクワガタの雄が見つかりました。洞に上半身を突っ込んでいました。
さらに、No.7のクヌギの樹液でも、今年初めて コクワガタの雄が見つかりました。
No.1のクヌギはNG。昆虫バカセがNo.リングした(伐採されたNo.2を除いて)注目している8本のクヌギの内、No.3,5,7に今期 既にクワガタが現われ、No.4には クワガタはまだ現われないまでも、様々な昆虫が現われました。このオアシスもいよいよ、本領発揮です。
2023年5月5日夜 19時45分頃 気温21.5度、今夜は、No.3のクヌギでのみコクワガタの雄が2匹見つかりました(写真はその内の1匹)。
2023年5月6日夜 19時30分過ぎ 気温22度、カワラタケが茂る切り株の平らな上では、またもヒメオビオオキノコが這っていました。ここに住み着いているようです。
No.4のクヌギでは、ちょうど ヤモリがキノカワガを捕らえたところでした。口いっぱいに蛾をくわえ、なんとか飲み込もうと首を振っている様子でしたが、羽が邪魔で苦戦していました。
ヤモリは肉食オンリーではなく、樹液も舐める場合があります。
<参考>樹液を舐めるヤモリはここを
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また キノカワガは、昆虫バカセフィールドの樹液に集まる昆虫の中で、最も獲物になり易いようです。
<参考>オオゲジに狩られるキノカワガはここを
クリックしてください!
<参考>ハラビロカマキリに狩られるキノカワガはここを
クリックしてください!
今夜 クワガタは、No.3とNo.7のクヌギでコクワガタの雄が1匹づつ(計2匹)見つかりました。写真はNo.7のクヌギです。僅かな樹液に、多くのナミモンコケシキスイとヨツボシケシキスイとヤマトゴキブリの幼虫に負けじと、顎を低くしてなんとか割り込んでいます。
最近はまだ樹液が限られるためか、このような光景をよく目にします。
2023年5月8日夜 20時、気温は14.1度 クワガタムシはおろか、昆虫の気配を感じません。一昨日、無数のケシキスイ達で賑わっていたNo.7のクヌギでも、ヨツボシケシキスイが1匹だけ見つかりました。
2023年5月9日夜 19時30分頃、気温は14.7度 No.7のクヌギでは、昨夜より気温が0.6度高い影響か、ヨツボシケシキスイとナミモンコケシキスイがそれぞれ複数匹群れていました。
2023年5月12日夜 20時40分頃、気温は17.2度 No.3のクヌギでのみ、小さなコクワガタの雄が見つかりました。
帰り際に、地面でオサムシが何かの死肉のようなものを食べていました。食事中は接近しても集中していて、その場を逃れようとはしません。
2023年5月16日夜 20時40分頃、気温は16.3度 No.5のクヌギでは、樹液に小さなコクワガタの雄が1匹、さらに幹を徘徊する小さなコクワガタの雄(写真)が1匹見つかりました。
この個体は、以前ここで見つかったG(ゲイ)ではないでしょうか? 昆虫バカセは、そう感じました。
つづいて ナンバリング外のクヌギの(泥まみれの)洞の中で 偶然、コカブトムシを見つけました。口に泥を付けて”のさのさ”歩む様は、まるで小熊のようでした。
つづいて No.7のクヌギでは、ライトを照らした瞬間、(大きさと背高から)”今期初のノコギリクワガタか”と思いましたが、クロカタビロオサムシでした。しばらく観察していましたが、樹液を吸っていました。前回(4月21日に)確認した時は、オーソドックスにクヌギの幹で蛾を捕食していましたが、樹液も吸うとは驚きました。食の二刀流です。
2023年5月17日夜 20時30分過ぎ、気温は20度 No.4のクヌギを覗くと、いつもまず確認する根元の樹液では何も見つからず、何気なく目線を上げると、今までは気が付かなかった右側面-目線の位置にある樹液で、ノコギリクワガタの雄が見つかりました。無造作にヘッドライトを浴びせたため、彼は這って背面へ逃げてしまい、 慌ててシャッターを切ったため、ピントもぼけてしまいました。
後面に回ると、元気に幹を動き回っていました。今期初のノコギリクワガタです。
改めてフォルムを確認します。大顎は大歯と小歯の中間ぐらいのノコギリクワガタの雄です。昨年は5月27日、一昨年は5月8日に初確認しているので、今日は 温暖化した近年のほぼ標準的な出現開始時期と言えるでしょう。
奇しくも、昨年(11月13日)最後にノコギリクワガタを確認した木で、その6ヶ月と4日後に確認できました。
昨年最後に確認した個体とこの個体とは、いずれも昨年の夏(7~8月頃)に朽ち木あるいはその周辺の土中の蛹室で羽化したもので、温暖化して初夏の陽気が漂う(一方が)10月下旬、(もう1方が)翌5月中旬に地上に出ただけの違いしかないと考えています。
なお、今夜はこの木でコクワガタの雄も見つかりました。この木のクワガタ初日は、印象的なものになりました。
つづいて、No.9のクヌギでも、コクワガタの雄が見つかりました。この木も今夜がクワガタ初日です。
ナンバリング外のクヌギの根元では、昨夜に続いてコカブトムシが見つかりました。昨夜見つかったクヌギとは10m程離れています。同じ個体かどうかは分りません。
つぎの興味は”(本当の)カブトムシがいつ現われるか”という観点です。
No.3のクヌギでも、コクワガタの雄が2匹見つかりました(写真はその内の1匹)。
No.5のクヌギでも、コクワガタの雄が2匹見つかりました(写真はその内の1匹)。
No.7のクヌギでは、昨夜に続いてクロカタビロオサムシが樹液を吸っていました。その横で、コクワガタの雄も活動していました。賑やかでした。
2023年5月18日夜 20時40分頃、気温は25.4度 南風・風速4m/s まず No.4のクヌギの昨夜ノコギリクワガタが居た樹液をそっと覗くと、今夜はコクワガタのペアが居ました。
<昆虫バカセフィールドのヒラタクワガタ
2023年2回目の遭遇 5/18 >
No.4のクヌギでは何も見つからず、No.5のクヌギに近づいた瞬間 目線の先にある樹液で、”これはでかい、ヒラタだ”と一目で分りました。最初はヘッドライトをあてても樹液に夢中でしたが、5秒ぐらいして驚いたのか、動き出しました。
大きいと感じたので一旦手にとり、携帯している物差しで計ると 丁度50mmでした。”思ったより小さかった”という感想です。しかし、ここ3年間で20数匹見た中では、最大の個体です。このことは、昆虫バカセフィールドが”如何に痩せているか”を示していると思います。
改めてフォルムを確認します。綺麗な個体ですが(ビデオで確認すると)左前脚の符節が欠けているので、越冬個体だと思います。
昆虫バカセフィールドのヒラタクワガタ
2023年3回目の遭遇は
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つぎに No.3のくぬぎでもコクワガタの雄が3匹見つかり、No.7のクヌギでは、コクワガタの雄が僅かな樹液にかぶりついていました。
今夜は(この辺では)大きなヒラタクワガタに出会い、感動覚めやらぬ充実感を抱いたまま、オアシスを後にしました。
2023年5月19日朝 9時40分、気温は23度 南風・風速3m/s 雨が降る前に今が旬のフィールドをウォッチングしておこうと、川縁のヤナギ、街中のコナラを回るも、時間帯や風が強いことも影響しているのか、昆虫の気配は殆ど感じず、ここオアシスを覗きました。No.4、3、7のクヌギと昆虫の気配が無く、最後に昨夜ヒラタクワガタに出会ったNo.5のクヌギに近づくと、 「え、まさか」と思いながらさらに近づくと、やはりカブトムシの雌でした。最接近しても、殆ど微動だにせず樹液にかじりついていました。
昨夜 20時40分の時点では居なかったので、その後深夜にかけて現われ、そのまま今まで居座っていたのだと思います。
カブトムシを一昨年は5月15日、昨年は6月17日に初確認しているので、今年は例年並かやや早いといったところでしょうか。
2023年5月20日夜 20時30分頃、気温は18.7度 NO.4のクヌギの(17日にノコギリクワガタが居た)樹液を覗くと、今夜はキマダラカミキリが居ました。間近で見ると まるで、腕の良い木彫り職人が彫ったカミキリムシのように思えました。
No.5のクヌギを眺めていると、不意に木肌の下から大きなクワガタが出て来ました。その瞬間、あのヒラタかと思いましたが、コクワガタでした。体長は45mm前後ありそうです。
今夜 クワガタは、No.4のクヌギで1匹、No.5のクヌギで2匹 コクワガタが見つかっただけでした。5月中旬過ぎのクワガタムシの活動状況は、気温に大きく左右されるようです。
2023年5月22日夜 19時30分頃、気温は18.5度、南西の風6m/s No.5のクヌギでは、コクワガタが5匹見つかりました(写真はその内の2匹)。
今夜は、気温がやや低く さらに風も強く体感気温がさらに低い影響なのか、他のクヌギではクワガタを見かけませんでした。
しかし、ヒメオビオオキノコやオオルリキノコムシがよく見つかるカワラタケが生えた切り株では、カワラタケがより(美味しそうに)成長し、そこにユミアシゴミムシダマシが3匹程度集まっていました。
昆虫バカセの勘では、明日(5月23日)の冷え込みを最後に、翌々日(5月25日)頃からノコギリクワガタが一斉に地上に現われ、各ポイント共一層賑やかになるのではないかと、期待しています。
2023年5月24日夜 20時40分頃、気温は17.1度 オアシスがヒンヤリと静まっている中、No.4のクヌギでは、強い醗酵臭が漂っており、先日 街中のコナラで見た蛾が、樹液を吸っていました。 先日と同様に、めまぐるしく羽ばたきしながら樹液を吸っていますが、今夜は まず そっと弱い灯りで近づいた時からこうなので、昆虫バカセを威嚇するためではなく、樹液を吸う時の習性のようです。蛾は 調べた結果、オオバトガリガだと思います。樹液を吸う時は背中を見せ無防備なので、羽ばたくことによって、周囲の敵を絶え間なく威嚇しているのか? そうだとしたら、むしろ目立ち逆効果ではないでしょうか? ヤモリや(真夏になると数多く現われる)ハラビロカマキリは動くことで、獲物と認識するので!
改めて、フォルムを確認します。インターネット情報と照らし合わせた結果、オオバトガリガだと思います。
やはり今夜はここオアシスでも全体的に樹液の出が悪く、クワガタには出会えませんでした。
2023年5月27日夜
<昆虫バカセフィールドのヒラタクワガタ
2023年3回目の遭遇 5/27 >
19時50分、気温は19.7度 まず No.4のクヌギをウォッチングすると早速 根本付近の樹液で、極小(おそらく30mm程度)のヒラタクワガタの雄が見つかりました。昆虫バカセフィールで見かける典型的なヒラタクワガタのサイズです。
今夜は採集者と思しき方々を見かけたため、ウォッチングはこれで中断しました。
残念ながら、撮影した写真はどれもピンボケで、まともに写っていませんでした。それでも拡大すると、体全体に”テカテカ”と光沢があることが分ります。
私を含むクワガタ好きな方にとっては常識的なことだと思いますが、体の小さいヒラタクワガタの雄に限り光沢が現われるのは何故なのか?種繁栄戦略上どのようなメリットがあるのか? 不思議です。
昆虫バカセフィールドのヒラタクワガタ
2023年4回目の遭遇は
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2023年5月28日夜 19時15分、気温は20.5度 No.9のクヌギでは、樹液とはやや離れた幹を、コカブトムシがゆっくり這っていました。コカブトムシとは、今年このオアシスで既に3回目の遭遇です。コカブトムシとは 殆どの場合、樹液を出すクヌギなど広葉樹の幹で遭遇します。コカブトムシは肉食なので、蛾の幼虫などを捕食するためと予想していますが、未だに その食事シーンは確認できていません。
クワガタは、No.4のクヌギでコクワガタの雄が1匹、No.5のクヌギでコクワガタの雄が2匹見つかりました。時期が4月下旬に逆戻りしたような様相でした。
2023年5月29日夜 19時頃、気温は20度 雨(本降り) この条件下で昆虫達は活動しているのか? ナンバリングしたクヌギを順に回るも 昆虫はなかなか見つからず、No.5のクヌギの樹液でようやく サトキマダラヒカゲが見つかりました。
結局 クワガタは見つからず、「このコンディションでは無理か」と思いましたが、この後やはり”木次第”であることが分りました。ここオアシスでは 様々な昆虫が見つかりますが、No.1のクヌギが不調で、No.2のクヌギは伐採され、現時点でクワガタを魅了する 高ランクの木が存在しないことがネックです。
2023年5月30日夜 20時35分頃、気温は19.9度 No.9のクヌギの根元の樹液では、キシタバが2匹見つかりました。
左の個体は、上羽を左右に大きく広げて、下羽の黄色縞を見せています。前羽をきちんと畳むと、ヤガ科の特徴で頭部を頂点とした3角形を成し 黄色い部分は隠れるのですが、幹にとまっている殆どの場合は、上羽を半開きにして黄色い部分を”誇らしげ”(威嚇のため?)に見せています。
右の個体は、上羽を左右に少しだけ広げています。このような状態を見るのは珍しいです。
しかしこの後、完全に上羽を閉ざしたキシタバが確認できました。こうなると、秋が深まるとよく見るフクラスズメと(色合いは少し異なるものの)似ています。では、フクラスズメは上羽を左右に広げるとどうなのか? 昆虫バカセは確認したことがありませんが、キシタバの黄色い縞模様が白い縞模様に変わった感じで、大変綺麗です。しかし フクラスズメは習性上、上羽を広げることは殆ど無いようです。何故なのか?不思議です。
<参考>完全に上羽を閉じたキシタバ
街中のコナラ(本日この後)はここを
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<参考>いつも上羽を閉じているフクラスズメ
ここオアシスNo.4のクヌギ(2022年10月25日)はここを
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期待してNo.3のクヌギを覗くも、クワガタの姿はなく、キマワリが幹を這っていました。
ナンバリング外のクヌギの幹で、大きなコクワガタが見つかりました。計測しようと一旦手にとりましたが、手に取ってみると45mmには満たないだろうと感じたので、計測せずに放ちました。
今夜は意外にもクワガタは、このコクワガタ1匹だけでした。
2023年6月3日夜 19時40分頃、気温は20度、9時頃まで雨 その後晴れ。No.3、No.4、No.5、No.9のクヌギで、キシタバが樹液を吸っていました。相変わらず、キシタバが目立ちました。クワガタはNo.5のクヌギでのみ、コクワガタの(たぶん 以前からここに棲むゲイの)雄が1匹見つかりました。採集者もこの小さなコクワガタは見逃すのでしょう。
また No.5のクヌギの幹では 獲物でも狙っていたのか、ヤモリが丸い眼球内で瞳を細くして「昆虫バカセ やめてくれ~ 何も見えね~」と、煌々とヘッドライトを照らす昆虫バカセに訴えてかけているようでした。
カワラタケが生えた切り株では、ユミアシゴミムシダマシのペアが見つかりました。「おじゃましました。」
9時頃まで1日以上続いたあめの影響なのか、やや期待外れの内容でした。
2023年6月5日夜 20時35分、気温は21.4度 ナンバリングしたクヌギを順に覗くも、クワガタどころか、蛾も殆ど見かけません。ようやくNo.3のクヌギの樹液近くで クワガタ発見と思いきや、ヒラタシデムシでした。
シデムシを樹液、あるいはその近くで確認したのは、これで2度目です。その狙いは(樹液なのか、死肉なのか、狩りなのか)まだ分りません。
クワガタが居ない理由は、クヌギの樹液の出が悪いためと考えています。ここにきて ナンバリングしたクヌギが軒並み、樹液を殆ど出さなくなりました。現在はオアシスではなく砂漠に近い状態です。そのうちに復活するとは思いますが、これから梅雨入りするので時間を要しそうです。
2023年6月9日夜 20時40分頃、気温は20.4度、小雨。NO.4のクヌギでは、今まで実績が無かった右側面の樹液に 極小のノコギリクワガタの雄がいました。昆虫バカセは気が付かずに接近したため 気が付いた時には、彼は既に昆虫バカセを察知していたらしく 脱出用の落下を実行したところでした。写真は、落下後に根元で動き回っていた時のものです。
No.5のクヌギでは、最も期待できる樹液を覗くと、不意に目の前に大きなノコギリクワガタが現われました。彼も(突然、昆虫バカセが覗き込んできて)驚いたのではないかと思います。
<昆虫バカセフィールドのヒラタクワガタ
2023年13回目の遭遇 6/9 >
No.3のクヌギでは、根元に近い樹液で ヒラタクワガタの雄が見つかりました。
今年12匹目の(13回目に出会った)、今夜4匹目(昆虫バカセ最多タイ記録)の、この木では約50日ぶり2匹目のヒラタクワガタです。体長は、35mm弱でしょうか。
昆虫バカセフィールドのヒラタクワガタ
2023年14回目の遭遇は
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No.7のクヌギでは、今まで実績が無かった背面の樹液で ノコギリクワガタ中型の雄が見つかりました。
単独でいると思っていたら この雄が少し動くと、ノコギリクワガタの雌とコクワガタの雌も現われました。
No.1のクヌギでは、今年初めて樹液が浸み出ているのを確認しました。しかし、そこで群れていたのは何故かワラジムシでした。
今夜 樹液の浸み出具合は ある程度復活していて、このオアシスの主導権はノコギリクワガタが握っているようでした。
また ようやくNo.1のクヌギが躍動し始めたので、今後が楽しみです。
2023年6月12日夜 20時10分頃、気温は21度、小雨。 No.4のクヌギは、どこが樹液か分らないほど幹全体が濡れていました。しかし それにも関わらず、ノコギリクワガタ中歯型の雄が2匹見つかりました。醗酵臭は周囲に強く漂っていました。
ノコギリクワガタには樹液が分っているようです。上側の個体は、樹液を懸命に吸っていました。
下側の個体も集中して吸っていました。
No.4のクヌギの周囲も醗酵臭が強く漂っていました。しかし、昆虫の姿は見つかりません。周囲をグルッと一周すると、根元付近に大きなカブトムシの雄が見つかりました。今期3匹目(雄では2匹目 ここオアシスで初、今年最大)のカブトムシです。今後 カブトムシが本格的にシーズンインしても、これほど立派なカブトムシはそう見つからないと感じました。
シーズンイン前に出会うカブトムシは、今までの概念では(幼虫時代のやや栄養不足によって)小さな個体が多いと考えていましたが、今年 今までに見つかった3匹は いずれも比較的大きい個体です。この辺の農家が作る堆肥の栄養と醗酵熱が、カブトムシの幼虫の成長を早く促進させているのでしょうか?
No,1のクヌギには、幹がずぶ濡れの今夜もワラジムシが群れていました。
ところで、今夜は珍しく現時点でまだコクワガタが見つかっていません。コクワガタは梅雨の湿潤な環境が嫌いなのでしょうか? ヒラタクワガタやノコギリクワガタの幼虫は水分比率が高い土中の埋没木や枯れた切り株の根で見つかりますが、コクワガタの幼虫は乾燥気味の枯れた倒木や立ち枯れの木で見つかります。このことと関連があるのでしょうか?
2023年6月13日夜 20時30分、気温は21.4度、天候は曇り。まず No.4のクヌギでは、ノコギリクワガタの雌が単独で見つかりました。
<昆虫バカセフィールドのヒラタクワガタ
2023年18回目の遭遇 6/13 >
つぎに No.9のクヌギでは何も見つからず、つぎに No.5のクヌギに近づくと、幹を這い降りる ”大きなコクワガタの雄”と思って近づいたら、これがヒラタクワガタでした。ヒラタクワガタが樹液を吸うでもなく 幹を這っているところは、初めて見ました。
大きいと感じたので、一旦手にとって計測すると47mmでした。もし コクワガタだったら、相当大きなサイズですが・・。今年18回目に遭遇した(16匹目の)ヒラタクワガタです。
<昆虫バカセフィールドのヒラタクワガタ
2023年19回目の遭遇 6/13 >
背面に回ると、樹液に さらに小さなヒラタクワガタの雄がいました。こちらは光沢が有り、ヒラタクワガタだと直ぐ分りました。
体長は34mm程度でしょうか。今年19回目に遭遇した(17匹目の)、この木では3匹目のヒラタクワガタです。
昆虫バカセフィールドのヒラタクワガタ
2023今年20回目の遭遇は
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つぎに No.3のクヌギの根元では、立派なカブトムシの雄が見つかりました。この個体はおそらく 昨夜No.9のクヌギの根元にいた個体と同一です。今年3匹目の(4回目に遭遇した)カブトムシです。
さらに 目線の位置では、ノコギリクワガタの 中歯型の雄が2匹と雌が2匹(計4匹)が、50cm四方の中にそれぞれ単独で見つかりました(つぎの写真では、2匹は枝葉に隠れています)。
雌2匹の間隔は、20cmぐらいでした。2匹共それぞれ樹液を吸うでもなく、ただ徘徊しているようでした。
雄1匹(上の写真に写ってない方)は、樹液にかぶりついていました。
(最初の写真に写っている)もう1匹の雄も別の樹液近くにいたので、樹液を吸っていたのだと思います。ということは 樹液にいた雄を求めて、雌が(飛来するなどして)近づいてきたのか? 状況がよく飲み込めません。
つぎに No.7、No.1のクヌギを確認するも 殆ど昆虫の姿はなく、最後に念のため 最初に覗いたNo.4のクヌギを その15分後に再び覗くと、最初に見たノコギリクワガタの雌と(その時にはいなかった)小さな小歯型の雄がペアになっていました。
とういことは、やはり雄が 雌を求めて近づいてくるのか?、この15分間の間に雄は どこから どうやって来たのか?謎は深まります。
「あっ」今、この謎を解き明かす実験方法を思いつきました。今度、実験してみようと思います。実験方法は”バカ”げているのでまだ言えませんが。
ところで、昨夜につづき今夜もここで コクワガタは見つかりませんでした。
2023年6月14日夜 20時30分頃、気温は20度。
No.4、No.9のクヌギを覗くも、何も見つかりません。
<昆虫バカセフィールドのヒラタクワガタ
2023年20、21,22回目の遭遇 6/14>
<雌2回目の遭遇>
No.5のクヌギでは、正面では何も見つからず 背面に回ると、ヒラタクワガタの雄がいました。
昨夜 この木で見た2匹のヒラタクワガタとは別の個体のようです。体長は36mmぐらいで、昨夜の(34mmぐらいの)小さい方の個体より大きく 体が汚れています。今年20回目に遭遇した(18匹目の)、ここオアシスでは今年7匹目(この木では4匹目)のヒラタクワガタです。
今年(2023年に)今までに遭遇した
ヒラタクワガタの傾向のページに
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すぐ近くには、体色が異常に赤いヒラタクワガタの雌もいました。体長は29~30mmぐらいでしょうか? 実は この雌がヒラタクワガタであることを、後で写真を見て分りました。現場では コクワガタの雌と思い、マークしていませんでした(昆虫バカセとして不覚)。だから 写真も雌には、ピントを合わせていませんでした。体色は赤でも、フォルムはヒラタクワガタの特徴を示していました。
つぎの写真は 複数枚撮影した中の1ショットですが、樹皮下に入り込んだ雌を、雄がすごく気にしています。このシーンからも、この雌がヒラタクワガタであることを裏付けています。今年21回目に遭遇した(19匹目、雌では2匹目の)、ここオアシスでは今年8匹目(この木では5匹目の)ヒラタクワガタです。
さらにこの直後、この雄(与党の雄)の右(に60度ぐらいずれた)側面に 別のヒラタクワガタの雄が現われました。もともと いたのだと思いますが、今 気が付きました。
この雄も体色が赤みがかっていました。体長は、最初の雄と同じぐらい(か、やや大きい)36mm程度。今年22回目に遭遇した(20匹目の)、ここオアシスでは今年9匹目(この木では6匹目)のヒラタクワガタです。
すると この赤みがかった雄(野党の雄)は、下に降りながら左に40度ぐらい移動し、赤い体色の雌(姫君)の近くにいる 与党の雄の下30cm程度まで接近しました。
さらに、野党の雄は向きを変え 与党の雄の直下15cmまで迫りました。
昆虫バカセは直感で、 ”これは決闘が始まると思い” ここから動画を回しました。つぎの動画はヒラタクワガタ雄 与党 Vs 野党の決闘 その一部始終です。
決着は意外にもすぐ決しました。下から攻め寄った野党が 上で待ち構える与党の大顎を上外側からはさみ 持ち上げ、プロレスの大技”ブレーンバスター”で地面にたたき落としました。
本来はこの後、”姫君を奪える立場に至った野党の雄がどのような行動をとったのか” がポイントのはずでしたが、この時 姫君のことをコクワガタと勘違いしていた昆虫バカセは、この野党の雄の行方を追わず、的外れにも 地面に落とされた与党の雄のその後を追っていました。
与党の雄は地面に叩き落とされて 「ここはどこ、オレはだ~れだ」とでも言わんばかりに、自分が置かれた状況が分らないのか? ぐるぐるとその場を徘徊していました。(昆虫バカセも、この動画を撮ってどうするんだ?)
つぎに No.3、No.7、No.1、再びNo.4のクヌギを巡りましたが、何も見つかりませんでした。結局 今夜ここオアシスでは、ヒラタクワガタ(3匹)だけが見つかりました。
それにしても、ヒラタクワガタとは(この辺では)1匹と遭遇するだけでも幸運なのに、まさか 戦いの場面に遭遇できるとは、全く予想していませんでした。だから 夜の樹液ウォッチングは面白く、夜になると無性に出かけたくなります!
今夜は 昆虫バカセとして稀少な場面に遭遇でき、とても幸運でした。1本の木で同時に3匹のヒラタクワガタと遭遇したこと、体色が赤いヒラタクワガタの雌と遭遇したこと、ヒラタクワガタの雄同士の決闘に立ち会えたこと、ヒラタクワガタに(現時点で)年間22回も遭遇できたこと いずれも初めてです。他の(”昆虫バカセは、ただ 暇なだけじゃないのか?”という)捉え方もあります。
昆虫バカセフィールドのヒラタクワガタ
2023今年23回目の遭遇は
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昆虫バカセフィールドのヒラタクワガタ
雌3回目の遭遇は
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2023年6月16日夜
<昆虫バカセフィールドのヒラタクワガタ
2023年23回目の遭遇 6/16 >
今日は久しぶりにほぼ終日晴れ、日中の最高気温は28.8度。19時25分、気温は23.3度、まだ空は薄ら明るい中、No.4→No.6→No.9のクヌギの順に覗くも昆虫は見つからず、No.5のクヌギを覗くと、
ヒラタクワガタの雄が見つかりました。
体長は38mmぐらいでしょうか? 一昨夜ここで見たものとは別個体だと感じました。今年23回目に遭遇した(21匹目の)、ここオアシスでは今年10匹目(この木では7匹目)のヒラタクワガタです。
昆虫バカセフィールドのヒラタクワガタ
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つづいて No.3のクヌギでは、ヒカゲチョウ3匹とキシタバが、シラホシハナムギリを囲むように、樹液に集まっていました。ヒカゲチョウとシラホシハナムグリは、主に日中活動する昆虫です。
つづいて No.7のクヌギでは、ヒカゲチョウと一緒に 今年初めて カナブンが見つかりました。カナブンは主に日中活動しますが、日暮れ後1時間程度の時間帯は樹液でもよく見つかります。
カナブンはこの辺で樹液に集まる主要な甲虫6種類(コクワガタ、ノコギリクワガタ、シラホシハナムグリ、カブトムシ、ヒラタクワガタ、カナブン)の内 最もライフサイクルが安定 かつ 短命で、毎年6月中旬以降から発生し始め、8月下旬までにはほぼ死滅します。
ちなみに 2021年は6月10日、2022年は6月22日に初確認しました。例年梅雨入り日を前後して見かけるようになります。昆虫バカセは カナブンが出現したら、初夏から本格的な夏季に入ったと認識します。
20時55分、気温は22.5度、今日最初にここを訪れてから1時間30分後に変化があるか? 再び訪れました。
No.4のクヌギでは、小さなコクワガタの雄が見つかりました。
No.9のクヌギでは、根本付近の樹液で、比較的大きなカブトムシの雄が見つかりました。この個体はおそらく 13日にNo.3のクヌギの根元にいた個体と同一です。今年3匹目の(5回目に遭遇した)カブトムシです。No.9とNo.3のクヌギを行ったり来たりしているのでしょうか?
No.5のクヌギでは、(先ほど見たヒラタクワガタも)何も見つからず、No.3のクヌギでは、1時間30分前にヒカゲチョウとシラホシハナムグリなどがいた樹液で、こんどは オオシマカラスヨトウが3匹集まっていました。
昼の顔(昼の蝶の集い)から夜の顔(夜の蛾の集い)に一変していました。今の時期は 夜の樹液で、オオシマカラスヨトウが目立ちます。
なお、6月9日~今日(6月16日)までの期間でここを訪れた5日間に見たクワガタの種類毎の累計は、ノコギリクワガタが12匹(57%)、ヒラタクワガタが7匹(33%)、コクワガタが2匹(10%)でした。団地前のクヌギやヤナギ林、街中のコナラなど 他と全く異なるのは、コクワガタとヒラタクワガタの比率です。
他の木や他のエリアでは コクワガタが圧倒的に多く見つかりますが、ここオアシスでは ヒラタクワガタが多く見つかります。この理由はよくわかりませんが、オアシスでは、ヒラタクワガタの幼虫が好む埋没木や朽ち木の切り株が比較的多く存在することが関係しているかもしれません。
2023年6月19日夜 20時頃、気温は22度。No.4のクヌギでは、大歯型のノコギリクワガタが見つかりました。
他に コクワガタの雄もいました。
No.9のクヌギでは、カブトムシの雄と雌が別々の樹液で見つかりました。
雄は立派な角をもち、16日の夜ここで見た個体かもしれませんが、”そろそろ”個体判別し難くなります。
雌も体格がよい個体です。
No.5のクヌギでは何も見つからず、No.3のクヌギでは ノコギリクワガタの雄、少し離れてカブトムシの雌、急ぎ足で幹に近づくカブトムシの雄が見つかりました。
根本付近の樹液に、ノコギリクワガタの雌も潜んでいました。
他に、コクワガタの雄も点々と4匹見つかりました。
No.7の樹液では、カブトムシの雄、コクワガタの雌、コクワガタの雄が見つかりました。
どうやら、今夜”カブト入り”した(カブトムシが一斉に発生し始めた)かもしれません。この辺は周囲に畑が多くカブトムシの発生源(腐葉土や堆肥)が豊富なため、”カブト入り”の判断をするエリアとして適しています。
表230619-2には、今夜 ここオアシスのクヌギに集った主要な昆虫の個体数を示します。
場所/種類 | コクワガタ | ノコギリ クワガタ | ヒラタ クワガタ | カブトムシ | シラホシ ハナムグリ | カナブン |
---|---|---|---|---|---|---|
No.1のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.3のクヌギ | 4 | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 |
No.4のクヌギ | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.5のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.6のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.7のクヌギ | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
No.8のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.9のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 |
他のクヌギ計 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
合計 | 8 | 3 | 0 | 5 | 0 | 0 |
2023年6月20日夜 20時45分頃、気温は21.1度 No.9のクヌギを覗くと、カブトムシの雄と雌が見つかりました。
幹の反対側には、ヤモリがいました。直ぐ近くにオオシマカラスヨトウがいましたが、食いつくのかと思いきや 大きすぎたのか 迷ったあげく、諦めたようでした。
さらに 根本付近では、アオオサムシが樹液を吸っていました。今までアオオサムシがクヌギの幹を這っているところは確認したことがありましたが、樹液を吸っているところは 初めて確認しました。光線の反射の影響か、黄金基調でとても綺麗です。
<昆虫バカセフィールドのヒラタクワガタ
2023年32回目の遭遇 6/20 >
No.5のクヌギをヘッドライトで照らすと、(全くいなかった昨夜とは一変して)視界一面にクワガタが広がりました。一番上の個体は”テカテカ”と輝いていたので、即座にヒラタクワガタだと分りました。
接近すると、やはりヒラタクワガタの雄でした。体長は32mmぐらいだと思います。今年32回目に遭遇した(26匹目の)、ここオアシスでは今年11匹目(この木では8匹目)のヒラタクワガタです。
昆虫バカセフィールドのヒラタクワガタ
2023今年33回目の遭遇は
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No.3のクヌギを覗くと即、カブトムシの雄が2匹と雌が1匹、ノコギリクワガタのペアが見つかりました。
他にも さらにカブトムシの雌、コクワガタの雄が点々と4匹見つかりました。
地面では、木から這って遠ざかるコカブトムシの雄も見つかりました。
No.7のクヌギでは、カブトムシの雄と雌が見つかりました(写真)。ノコギリクワガタの雌も見つかりました。
今夜は昨夜にも増して、カブトムシが8匹見つかりました。やはり昨夜、カブト入り(カブトムシが一斉に発生)していたと思われます。
表230620-2には、今夜 ここオアシスのクヌギに集った主要な昆虫の個体数を示します。
場所/種類 | コクワガタ | ノコギリ クワガタ | ヒラタ クワガタ | カブトムシ | シラホシ ハナムグリ | カナブン |
---|---|---|---|---|---|---|
No.1のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.3のクヌギ | 4 | 2 | 0 | 4 | 0 | 0 |
No.4のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.5のクヌギ | 8 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 |
No.6のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.7のクヌギ | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 |
No.8のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.9のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 |
他のクヌギ計 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
合計 | 12 | 6 | 1 | 8 | 0 | 0 |
2023年6月21日夜 20時35分、気温は21.2度。今夜もナンバリングした各クヌギで、カブトムシが目立ちました。最後の(No.1の)クヌギを覗いた後、戻ろうと思って、ふと通りかかった背の高いコナラ(以はNo.1のコナラ)の木を見上げると、頭上4mほどの幹に、点々とクワガタらしき影が目に入りました。
ざっと見ても、ノコギリクワガタのペアと雄が2匹、カブトムシの雄が2匹(写真では下側の個体が欠けて1匹)見えます。写真はフラッシュの光が届き難く暗い画像ですが、そのフォルムは確認できます。反対側にも、さらにノコギリクワガタのペア、雄単体などが付いていました。
何故 今までこの木に気が付かなかったのか、昆虫バカセとして不覚でした。
そういう目で、さらに別のコナラの木を探すと、もう1本のコナラ(以降はNo.2のコナラ)にも、(写真では さらく暗く分かり難いですが)カブトムシが3匹(雄1匹、雌2匹)付いていました。
さらに別のコナラ(以降はNo.3のコナラ)でも、ノコギリクワガタの雌が見つかりました(写真は省略)。
表230621-2には、今夜 ここオアシスのクヌギ、コナラに集った主要な昆虫の個体数を示します。
新たに見つけたコナラでは、今夜ここで見つかった主要な昆虫の内、カブトムシは半数、ノコギリクワガタは過半数(88%)を占めていました。
なお、昨年は11月の上旬までノコギリクワガタが見つかったNo.8のクヌギでは、今年初めて主要な甲虫;カブトムシが現われました。
場所/種類 | コクワガタ | ノコギリ クワガタ | ヒラタ クワガタ | カブトムシ | シラホシ ハナムグリ | カナブン |
---|---|---|---|---|---|---|
No.1のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.3のクヌギ | 3 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 |
No.4のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
No.5のクヌギ | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.6のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.7のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.8のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
No.9のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 |
他のクヌギ計 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.1のコナラ | 2 | 7 | 0 | 3 | 0 | 0 |
No.2のコナラ | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 |
No.3のコナラ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
合計 | 9 | 9 | 0 | 12 | 0 | 0 |
ここクワガタ達の断末魔のオアシスでは、団地前のクヌギやヤナギ林、川縁のヤナギと違って、(この辺の)樹液で見つかる主要な甲虫の種類が豊富なところに魅力を感じると共に、その理由は何か疑問に感じています。
2023年6月22日朝 5時30分頃、気温は20度。ここオアシスを外郭から眺めると、確かに背の高いコナラの木が目立ちます。
昨夜ノコギリクワガタやカブトムシが群がっていたコナラの木では 川縁のヤナギのように、まだノコギリクワガタのペアが居続けているのだろうか? その疑問を払拭するために、望遠レンズを携えて訪れました。
そのコナラを見上げると、カブトムシ(の雌)は見つかりました。
昨夜はいなかった(か あるいは分らなかった)カナブンやシラホシハナムグリも見つかりました。
しかし、ノコギリクワガタはペアどころか 単体の雄や雌も見つかりません。
ノコギリクワガタペアの行動は、林における背の高いコナラの幹におけるものと、川縁のヤナギの枝先におけるものとでは 明らかに異なるようです。
2023年6月27日夜 19時45分、気温は25度。 No.5のクヌギでは、ノコギリクワガタのペア、コクワガタの雄、キシタバが見つかりました。
No.3のクヌギでは、カブトムシの雄(、写真には写っていませんが雌)、ノコギリクワガタの雄、コクワガタの雄、アカアシオオアオカミキリが見つかりました。
No.1のクヌギでは、根元の樹液にカブトムシの雌が訪れていました。今年初めて、No.1のクヌギに主要な甲虫が現われました。
表230627には、今夜 ここオアシスのクヌギ、コナラに集った主要な昆虫の個体数を示します。
場所/種類 | コクワガタ | ノコギリ クワガタ | ヒラタ クワガタ | カブトムシ | シラホシ ハナムグリ | カナブン |
---|---|---|---|---|---|---|
No.1のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
No.3のクヌギ | 1 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 |
No.4のクヌギ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.5のクヌギ | 3 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.6のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.7のクヌギ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.8のクヌギ | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.9のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
他のクヌギ計 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.1のコナラ | 0 | 4 | 0 | 2 | 0 | 0 |
No.2のコナラ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.3のコナラ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
合計 | 6 | 10 | 0 | 5 | 0 | 0 |
ココオアシスでは 現時点で、他のポイント木のように(この辺の樹液に集まる)主要な甲虫を2桁の数 惹きつける木は存在しませんが、他ではまだ見ないカブトムシを多く見かけるなどバランスがよく、他のポイント木とここオアシスの総合力とを比較すると”いい勝負”だと感じています。
また やはりここでも、ノコギリクワガタの発生数は今がピークかもしれません。
さらに ここでは 今の時期 他ではよく見られるヤブキリを全く見かけません。何故か 棲息していないようです。
2023年7月3日夜
19時35分頃、気温は27.5度。7月初めのここオアシスはどうか? 約1週間ぶりに興味津々覗くと、No.4、9、8のクヌギとほぼボウズ。No.5のクヌギで ようやくノコギリクワガタの雌が1匹見つかりました。
そして No.3のクヌギでは、ノコギリクワガタのペアと色鮮やかな2匹のアカアシオオアオカミキリが樹液を共にしていました。
さらに 多くのアカアシオオアオカミキリが、幹のあちらこちらを徘徊していました。しかも ペアが5組いました(つぎの写真はその内の2組)。今は、アカアシオオアオカミキリ発生のピークかもしれません。
No.3のクヌギでは、カブトムシの雄がやはりアカアシオオアオカミキリと樹液を共にしていました。カブトムシとは今夜ここでのみ(2匹の雄と)出会いました。
先日 地域の昆虫保護チームの会合の際、会長さんから「去年、今年とカブトムシが少なくないですか?」と問われ、「そうですね。確かに少ないですね。」と答えましたが、比較的多く見かけるここでさえ、今年はこの時期になっても少なく、まして 他のポイントでは全く見かけなくなりました。何か変です。
ナンバリングしたクヌギを回ったこの時点では、クワガタムシの数は少なく、ほぼアカアシオオアオカミキリ一色という感触でした。
つづいて ナンバリングしたコナラを回ると、No.1、No.2とノコギリクワガタが3匹づつ付いていて、そろそろこれで打ち止めかと思いかけました(つぎの写真はNo.1のコナラ)。
その時、初めて見かける(樹液が多く浸み出ている訳ではない)何の変哲もないコナラ(以降No.4のコナラ)の幹が目に入りました。
ノコギリクワガタが群れています。
数えると(写真以外の個体も含めて)ノコギリクワガタが雄雌合計16匹見つかりました。特に根元から80cm程度までの範囲に集中していました。
他の昆虫の姿はなく ノコギリクワガタのみということ、1本の木でノコギリクワガタが16匹見つかったこと、いずれも昆虫バカセとして初めての経験でした。
ピンぼけしていますが、特に集虫していた背面では一時、さほど広角ではない範囲内に2ペアを含む7匹のノコギリクワガタが写っていました。
もしかすると、この木の傍に(枯れた切り株など)発生源があって、日暮れ間もないこの時間に蛹室から一斉に出現し、とりあえずこの木に這い上がったのではないかとも想像します。このことを次回のウォッチング時に確認したいと思います。
帰り際に、遠目に 幹に点々と虫が付いている ナンバリング外のクヌギを見つけて近寄ると、虫は全てコシロシタバでした。このクヌギの葉を食べて育った幼虫(蛹)がこちらも一斉に羽化した直後なのかもしれません。
1ヶ月ほど前は(下の翅が黄色い)キシタバが群れていましたが、今後しばらくは(下の翅が白い)コシロシタバが群れるようになるのでしょうか?。
表230703-1には、今夜 ここオアシスのクヌギ、コナラに集った主要な昆虫の個体数を示します。
場所/種類 | コクワガタ | ノコギリ クワガタ | ヒラタ クワガタ | カブトムシ | シラホシ ハナムグリ | カナブン | アカアシ オオアオ カミキリ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
No.1のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.3のクヌギ | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 2 | 13 |
No.4のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 |
No.5のクヌギ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.6のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.7のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 |
No.8のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.9のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
他のクヌギ計 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.1のコナラ | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 |
No.2のコナラ | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.3のコナラ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.4のコナラ | 0 | 16 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
合計 | 4 | 28 | 0 | 2 | 0 | 6 | 17 |
ヒラタクワガタは見つからず、コクワガタとカブトムシは少なく、ほぼノコギリクワガタとアカアシオオアオカミキリの2色でした。
さらにいうと、No.3のクヌギではアカアシオオアオカミキリが1色、No.4のコナラではノコギリクワガタが1色、とあるクヌギではコシロシタバが一色でした。
コントラスト(強弱)が際だった今夜のオアシスであり、昆虫バカセも満足しました。
2023年7月10日夜 今日は今年一番の猛暑、最高気温は36℃。
19時20分過ぎ、気温は31℃前後、既に採集者らしき方が入っていたので、今夜の個体数は参考程度に扱おうと思います。
No.3のクヌギでは、目線よりやや上の樹液で、コクワガタの雄が1匹 見つかりました。
No.7のクヌギでは、頭部と胸部が鮮やかなオレンジ色のまるで模型のようなアブが樹液間を飛び回っていました。昆虫バカセは、初めて見る昆虫です。
後で調べて見ると、”スズキベッコウハナアブ”といい、チャイロスズメバチやオオスズメバチの巣に、隙をついて侵入・産卵し、幼虫はスズメバチの幼虫の死骸を(または、それが不足すると幼虫や蛹を襲って)食べるようです。
チャイロスズメバチの巣に侵入し易いように、チャイロススメバチに擬態しているという説があるようで、確かに体のフォルムは以前(クツワムシの棲む森で)見たチャイロスズメバチに似ていますが、体色はそれ(茶色)より遙かに色鮮やかです。
<参考>チャイロスズメバチはここをクリックしてください!
このオアシスではチャイロスズメバチは全く見かけず、オオスズメバチが多いので、おそらくオオスズメバチの巣を糧にしているのでしょう。
でも オオスズメバチには似てもても似つかないのに、どうやって侵入できるのでしょうか? なんと逞しく したたかなアブなのでしょう。
こちらも色鮮やかなアカアシオオアオカミキリとのツーショットは、なかなか映えます。
No.2のコナラでは、ノコギリクワガタの雄が樹液にかぶりついていました。樹液の出が悪いのだと感じました・ワラジムシも集っています。ココオアシスでは、ワラジムシも樹液で多く見かけます。
No.4のコナラでは、ノコギリクワガタのペアが見つかりました。前回(7月3日)のように群れている状況ではありません。木の近くに発生源になるような切り株も見つかりませんでした。
No.5のクヌギでは、洞にコクワガタの比較的小さなペアが入っていました。
No.4のクヌギでは、カブトムシの雌が見つかりました。カブトムシは今夜、この1匹だけでした。
なお、キシタバがまだ見つかりました。この時期は、コシロシタバが多く発生しているはずですが、樹液ではあまり見かけません。
表230710-1には、今夜 ここオアシスのクヌギ、コナラに集った主要な昆虫の個体数を示します。
場所/種類 | コクワガタ | ノコギリ クワガタ | ヒラタ クワガタ | カブトムシ | シラホシ ハナムグリ | カナブン | アカアシ オオアオ カミキリ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
No.1のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.3のクヌギ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.4のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 |
No.5のクヌギ | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.6のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.7のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1 |
No.8のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.9のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
他のクヌギ計 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.1のコナラ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.2のコナラ | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 |
No.3のコナラ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.4のコナラ | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
合計 | 4 | 5 | 0 | 1 | 0 | 1 | 5 |
今夜確認できた個体数は、少なめでした。
先に採集者が入っていた影響はあるとは思いますが、気温がこれだけ高ければ、木のコンディションも低下し、クワガタムシなど昆虫の体調も人間と同じように(あるいはそれ以上に)悪化すると思われ、個体数が少ないことは当然のように思えます。
ちなみに、昆虫バカセの実験室ではクワガタムシの成虫と幼虫を実験飼育していますが、この時期は昆虫バカセが在室/不在を問わず、エアコンで室温を常に28℃以下に保つようにしています。30℃を超えると、蛹は50%以上、幼虫は30%以上が死滅します。32℃を超えると、成虫でも死亡率が増加します。クワガタムシは人間以上に暑さに弱い昆虫です。
したがって、クワガタムシなどが樹液で最も多く見つかる時期は、梅雨入り当初で気温がそう高くない6月中旬~下旬にかけてです。
2023年7月18日夜
19時25分~45分頃、気温は31.5度。
No.9のクヌギでは、(おそらく行政によって巻かれた、カシナガに犯されて保全が必要なことを示す)ビニール紐の周辺(の樹液)に、カブトムシやシラホシハナムグリが集まっていました。
No.8のクヌギの根元では、ウスバカミキリが見つかりました。ウスバカミキリとは、ここオアシスでは初めて遭遇しました。
No.5のクヌギでは、ナナフシがユッサユッサ、幹を歩んでいました。
No.3のクヌギでは、カブトムシとノコギリクワガタが共に5匹づつ見つかりました。ノコギリクワガタは小さな個体が目立ちました。
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---|
<昆虫バカセフィールドのヒラタクワガタ
2023年44、45回目の遭遇>
No.7のクヌギでは、遠くから眺めて”カブトムシの雄が2匹いるな”と思いながら近づくと、ヒラタクワガタの雄が樹液にいることに気が付きました。頭胸部や前翅に光沢は無く、体長は40mmぐらいはありそうです。
すかさず、ファインダー越しに追いましたが、既に逃げ初めていて なかなかピントが合いません。
ようやくほぼ(ピントが)合ったと思ったら、ファインダー越しにそれよりも遙かに大きなヒラタクワガタらしき扁平のクワガタが現れました。
こんどは、大きい方を意識して、引き続きファインダー越しに追いました。2匹共、洞に向かって這っていました。
今年遭遇した中で 現時点における最大個体の体長50mmは超えるかもしれません。さらに、ファインダーで追いました。”あ、洞に入ってしまう”
このへんでファインダーから目を離すと、そこにはもう2匹の姿はありませんでした、ずっとヘッドライトを煌々と点けていたので、2匹のヒラタクワガタは光と共に 一目散に洞の中深くに 去ってしまいました(Gone with the light)。
今年44、45回目に遭遇した(38,39匹目の)、ここオアシスでは前回(6月20日)につづき今年12、13回目に(No.7のクヌギでは初めて)遭遇したヒラタクワガタ達です。
体長は最初に見つけた個体が40mmぐらい、次に見つけた個体が50mmぐらいでしょうか。
昆虫バカセフィールドのヒラタクワガタ
2023年46回目の遭遇は
ここをクリックしてください!
今年(2023年に)今までに遭遇した
ヒラタクワガタの傾向のページに
戻る場合はここをクリックしてください!
コナラNo.4には、カブトムシが6匹集まっていました(次の写真には、カブトムシの雄が3匹,雌が1匹、ノコギリクワガタのペアが1組 写っています)。
表230718には、今夜 ここオアシスのクヌギ、コナラに集った主要な昆虫の個体数を示します。
場所/種類 | コクワガタ | ノコギリ クワガタ | ヒラタ クワガタ | カブトムシ | シラホシ ハナムグリ | カナブン | アカアシ オオアオ カミキリ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
No.1のクヌギ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.3のクヌギ | 1 | 5 | 0 | 5 | 0 | 0 | 3 |
No.4のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 6 |
No.5のクヌギ | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 |
No.6のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.7のクヌギ | 0 | 0 | 2 | 2 | 0 | 0 | 2 |
No.8のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
No.9のクヌギ | 0 | 2 | 0 | 3 | 2 | 0 | 3 |
他のクヌギ計 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 |
No.1のコナラ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.2のコナラ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.3のコナラ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.4のコナラ | 0 | 2 | 0 | 6 | 0 | 1 | 0 |
合計 | 3 | 12 | 2 | 18 | 4 | 2 | 14 |
カブトムシは、ここオアシスでは6月20日頃一斉に発生し、個体数は、6月中 多い日が続きました。
しかし7月に入ると一旦減少傾向が続き、今夜は(ふたたび増加に転じ)今年最多を示しました。2回、発生の波を感じています。
今夜は、カブトムシがオアシス全体を支配しているようでした。
2023年7月19日夜
19時35分~45分頃、気温は28.7~28.6度。
今夜の目的は1つ。昨夜洞に潜んだ大きなヒラタクワガタの体長を測定するために、余力をふり絞ってオアシスに向かいました。
<昆虫バカセフィールドのヒラタクワガタ
2023年46、47回目の遭遇>
昨夜 2匹のヒラタクワガタが洞に潜んだNo.7のクヌギを覗くと、すぐにヒラタクワガタが目に入りました。そのフォルムから、昨夜見た大きい方の個体だと感じました。
昨夜の洞からは30cmほど離れた樹液なので、まだ洞に逃げ込まれないだろうと、まずはファインダー越しに観察しました。 横向きのフォルムからは、重厚感が漂います。
今夜は、ここから殆ど動こうとしません。体勢を少し変え、背中をややこちらに向けました。やはり、大きく感じます。
すると、その少し(10cmほど)上に、もう1匹ヒラタクワガタが現れました。
樹皮下で動いています。そのフォルムから、昨夜見た小さい方の個体だと感じました。
”そろそろいいか”と思い、両手で2匹の(左手で大きい方の、右手で小さい方の)ヒラタクワガタを同時に捕まえました。
そして スケールで体長を測定すると、大きい方は期待に反して49mm(今年2番目の大きさ)、小さい方は38mm(ほぼ平均サイズ)でした。
内心は60mmぐらいを期待していたので、残念でした。測定後は、元居た樹液に戻しました。”お疲れ様”
今年46、47回目に遭遇した(変わらず38,39匹目の)、ここオアシスでは昨夜につづき今年14、15回目に(No.7のクヌギでは連夜)遭遇したヒラタクワガタ達です。
昆虫バカセフィールドのヒラタクワガタ
2023年48回目の遭遇は
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目線の上では、カブトムシのペアがデート中でした。
No.5のクヌギでもカブトムシが目立ち、周囲を数匹がぶんぶん飛び回っていました。ヘッドライトを灯す昆虫バカセの肩にも、カブトムシが留まりました。それを振り払うと、横のシラカシの枝葉に留まりました。
このクヌギでは今年8回 ヒラタクワガタに遭遇していますが、これでは クワガタは迂闊に近づけないだろうと感じました。今夜は、カブトムシにとって相手(ライバル)と認識されないぐらい小さなコクワガタを見かけただけでした。
No.4のクヌギでもカブトムシのペアが仲良く樹液を吸っていました。ここにも、計6匹のカブトムシが集まっていました。
今夜も ここオアシスは、カブトムシが支配していました。その中で連夜、No.7のクヌギの樹液にヒラタクワガタが2匹も訪れていたことは意外でした。
2023年7月24日夜 19時30分頃、気温は27.5度。
No.4のクヌギでは、今年初めてハラビロカマキリの終礼幼虫が見つかりました。風にゆらゆら揺れる葉っぱを真似ているのか? 生まれ持った習性でしょう。
ハラビロカマキリは終礼幼虫になると、ぼちぼち樹上で狩りを始めるようです。昨年は、およそ1ヶ月遅い8月15日に確認しました。
<参考>昨年の8月15日に確認した様子は
ここをクリックしてください!
No.6のクヌギでは、カブトムシの雄が見つかりました。ここでは今年初めて遭遇する、樹液に集う主要な甲虫です。
No.9のクヌギでは、シラホシハナムグリがもう夜になったとは気が付いていない様子で、樹液に没頭していました。
No.8のクヌギでも、カブトムシの雄が見つかりました。眺めている間に雄がもう1匹飛んで来ました。
No.5のクヌギでは、ワケありのカブトムシの雄が見つかりました。右の前翅と下の角の真ん中から先が欠損しており、上の角も曲がっています。
幹をゆっくり上るコロギスの雌が居ました。ここオアシスでは初めてです。昆虫バカセフィールドでも過去に2回しか遭遇していません。樹液に集まる小さな蛾などを狩りに行くのでしょうか?
樹皮の下に潜むコクワガタらしき雄がいました。その周囲でも、コクワガタの雄と雌がうろうろしていました。
No.3のクヌギでは、体格がアンバランスなノコギリクワガタのペアが見つかりました。
No.7のクヌギでは まず、カブトムシとが目につきました。
<昆虫バカセフィールドのヒラタクワガタ
2023年48回目の遭遇>
<雌5回目の遭遇>
アカアシオオアオカミキリがやけに目立ちます。ふと 目線を上げると、ヒラタクワガタの雌がアカアシオオアオカミキリと向かい合って、威嚇している様子でした。
アカアシオオアオカミキリに悪気はないのでしょうが、高速で徘徊していて、ヒラタクワガタの雌に正面から突っ込んできました。雌は、大顎を下げて応戦していました。
一旦手にしたところ、体長は30mmでした。
7月18,19日にここにヒラタクワガタの雄2匹が居たので、そのどちらかの”連れ”で、洞から出て産卵しに行く前に、腹ごしらえをしていたのかもしれません。
今年48回目に遭遇した(40匹目の)、ここオアシスでは今年16回目に(No.7のクヌギでは5回目に)遭遇したヒラタクワガタで、
雌では今年5回目に遭遇した(4匹目の)、ここオアシスでは2回目に遭遇したヒラタクワガタです。
ヒラタクワガタの雌に出会える確率は 5/48と、非常に幸運な証でもあります。
昆虫バカセフィールドのヒラタクワガタ
2023年49回目の遭遇は
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昆虫バカセフィールドのヒラタクワガタ
雌6回目の遭遇は
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今年(2023年に)今までに遭遇した
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No.1のコナラでは、根本付近にカブトムシやノコギリクワガタが集結していました。
正面(の写真)ではカブトムシの雄と雌、小さなノコギリクワガタのペア、カナブンが確認できます。
左側面面(最初のピンボケ写真)では、ノコギリクワガタの雄1匹と雌3匹が確認できます。
しかし、ピントが合った数秒後には、ノコギリクワガタの雄1匹と雌1匹に減っていました。
No.4のコナラでも、根本付近にカブトムシやノコギリクワガタが集結していました。
No.1のクヌギでは、角が小さなカブトムシの雄が見つかりました。
表230724には、今夜 ここオアシスのクヌギ、コナラに集った主要な昆虫の個体数を示します。
場所/種類 | コクワガタ | ノコギリ クワガタ | ヒラタ クワガタ | カブトムシ | シラホシ ハナムグリ | カナブン | アカアシ オオアオ カミキリ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
No.1のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 |
No.3のクヌギ | 1 | 5 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 |
No.4のクヌギ | 2 | 2 | 0 | 0 | 1 | 1 | 2 |
No.5のクヌギ | 6 | 2 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 |
No.6のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 |
No.7のクヌギ | 0 | 0 | 1 | 3 | 0 | 0 | 10 |
No.8のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 3 |
No.9のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 1 | 0 |
他のクヌギ計 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 |
No.1のコナラ | 0 | 9 | 0 | 4 | 0 | 1 | 0 |
No.2のコナラ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.3のコナラ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.4のコナラ | 0 | 4 | 0 | 6 | 0 | 1 | 3 |
合計 | 9 | 22 | 1 | 22 | 3 | 4 | 18 |
カブトムシ、クワガタムシの個体数は6日前(7月18日)より増え、ナンバリングしたクヌギ全てでカブトムシあるいはクワガタムシまたはその両方が現れ、今が夏本番真っ只中のようです。
カブトムシとノコギリクワガタの個体数は共に22匹づつですが、その内 雌はそれぞれ6匹と13匹です。ノコギリクワガタは雌がその2/3近くを占め、今が産卵の佳境時期なのかもしれません。
2023年7月31日夜 19時30分、気温は29.2度。
7月最終日、ここオアシスの傾向はどうか? No.4、No.6、No.9、No.8のクヌギでは、主要な甲虫は見つかるものの 特にこれといった特記事項はありません。
No.5のクヌギでは、コクワガタが目立ちました。背面では3ペアが見つかりました。
右サイドでも 洞に潜むペアに対して、そとから大きな雄が ”ちょっかい”を出していました。
根元には、見覚えのあるカブトムシの雄が力尽きていました。先週(7月24日)この木の樹液で見つかった”ワケあり”個体です。
右前翅が欠損していて 細菌に犯され易かったでしょうし、角が短く 戦いでは傷つき易かったでしょうから、ここまで生き抜くのも大変だったと思います。
No,3のクヌギでは、シラホシハナムグリだけが集まっている樹液がありました。
いつも何となく覗いていた ナンバリング外のクヌギ(今夜からNo.10のクヌギ)では、カブトムシの雄やカナブンのペア(写真)が見つかりました。
No.7のクヌギでは、カブトムシの雄と雌が見つかりました。
雄は、今年確認したカブトムシの中で最も赤い個体でした。
No.1のコナラでは、ノコギリクワガタが4匹見つかりました。その内 最も大きく綺麗な個体は、昆虫バカセが接近すると、”非常脱出装置”を作動させて、自ら落下し草陰に隠れようとしていました。
No.4のコナラでは、前回に続いて(前回にも増して)、「ぅわ~」と歓声を上げてしまうほど、カブトムシとノコギリクワガタが群がっていました。
中央では、一際大きなカブトムシの雌が幅を効かせていました。
改めて確認すると 正面では、カブトムシが雄4匹、雌4匹(計8匹)、ノコギリクワガタが2ペア、雄1匹(計5匹)見つかりました。
右サイドでは、正面から確認できる個体を除いて、カブトムシが雄2匹、雌1匹(計3匹)、ノコギリクワガタが雌1匹見つかりました。
背面ではさらに カブトムシが1ペア(計2匹)、ノコギリクワガタが1ペア、雌2匹(計4匹)見つかりました。この木には、何故こんなに群がるのか?理由は分りません。
表230731には、今夜 ここオアシスのクヌギ、コナラに集った主要な昆虫の個体数を示します。
場所/種類 | コクワガタ | ノコギリ クワガタ | ヒラタ クワガタ | カブトムシ | シラホシ ハナムグリ | カナブン | アカアシ オオアオ カミキリ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
No.1のクヌギ | 0 | 2 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 |
No.3のクヌギ | 3 | 4 | 0 | 1 | 3 | 1 | 4 |
No.4のクヌギ | 4 | 0 | 0 | 1 | 0 | 5 | 2 |
No.5のクヌギ | 10 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
No.6のクヌギ | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 |
No.7のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 |
No.8のクヌギ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
No.9のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 3 | 2 | 1 | 2 |
No.10のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 |
他のクヌギ計 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.1のコナラ | 0 | 4 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 |
No.2のコナラ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.3のコナラ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.4のコナラ | 0 | 10 | 0 | 14 | 0 | 0 | 2 |
合計 | 18 | 23 | 0 | 23 | 6 | 11 | 13 |
今夜 樹液に集まる主要な甲虫の個体数は、カブトムシとノコギリクワガタが維持、コクワガタ、カナブン、シラホシハナムグリが増加傾向にありました。
主に昼間に活動するカナブンがこの時間帯でもこれだけ見つかったことは珍しく、おそらく今がカナブン発生のピークなのでしょう。
ところで帰宅後、就寝前になって、昆虫バカセの部屋では、”ぶ~ん”と飛ぶ昆虫がいました。
いつものことで、おそらく容器から脱走した実験飼育中のオオクワガタかヒラタクワガタか(今夜は何番の容器から逃げたのか? 逃げた容器を特定するのも大変だな~)と思ったら、身に覚えのない(飼育していない)カブトムシの しかも極めて小さい雄でした。
心あたりがあるとすれば、今夜オアシスでウォッチングしていた際、ヘッドライトを照らす昆虫バカセの頭に2~3回突っ込んで来た甲虫がいましたが、気にも留めていませんでした。
その時に帽子(キャップ)に付いて、気が付かないまま 部屋まで付いて来たのかもしれません。角の先からお尻まで36mmの極小個体でした。
せっかく来たお客さんだから、しばらく栄養価の高いゼリーをご馳走して接待しようと思います。
2023年8月7日夜 19時30分、気温は29度。
<昆虫バカセフィールドのヒラタクワガタ
2023年50回目の遭遇>
No.4のクヌギでは、コクワガタが数匹見えたため、その数を確認しようと 姿を追うと、「あ、これはもしかしたら」と、あまりに小さい雄の個体を凝視すると、やはりヒラタクワガタでした。
幹を徘徊していましたが、樹液を探していたのか?しばらくすると、樹皮下に大顎を差し込んで、僅かな樹液を吸おうとしていました。
今年50回目に遭遇した(42匹目の)、ここオアシスでは今年17回目に(No.4のクヌギでは2回目に)遭遇したヒラタクワガタです。
体長は30mmぐらいです。この木で見た最初の個体と同じ大きさです。ヒラタクワガタとは、7月26日以来12日ぶりの遭遇です。この時期は、このぐらいの頻度でしょうか。
昆虫バカセフィールドのヒラタクワガタ
2023年51回目の遭遇は
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今年(2023年に)今までに遭遇した
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では 次の木に移ろうと思った時、ヒラタクワガタのすぐ傍で、褐色型のハラビロカマキリ終礼幼虫が、スズメ蛾を頭部から捕食していました。スズメ蛾は まだ生きていました。種類は不明です。
昆虫バカセも気が付かないほど、褐色型のハラビロカマキリは木肌に溶け込んで保護色となっているため、スズメ蛾も気が付かずにホバリングしながら近づいたところを狩られたのでしょう!
褐色型のハラビロカマキリは、さしずめ狩りの達人 いやプロフェッショナルです。
根元には、カブトムシの死骸が1箇所に溜まっていました。ノコギリクワガタの死骸もありました。タヌキの仕業でしょうか?
ふと 隣のシュロの木で、コクワガタの雌が見つかりました。
おそらく、No.4のクヌギが出す醗酵臭に惹かれて飛んで来たのだろうと思います。
ナンバリングしたポイントのクヌギに向かう途中、至近距離で尾が(再生中で)短いヤモリを見かけました。
一瞬、”ツチノコ”かと思い”ハッ”としました。
No.5のクヌギでは、今夜もコクワガタばかりが群れていました。写真は、洞に潜むペアです。
No.3のクヌギでは、相変わらず アカアシオオアオカミキリが目立ちました。腹側から見ると、脚だけではなく腹部や口元も”赤っぽい”です。
No.7のクヌギでは、シラホシハナムグリとカナブンが目立ちました。彼らが集まると、色彩が綺麗です。
No.4のコナラでは、前回多かったカブトムシが減少し、ノコギリクワガタが目立ちました。
カブトムシは、この1ペアだけでした。
ノコギリクワガタのペアがアカアシオオアオカミキリを挟んで、至近距離で見つかりました。
No.1のクヌギでは、体色が特に赤く、大顎が直線的に細長く印象的なノコギリクワガタの雄が見つかりました。
表230807には、今夜 ここオアシスのクヌギ、コナラに集った主要な昆虫の個体数を示します。
*場所 種類* | コ クワガタ | ノコギリ クワガタ | ヒラタ クワガタ | カブト ムシ | シラホシ ハナムグリ | カナブン | アカアシ オオアオ カミキリ | ハラビロ カマキリ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
No.1 のクヌギ | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 |
No.3 のクヌギ | 6 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 4 | 0 |
No.4 のクヌギ | 3 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 3 | 1 |
No.5 のクヌギ | 11 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 2 | 1 |
No.6 のクヌギ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.7 のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 | 2 | 0 |
No.8 のクヌギ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.9 のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 |
No.10 のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
他の クヌギ計 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.1 のコナラ | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
No.2 のコナラ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.3 のコナラ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.4 のコナラ | 0 | 12 | 0 | 2 | 0 | 1 | 2 | 0 |
合計 | 21 | 18 | 1 | 4 | 7 | 8 | 14 | 3 |
今夜は カブトムシが急激に減少し、コクワガタが徐々に増加し、ハラビロカマキリ(終礼幼虫)が増加傾向でした。次に訪れる時は、成虫になっているかもしれません。アカアシオオアオカミキリは、依然として目立ちました。
2023年8月14日夜 19時30分頃、気温は28.℃、曇り、非常に蒸し暑い。日中は、台風7号が関西に接近中の影響で 時折 激しい雨。
No.9のクヌギでは、大きなノコギリクワガタの雄が雌とペアでいました。ノコギリクワガタの雄は、すぐ横で泰然と樹液を吸うカブトムシの雌が厄介のようでしたが、いかんともし難い様子でした。
No.8のクヌギでは、ノコギリクワガタが3匹集まっていました(写真はその内の仲睦まじい1ペア)。
No.5のクヌギでは、今夜もコクワガタが多く集まっていました。ヘッドライトを点けた瞬間、一気に散らばって行きました。
写真では、5匹(樹皮下に2匹)確認できます。
No.4のコナラでは、カブトムシの雌ばかりが4匹見つかりました。前回(8月7日)まで ここのところ、ずっとノコギリクワガタやカブトムシで繁盛していましたが、今夜はやや閑散としていました。
根元付近の樹液では、久しぶりにセンチコガネが見つかりました。
表230814には、今夜 ここオアシスのクヌギ、コナラに集った主要な昆虫の個体数を示します。
*場所 種類* | コ クワガタ | ノコギリ クワガタ | ヒラタ クワガタ | カブト ムシ | シラホシ ハナムグリ | カナブン | アカアシ オオアオ カミキリ | ハラビロ カマキリ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
No.1 のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.3 のクヌギ | 7 | 2 | 0 | 3 | 0 | 1 | 3 | 0 |
No.4 のクヌギ | 1 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 |
No.5 のクヌギ | 12 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.6 のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.7 のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.8 のクヌギ | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 |
No.9 のクヌギ | 0 | 3 | 0 | 2 | 5 | 1 | 5 | 0 |
No.10 のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
他の クヌギ計 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.1 のコナラ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.2 のコナラ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.3 のコナラ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.4 のコナラ | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 |
合計 | 20 | 9 | 0 | 10 | 7 | 2 | 10 | 0 |
今夜は、意外にもハラビロカマキリが見つかりませんでした。蒸し暑い気候と関係があるのでしょうか。
カブトムシは、見つかった10匹の内、雌が8匹を占めていました。どの個体も、一心に樹液を吸っていました。産卵に備えているのでしょうか。
コクワガタの割合が多くなってきました。カブトムシとノコギリクワガタはほぼ同数で、コクワガタはその倍でした。ヒラタクワガタはこの蒸し暑い気候を嫌うと思われ、やはり見つかりませんでした。
ポイント9本のクヌギの内3本と、ポイント4本のコナラの内3本(計6本)で、主要な甲虫は見つかりませんでした。ここでも、木は夏バテ気味なのかもしれません
2023年8月21日夜 19時15分~35分、気温は28.3℃
No.4のクヌギでは、ノコギリクワガタのペアが見つかりました。雄は小歯型です。
No.9のクヌギでも、ノコギリクワガタのペアが見つかりました。雄はまたも小歯型です。
ここでは、ノコギリクワガタの小歯型の雄で構成されたペアがもう1組見つかりました。
No.8のクヌギでは、ノコギリクワガタ小歯型の雄が見つかりました。
ここオアシスでは今年初めて、ハラビロカマキリの成虫(雌)が見つかりました。羽化したてと思われる綺麗な個体です。
No.5のクヌギでは、前回(8月14日)と同様に、コクワガタばかりが群れていました。
大きな雄が、雌と向かい合っていました。迫力を感じます。
大きな雄が樹皮下から、ヒョッコリ頭を出しました。
No.7のクヌギでも さらに、ノコギリクワガタの小歯型の雄で構成されたペアが見つかりました。
単独の雄も見つかりました。やはり小歯型で、綺麗な赤い個体です。
No.7のクヌギでも、ノコギリクワガタの小歯型の雄が見つかりました。
No.1のコナラでは、クワガタは見つかりませんでしたが、ハラビロカマキリの雄の成虫が今年初めて見つかりました。
ハラビロカマキリの雄は、オオカマキリと違って翅の色は雌と同じですが、体が細いので分ります。雄は雌に対して、樹上ではあまり見かけません。
No.4のコナラでも さらに、ノコギリクワガタの小歯型の雄で構成されたペアが見つかりました。
ここでは、合計6匹のノコギリクワガタが見つかりました。その内(ペアの雄を含む)2匹の雄は、やはり小歯型でした。
根元では今夜初めて、カブトムシの雌が見つかりました。
さいごに覗いたNo.1のクヌギでも さらに、ノコギリクワガタの小歯型の雄で構成されたペアが見つかりました。
表230821には、今夜 ここオアシスのクヌギ、コナラに集った主要な昆虫の個体数を示します。
*場所 種類* | コ クワガタ | ノコギリ クワガタ | ヒラタ クワガタ | カブト ムシ | シラホシ ハナムグリ | カナブン | アカアシ オオアオ カミキリ | ハラビロ カマキリ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
No.1 のクヌギ | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
No.3 のクヌギ | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 |
No.4 のクヌギ | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.5 のクヌギ | 9 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.6 のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.7 のクヌギ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.8 のクヌギ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
No.9 のクヌギ | 0 | 4 | 0 | 0 | 3 | 0 | 1 | 0 |
No.10 のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
他の クヌギ計 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.1 のコナラ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
No.2 のコナラ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.3 のコナラ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.4 のコナラ | 0 | 6 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
合計 | 10 | 20 | 0 | 1 | 3 | 0 | 2 | 4 |
今夜はここオアシスで、その傾向に3つの変化を感じました。
変化の1つ目は、ノコギリクワガタの第2陣が発生し始めたことです。本来は来年の初夏に出現する予定の蛹室内の成虫の内、比較的成熟が早い小さい(雄では小歯型の)個体ばかりが、温暖化により来期を待てずに発生し始めました。
変化の2つ目は、カブトムシが殆ど居なくなったことです。猛暑が続いた体力を消耗した結果、9月を待たずにカブトムシのシーズンは終焉しそうです。
変化の3つ目は、カナブンを全く見かけなくなったことです。日暮れ後間もない時間にもかかわらず、見かけなくなりました。カナブンはライフサイクルがしっかりしているので、猛暑によるものではなく例年通りの傾向と思われます。
ここクワガタ達のオアシスは閉ざされた小さな森(空間)ですが、1つの生態系を成していて、その傾向を感じとるには”うってつけ”です。
2023年8月28日夜 19時10~25分、気温は29.8~29.7℃
8月最終週のクワガタ達の断末魔のオアシスを、ウォッチングして巡りました。
No.6のクヌギでは、コクワガタの雄と、ノコギリクワガタの雄(小歯型)が見つかりました。
No.4のクヌギでは、コクワガタの雄、雌と、ノコギリクワガタの雄(小歯型)、雌が見つかりました。
No.9のクヌギでは、ノコギリクワガタの雄(小歯型)と、シラホシハナムグリが5匹(写真では3匹)見つかりました。
No.5のクヌギでは、前回と同じように多くの(8匹の)コクワガタと、ノコギリクワガタのペア(雄は小歯型)(写真)が見つかりました。
<昆虫バカセフィールドのヒラタクワガタ
2023年53回目の遭遇>
No.3のクヌギでは、カブトムシの雌と、ヒラタクワガタの雌が一緒に樹液を吸っていました。
ライトを当てると、ヒラタクワガタはその場を離れ、周囲を徘徊し始めました。
今年53回目に遭遇した(45匹目の)、ここオアシスでは今年18回目に(No.3のクヌギでは6月9日以来3回目に)遭遇したヒラタクワガタです。
体長は34mmぐらいです。ヒラタクワガタとは、8月16日以来12日ぶりの遭遇です。
昆虫バカセフィールドのヒラタクワガタ
2023年54回目の遭遇は
ここをクリックしてください!
少し離れたところでは、カブトムシの雌と、ノコギリクワガタの雌(小歯型)が一緒に樹液を吸っていました。
今夜、カブトムシはこの雌2匹だけでした(他のフィールドでも見つかりませんでした)。
No.7のクヌギでは、根元付近で ノコギリクワガタの雄(大歯型)と、コクワガタの雄、雌が見つかりました。
<昆虫バカセフィールドのヒラタクワガタ
2023年54回目の遭遇>
ふと幹の上の方を見上げると、ノコギリクワガタの雄(大歯型)がもう1匹と、ヒラタクワガタの雄(写真)が見つかりました。
ヒラタクワガタは、ただ幹を徘徊していました。
今年54回目に遭遇した(46匹目の)、ここオアシスでは今年19回目に(No.7のクヌギでは7月19日以来6回目に)遭遇したヒラタクワガタです。
体長は37mmぐらいです。今夜2匹目のヒラタクワガタです。
昆虫バカセフィールドのヒラタクワガタ
2023年55回目の遭遇は
ここをクリックしてください!
このオアシスで7月を過ぎた頃から最も好調だったNo.4のコナラでは、主要な甲虫数がぐっと減少しました。根本付近では、センチコガネと、寿命を全うして力尽きたカナブンが見つかりました。
No.1のクヌギでは、木肌が微かに動きました。凝視すると、ヤモリが潜んでいました。見事なカムフラージュです。
根本付近では、ノコギリクワガタのペア(雄は小歯型)が見つかりました。
白いカワラタケが生えた切り株では、多くの 黒色のホソナガニジゴミムシダマシの集団が見つかりました。3月頃からずっといます。
その中に、一際色彩が豊かなモンキゴミムシダマシが混ざっていました。
この甲虫の前翅も、ヨツボシケシキスイやヒメオビオオキノコと同じような色彩に進化したようです。
そのすぐ傍には、モンキゴミムシダマシの幼虫の姿も見えます。
表230828-1には、今夜 ここオアシスのクヌギ、コナラに集った主要な昆虫の個体数を示します。
*場所 種類* | コ クワガタ | ノコギリ クワガタ | ヒラタ クワガタ | カブト ムシ | シラホシ ハナムグリ | カナブン | アカアシ オオアオ カミキリ | ハラビロ カマキリ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
No.1 のクヌギ | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.3 のクヌギ | 2 | 3 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.4 のクヌギ | 3 | 2 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 |
No.5 のクヌギ | 8 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.6 のクヌギ | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.7 のクヌギ | 3 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.8 のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.9 のクヌギ | 0 | 1 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 |
No.10 のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
他の クヌギ計 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.1 のコナラ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.2 のコナラ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.3 のコナラ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.4 のコナラ | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
合計 | 19 | 14 | 2 | 2 | 8 | 0 | 0 | 0 |
ここ オアシスでは8月最終週でも、殆どのポイント木でノコギリクワガタが見つかりました。
カブトムシは、雌2匹のみ見つかりました。カナブンは、やはりもう見つかりませんでした。
ミドリカミキリを見かけなくなりました。必然でしょうか? ハラビロカマキリも見かけません。こちらは偶然でしょうか?
ヒラタクワガタは、意外にも2匹見つかりました。カブトムシや大きなノコギリクワガタが減少した影響でしょうか?
2023年9月4日夜 19時20分~30分頃、気温27.7~27.5℃
昼過ぎまで雨が降っていた影響か、気温以上に蒸し暑く感じました。
No.9のクヌギでは、前翅がやや白く汚れたコクワガタの雌のみが見つかりました。
白く汚れているせいか、前翅にクッキリと縦筋が確認できます。この縦筋はオオクワガタの特徴でもあり、両者が(オオクワガタ属で、ハーフが容易に誕生するほど)遺伝的に近いことを改めて感じます。
両種の内 片方が最も平凡、もう片方が最も稀少である差異は、一体何故生じるのか?不思議です。
No.5のクヌギでは、今夜もコクワガタで賑わっていました。雄、雌共に大きな体長のペアも見つかりました(写真)。
No.4、6、9,8,5の順にポイントのクヌギを巡り、No.3のクヌギで、今夜初めてノコギリクワガタ(写真はペア)が見つかりました。
表230904-1には、今夜 ここオアシスのクヌギ、コナラに集った主要な昆虫の個体数を示します。
*場所 種類* | コ クワガタ | ノコギリ クワガタ | ヒラタ クワガタ | カブト ムシ | シラホシ ハナムグリ | カナブン | アカアシ オオアオ カミキリ | ハラビロ カマキリ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
No.1 のクヌギ | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.3 のクヌギ | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.4 のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.5 のクヌギ | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.6 のクヌギ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.7 のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.8 のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.9 のクヌギ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.10 のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
他の クヌギ計 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.1 のコナラ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.2 のコナラ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.3 のコナラ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.4 のコナラ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
合計 | 13 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
今夜は雨上がり後のせいか、クヌギのポイントでは半数で、コナラのポイントでは全てで、昆虫が全く見つかりませんでした。
前回(8月28日)まで少数見つかっていたカブトムシ、シラホシハナムグリも見つかりませんでした。ハラビロカマキリもどうしたことか、前回につづいて見つかりませんでした。
”まだ季節的に こんなはずではない”と思いながら 何か物足りなさを感じたため、今夜はこれで終わる予定を変更し、他のポイントに向かいました。
2023年9月7日夜 19時5分~15分、気温は26℃
今年初めて秋らしい夜、明日関東を通過する予定の台風が接近中でも さほど風は感じません。
No.6のクヌギでは、ノコギリクワガタの雄とシラホシハナムグリが見つかりました。
No.4、NO.9、No.8のクヌギと立て続けに何も見つからず、No.5のクヌギでは、弱いハンドライトを照らしながら正面に近づくと、目の前には いつも(最近の傾向)どおり コクワガタが群れていて、強いヘッドライトに切り換えた瞬間 ばらばらと木から落下しました。
それでも 裏に回ると、さらにコクワガタが群れていて、その中に体の大きな雌が洞に頭を突っ込んでいました(次の写真・右上)。
これはもしかしたら ヒラタクワガタかと思い、しばらく待つと 洞から体を出しました。
「ん、どっちだ」と判断しかねていましたが、体をひねって前翅をこちらに向けると、
前翅に光沢が全くないので、コクワガタだと分りました。
<昆虫バカセフィールドのヒラタクワガタ
2023年56回目の遭遇>
<雌6回目の遭遇>
その(コクワガタの雌の)右側50cmほど上の幹を、これもまた体の大きなクワガタの雌が這っていました。
”これはどうか”と接近すると、
前翅に光沢がありました。一旦手にとって確認すると、やはりヒラタクワガタの雌で体長は28mmでした。
今年56回目に遭遇した(48匹目の)、ここオアシスでは今年20回目(No.5のクヌギでは9回目)に遭遇したヒラタクワガタで、
雌では今年6回目に遭遇した(5匹目の)、ここオアシスでは3回目(No.5のクヌギでは2回目)に遭遇したヒラタクワガタです。
ヒラタクワガタとは9日ぶり、雌とは44日ぶりの遭遇です。今夜は26℃と暑くはなく湿潤なので、現れたのかもしれません。
この木は今年、ヒラタクワガタと遭遇した回数が昆虫バカセフィールドで最多タイ9回(雌では最多2回)です。
昆虫バカセフィールドのヒラタクワガタ
2023年57回目の遭遇は
ここをクリックしてください!
昆虫バカセフィールドのヒラタクワガタ
雌7回目の遭遇は
ここをクリックしてください!
つづいて、No.3のクヌギでは、大きなノコギリクワガタの雄が見つかりました。雌も一緒にいました。
少し離れたところには、小さなノコギリクワガタの雄がいました。雌も2匹一緒にいました。
ここでは、ノコギリクワガタばかりが見つかりました。
この後、No.7のクヌギ、No.1~No.4のコナラ、No.1のクヌギでは、何も見つからず、ここオアシスでのウォッチングを終えました。
表230907-1には、今夜 ここオアシスのクヌギに集った主要な昆虫の個体数を示します。
*場所 種類* | コ クワガタ | ノコギリ クワガタ | ヒラタ クワガタ | カブト ムシ | シラホシ ハナムグリ | カナブン | アカアシ オオアオ カミキリ | ハラビロ カマキリ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
No.3 のクヌギ | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.5 のクヌギ | 12 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
No.6 のクヌギ | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 |
合計 | 12 | 6 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 |
昆虫が見つかるポイント木が、3本に絞られました。猛暑のせいか、こうなるのが例年より少し早いと感じます。
カブトムシ、カナブン、ミドリカミキリは全く見られなくなりましたが、コクワガタ、ノコギリクワガタはまだ数多く見つかります。
以下には、今年これまでにここクワガタ達の断末魔のオアシスで見つかった、夜 樹液で見られる主要な昆虫の個体数を、種類毎に示します。
2023年9月11日夜 19時5分~15分、気温は26.9~26.8度
No.6、No.4、No.9、No.8のクヌギを巡った時点で、見つかったクワガタは僅かにコクワガタの雄が1匹のみ。
期待して 最近好調 No.5のクヌギを覗くと、ようやくコクワガタのペアが見つかりました。
しかし 裏に回っても、いつもの(最近の傾向のような)賑わいは無く、コクワガタがパラパラと4匹見つかっただけでした。
つづいて No.3、No.7のクヌギ、No.1、No.2のコナラを巡った時点で、追加で見つかったクワガタはノコギリクワガタの雌1匹のみ。
つづいて No.4のコナラを覗くと、根本付近の洞から妙な体勢のノコギリクワガタのペアが見つかりました。
表230911-1には、今夜 ここオアシスのクヌギに集った主要な昆虫の個体数を示します。
*場所 種類* | コ クワガタ | ノコギリ クワガタ | ヒラタ クワガタ | カブト ムシ | シラホシ ハナムグリ | カナブン | アカアシ オオアオ カミキリ | ハラビロ カマキリ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
No.1 のクヌギ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
No.3 のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 |
No.4 のクヌギ | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 |
No.5 のクヌギ | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
その他 のクヌギ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.4 のコナラ | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
合計 | 7 | 4 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1 |
今夜は、気候的には申し分ないと思いしたが、寂しい結果でした。
昨年の今頃はもっと繁盛していましたが、やはり猛暑の影響でしょうか? 樹液の浸み出具合が良くないようです。
2023年9月12日夜 20時5分~、気温は26℃
昨夜は 例年よりクワガタなど昆虫の個体数が少なく感じたので、それが ”たまたま” なのか ”本当” なのかを確認することが主目的で、2夜連続で ここオアシスに入りました。
No.6、No.4のクヌギを覗くも昆虫の姿は無く、No.9のクヌギでは、コクワガタのペアが見つかりました。
この木では、昨夜は何も見つかりませんでした。
つづいて No.8のクヌギを覗くも昆虫の姿は無く、No.5のクヌギでは正面の幹で、めずらしくノコギリクワガタの雄と雌が見つかりました。
ノコギリクワガタの雄は、この時期にしては 赤く綺麗な個体でした。
しかし コクワガタは、この木では最近で最も少ない3匹だけ見つかりました。
つづいて No.3、No.10のクヌギを覗くも昆虫の姿は無く、No.7のクヌギでノコギリクワガタの雌が見つかりました。
そして No.4のコナラでは、昨夜と同じ根元に近いところで、昨夜と同じノコギリクワガタのペアが、昨夜とほぼ同じ体勢で見つかりました。
ノコギリクワガタはペアで邪魔者がいない(初夏のヤナギの枝先などのような)環境だと、その(樹液が浸み出る)場に長時間居座る習性があるようなので、昨夜から昼→夜とここに居座っているのだと思います。このことは、ここオアシスでは今、クワガタ等昆虫の個体数が少ないことを裏付けています。
さいごに No.1のクヌギでは、ノコギリクワガタの雌が見つかりました。昨夜もここに居た個体だと思います。口元に白い樹液を付けていました(かわいい!)。
表230912-5には、今夜 ここオアシスのクヌギに集った主要な昆虫の個体数を示します。
*場所 種類* | コ クワガタ | ノコギリ クワガタ | ヒラタ クワガタ | カブト ムシ | シラホシ ハナムグリ | カナブン | アカアシ オオアオ カミキリ | ハラビロ カマキリ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
No.1 のクヌギ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
No.5 のクヌギ | 3 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.7 のクヌギ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.9 のクヌギ | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.4 のコナラ | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
合計 | 5 | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
結局 今夜は 昨夜と同様、ここクワガタ達のオアシスの樹液に集まる主要な昆虫の個体数は、例年に比較して少ない 結果でした。
猛暑の影響かもしれません。
2023年9月25日夜 19時~19時10分頃、気温は21.5℃
前回訪れてから、図らずも2週間が経過してしまいました。その間に、すっかり秋らしく涼しくなりました。
No.4、No.6のクヌギでは何も見つからず、No.9のクヌギではコクワガタの雄とモンスズメバチが見つかりました。
つづいて No.8のクヌギでは何も見つからず、No.5のクヌギでは、正面では何も見つからず、背面に回ると、目の前に大きなコクワガタの雄が現れました。雌もいました。
樹液に4匹ほど群がっていましたが、ヘッドライトに驚いて、すぐ周囲に散ってしまいました。
この大きなコクワガタは、一旦手に取り 計測すると、体長は45mmでした。この辺で見つかる比較的大きなヒラタクワガタ並の体格です。
つづいて No.3のクヌギでは、コクワガタが3匹見つかりました(次の写真はその内、雄2匹)。これ以降は、何も見つかりませんでした。
表230925-1には、今夜 ここオアシスのクヌギに集った主要な昆虫の個体数を示します。
*場所 種類* | コ クワガタ | ノコギリ クワガタ | ヒラタ クワガタ | カブト ムシ | シラホシ ハナムグリ | カナブン | アカアシ オオアオ カミキリ | ハラビロ カマキリ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
No.3 のクヌギ | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.5 のクヌギ | 7 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.9 のクヌギ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
合計 | 11 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2週間前(9月12日)と比べて、コクワガタは少し増加していましたが、ノコギリクワガタは全く見つかりませんでした。
2023年9月27日夜 19時5分~、気温は25℃
No.4のクヌギでは、幸先良くコクワガタが3匹(2♂1♀)見つかり、No.9のクヌギでは、シラホシハナムグリが1匹見つかりました。
No.5のクヌギでは、背面で いつものようにコクワガタが群れていました。覗いた瞬間に上下1列に散らばりましたが、雄2匹と雌2匹が1箇所に固まっていました。
すぐ横に ハラビロカマキリの雌が陣取っていましたが、コクワガタもハラビロカマキリもお互いに無関心のようでした。
No.3のクヌギでは、目線より50cmほど上で、めずらしくコクワガタが8匹(5♂3♀)群れていました。
目の前でも、コクワガタが2匹(1♂1♀)見つかりました。
<昆虫バカセフィールドのヒラタクワガタ
2023年59回目の遭遇>
<雌7回目の遭遇>
さらに右側面ー目線より下では、コクワガタの雄とノコギリクワガタの雌と もう1匹 「コクワガタにしては大きいな」と思えるクワガタの雌が一緒に樹液を吸っていました。
不明の雌は、昆虫バカセの視線を感じたのか? 洞から頭を出すと、上の方へ這い出しました。
単独になりました。どうやら、ヒラタクワガタのようです。
しばらく観察していると、また元の樹液に戻って来て、他の2匹の待つサークルに加わりました。
白い樹液がベッタリと浸み出ている洞に入っていたせいか、白いネバネバした糸状のものが前翅に付着していました。
今年59回目に遭遇した(51匹目の)、ここオアシスでは今年21回目(No.3のクヌギでは4回目)に遭遇したヒラタクワガタで、
雌では今年7回目に遭遇した(6匹目の)、ここオアシスでは4回目に(No.3のクヌギでは初めて)遭遇したヒラタクワガタです。
体長は28mmぐらいです。
ヒラタクワガタとは2日ぶり、雌とは20日ぶりの遭遇です。今夜は25℃と暑くはなく湿潤なので、現れたのかもしれません。
昆虫バカセがヒラタクワガタと遭遇した最も遅い記録 更新です。
昆虫バカセフィールドのヒラタクワガタ
2023年60回目の遭遇は
ここをクリックしてください!
これ以降のポイント木では、何も見つかりませんでした。
表230927-1には、今夜 ここオアシスのクヌギに集った主要な昆虫の個体数を示します。
*場所 種類* | コ クワガタ | ノコギリ クワガタ | ヒラタ クワガタ | カブト ムシ | シラホシ ハナムグリ | カナブン | アカアシ オオアオ カミキリ | ハラビロ カマキリ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
No.3 のクヌギ | 12 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.4 のクヌギ | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.5 のクヌギ | 8 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
No.9 のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 |
No.10 のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
合計 | 21 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 |
今夜は気温が25℃ぐらいとクワガタにとって適温のためか、21.5℃とやヒンヤリした一昨日と比べて、クワガタの個体数は倍増していました。
2023年9月28日夜 18時50分~、気温は28.7℃
今夜は、また真夏に逆戻りしたような蒸し暑さです。
No.9のクヌギでは、ハラビロカマキリの雌が樹液で待ち伏せしていました。カマキリの視線の先には比較的大きな蟻がいましたが、蟻は眼中にはないようでした。
さらに、モンスズメバチが樹液を吸っていました。大人しくしているかと思いきや、背後に迫る昆虫バカセに対して、毒針を出したり引っ込めたりして(これ以上近づいたら刺すぞ!)と言わんばかりに、威嚇していました。
No.3のクヌギでは、昨夜と同じ場所に、コクワガタが5匹集まっていました(昨夜より3匹減少していました)。
その少し上では、ハラビロカマキリの雌が食事中でした。獲物は殆ど食べ尽くされた後で、何か分りません。
下の方では、コクワガタのペアが次代に命をつなぐべく、仲睦まじくしていました。
昆虫バカセのヘッドライトに驚いたのか、体勢を崩しながらも、交尾を続行していました。(邪魔をして、申し訳ない。)
最終的に 雄は雌を洞に誘導し、昆虫バカセから隠すように、ガードしていました。
No.1のクヌギでは、シラホシハナムグリが見つかりました。この時期に樹液で唯一見つかるコガネムシの仲間です。
コナラの枯れた切り株の周囲には、ウスヒラタケが実っていました。秋の味覚として、天ぷらにしたら美味しそうです「今晩のおかずにでもするか」。
表230928には、今夜 ここオアシスのクヌギに集った主要な昆虫の個体数を示します。
*場所 種類* | コ クワガタ | ノコギリ クワガタ | ヒラタ クワガタ | カブト ムシ | シラホシ ハナムグリ | カナブン | アカアシ オオアオ カミキリ | ハラビロ カマキリ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
No.1 のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 |
No.3 のクヌギ | 8 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
No.4 のクヌギ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.5 のクヌギ | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
No.9 のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
合計 | 13 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 4 |
2023年10月2日夜 19時、気温は21.3℃
今夜は、秋らしくヒンヤリとしていました。
No.4、No.9、No.5、No.3のクヌギで、コクワガタ あるいは シラホシハナムグリ または ハラビロカマキリが見つかりました。ここクワガタ達のオアシスでは、典型的な昆虫バカセフィールド・秋の樹液の光景が広がっていました。
No.5のクヌギ : コクワガタのペア、シラホシハナムグリ
No.3のクヌギ : コクワガタのペア
雄の右後足が膝下から欠損していたので、9月28日と同じ(樹液の同じ)ペアだと思います。
No.3のクヌギ : ハラビロカマキリ雌
この時期になると、前翅などにシミが目立ち始めます。
表231002には、今夜 ここオアシスのクヌギに集った主要な昆虫の個体数を示します
*場所 種類* | コ クワガタ | ノコギリ クワガタ | ヒラタ クワガタ | カブト ムシ | シラホシ ハナムグリ | カナブン | アカアシ オオアオ カミキリ | ハラビロ カマキリ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
No.3 のクヌギ | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
No.4 のクヌギ | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.5 のクヌギ | 4 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 |
No.9 のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1 |
合計 | 11 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 2 |
2023年10月5日夜 16時35分~、気温は19.4℃
気温が7月以降で最も低く、北風が強く吹いているため、体感気温はさらに低く感じます。長袖のシャツを1枚羽織っただけでは、少し寒く感じます。
No.4のクヌギでは、コクワガタが白い樹液に吸い付いていました。
No.6のクヌギでは、根元から20cmぐらいの樹液が浸み出ているところのやや上で、褐色型のオオカマキリの雌が獲物を待ち伏せしていました。
しかし 樹液に獲物の姿は無く、彼女は、左側にいる小さなワラジムシの方をガン見していました。
オオカマキリはハラビロカマキリと違って、褐色型の色彩は、この1パターンのみです。
オオカマキリは樹上性ではないため、滅多に木に上りませんが、木に上るなら、褐色型が木肌に溶け込むように カムフラージュできるため有利でしょう。
No.5のクヌギでは、気温が低いせいか、コクワガタは幹の表面では見つからず、樹皮下に4匹ほどが潜んでいました。
さらに ハラビロカマキリが、オオシマカラスヨトウを捕食していました。オオシマカラスヨトウは この辺の樹液で最もよく見かける蛾ですが、幹にとまったまま殆ど動かないせいか、カマキリに捕食されている場面は初めて確認しました。
そのすぐ下では、別のオオシマカラスヨトウが まるで何事も生じて(感じて)いないように、平然ととまっていました。
次は我が身だとは思わないのでしょうか? この蛾は 怖いとか、危ないといった感情や感覚を持っていないのでしょうか?
No.3のクヌギでは、10月2日~3日にかけて雌とペアでいた(右後足が膝下から欠損している)コクワガタの雄が、別の樹液で単独で見つかりました。
クワガタはこの1匹だけでした。
10月2日からここにいる シミが目立つハラビロカマキリの雌が、ずっと獲物を待ち構えていました。標準(黄緑)色のハラビロカマキリは、目も黄緑色に見えます。
通りすがりのその他のクヌギでは、ここオアシスでは初めて、アカズムカデに出会いました。何か、獲物をさがしているのでしょうか?
ムカデ競争の練習を積んだ競合チームのように、左右の脚が滑らかに 前から後ろに順に同調して動いていました。さすがは本家本元。
表231005-1には、今夜 ここオアシスのクヌギに集った主要な昆虫の個体数を示します。
*場所 種類* | コ クワガタ | ノコギリ クワガタ | ヒラタ クワガタ | カブト ムシ | シラホシ ハナムグリ | カナブン | アカアシ オオアオ カミキリ | ハラビロ カマキリ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
No.3 のクヌギ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
No.4 のクヌギ | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
No.5 のクヌギ | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
合計 | 7 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
2023年10月10日夜 18時45分~、気温は19.9℃
直前まで小雨が降っていた影響で、多少 木肌は濡れていました。風は殆ど無く、体感は暑くなく寒くなく、適温でした。
No.4のクヌギでは、じっくり眺めてようやく、目線より1mほど上で、コクワガタの雄が見つかりました。
つづいて No.9のクヌギ近くに生えた草には、この時期に樹液でよく見る綺麗な蛾 ムクゲコノハがとまっていました。
何故、こんなところにと思いましたが、
No.9のクヌギを覗いて、その理由が分りました。
No.9の点々と浸み出る樹液全てに、モンスズメバチが居座っていました。だから、追い払われたのでしょう。
今夜はこれ以降、樹液に集まる主要な昆虫はおろか、昆虫に殆ど遭遇しませんでした。
表231010-1には、今夜 ここオアシスのクヌギに集った主要な昆虫の個体数を示します。
*場所 種類* | コ クワガタ | ノコギリ クワガタ | ヒラタ クワガタ | カブト ムシ | シラホシ ハナムグリ | カナブン | アカアシ オオアオ カミキリ | ハラビロ カマキリ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
No.4 のクヌギ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
合計 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
今夜ここオアシスには、クワガタは1匹だけしか見つかりませんでした。種類こそ(コクワガタとノコギリクワガタの)違いがあるものの、昨年の11月10日過ぎの様相です。
このことは、そもそもクワガタの個体数が減少したためか? それともポイントの問題なのか(木が樹液を出さなくなったためか)?
それを確かるために、次のポイントに向かいました。
2023年10月13日昼 15時、気温は21.8℃
シラカシにつづいて 1日の内で最も暖かい時間帯に、ここオアシスもチェックしました。
しかし ポイントの木を巡るも、No.9のクヌギで、シラホシハナムグリが1匹見つかっただけでした。
2023年10月13日夜 18時50分、気温は15.4℃
では 夜はどうか? しかし、今夜は6月以降で最も気温が下がっていて、経験上クワガタが樹上で活動するボーダーラインの16度をやや下回っています。
まず No.6のクヌギで、シラホシハナムグリが1匹見つかりました。
つづいて No.9のクヌギでも、シラホシハナムグリが1匹見つかりました。
昼もここに居た個体です。それから約4時間ほどの間、ずっとここで樹液を吸っているようです。
なお ここには、気性が激しいモンスズメバチが居座っていました。
攻撃的に追いかけて来たので、木全体をよく確認することができないまま、ここを逃げるように立ち去り 他のポイント木を巡りましたが、これ以降は何も見つかりませんでした。
表231013-1には、今夜 ここオアシスのクヌギに集った主要な昆虫の個体数を示します。
*場所 種類* | コ クワガタ | ノコギリ クワガタ | ヒラタ クワガタ | カブト ムシ | シラホシ ハナムグリ | カナブン | アカアシ オオアオ カミキリ | ハラビロ カマキリ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
No.4 のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 |
No.9 のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 |
合計 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 |
5月12日以降 ここオアシスでは、連続してクワガタムシと遭遇していましたが、およそ5ヶ月ぶりに今夜途切れました。
では、ほったらかしの森の蔦の生えたクヌギではどうか? そこへ向かいました。
2023年10月16日夜 19時、気温は20.4℃
今日はギリ夏日でした。現在の気温は、前回ここを訪れた3日前(13日)より5度高く、今夜ならクワガタは見つかるだろうと期待して、
まずは No.4、No.6のクヌギを覗くも、何も見つかりません。いつも最初に覗くこの2本のクヌギは、このオアシスの森全体のクワガタ活動傾向を代表するバロメータになるので、この時点で「駄目か~」と やや落胆しました。
つづいて No.9のクヌギでは、シラホシハナムグリが3日前と同じ位置で見つかりました。
3日前の写真と比較すると、(3日前と)同一個体でした。シラホシハナムグリは、個体毎に指紋のように微妙にシラホシ模様が異なるので分ります。
昨日の冷たい雨の中でも、ここにずっと居座っていたのでしょうか?
結局、この後は最初に感じた懸念どおり、クワガタはおろか、樹液に集ま主要なる昆虫は何も見つかりませんでした。
表231016-1には、今夜 ここオアシスのクヌギに集った主要な昆虫の個体数を示します。
*場所 種類* | コ クワガタ | ノコギリ クワガタ | ヒラタ クワガタ | カブト ムシ | シラホシ ハナムグリ | カナブン | アカアシ オオアオ カミキリ | ハラビロ カマキリ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
No.9 のクヌギ | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 |
合計 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 |
今年7月31日に94匹見つかった ここオアシスの樹液に集まる主要な昆虫数は、ついに1匹になってしまいました。
去年から何となく感じていたことですが、2~3日間低温(クワガタが樹上で活動する気温のボーダーライン16℃以下)の日が続いて、クワガタ(コクワガタ)が一旦冬眠モードに入ってしまうと、その後よほどの変化が生じない限り 気温が再上昇しても、クワガタは樹上で活動しないようです。
落胆気味に引き上げる途中、コスモスが辺り一面に咲いていて、ヘッドライトを照らすと、”夜コスモス”が綺麗でした。
コスモスが咲き誇るようになると、昆虫シーズンも終焉に近いことを実感します。
2023年10月19日夜 19時~、気温は17.1℃
いつものようにまずNo.4のクヌギと、No.6のクヌギを覗くと、何も見つかりません。
このことが暗示するように、その後ナンバリングしたクヌギ、コナラを全て覗きましたが、やはり樹液に集まる主要な昆虫は1匹も見つかりませんでした。
ただ No.9、No.5、No.3(写真)のクヌギで、モンスズメバチが見つかりました。
ところで、オオスズメバチを7月の最盛期以降この時期に至るまで、殆ど見かけません。4~5月には、ここでオオスズメバチの女王を数多く確認しましたが、それらの次世代が何故、見つからないのでしょうか?
猛暑の影響でうまく成育できなかったのか? それとも ここは住宅地に囲まれていて管理も行き届いているため、殆どの巣が業者によって駆除されたのか? 疑問に感じています。
少なくとも No.4、No.6、No.5、No.3(写真)では、樹液は浸み出ていました。
しかし、もう駄目です。 樹液に集まる主要な甲虫は全く見つかりませんでした。
ほったらかしの森の蔦が生えたクヌギと何が違うのか?
ほったらかしの森全体としては、この蔦が生えたクヌギを除いて、7月の最盛期の頃から全く不毛だったことからすれば、ここクワガタ達のオアシスは、ポイント木が10本以上生えていて有利だと思えるのですが!?
結局、ポイントとなる”木”の能力次第なのでしょうか?
2023年10月23日夜 19時、気温は13.9℃
13日以降(16日、19日と)クワガタは確認できず、今年はもう終わったと感じているここオアシスには、殆ど期待していませんでしたが、ついで程度に立ち寄りました。
案の定、No.4、No.6、No.9、No.5のクヌギを覗くも、モンスズメバチさえ見つかりません。
次のNo.3のクヌギを確認し(て駄目だっ)たら、以降は端折って引き上げようと思いながら、No.3のクヌギに近づくと、笹が背後に茂った背面で、ノコギリクワガタ(中歯)の雄が見つかりました。
近寄って(斜めから)確認すると、幹にとまったまま殆ど動きません。
ノコギリクワガタの背後に茂った笹を手で払い除けながら、ノコギリクワガタを正面から動画で撮影しましたが、殆ど動きません。微かに右の中脚と触覚が動いています。
昼の(20℃以上と)暖かい頃にこの僅かな樹液に現れ、日暮れと共に気温が急激に低下したため、動くに動けなくなったのかもしれません。
表231023-2には、今夜 ここオアシスのクヌギに集った主要な昆虫の個体数を示します。
*場所 種類* | コ クワガタ | ノコギリ クワガタ | ヒラタ クワガタ | カブト ムシ | シラホシ ハナムグリ | カナブン | アカアシ オオアオ カミキリ | ハラビロ カマキリ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
No.3 のクヌギ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
合計 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
今夜、ここでノコギリクワガタに出会うとは、予想外で驚きました。
最近の傾向から想像し難くかったため、驚きましたが、客観的に(冷静に)考えれば、夜の冷え込みが強い今年のこの時期に(洞の中や土の中ではなく)樹上で活動するクワガタは、ノコギリクワガタしかいないはず(そう考えるのが適当)です。
温暖化と楢枯れを背景にして、9月以降ぐらいに蛹室から地上に出たノコギリクワガタは、越冬する能力を有さないため、力が尽きるまで樹液を吸い続ける(しか術がない)からです。
2023年10月25日夜 19時、気温は15.3℃
一昨日(23日)ノコギリクワガタを確認できたことで、俄然 ここを覗くモチベーションは上がりました。
期待して、まず No.6のクヌギを覗きました。
樹液はこの森の中で一番よく浸み出ているので、今夜は密かに期待していましたが、駄目でした。ここには 9月7日を最後に、クワガタは訪れていません。不思議です?
つづいて No.4のクヌギを覗きました。
醗酵臭はこの森の中で一番強く漂っていました。しかし 駄目でした。ここには 10月10日を最後に、クワガタは訪れていません。
しかし 昨年は11月13日までノコギリクワガタが訪れたポイントなので、今年も もう少しの期間、観察を続けようと思います。
つづいて No.5のクヌギを覗きましたが、駄目でした。今年 この木には、この森で最も多く(9匹)のヒラタクワガタが訪れましたが、現在は樹液の出が殆ど止まってしまったので、今年はもう終焉したと感じました。
つづいて 一昨日ノコギリクワガタの雄が見つかった、No.3のクヌギに向かいました。向かう途中、今夜もノコギリクワガタに出会う確率は50%と考えていました。この時期、ノコギリクワガタは殆ど居場所を移動しない傾向があるからです。
No.3のクヌギを覗くと、すぐに一昨日の場所で、ノコギリクワガタの雄が見つかりました。さらに その手前で、雌も見つかりました。
2日前から先にいる雄に惹かれて、雌も訪れたのかもしれません。
雄は2日前と同様、殆ど動きません。
泥の中に潜っていたせいなのか、汚れていますが、体は痛んでおらず綺麗です。9月終盤以降に地上に現われた2次発生個体だと思います。
一方で雌は、活発に活動していました。
最初は、表皮下の樹液を吸っていましたが、
その後、よりふんだんに浸み出ている樹液に移動しました。
これ以降のポイントは、駄目でした。
表231025-2には、今夜 ここオアシスのクヌギに集った主要な昆虫の個体数を示します。
*場所 種類* | コ クワガタ | ノコギリ クワガタ | ヒラタ クワガタ | カブト ムシ | シラホシ ハナムグリ | カナブン | アカアシ オオアオ カミキリ | ハラビロ カマキリ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
No.3 のクヌギ | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
合計 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
昆虫バカセが、樹上で活動するノコギリクワガタの雌を確認した、最も遅い記録です。
昆虫ウォッチングは、クワガタが当たり前のように見つかる6~9月の昆虫シーズン中とは違って、季節外れに極限られたポイントで、見つかるか/駄目かを際どく見極める今が、宝探しを行っているようで一番面白いです。
2023年10月26日昼 14時20分、気温は23℃
昨夜遭遇した 50cmほど離れた場所にいたノコギリクワガタの雄と雌は、暖かい昼間なら、ペアに成って交尾しているのではないか?と予想し、それを確認するために、No.3のクヌギを覗きました。
No.3のクヌギに近づくと、昨夜 雄がいた場所で、雄の姿が見えました。
近づくと、雄の下には雌がいて、やはりペアになって 交尾をしていました。
予想していたこととは言え、この晩秋にペアを構成し交尾していることに驚き、しばらく”じっと”観察していたら、背後の昆虫バカセの気配を感じとった雄が、大顎を持ち上げ、バカセの方を向いて威嚇してきました。
元 雄がいた場所でペアを構成し交尾していたことが、偶然とは考えられず、最も興味深いところです。
雄は、3日前(23日)の夜からこの場所を動いていません。当初は寒いため、動けないのだと考えましたが、そうではなく、交尾するために好条件の場所で 雌を待ち続けるため、動かなかったのではないかという点、
好条件の場所とは、季節的にライバルとなる雄や 邪魔するカブトムシなどがほぼ存在せず、樹液が十分浸み出ていて、さらに 笹の陰になっていて カラスやタヌキなどの捕食者から身を隠しやすい場所を意味します。
もう1つ、飛翔力に優れ移動し易い雌が、雄にその(匂いなど)気配を感じとって近づくのではないか、という仮説を裏付けている点に興味を抱きました。
今年最初にノコギリクワガタのペアを(5月31日に)確認してから、およそ5ヶ月が経過しています。昆虫バカセがノコギリクワガタのペアに遭遇した最も遅い記録です。
2023年10月26日夜 18時30分、気温は17.9℃
今夜は比較的暖かいので、あのノコギリクワガタのペアは まだあそこにいるだろうと、ほぼ確信しながら No.3のクヌギに近づくと、やはりいました。
交尾はしていません。下にいる雌を庇うべく、しっかりガード(だけ)している感じでした。
雌は雄に守られながら、樹液を吸っている様子が次の動画からうかがえます。
念のため、他のポイントも巡りましたが、何も見つかりませんでした。
表231026には、今夜 ここオアシスのクヌギに集った主要な昆虫の個体数を示します。
*場所 種類* | コ クワガタ | ノコギリ クワガタ | ヒラタ クワガタ | カブト ムシ | シラホシ ハナムグリ | カナブン | アカアシ オオアオ カミキリ | ハラビロ カマキリ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
No.3 のクヌギ | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
合計 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2023年10月27日朝 6時10分、気温は11.3℃
最近、朝は冷え込んでいます。朝起床して「あのノコギリのペアはどうしているのか、まだ樹液に居座っているか? それとも土に潜ったか?」そう考えたら確認せずにはいられず、No.3のクヌギを覗きました。
まだ樹液に居座っていました。
ペアではいましたが、交尾もせず、樹液も吸っていません。ただ寒さを凌いでいる感じでした。
ノコギリクワガタは、好環境でペアを構成すると、長時間その場所に居続ける習性があるようです。
この時期のここは、ノコギリクワガタのペアが数日間居座り続ける、初夏の川縁のヤナギの高いところにある枝先の環境と類似していると感じました。
<参考>初夏の川縁のヤナギの高いところにある枝先の様子は
ここをクリックしてください!
2023年10月27日夜 18時30分、気温は16.3℃
No.3のクヌギを覗くと、ノコギリクワガタのペアは、まだ樹液にいました。
ここで、雄(単体)を確認してから95時間30分、雌(単体)を確認してから47時間30分、雄と雌がペアに成っている状況を確認してから28時間10分が経過しています。
他のポイントも一通り巡りましたが、何も見つかりませんでした。
表231027-1には、今夜 ここオアシスのクヌギに集った主要な昆虫の個体数を示します。
*場所 種類* | コ クワガタ | ノコギリ クワガタ | ヒラタ クワガタ | カブト ムシ | シラホシ ハナムグリ | カナブン | アカアシ オオアオ カミキリ | ハラビロ カマキリ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
No.3 のクヌギ | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
合計 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2023年10月28日昼 12時35分、気温は19.1℃
ここのところ昼間は暖かく、外出のついでに、No.3のクヌギを覗きました。
ノコギリクワガタ晩秋のペアは相変わらず同じところで、同じような状況で見つかりました。
ここで、雄(単体)を確認してから113時間35分、雌(単体)を確認してから65時間35分、雄と雌がペアに成っている状況を確認してから46時間15分が経過しています。
2023年10月28日夜 17時55分、気温は16.5℃
No.3のクヌギを覗くと、ノコギリクワガタ晩秋のペアは、まだいました。
ここで、雄(単体)を確認してから118時間55分、雌(単体)を確認してから70時間55分、雄と雌がペアに成っている状況を確認してから51時間35分が経過しています。
ずっと樹上にいるせいか、雄の体の汚れが当初より落ちて、ずいぶん綺麗になりました。
他のポイントも一通り巡りましたが、何も見つかりませんでした。
表231028には、今夜 ここオアシスのクヌギに集った主要な昆虫の個体数を示します。
*場所 種類* | コ クワガタ | ノコギリ クワガタ | ヒラタ クワガタ | カブト ムシ | シラホシ ハナムグリ | カナブン | アカアシ オオアオ カミキリ | ハラビロ カマキリ |
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No.3 のクヌギ | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
合計 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2023年10月29日朝 7時20分、気温は12.7℃
ペアでいるところを確認してから3日目、今朝はどうか? No.3のクヌギを覗くと、
ノコギリクワガタ晩秋のペアは依然として同じところで、同じような状況で見つかりました。
接近して確認すると、雄、雌共に肌つやがよく、元気そうです。気温が低い割に、雌は樹液を吸っていました。
ここで、雄(単体)を確認してから132時間20分、雌(単体)を確認してから84時間20分、雄と雌がペアに成っている状況を確認してから65時間分が経過しています。
2023年10月29日夜 18時30分、気温は16.3℃
No.3のクヌギを覗くと、ノコギリクワガタ晩秋のペアは、期待通りいました。やはり同じ場所でした。
ここのところ毎日ほぼ同じ光景ですが、貴重な経験なので記憶(と記録)に残すべく、接近して確認しました。
少し、体勢が変化しました。
ここで、雄(単体)を確認してから145時間45分、雌(単体)を確認してから97時間45分、雄と雌がペアに成っている状況を確認してから78時間25分が経過しています。
ところで、雄は樹液を吸わないのでしょうか? いつ確認しても、体勢的に樹液は吸えない様子です。
他のポイントも一通り巡りましたが、やはりもう何も見つかりませんでした。
表231029には、今夜 ここオアシスのクヌギに集った主要な昆虫の個体数を示します。
*場所 種類* | コ クワガタ | ノコギリ クワガタ | ヒラタ クワガタ | カブト ムシ | シラホシ ハナムグリ | カナブン | アカアシ オオアオ カミキリ | ハラビロ カマキリ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
No.3 のクヌギ | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
合計 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2023年10月30日朝 6時30分、気温は10.0℃
ペアでいるところを確認してから4日目、今朝はやや手がかじかむほど寒いけど どうか? No.3のクヌギを覗くと、
朝日が木にあたって、木肌のところどころに陰ができていました。「あれ、さずがにもういないか?」と思いましたが、
近づいて凝視すると、ノコギリクワガタ晩秋のペアはやはりいました。木肌の陽陰に溶け込みカムフラージュしているようでした。
これなら、よほど凝視しないと分りません。
接近すると、朝日に照らされて、黄金のように輝いて見えました。とても元気そうです。
ここで、雄(単体)を確認してから155時間30分、雌(単体)を確認してから107時間30分、雄と雌がペアに成っている状況を確認してから88時間10分が経過しています。
昆虫バカセが樹上でクワガタを確認した、最低気温でした。
2023年10月30日夜 19時、気温は15.7℃
No.3のクヌギを覗くと、ノコギリクワガタ晩秋のペアは、今までの場所で見つかりません。
周囲を探すと、元いた場所からおよそ-90度回転した場所にいました。仲良くペアで移動していました。
ペアになったことを確認してから、104時間後の変化です。
どうも、元いた場所よりここの方が樹液がよく浸み出ているようです。日当たりも良く より暖かそうなので、夫婦で相談して 引っ越したのかもしれません。
しかし、ここだと背後が開けていて、タヌキやハクビシンなど捕食者に見つかり易いので、昆虫バカセとしては やや心配です。
背後(真後ろ)から接近すると、雄が雌を完全ガードしていて、雌の姿は見えません。
左背後(斜め左後ろ)から接近すると、雌の姿がみえました。雌は、樹液を吸って居る様子でした。
ここで、雄(単体)を確認してから168時間、雌(単体)を確認してから120時間、雄と雌がペアに成っている状況を確認してから100時間40分が経過しています。
他のポイントも一通り巡りましたが、樹液に集まる主要な昆虫は見つかりませんでした。
表231030には、今夜 ここオアシスのクヌギに集った主要な昆虫の個体数を示します。
*場所 種類* | コ クワガタ | ノコギリ クワガタ | ヒラタ クワガタ | カブト ムシ | シラホシ ハナムグリ | カナブン | アカアシ オオアオ カミキリ | ハラビロ カマキリ |
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No.3 のクヌギ | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
合計 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2023年10月31日朝 6時30分、気温は13.1℃
ペアでいるところを確認してから5日目、今朝は昨日より3℃ほど暖かいけど どうか? No.3のクヌギに近づくと、
昨夜と同じ場所にいました。
さらに近づくと、何となく様子が変わっています。
近づいて凝視すると、雄だけで、雌の姿がありません。
横から覗いても、やはり雌はいません。
おそらく雌は、産卵のため、産卵場所を探しに旅立ったのだと思います。雄は そうなって本望でしょうが、何となく寂しそうで、元気がありません。殆ど動かず、樹液を吸っている様子もありません。
ここで(この木で)、雄(単体)を確認してから179時間30分が経過しています。
2023年10月31日夜 19時、気温は15.4℃
No.3のクヌギを覗くと、ノコギリクワガタの雄も、もう見つかりませんでした。
晩秋のノコギリクワガタ雄は、次代に子孫を残せて満足し、力尽きたのか?、それとも、土に潜って少し休息をとっているのか?
近くに 死骸などは見つからなかったので、またの再会を楽しみに待とうと思います。
近くには、コナラの朽ちた、大きな切り株がありました。
晩秋のノコギリクワガタ雌は、このようなところの裾に潜り、産卵します。
ワンチャン、ここに居るような気がします。
晩秋のノコギリクワガタ雄と雌には、大変感謝しています。
2023年昆虫シーズンの最後に、昆虫バカセに大変貴重な経験(勉強)をさせてくれました。
ノコギリクワガタの習性を、丁寧に教えてくれました。
1.ノコギリクワガタの雄は、邪魔者がなく、
樹液が浸み出て、敵もいない
好環境では雌を待ち、長時間その場に滞在し、
2.雌は、雄に引き寄せられるように、雄に近づき
ペアになり、交尾をする。
3.ペアになってからは、さらに長時間(4日前後)
その場に滞在し、
樹液を移動する場合も共に行動する。
4.雌は 満を持して、産卵に旅立つ。
5.雄も旅立つ。
このような知られざるノコギリクワガタの習性を、今年の初夏頃から何となく感じていましたが、この晩秋の(好環境の)時期に、丁寧に かつ 鮮明に教えてくれました。
他のポイントも一通り巡りましたが、樹液に集まる主要な昆虫は見つかりませんでした。
2023年11月2日夜 18時50分、気温は15.8℃
ポイントを順に巡りましたが、樹液に集まる主要な昆虫は見つかりませんでした。
ただ No.1のコナラで、樹液に集まる常連の昆虫の1種、ムクゲコノハが見つかりました。この蛾を樹液で見た最も遅い記録です。
後で 写真を確認して気が付いたのですが、地面の破れた落ち葉の下から、ノコギリクワガタの頭部が見えます。死骸だとは思いますが、色艶といい 生きているようにも見えます。
昨年は11月初旬に、ここオアシスで 複数のノコギリクワガタが、樹上で確認できたため、生きていたとしても不思議ではありません。
2023年11月5日夜 17時40分、気温は18℃
今年の11月は、1日からずっと夏日 あるいは夏日に近い暑い日が続いています。
次の図に、11月1日から11月5日(本日)までの気温を、最高、ウォッチングする代表時間帯18時30分、最低 別に、2022年と2023年を比較してみました。
(赤が最高、緑が18時30分、青が最低を示し、2022年は点線、2023年は実線で示します。)
今年は、昨年より 最高気温とウォッチングする代表時間帯の気温が 大幅に上回っていることが分ります。
こうなることは、11月1日の時点で天気予報を通して把握していたので、先ずその序盤11月2日にウォッチングしましたが、駄目でした。
そして、その後3日間 ほぼ夏日が続いた終盤の今夜なら、期待できると考え、ウォッチングしました。
No.4のクヌギを覗くと、やはりいました。しかも2匹も! コクワガタか?
上の方は、コクワガタの姫君でした。
昆虫バカセが、コクワガタを樹上で確認した最も遅い記録です。
もう1匹(いると思っていた)下の方は、接近して確認すると、ユミアシゴミムシダマシでした。
コクワガタの雌は、覗いた当初 樹液を吸っていましたが、昆虫バカセのヘッドライトが眩しかったせいか、幹を徘徊していました。
左後脚が欠損し、左前翅にディンプルがあるので、既に1度越冬し、今期2度目の冬を迎えようとしている個体のようです。
越冬後 暖かい日が続いていたので、目覚めてしまったのか? まだ越冬していなかったのか? それとも 既に1年冬越した老齢の個体なので、越冬する力がなく 寿命が尽きる寸前の灯なのか?
表231105には、今夜 ここオアシスのクヌギに集った主要な昆虫の個体数を示します。
*場所 種類* | コ クワガタ | ノコギリ クワガタ | ヒラタ クワガタ | カブト ムシ | シラホシ ハナムグリ | カナブン | アカアシ オオアオ カミキリ | ハラビロ カマキリ |
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No.3 のクヌギ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
合計 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2023年11月6日夜 17時55分、気温は21.9℃
今夜は暑い。この頃はウインドブレーカーを羽織っていますが、それがあだになって、真夏のウォッチングのように暑苦しく感じます。
まず 「昨夜のコクワガタ姫君は、いるか?」と思いながら、No.4のクヌギを覗くと、居ません。
つぎに No.9のクヌギを覗くと、クヌギカメムシが見つかりました。
前翅の先端が痛んでいます。この時期だから、仕方がないでしょう。
その後、No.7のクヌギで、「居た!」と思いましたが、接近して確認すると、ユミアシゴミムシダマシでした。
この昆虫も、樹液を吸うようです。しかし、その姿は離れて見ると、クワガタそっくりです。
つづいて、他のポイントに向かいました。
2023年11月6日夜 19時、気温は22℃
今夜はこの時間でも、気温が下がりません。
もう一度 No.4のクヌギを覗くと、やはり こんどは見つかりました。コクワガタの、昨夜居た雌です。
今夜は、クワガタに 私の気配をなるべく悟られないように、赤色光のヘッドライトを照射していたので、コクワガタの姫君は、逃げ動くことなく、樹液を吸っていました。
昆虫バカセが コクワガタの雌を樹上で確認した最も遅い記録を、1日更新しました。
表231106-2には、今夜 ここオアシスのクヌギに集った主要な昆虫の個体数を示します。
*場所 種類* | コ クワガタ | ノコギリ クワガタ | ヒラタ クワガタ | カブト ムシ | シラホシ ハナムグリ | カナブン | アカアシ オオアオ カミキリ | ハラビロ カマキリ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
No.3 のクヌギ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
合計 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2023年11月7日夜 18時30分、気温は19.2℃
今夜も季節外れに暖かい。
No.4のクヌギを覗くと、コクワガタの雌が見つかりました。5日からここで見られる個体です。
この樹液がよほど気に入ったのか? 昨夜と同じ樹液の周りを動いていました。
表231107には、今夜 ここオアシスのクヌギに集った主要な昆虫の個体数を示します。
*場所 種類* | コ クワガタ | ノコギリ クワガタ | ヒラタ クワガタ | カブト ムシ | シラホシ ハナムグリ | カナブン | アカアシ オオアオ カミキリ | ハラビロ カマキリ |
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No.3 のクヌギ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
合計 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2023年11月8日夜 18時25分、気温は14.7℃
今夜から、急に冷えてきました。クワガタが樹上で活動する気温のボーダーライン16℃を下回っていました。
それでも No.4のクヌギを覗くと、コクワガタの雌が見つかり、少し安堵しました。
今夜も同じ樹液の周囲で、活発に動いていました。
しかし 明日以降は徐々に冷え込み、週末からは さらに冷え込むため。今夜が樹上におけるクワガタの見納めかもしれません。
昆虫バカセとしては、寂しくなりますが、仕方がありません。
今年は今夜で、およそ6ヶ月と20日間、クワガタを樹上で確認することができました。
コクワガタの雌(4月19日)に始まり、コクワガタの雌(今夜)で終わりそうな、2023年のクワガタシーズンでした。
2023年11月9日夜 18時30分、気温は16.4度
このような自然に触れると癒やされます。現在の自然は維持したいと願ってやみません。
内容 | 2023年・クワガタ達のオアシス春夏秋冬 |
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Eメール | hydro-servo-k@ab.auone-net.jp |
作者 | 昆虫バカセ |
更新日 | 2023年12月1日 |