東京・昆虫ウォッチング・秋 クワガタ達のオアシス

昆虫バカセ 河野 泰幸

 ここクワガタ達のオアシスでは
11月10日を過ぎてもノコギリ
クワガタが樹上で確認出来ます。
過去にはなかった状況です。

 昆虫バカセとしては活動期間が
増えましたが、
地球生命としては
活動期間が
(温暖化が危険レベル
にさらに一歩近づいたため)
減り
ました。

 迂闊には喜べません。
  
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 2022年9月8日夜  9月8日小雨降る夜 気温は26度、クツワムシの棲む森を後にして、住宅脇の雑木林を20時40分頃から10分間ほどウォッチングしました。
 まず 集虫力No.2のクヌギを覗くと、正面の白く醗酵した樹液で、コクワガタのペアが見つかりました。

コクワガタのペア-No2のクヌギ_中学校裏の林_2022年9月8日20時30分気温26度

 その上の樹液では、大歯のノコギリクワガタの雄が見つかりました。

ノコギリクワガタ♂-No2のクヌギ_中学校裏の林_2022年9月8日20時30分気温26度

 さらにその上の樹液では、ノコギリクワガタの小歯の雄と大きめの雌が見つかりました。

ノコギリクワガタ1♂1♀-No2のクヌギ_中学校裏の林_2022年9月8日20時30分気温26度

 次に 集虫力No.1のクヌギを覗くと、頭上1.5m程にある樹液で、コクワガタが7匹(その内雌2匹)が見つかりました。ここは3日前と同様にコクワガタで盛況でした。また、いつものように右上の葉影にはハラビロカマキリが潜んでいました。

コクワガタ5♂2♀、ハラビロカマキリ-No1のクヌギ_中学校裏の林_2022年9月8日20時35分気温26度

 次に 集虫力No.3のクヌギを覗くと、正面の樹液にノコギリクワガタの雌が2匹見つかりました。

ノコギリクワガタ2♀-No3のクヌギ_中学校裏の林_2022年9月8日20時40分気温26度

 近づこうとすると、オオスズメバチが1匹「ぶ~ん」と威嚇してきたので、一歩下がって木全体をチェックすると、右上の樹液でオオスズメバチ3匹が見つかったため、無理はせず、この木はこれ以上確認しませんでした。先日、クワガタウォッチング系ユーチューバーで昆虫バカセが尊敬するメイチョウシンジさんも、キイロスズメバチに刺されて入院されていたので、無理はしませんでした。

オオスズメバチ 3匹-No3のクヌギ_中学校裏の林_2022年9月8日20時40分気温26度

 次に その他のクヌギの根本付近の樹液で、ノコギリクワガタのペアが見つかりました。

ノコギリクワガタペア-その他のクヌギ_中学校裏の林_2022年9月8日20時35分気温26度

 さいごに もう一度No.2のクヌギを覗くと、根本付近でセンチコガネが見つかりました。樹液を吸っているのかなと思いましたが、どうやら白枯れした樹皮を口で拭い取って食べているようでした。糞だけを食べると思っていたので、意外でした。

 この狭い雑木林は、住宅密集地の中にポツンと存在しています。おそらく昔からある武蔵野の雑木林の、この辺では唯一の名残なのだと思います。このような場所にはとてもクワガタなど棲んでいないと思っていましたが、ここには まるで砂漠の中に突如出現したオアシスのように、稀少な昆虫達が集まっていました。身近なこの場所の凄さに つい最近まで気が付かなかったとは、またしても昆虫バカセとして不覚でした。
 この空間の狭さで この季節にして、ノコギリクワガタの見つかる数には驚いています。この先ノコギリクワガタはいつ頃まで見つかるのか? コクワガタは、もしかしたら11月の半ば頃まで見つかるのではないか?と好奇心が膨らみます。

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 2022年9月12日夜  20時30分頃、クツワムシの棲む森に続いて 住宅脇の雑木林をウォッチングしました。
 先日 センチコガネが見つかった 集虫力No.2のクヌギの根本付近には、白い粉をまぶしたような菌類が広がっています。このような木ほど、樹液が多く浸み出ているようです。

クヌギの根元に広がる菌類-No2のクヌギ_中学校裏の林_2022年9月12日20時30分気温26度

 また このようなクヌギは、木の高い位置で点々と樹液が浸み出ています。最もその特徴が現れているのが、集客力No.3のクヌギです。今日は、その高い樹液にハラビロカマキリとノコギリクワガタが来ていました。

高いところに点々と浸み出る樹液-No3のクヌギ_中学校裏の林_2022年9月12日20時35分気温26度

 今日もNo,1~3のクヌギとその他のクヌギで、多数のコクワガタとノコギリクワガタが見つかりました。写真は、その他のクヌギの根元付近で見つかったノコギリクワガタのペアです。

ノコギリクワガタのペア-その他のクヌギ_中学校裏の林_2022年9月12日20時35分気温26度

 帰りがけに、葉がおよそ50%ほど食べ尽くされた木が目につきました。

ドウガネブイブイに食い荒らされた植物_中学校裏の林_2022年9月12日20時45分気温26度

 どんな蛾の幼虫の仕業かと凝視すると、犯人は意外にも(ライトウォッチングの常連客)ドウガネブイブイでした。

ドウガネブイブイ_中学校裏の林_2022年9月12日20時45分気温26度

 ツチイナゴも成虫になっていました。もう秋です。

成虫になったツチイナゴ_中学校裏の林_2022年9月12日20時45分気温26度
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 2022年9月13日夜  20時20分頃、昆虫バカセのメインフィールドに続いて 住宅脇の雑木林をウォッチングしました。雑木林に入るやいなや、集虫力No.2のクヌギの正面で ノコギリクワガタ5匹(2ペア+1♀)が目に入りました。ここでは合計9匹のノコギリクワガタが健在でした。写真左側がNo.2、写真右上がNo.1、写真右下2枚が集虫力No.3のクヌギで見つかったノコギリクワガタです。昆虫バカセのメインフィールドでは、例年より樹液の出が悪いため、ノコギリクワガタ達は、ここオアシスに集まって来るのかもしれません。

ノコギリクワガタ4♂5♀-No.1、2、3クヌギ_中学校裏の林_2022年9月13日20時30分頃気温30度

 No.2のクヌギの頭上3mほどにある樹液では、ハラビロカマキリが蛾を頭から食べていました。シラホシハナムグリも確認出来ます。

蛾を捕食虫のハラビロカマキリ-No.2クヌギの上方点在する樹液_中学校裏の林_2022年9月13日20時25分頃気温30度

 カブトムシとカナブンはやはり 時期的に見つかりませんでしたが、シラホシハナムグリは数匹見つかりました。

シラホシハナムグリ_中学校裏の林_2022年9月13日20時35分頃気温30度

 No.1のクヌギの頭上2mほどにある樹液では、多くのコクワガタが集まっていました。写真では9匹確認出来ます。右上からハラビロカマキリの顔が、ちゃっかりこちらを覗いています。ここのことろ、この状況がずっと続いています。

コクワガタ9匹、ハラビロカマキリ-No.1クヌギ_中学校裏の林_2022年9月13日20時25分頃気温30度

 No.3のクヌギ脇の茂みでは、遠くから見て「あれ、ハラビロカマキリの背中に(ショウリョウバッタモドキ風の)バッタが乗っている? そんな度胸のすわったバッタがいるわけないよな~」と近寄ると、頭部と胸部が食べ尽くされた雄のハラビロカマキリでした。それでも交尾しており、雄のおしりは動いていました。

頭部と胸部を食べられた♂と交尾するハラビロカマキリ♀-No.3クヌギ_中学校裏の林_2022年9月13日20時30分頃気温30度

 ある確率で交尾中あるいはその後に 雄が雌に食べられることは知っていましたが、目の前でそれを確認したのは始めてです。この雄は、交尾に失敗したのでしょうか? いや、種の繁栄戦略上は、成功したのではないでしょうか? 強い子孫を残すための貴重で特別な栄養素を雌に与えることが出来て、本望なのかもしれません。昆虫の世界の、厳しくも切ない恋の結末が印象に残るウォッチングでした。

頭部と胸部を食べられた♂と交尾するハラビロカマキリ♀(拡大)-No.3クヌギ_中学校裏の林_2022年9月13日20時30分頃気温30度
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 2022年9月16日夜  21時頃、クツワムシの棲む森に続いて 住宅脇の雑木林をウォッチングしました。
 コクワガタは前回(3日前)と同じようにいたるところで見つかりますが、ノコギリクワガタは全く見つかりません。「ここにきて秋の深まりも進んだのか?」と林内を散策していると、エノキの幹でコカブトムシとユミアシゴミムシダマシが見つかりました。コカブトムシが樹上で見つかるのは大変珍しく、昆虫バカセフィールドではこの3年間で樹上で2度目の遭遇です。ユアミアシゴミムシダマシは、前足が弓のようになっており、私が尊敬するユーチューバー(仕事帰りのクワガタチェック)のメイチョウシンジさん曰く”いつものやつ”です。いつも、4月の春先や10月過ぎの秋が深まった頃 クワガタの数がまだ少ない頃に見つかり易い甲虫です。昆虫バカセは、”春と秋の化身”と呼んでいます。

コカブトムシ、ユミアシゴミムシダマシ-エノキ_中学校裏の林_2022年9月16日21時5分頃気温25度

 コカブトムシは そのフォルムが何となく可愛かったので、ついビデヲ撮影しました。

 ついに今年ここで始めてノコギリクワガタが見つからなかったかと思いかけた時、クヌギの根元の(以前センチコガネが食べていた)白粉状の菌類に吸いついているような、ノコギリクワガタの雄が見つかりました。

ノコギリクワガタ♂-クヌギ根元の白粉状の菌類_中学校裏の林_2022年9月16日21時10分頃気温25度

 帰り際に、集虫力No.2のクヌギの幹を足早に駈け上がるコクワガタの雌がいました。まるで足早で過ぎ去る夏を追いかけているように!

 
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 2022年9月26日夜  20時30分頃、クツワムシの棲む森に続いて 住宅脇の雑木林を10日ぶりにウォッチングしました。
 まずNo.2のクヌギでは、1ヶ月前には正面・目線の位置にも多くのクワガタがついていましたが、今日は背面・頭上3mほどにある2箇所の樹液に計5匹ほどのコクワガタやシラホシハナムグリが付いていました。

コクワガタ、シラホシハナムグリ-No2のクヌギ_中学校裏の林_2022年9月26日20時25分気温26度

 つぎにNo.1のクヌギでは、10日前には、頭上3mほどにある樹液に多くのコクワガタが群れていましたが、今日は目線の樹液に4匹(雄雌2匹づつ)のコクワガタが集まっていました。昆虫バカセが近寄った瞬間に、散らばってしまいました。

コクワガタ1♂2♀-No1のクヌギ_中学校裏の林_2022年9月26日20時15分気温26度

 背面に回ると、なんとまだノコギリクワガタの雄が健在でした。

ノコギリクワガタ♂-No1のクヌギ_中学校裏の林_2022年9月26日20時15分気温26度

 林内を移動中、樹液が出ていないクヌギの横を通り過ぎようとした時、何か気配を感じて幹を凝視すると、1匹のヤモリが見つかりました。木肌にうまく化けていますが、昆虫バカセには簡単に見破られてしまいました。

ヤモリ 見事な保護色_クヌギの幹_中学校裏の林_2022年9月26日20時15分気温26度

 つぎにNo.3のクヌギでは、正面に紫色を基調とした綺麗な蛾が見つかりました。始めてお会いするフクラスズメでしょうか?

キシタバ? 紫基調の綺麗な蛾-No3のクヌギ_中学校裏の林_2022年9月26日20時20分気温26度

 背面に回ると、ここでもノコギリクワガタの雌が健在でした。写真はピンボケ状態ですが、口元にこの辺のクヌギの根元に多く生えている白い菌類が付着していました。この菌類に長生きの秘訣が隠されているのでしょうか?

ノコギリクワガタ♀-No3のクヌギ_中学校裏の林_2022年9月26日20時20分気温26度

 すると根元付近に、カブトムシの雄がいました。この予想外の遭遇には驚きました。昆虫バカセが自然界でカブトムシを見た最遅記録の更新です。しかし、見ていても殆ど動きません。生きているのか?と観察し続けると、微かに頭を上下させて樹液をすすっていました。プ~ンとお酒のような醗酵臭が漂っていました。

 さいごにNo.4のクヌギでは、2組のコクワガタのペアが見つかりました(写真はその内の1ペア)。

コクワガタのペア-No4のクヌギ_中学校裏の林_2022年9月26日20時30分気温26度

 帰りがけ 桜の枝で、お腹がはち切れんばかりのハラビロカマキリ雌が見つかりました。

ハラビロカマキリ♀ はち切れそうなお腹_サクラの枝_中学校裏の林_2022年9月26日20時30分気温26度

 10月も間近なこの時期に、四方を見渡せばいずれの方向にも住宅の灯りが煌々と光っているこの狭い空間は、樹液の浸み出具合も良く、まだ真夏を思わせる昆虫達の賑わいがありました。
 もしかすると、今年ここで昆虫バカセが自然界で見たノコギリクワガタとコクワガタの最遅記録(それぞれ9月30日、11月1日)をも、塗り替えることができるかもしれません。

 このような自然に触れると癒やされます。現在の自然は維持したいと願ってやみません。

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 2022年9月30日夜  20時過ぎ、クツワムシの棲む森に続いて 住宅脇の雑木林をウォッチングしました。
 今夜は、気がかりなことを確かめるために訪れました。ここは極身近なところにあり、数年前には樹液が浸み出ている木は少なく、昆虫バカセにとっては全く昆虫ウォッチング対象にはならないと感じていました。ところが今年は突如、昆虫 特にクワガタ達にとってオアシスとなりました。気がかりとは、その理由(原因)が最近全国各地で話(問)題になっている”ナラ枯れ”ではないかという疑念です。”ナラ枯れ”を調べみると、カシノナガキクイムシ(カシナガ)が媒介するナラ菌に感染したクヌギやコナラなどブナ科の木がやがて枯れて死滅する現象のことを指し、ナラ枯れに至る直前の木の特徴は、カシナガが空けた多くの小さい穴から、木屑とカシナガの排泄物が混合した白い粉体が根元に蓄積されると記載されていました。まさに、この雑木林はこの状況に近いクヌギが多く存在するのではないか? そうだとしたら、クヌギの幹に複数の小さな穴が開いているはずです。早速、集虫力No.2のクヌギの幹を確認したところ、多数の小さな穴が見つかりました。

カシノナガキクイムシの空けた穴-No2のクヌギ_中学校裏の林_2022年9月30日20時気温22度

 穴の周囲には白い粉体が付着しています。間違いありません。”ナラ枯れ”の前現象です。9月8日に、この木の根元の(その時は菌類と考えていた)白い粉体をセンチコガネが食べていた理由も、これで説明できます。白い粉体には、カシナガの排泄物(糞)が含まれているからです。動物の糞を食べるセンチコガネが惹きつけられる訳です。上の方から下の方(目線の位置)まで点々と開いた穴から、樹液がこんこんと浸み出るため、クワガタや蛾、それを狩るハラビロカマキリが異常と思えるほど数多く集まるようになったと、今は考えています。
 集虫力NO.3のクヌギにはより顕著に”ナラ枯れ前現象”が確認できます。

カシノナガキクイムシの空けた穴-No3のクヌギ_中学校裏の林_2022年9月30日20時気温22度

 9月26日にはここで、口元に白い粉体がたくさん付着したノコギリクワガタの雌が見つかりましたが、秋も深まり樹液の出具合が悪くなったため、樹液を少しで多く舐めようとして小さな穴に頭を突っ込んだからそうなったのだろうと、思います。
 根本付近には、小山が出来るほどの白い粉体が蓄積されていました。近くにコクワガタのペアも見えます。

カシノナガキクイムシの排泄物と木屑の混合粉体-No3のクヌギ_中学校裏の林_2022年9月30日20時気温22度

 ふと目の前にはハラビロカマキリが、「昆虫バカセ、お前今日はなんで木ばかり見てるんだ?」と言わんばかりに、こっちを見ていました。私は「カマキリさん、食が裕福なのは今だけだよ。このままだとあなたの子孫は飢えることになりそうだよ」と、忠告してあげました。

ハラビロカマキリ♀-No3のクヌギ_中学校裏の林_2022年9月30日20時気温22度

 今、多くのクヌギから樹液がふんだんに浸み出て、クワガタやカマキリにとってオアシスであるこの場所は、”ナラ枯れ”によって砂漠の林に変わる直前の”表の顔”でした。そう考えると、クヌギの幹から点々と浸み出る樹液は、クヌギの断末魔の涙と思えてなりません。
 全国的に広がりつつある”ナラ枯れ”の根本原因が地球温暖化にあるとすれば、地球温暖化の根本原因である(二酸化炭素を吸収する) の縮小化を、(森林伐採、不要な宅地造成、コンクリート化を伴う護岸工事、過剰な都市化など)様々な観点から早急に見直し、歯止めをかけなければならないと思います。

 2022年10月3日夜  19時過ぎ、気温は23度ぐらい。住宅脇の雑木林をウォッチングしました。ここクワガタ達のオアシスは温暖化によるナラ枯れ寸前の断末魔の雑木林である、ということが分かり何となく心が寂しいのですが、気持ちを切り換えて今夜は2つの課題をもってウォッチングしました。
 課題の1つ目はノコギリクワガタがまだ樹上で確認できるのか? 課題の2つ目はここでカエンタケが見つかるのではないか? というものです。
 最初に、集虫力No.2のクヌギを確認しましたが、少数のコクワガタとハラビロカマキリだけ見つかりました。つぎにNo.4のクヌギを確認すると、早速ノコギリクワガタの雄が見つかりました。あっさり、昆虫バカセ(が樹上でノコギリクワガタを確認した最遅)記録を更新しました。しかし、すぐ横にはオオスズメバチが3匹居座っており、迂闊には近寄れません。

ノコギリクワガタ♂、オオスズメバチ-No4のクヌギ_中学校裏の林_2022年10月3日19時5分気温23度

 何とか1m手前まで接近しましたが、これがオオスズメバチを刺激しない限界ラインでした。この個体は非常に綺麗であり、本来は来年の初夏に地上に出る予定の今夏に羽化した新成虫かもしれません。これだけ日中が暖かいと十分にありえます。

ノコギリクワガタ♂-No4のクヌギ_中学校裏の林_2022年10月3日19時5分気温23度

 つぎにNo.1のクヌギを確認すると、またもノコギリクワガタの雄が見つかりました。この個体は年季が入っているようなので、昨年羽化した個体だと思います。

 通りがかりのクヌギの根元付近の樹液では、ハラビロカマキリが虎視眈々と獲物を待ち伏せていました。しかしいくらなんでも、大胆すぎ(獲物にバレバレ)ではないでしょうか?

 つぎにNo.3のクヌギを確認すると、さらにノコギリクワガタの雌が見つかりました。

ノコギリクワガタ♀-No3のクヌギ_中学校裏の林_2022年10月3日19時15分気温23度

 近くの地面でカエンタケを探していると、なんとカブトムシの雄が見つかりました。生きています。元気そうです。

 つぎにNo.5のクヌギには、コクワガタが群れていました。

コクワガタ♂-群れる_No5のクヌギ_中学校裏の林_2022年10月3日19時25分気温23度

 ふと、通りすがりのクヌギの幹で褐色のハラビロカマキリの雌に遭遇しました。今年ここで3回目です。

ハラビロカマキリ(褐色)-クヌギの幹_中学校裏の林_2022年10月3日19時20分気温23度

 結局ノコギリクワガタには3匹、カブトムシにも遭遇しましたが、凄まじい温暖化の影響だと思うと迂闊には喜べません。カエンタケは見つかりませんでした。これがせめてもの救いです。

 2022年10月4日夜  19時頃、気温は26度ぐらいで昨夜より暑い。今日は予定していなかったのですが、今年最後の夏夜かもしれないので(大きなノコギリクワガタにでも会えないか期待して)、住宅脇の雑木林を連夜ウォッチングしました。
 最初に、集虫力No.2のクヌギを確認しましたが、昨夜と同様に閑散としていました。つぎにNo.4のクヌギを確認すると、ノコギリクワガタの雄が見つかりました。昨夜見た個体だと思います。またも、昆虫バカセ(が樹上でノコギリクワガタを確認した最遅)記録を更新しました。

ノコギリクワガタ♂-No4のクヌギ_中学校裏の林_2022年10月4日18時50分気温26度

 つぎにNo.1のクヌギを覗くと、頭上1mほどの幹で、ノコギリクワガタの雌が見つかりました。昨夜は居なかった個体です。

ノコギリクワガタ♀-No1のクヌギ_中学校裏の林_2022年10月4日18時55分気温26度

 つぎにNo.3のクヌギを覗くと、目線の位置で、またノコギリクワガタの雌が見つかりました。昨夜ここ(の高い位置)で見た個体だと思います。

ノコギリクワガタ♀-No3のクヌギ_中学校裏の林_2022年10月4日18時55分気温26度

 また、緑褐色のハラビロカマキリが幹をゆるりゆるりと上っていきました。ここは、樹液が浸み出ているクヌギが多く、そこに集まる蛾など昆虫達が多く、ハラビロカマキリの個体数も大変多いため、珍しい体色の個体も多いのだと思います。

 また、近くの地面の昨夜と同じ場所で、昨夜のカブトムシに出会いました。昨夜から移動していないので、やはり弱っているのか?

カブトムシ♂-No3のクヌギ近くの地面_中学校裏の林_2022年10月4日19時気温26度

 つぎにNo.5のクヌギの根本付近には、コクワガタらしきクワガタが4~5匹程度群れていました。写真の雌は、ヒラタクワガタかもしれません。

ヒラタクワガタ♀か?-No5のクヌギの根元_中学校裏の林_2022年10月4日19時気温26度

 結局 昨夜に対して、新たに出会ったノコギリクワガタは1匹だけでした。狭い雑木林ですから、殆どの個体は昨夜出会った皆さんでした。

 2022年10月8日夜  日中の最高気温は24度、19時過ぎ 現在の気温は20度。昨日は88年ぶりの冷え込みだった今夜は、昆虫達はどうしているのか?住宅脇の雑木林をウォッチングしました。
 先ず集虫力No.2、No.4のクヌギを確認しましたが、オオスズメバチしか確認出来ませんでした。続いてNo.1のクヌギでも、樹上で昆虫の気配は感じられません。ふと根元に気配を感じ目線を下に向けると、落ち葉の下に上半身が隠れたノコギリクワガタらしきフォルムが見つかりました。

ノコギリクワガタ♂-No1のクヌギ根元_中学校裏の林_2022年10月8日19時5分気温20度

 さらに カシナガの排泄物と木屑が混ざった黄色い粉体には、センチコガネが来ていました。

センチコガネ-カシナガの排泄物入り木屑_No1のクヌギ根元_中学校裏の林_2022年10月8日19時5分気温20度

 葉を手でどけると、やはりノコギリクワガタの雄でした。やや足を負傷していますが元気です。恐らく、ここで10月3日に出会った個体です。

ノコギリクワガタ♂(葉をどけると)-No1のクヌギ根元_中学校裏の林_2022年10月8日19時5分気温20度

 No.3のクヌギに移動中、気配を感じて真横のクヌギに目線を移すと、動いていたヤモリが幹にピタッと静止しました。「ダルマさんが転んだ!」をやってるみたいでした。

ヤモリのカムフラージュ-クヌギの幹_中学校裏の林_2022年10月8日19時5分気温20度

 No.3、No.5と確認しましたが、オオスズメバチのみ樹液に集まっていました。最後に、もう一度No.4のクヌギを確認すると、目線よりやや上の(さっきは確認しなかった)樹液でノコギリクワガタが見つかりました。またも、昆虫バカセ(が樹上でノコギリクワガタを確認した最遅)記録を更新しました。

ノコギリクワガタ♂-No4のクヌギ_中学校裏の林_2022年10月8日19時20分気温20度

 よく見ると、この個体も顔見知りでした。10月3日、4日にここで出会った、今夏羽化した新個体のようです。

ノコギリクワガタ♂(拡大)-No4のクヌギ_中学校裏の林_2022年10月8日19時20分気温20度

 その下の樹液では、オオスズメバチが口移しで樹液を分かち合っているような様子が確認できました。

 今夜は、予想と反してコクワガタが全く見つかりませんでした。また、前回(10月4日)までは2桁確認出来たハラビロカマキリも1匹だけしか確認出来ませんでした。その中で、ノコギリクワガタ2匹に出会えたことは意外でした。また、樹液が浸み出ている殆どのクヌギにオオスズメバチが集まっていましたが、気温がやや低いせいか攻撃性は感じませんでした。

 2022年10月11日夜  日中の最高気温は25度、19時過ぎ 現在の気温は22度。比較的暖かいので今夜もノコギリクワガタとの出会いを期待して、住宅脇の雑木林をウォッチングしました。
 先ず集虫力No.2、No.4のクヌギを確認しましたが、クワガタは見つからず、続いてNo.1のクヌギでも樹上で昆虫の気配は感じられず、根元を確認すると3日前と同じノコギリクワガタの雄が見つかりました。かなり弱っていました。ここまでよく頑張って生き抜いたと思います。

ノコギリクワガタ♂-弱っている_No1のクヌギ根元_中学校裏の林_2022年10月11日19時15分気温22度

 No.7のクヌギの根元の樹液では、樹液の常連客の1人(種)ムクゲコノハが器用にストローを操って、樹液を吸っていました。

 続いて、No.3のクヌギでは、樹上約4m付近を這うコクワガタの雄2匹が見つかりました。

コクワガタ-2♂_No3のクヌギ樹上4m_中学校裏の林_2022年10月11日19時25分気温22度

 続いて、始めて確認するクヌギ(No.8)で、ノコギリクワガタの雄が見つかりました。今夜も、昆虫バカセ(が樹上でノコギリクワガタを確認した最遅)記録を更新しました。

ノコギリクワガタ♂_No8のクヌギ樹上目線より下_中学校裏の林_2022年10月11日19時25分気温22度

 近よって確認すると、大きさは3日前にNo.4で確認した個体と同じぐらいですが、左前羽に疵があるためそれと同じ個体かどうかは分りません。

ノコギリクワガタ♂(拡大)_No8のクヌギ樹上目線より下_中学校裏の林_2022年10月11日19時25分気温22度

 ようやくハラビロカマキリが見つかりました。お腹が大きい雌です。ハラビロカマキリの平均的な余命はまだ1ヶ月程度ありますが、ここではめっきり少なくなりました。セミや蛾がめっきり少なくなったからだと思います。

ハラビロカマキリ♀_クヌギの幹_中学校裏の林_2022年10月11日19時30分気温22度

 No.5のクヌギでも昆虫の気配は感じられず、何となく物足りないので、も1度ウォッチングして巡りました。No.2のクヌギでは、こんどはコクワガタの雄が見つかりました。

コクワガタ♂_No1のクヌギ樹上目線より下_中学校裏の林_2022年10月11日19時40分気温22度

 クワガタだけを目で追いながら木に近づき、ふと根元を見下ろすと、目の真下にオオスズメバチが群れていました。一同、昆虫バカセを見上げて「来るなよ、絶対に(これ以上)来るなよ」と、警告しているようで(刺すから来いよと挑発しているようで)した。知らずにもう一歩近づいたら、殺られていたかもしれません。危ないニアミスでした。

オオスズメバチの群れ_No1のクヌギ根元_中学校裏の林_2022年10月11日19時40分気温22度

 さっきは確認しなかったNo.6のクヌギでも、コクワガタの雄が見つかりました。

コクワガタ-♂_No6のクヌギ樹上目線より下_中学校裏の林_2022年10月11日19時45分気温22度

 No.3のクヌギでは、こんどは根元付近でコクワガタの雄とノコギリクワガタの雄が見つかりました。

コクワガタ♂、ノコギリクワガタ♂_No3のクヌギ樹上根元付近_中学校裏の林_2022年10月11日19時40分気温22度

 このノコギリクワガタの雄は特に小さく、最近は出会っていませんが、何となく過去に出会った個体のような気がしました。

 この時期は一日の寒暖差が大きく、昆虫達にとって一日を無事に生き延びることは大変だと思います。あれほど個体数が多かったハラビロカマキリも、昆虫数の減少に比例して激減しました。しかし、断末魔とは言えこのオアシスはまだ樹液をふんだんに出しており、これから11月にかけて、クワガタなど多くの昆虫たちを育むことでしょう。

 

 2022年10月15日夜  日中の最高気温は25度、19時現在の気温は22度。10月半ばとはいえ暖かいので、今夜もノコギリクワガタとの出会いを期待して、住宅脇の雑木林をウォッチングしました。
 集虫力No.2のクヌギでは何もみつからず、No.4のクヌギを確認すると、ノコギリクワガタが見つからりました。8日に確認した顔見知りの個体だと思います。昆虫バカセ(が樹上でノコギリクワガタを確認した最遅)記録をさらに更新しました。

 10月3日からずっとこの木(の周囲)に住み着いているようです。よほど、ここの樹液が気に入っているのでしょう。

ノコギリクワガタ♂(拡大)_No4のクヌギ_中学校裏の林_2022年10月15日18時30分気温23度

 No.1のクヌギの樹上では昆虫の気配は無く、根元を確認すると4日前と同じノコギリクワガタの雄が生存していました。根元付近で浸み出る樹液を吸って、まだ頑張っていました。

ノコギリクワガタ♂_No1のクヌギ根元_中学校裏の林_2022年10月15日18時35分気温23度

 No.3のクヌギに近づくと、目線の位置と根本付近にそれぞれクワガタらしきが確認できました。さらに近づくと、なんと2匹供ノコギリクワガタの雄でした。

ノコギリクワガタ-2♂_No3のクヌギ_中学校裏の林_2022年10月15日18時45分気温23度

 根本付近の個体は、4日前に出会った顔見知りです。

ノコギリクワガタ♂-1_No3のクヌギ根元付近_中学校裏の林_2022年10月15日18時40分気温23度

 目線の位置の個体は、やや色黒の初対面です。

ノコギリクワガタ♂-2_No3のクヌギ目線付近_中学校裏の林_2022年10月15日18時45分気温23度

 No.5のクヌギの根本付近では、コクワガタが2匹、洞に出たり入ったりしていました。樹液の醗酵臭が強く匂っていました。コクワガタは、この木でのみ確認できました。

コクワガタ♂_No5のクヌギ_中学校裏の林_2022年10月15日19時気温23度

 4日前にノコギリクワガタが見つかった、No.8クヌギの樹液では何もみつからず、念のためその裏側を確認すると、期待通りノコギリクワガタの雄が見つかりました。4日前と同じ個体だと思います。ということは、ここのところずっとNo.4のクヌギに住み着いている個体とは、やはり別でした。

ノコギリクワガタ♂_No8のクヌギ_中学校裏の林_2022年10月15日19時10分気温23度

 帰りがけに、ここでは始めて、オオカマキリ(雌)にも出会いました。

オオカマキリ♀_クヌギ_中学校裏の林_2022年10月15日19時15気温23度

 10月半ば 例年は、この辺ではクワガタの中で唯一種確認可能なコクワガタが、日に日に個体数を減らしていきます。今年もそうです。しかし、過去昆虫バカセが10月に一度も確認できなかったノコギリクワガタが、今年は10月に入っても常に確認でき、しかも10月半ばになってさらに個体数が増えている”異常”が続いています。おそらく、本来は(土中の蛹室に留まり)来年の初夏に地上に出る予定の個体が温暖な初夏の陽気と勘違いして地上に出てきたのだと思います。
 さらに、従来の昆虫バカセフィールドでは、この時期に樹液を出す木は、ヤナギ林の限られたヤナギに限られていましたが、ここ断末魔のオアシスでは、現時点において少なくともナンバリングした8本のクヌギがふんだんに樹液を出しているため、季節外れの陽気に誘われて誤って地上に出たノコギリクワガタ達がさまようこと無く樹液にたどり着け、昆虫バカセの目に留まるのだと思います。このように、この時期にノコギリクワガタが増えたことは、この2つの”異常現象”が重なった結果のハプニングだと考えています。

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 2022年10月20日夜  昨日から気温はめっきり下がり、日中の最高気温は19度、18時現在の気温は17度。今夜はさすがにもうノコギリクワガタは居ないだろうと思いながらも、確認せずにはいられない昆虫バカセの性分で、住宅脇の雑木林をウォッチングしました。
 集虫力No.2のクヌギには昆虫の気配は無く、No.4のクヌギにはオオスズメバチだけが目立ちました。しかし、No.1のクヌギの根元では、弱ってはいたもののまだ例のノコギリクワガタが生存していました。根元に浸み出ている樹液から栄養をとり、落ち葉の下で夜中の寒さを凌いでいたのでしょうか。

 No.3のクヌギでは、シラホシハナムグリが見つかりました。恐らく昆虫バカセ(が樹上でシラホシハナムグリを確認した最遅)記録の更新です。

シラホシハナムグリ_No3のクヌギ根元付近_中学校裏の林_2022年10月20日19時5分気温17度 シラホシハナムグリ(拡大)_No3のクヌギ根元付近_中学校裏の林_2022年10月20日19時5分気温17度

 目線の位置の樹液では、ムクゲコノハが見つかりました。

カキバトモエ_No3のクヌギ_中学校裏の林_2022年10月20日19時5分気温17度

 ラストチャンスを期待してNo.8のクヌギを覗くと、最初にムクゲコノハとコガタスズメバチが目に入りましたが、裏に回ろうとして少し右に移動すると、彼らの斜め右上の樹液でノコギリクワガタの雄が見つかりました。

ノコギリクワガタ♂、カキバトモエ、コガタスズメバチ_No8のクヌギ_中学校裏の林_2022年10月20日19時10分気温17度

 前羽に疵があるので、顔見知りの個体です。いつもと違い、ライトを照らしても頭を上げず集中して樹液を吸っていました。今夜も予想に反して昆虫バカセ(が樹上でノコギリクワガタを確認した最遅)記録を更新できました。

 通りすがりのクヌギでは、新女王と思しき大きな(立派な)オオスズメバチが目に留まりました。

オオスズメバチの女王か?_クヌギ_中学校裏の林_2022年10月20日19時15分気温17度

 今夜はコクワガタ、ハラビロカマキリを見かけませんでした。
 今後も気温が(少なくとも今夜以上に)上昇する日がやってくると予想されるので、いったいいつまで自然界でノコギリクワガタに会えるのか?まさか11月には無理でしょうが、そのまさかもだんだん現実味を帯びてきました。

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 2022年10月21日夜  団地前のクヌギでノコギリクワガタの雄を確認した後、ここへやって来ました。感覚的に長雨直後の昨夜でさえ居たのだから、(ノコギリクワガタは)今夜も居るだろうと思っていました。No.1のクヌギはやはり今年の営業を終えたようです。No.4のクヌギは相変わらず、オオスズメバチで賑わっていました。点々と幹のいたるところに付いていました。

オオスズメバチ_No4のクヌギ_中学校裏の林_2022年10月21日20時20分気温17度

 No.1のクヌギの根元を確認すると(例のノコギリクワガタは)いつもの位置に居ません。念のため裏に回ると居ました。

ノコギリクワガタ♂_No1のクヌギ根元_中学校裏の林_2022年10月21日20時10分気温17度

 足の具合は悪そうですが、元気そうです。

ノコギリクワガタ♂(拡大)_No1のクヌギ根元_中学校裏の林_2022年10月21日20時10分気温17度

 久しぶりにハラビロカマキリを見ました。産卵を終えたと思われる雌です。樹液の脇でカマえています。樹液に獲物が集まることを学習する頭脳を持っていることが分ります。

ハラビロカマキリ♀_クヌギの樹液で獲物を待ち伏せる_中学校裏の林_2022年10月21日20時10分気温17度

 No.3のクヌギでは、昨夜に続いてシラホシハナムグリが見つかりました。しかも今夜は2匹に増えていました。写真右側が木のより下側の(昨夜と同じ)樹液に居た個体ですが、前羽の模様から昨夜と同じ個体です。シラホシハナムグリの前羽の模様は、人間の指紋と同じように個体毎に異なるので個体判別し易いです。昆虫バカセ(が樹上でシラホシハナムグリを確認した最遅)記録の更新です。

シラホシハナムグリー2匹_No3のクヌギ_中学校裏の林_2022年10月21日20時10分気温17度

 No.8のクヌギでは、やはりノコギリクワガタの雄が見つかりました。昨夜と同様 ムクゲコノハも一緒でしたが、昨夜と異なり(コガタスズメバチではなく)クロゴキブリが一緒でした。

ノコギリクワガタ♂、カキバトモエ_No8のクヌギ_中学校裏の林_2022年10月21日20時20分気温17度

 集中して樹液を吸っています。

ノコギリクワガタ♂(拡大)_No8のクヌギ_中学校裏の林_2022年10月21日20時20分気温17度

 ずっとライトを照らしていたら、さすがに驚いて(少し怒って)頭を上げました。前バネに疵があるので、10日前(10月11日)からずっとここで見ている顔見知りの個体です。飛翔力が優れるノコギリクワガタですが、この時期は気に入った(樹液が浸み出る)木から殆ど移動しないようです。

ノコギリクワガタ♂(拡大2)_No8のクヌギ_中学校裏の林_2022年10月21日20時20分気温17度

 帰りがけ 草の上でクビキリギスの雌を見つけました。ここでは初めてです。

クビキリギス♀_中学校裏の林_2022年10月21日20時25分気温17度

 2022年10月23日夜  夕方、ランニングをしていたら意外に暑く感じたので、(この気温ならクワガタ達は活動しているに違いないと思い)その後の予定を変更してクワガタ達のオアシスへウォッチングに出かけました。18時30分頃、気温は21度ぐらい。まず 集虫力No.4のクヌギはオオスズメバチで繁盛していたものの、残念ながらクワガタは留守でした。

オオスズメバチ-群れる_No4のクヌギ_中学校裏の林_2022年10月23日18時35分気温21度

 No.1のクヌギ根元には、今夜も顔見知りのノコギリクワガタ雄が無事に暮らしていました。彼とは半月間、毎回出会っています。カシナガの(排泄物と木屑が混ざった黄色い)粉体が毛布代わりになって、冷える夜を凌いでいるのかもしれません。

ノコギリクワガタ♂_No1のクヌギ根元_中学校裏の林_2022年10月23日18時40分気温21度

 No.3のクヌギでは、根元付近で顔見知りのノコギリクワガタ雄が活動していました。昆虫バカセ(が樹上でノコギリクワガタを確認した最遅)記録を2日更新しました。

ノコギリクワガタ♂1匹目_No3のクヌギ_中学校裏の林_2022年10月23日18時40分気温21度

 その近くで、やはり顔見知りのシラホシハナムグリが樹液を吸っていました。こちらも、昆虫バカセ(が樹上でシラホシハナムグリを確認した最遅)記録を2日更新しました。

シラホシハナムグリ_No3のクヌギ_中学校裏の林_2022年10月23日18時40分気温21度

 さらに、幹の反対側 地上4mほどの高さにある樹液でもノコギリクワガタ雄が見つかりました。

ノコギリクワガタ♂2匹目_No3のクヌギ_中学校裏の林_2022年10月23日18時40分気温21度

 どうやらこの個体も顔見知りです。

ノコギリクワガタ♂2匹目(拡大)_No3のクヌギ_中学校裏の林_2022年10月23日18時40分気温21度

 つぎは何となく確信をもってNo.8のクヌギを覗くと、やはりまた顔見知りのノコギリクワガタ雄が見つかりました。

ノコギリクワガタ♂_No8のクヌギ_中学校裏の林_2022年10月23日18時50分気温21度 ノコギリクワガタ♂(拡大)_No8のクヌギ_中学校裏の林_2022年10月23日18時50分気温21度

 他にもNo.5などお酒のような醗酵臭がプンプンと匂うクヌギが何本かありましたが、クワガタは見つかりませんでした。結局 今夜は、No.4のクヌギで確認できなかった以外は、想定していた全て(4/5匹)のノコギリクワガタに出会うことができました。明日から冷え込みが強くなるので、どうかさらに生き延びて欲しいと願っています。

 2022年10月25日夜  今夜は寒い。室温でさえ17度、常識ではクワガタが樹液に来る時節でも樹液が浸み出る時節でもありませんが、定期的にこの雑木林をウォッチングしていると非常識と片付けるのは非合理に思え、19時頃ウォッチングしました。気温は14度、林の脇を通る通行人の3人に1人ぐらいはコートを羽織っていました。まず No.4のクヌギを確認しましたが。オオスズメバチさえ居ません。それでも(今までノーマークの)あるクヌギでは、オオスズメバチが樹液を吸っていました。

オオスズメバチ_クヌギ_中学校裏の林_2022年10月25日19時10分気温14度

 その横では、フクラスズメが見つかりました。撮影はしませんが、クロゴキブリなどゴキブリは多く活動していました。

フクラスズメ_クヌギ_中学校裏の林_2022年10月25日19時10分気温14度

 No.1のクヌギの根元では、ほぼ一昨日と同じ場所に顔見知りのノコギリクワガタ雄が居ました。動きは鈍いですが元気そうです。その時は気が付きませんでしたが、動画の右上にコクワガタの雌らしき甲虫が写っていましした。

 No.3のクヌギでは何も見つからず、No.8のクヌギでは期待通りに顔見知りのノコギリクワガタ雄が樹液に来ていました。半信半疑だった今夜も昆虫バカセ(が樹上でノコギリクワガタを確認した最遅)記録を2日更新できました。

ノコギリクワガタ♂_No.8のクヌギ_中学校裏の林_2022年10月25日19時20分気温14度 ノコギリクワガタ♂_No.8のクヌギ_中学校裏の林_2022年10月25日19時15分気温14度

 やはり寒さのせいか動きは緩慢ですが、樹液の周囲をゆっくり動き回っていました。

ノコギリクワガタ♂-アングル2_No.8のクヌギ_中学校裏の林_2022年10月25日19時15分気温14度

 今夜の寒さを乗りきれたら気温はもう一度やや上昇すると思われるので、ノコギリクワガタを11月の樹上で確認できる可能性が現実味を帯びてきました。

 

 2022年10月28日夜  今週はずっと寒い日が続いており、クワガタはさすがにもう居ないだろうと感じながらも、仕事帰りだからついでにウォッチングしました。19時過ぎ、気温15度 暖房が効いたクルマを降りると寒いので、慌ててYシャツの上からジャンバーを羽織って雑木林に入りました。まず No.4のクヌギを覗くや否や、ノコギリクワガタの雄とオオスズメバチが元気に樹液を吸っていました。ここだけを見ると真夏の光景です。

 樹液も十分に浸み出ており、ノコギリクワガタは思いの他活発でした。(10月15日以来)しばらく見かけませんでしたが、体が綺麗なので10月3日からここに住み着いている顔見知りの個体だと思います。今夜も昆虫バカセ(が樹上でノコギリクワガタを確認した最遅)記録を3日更新できました。

 つづいて No.1クヌギの根元に住み着いている顔見知り(のノコギリクワガタ雄)も元気でした。

ノコギリクワガタ♂_No.1のクヌギの根元_中学校裏の林_2022年10月28日19時35分気温15度

 つづいて No.3では何も見つからず、期待してNo.8を覗くも、今夜は羽がボロボロになった(たぶん)フクラスズメだけが樹液を吸っていました。

フクラスズメか?-羽がボロボロ_No.8のクヌギの根元_中学校裏の林_2022年10月28日19時40分気温15度

 通りがかりのクヌギの幹では、やはり羽がボロボロになったヒメジャノメが見つかりました。朝晩の冷え込みが強まるこの時期の厳しさを物語っているみたいです。

ヒメジャノメ-羽がボロボロ_No.8のクヌギの根元_中学校裏の林_2022年10月28日19時40分気温15度

 つづいて No.5のクヌギの根本付近の樹液は 醗酵臭を伴なって樹液がふんだんに出ていましたが、何故か昆虫の影がありませんでした。コクワガタは10月15日にここで見たのを最後に出会っていません。

No.6のクヌギー樹液_中学校裏の林_2022年10月28日19時40分気温15度

 さいごに 10月半ば以降から樹液の浸み出具合が良くなったNo.9のクヌギは、オオスズメバチで賑わっていました。この中に一際体が大きい新女王と思われる個体が2匹含まれていました。

 その内の1匹は頭が白く、おしろいで化粧をしているようでした。近づいて確認すると、カシナガの(排泄物と木屑が混ざった)白い粉体が頭に付着しているだけでした。

オオスズメバチ-カシナガの粉体を頭に纏う_No.9のクヌギ_中学校裏の林_2022年10月28日19時35分気温15度

 2022年10月29日夜  ノコギリクワガタは6~7月には昼間に活発に活動していました。それならこの時期はどうなのか?それを調べるため、一番暖かい時間帯にウォッチングしました。14時頃、気温は21度 雑木林は初夏のような陽気に包まれていました。

雑木林-クワガタ達のオアシス_2022年10月29日14時20分気温21度

 まず 昨夜ノコギリクワガタが居たNo.4のクヌギを覗くと、昨夜とほぼ同様にオオスズメバチが樹液を吸っていました。ノコギリクワガタは見つかりません。幹を凝視していると、枯れ葉が付着しているのかと思ったら

ルリタテハ-後羽_No.4のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年10月29日14時5分気温21度

 急に葉が2枚に分かれて、綺麗な瑠璃色の模様が広がりました。ルリタテハでした。後羽は落ち葉そっくりですが、前羽は瑠璃色をしています。昆虫バカセが接近すると飛んで行ってしまいました。

ルリタテハ-前羽_No.4のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年10月29日14時5分気温21度

 しかし 近くのより日の当たる幹にとまると日光浴のためか、頻繁に羽ばたくようになりました。

 No.9のクヌギでも、昨夜と同じように複数のオオスズメバチが樹液に集まっていました。

オオスズメバチ_No.9のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年10月29日13時55分気温21度

 No.1のクヌギの根元には、やはり顔見知りのノコギリクワガタがまどろんでいました。元気そうです。

ノコギリクワガタ♂_No.1のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年10月29日13時55分気温21度

 ノコギリクワガタの勇姿を期待してNo.8のクヌギを覗くと、下からハラビロカマキリが(「昆虫バカセか、オレに何かようか?」とでも言うように)見上げていました。

ハラビロカマキリ_No.8のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年10月29日14時15分気温21度

 No.5のクヌギでは、ハラビロカマキリがゆっくり幹を上っていきました。狩りのためでしょうか?それとも日光浴のためでしょうか?

 雑木林の縁際に生えたクヌギの若木には、オオカマキリの卵が産み付けられていました。ここのクヌギの大木は殆どがカシナガに食べられて枯れる寸前ですが、次世代の若木もちゃんと育っています。

オオカマキリの卵塊_クヌギ-若木_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年10月29日14時20分気温21度

 結局 暖かい昼間にノコギリクワガタは(No.1クヌギの足が悪い個体を除いて)見つかりませんでした。反面、夜見かけなくなったハラビロカマキリが計3匹見つかりました。オオスズメバチは夜間同様に最も多く見つかりました。

 2022年10月31日夜  ここのところノコギリクワガタが連夜現われているので、日中20度まで気温が上昇した比較的暖かい10月最後の今夜はどうか? 19時頃 気温は17度 雑木林入りました。
 入って間もなく 林の奥に2つの小さな光りが見え, ファインダーで覗くと「おっ、久しぶりにタヌキだ!」思わずシャッターを切りましたが、後から確認すると首輪をしていました。やや太った飼い猫でした。住宅地に囲まれているので、さもありなん。

飼い猫-タヌキかと思った_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年10月31日19時15分気温17度

 まず No.4のクヌギを確認すると、一見して何も居ません。しかし(”ここにノコギリクワガタの雄が1匹棲んでいるはずだ”との思いから)くまなく探すと、やはり根元に近い樹液に居ました。直ぐ近くには、力尽きたオオスズメバチの死骸もありました。

ノコギリクワガタ♂-No.4のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年10月31日19時15分気温17度

 ノコギリクワガタの口元近くには、白い樹液が浸み出ています。今夜も昆虫バカセ(が樹上でノコギリクワガタを確認した最遅)記録を3日更新できました。

ノコギリクワガタ♂(接近)-No.4のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年10月31日19時15分気温17度

 つぎに No.9のクヌギには、やはり(最近の傾向通り)オオスズメバチが群れていました。今夜、オオスズメバチはこの木でのみ確認できました。

オオスズメバチ-No.9のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年10月31日19時20分気温17度

 つぎに No.1のクヌギ近くで、アオオサムシが見つかりました。メタリックグリーンでとても綺麗です。

アオオサムシ-No.1のクヌギ近く_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年10月31日19時20分気温17度

 No.1クヌギの根元では、今夜も顔見知りのノコギリクワガタ雄が健在でした。カシナガの白い粉体にお腹をくっつけて、体を冷やさないようにしているみたいです。

ノコギリクワガタ♂-No.1のクヌギ根元_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年10月31日19時20分気温17度

 つぎに No.3クヌギの根元のカシナガの粉体に、センチコガネが来ていました。今年この林でNo.1、No.2のクヌギにつづいて3度目です。カシナガの粉体が好物のようです。

センチコガネ-No.3のクヌギ根元_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年10月31日19時25分気温17度

 つぎに 期待してNo.8のクヌギを確認すると、一見して何も居ません。しかし(”ここにもノコギリクワガタの雄が1匹棲んでいるはずだ”との思いから)凝視すると、やはり根本付近の僅かに樹液が浸み出ているところに居ました。

ノコギリクワガタ♂-No.8のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年10月31日19時25分気温17度

 おそらく顔見知りの個体です。

ノコギリクワガタ♂(接近)-No.8のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年10月31日19時25分気温17度

 結局10月最後の今夜はノコギリクワガタが3匹、その内2匹は樹液で見つかりました。一方で、コクワガタは約半月 確認できていません。

 2022年11月2日夜  11月に入って最初のウォッチング 18時過ぎでも気温は18度と暖かく、これなら確実に”居る”だろうと確信を持って 雑木林に入りました。まず No.4のクヌギを覗くと、さっそく居ました。顔見知りのノコギリクワガタの雄です。昆虫バカセが樹上でノコギリクワガタのみならず<クワガタ>を確認した最遅記録を2<1>日更新できました。

ノコギリクワガタ♂(左側から接近)-No.4のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月2日16時15分気温18度

 この位置からだと蜘蛛の巣と右側のシュロの木が邪魔でうまく接近できないので、右裏に回りました。

ノコギリクワガタ♂(右側から)-No.4のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月2日16時15分気温18度

 近寄ると、白い樹液がべったりと付いていることが分ります。

ノコギリクワガタ♂(右側から接近)-No.4のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月2日16時15分気温18度

 つづいて No.9のクヌギには、相変わらずオオスズメバチが集まっていました。

オオスズメバチ-No.9のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月2日16時20分気温18度

 つづいて No.1のクヌギでは、顔見知りのノコギリクワガタがついに力尽きていました。今までよく頑張りました!

ノコギリクワガタ♂死骸_No.1のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月2日16時20分気温18度

 つづいて No.3のクヌギでは何も見つからず、No.8のクヌギを覗くと、オオスズメバチとフクラスズメが目に入りました。

オオスズメバチ、フクラスズメ-No.8のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月2日16時25分気温18度

「あれ、ノコギリクワガタはどこだ?」と反対側に回ると、やはり根元に近い樹液に居ました。

ノコギリクワガタ♂-No.8のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月2日16時25分気温18度

 この顔見知りの固体もまだ元気そうです。

ノコギリクワガタ♂(接近)-No.8のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月2日16時25分気温18度

 つづいて No.5のクヌギを覗くも、進展はありませんでした。この後レギュラーフィールド(団地前のクヌギとヤナギ林)に向かいました。

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 2022年11月3日夜  今日は昨日につづいて暖かい(日中は暑いぐらい) 、18時過ぎでも気温は19度。「今夜はクワガタ絶対いるよ。見に行かないの?」と珍しく家族に催促され、雑木林に向かいました。まず No.4のクヌギを覗くと、当然のようにいました。いつものノコギリクワガタの雄です。昆虫バカセ(が樹上でノコギリ<クワガタ>を確認した最遅記録を<1>日)更新しました。

ノコギリクワガタ♂-No.4のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月3日18時5分気温19度

 つづいて No.9のクヌギでは、やはりオオスズメバチ2匹が樹液に来ていました。右の個体は よい樹液にありつけて 集中して樹液を吸っていましたが、左の個体は よい樹液をを探してウロウロ探し回ったあげく見つからず、右の個体に近づき羨ましそうにしながら 頭を抱えて”お手上げの”様子を示しているように写りました。殺人バチも人間らしくて、意外にかわいいと思いました。

 今夜は意外にこれ以上の進展はありませんでした。

 2022年11月4日夜  今日は日中暖かかったものの、夕方から小雨が降り急激に気温が下がりました。仕事帰り 今夜も(横転した4tトラックの真横すれすれを徐行せざるを得ない)大渋滞の高速を降りると20時頃、気温13度 霧雨が降っている中、(まさか昆虫が活動をしているとは思えませんが)向学のため、雑木林に入りました。まず No.4のクヌギを覗くと、当然何も見つかりません。しかし 背面の根本付近には樹液が多量に浸み出ており、甘酸っぱい醗酵臭は漂っていました。これが カシナガ(カシノナガキクイムシ)に食害された断末魔の雑木林の特徴だと思います。

裏面の樹液-No.4のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月4日20時気温13度

 つづいて No.9のクヌギにはいつものようにオオスズメバチと、今夜は初めてキバラモクメキリガが樹液を吸っていました。このような低温の環境でも、適応できている昆虫はいるものだと感心しました。

キバラモクメキリガとオオスズメバチ-No.9のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月4日20時5分気温13度

 キバラモクメキリガは11~12月に羽化し越冬する蛾なので、この寒さは想定範囲内なのでしょう。

キバラモクメキリガ-No.9のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月4日20時5分気温13度

 つづいて No.3、No.8、No.5のクヌギを覗くも何も見つからず、引き上げる前に念のためもう一度 No.4野クヌギを覗くと、正面・目線(地上約1.5m)の位置でノコギリクワガタが見つかりました。まさか今夜も、昆虫バカセ(が樹上でノコギリ”クワガタ”を確認した最遅)記録を”1”日更新しました。

ノコギリクワガタ♂_アングル1-No.4のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月4日20時15分気温13度

 最初に”見落とす”ことは、さすがに(昆虫バカセとして)ないと思うので、この10分ぐらいの間に地上から(お腹が空いて)上ってきたことになります。樹液に吸い付いています。

ノコギリクワガタ♂_アングル1(接近)-No.4のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月4日20時15分気温13度

 先に見つかったキバラモクメキリガと違ってノコギリクワガタは真夏(6~8月)の昆虫です。来年5月頃の初夏と間違えて今年10月に蛹室から出てきてしまったとはいえ、この(潜在的な)適応能力には驚いています。

ノコギリクワガタ♂_アングル2(接近)-No.4のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月4日20時15分気温13度

 前羽に疵一つ無く五体満足で綺麗な個体です。光の反射具合によって体色は赤っぽかったり、黒っぽかったりします。

ノコギリクワガタ♂_アングル3(接近)-No.4のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月4日20時15分気温13度

 動きはさすがに緩慢ですが、活発に動き回っています。

 ノコギリクワガタは本来飛翔能力に長け、シーズン中は より条件の良い樹液や雌の匂いを追って活発に飛び回ります。真夏時の夕暮れに樹液でウォッチングしていると、”ブーン”と飛来してくる個体によく遭遇します。しかし、このノコギリクワガタは10月3日からずっとこの木に住み着いています。気温が低く飛ぶための体力は伴えず、飛ぶことを知らないところは哀れです。

 2022年11月8日夜  今日は日中比較的暖かいので昆虫ウォッチングを予定するも今日が納品予定の仕事が終わらず、仕方なく気持ちを切り換えて(仕事を中断して)18時30分頃、雑木林に入りました。気温は17度。まず No.4のクヌギを覗くと正面にはおらず、目線を下げるといました。何か確信のような感覚がありました。今夜も、昆虫バカセ(が樹上でノコギリ”クワガタ”を確認した最遅)記録を”4”日更新しました。

ノコギリクワガタ♂-No.4のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月8日18時35分気温17度

 顔見知りの個体です。

ノコギリクワガタ♂(接近)-No.4のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月8日18時35分気温17度

 背面に回ると一瞬「おっ」と思いましたが、大きなクロゴキブリでした。今夜、クロゴキブリもここでこの1匹だけでした。
 つづいて No.9のクヌギでは、フクラスズメが居ました。今夜はオオスズメバチが(他のいずこにも)いませんでした。

フクラスズメ-No.9のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月8日18時35分気温17度

 No.1、No.7のクヌギ、・・・と生命感は感じず、つづいて No.3のクヌギの根元付近でもノコギリクワガタが見つかりました。

ノコギリクワガタ♂-No.3のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月8日18時40分気温17度

 この個体も顔見知りです。

ノコギリクワガタ♂(接近)-No.3のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月8日18時40分気温17度

 この後は、期待度が高いNo.8、No.5のクヌギを覗くも生命感は感じず、最後にもう一度No.4のクヌギを覗いた時には、既にノコギリクワガタの雄は姿を消していました。空を見上げると、クヌギの枝越しに丁度半分くらい欠けた皆既月食中の月が照っていました。

皆既月食_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月8日18時40分気温17度

 今夜は目にした昆虫の数が極めて少なく、その中にノコギリクワガタが2匹というのは、昆虫バカセ自身でも信じ難いぐらいの出来事だと感じています。樹液臭が最も漂うクヌギはNo.9とNo.5ですが、ここでノコギリクワガタを確認したことはありません。この時期に地上に出て来てしまったノコギリクワガタの特徴として、最初に味わった樹液の近くから離れ(られ)ない特徴があると感じています。

 2022年11月9日夜  今夜も昨夜より暖かく気温は19度 18時30分頃、雑木林を見に行きました。 No.4のクヌギを覗くと正面の幹の根元に近い樹液にノコギリの4クン(長い付き合いなのでこう呼ぶことにした、ノコギリクワガタの雄)がいました。今夜も、昆虫バカセ(が樹上でノコギリ”クワガタ”を確認した最遅)記録を”1”日更新しました。

ノコギリクワガタ♂-No.4のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月9日18時30分気温18度

 接近すると、白い樹液を美味しそうに舐めていました。

ノコギリクワガタ♂(接近)-No.4のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月9日18時30分気温18度

 今夜はノコギリの4クン以外に、フクラスズメ1匹とクロゴキブリ1匹しか見かけませんでした。この後、団地前のクヌギに向かいました。

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 2022年11月10日夜  今夜も昨夜よりやや肌寒いものの暖かく、気温は18度 18時30分頃、雑木林を見に行きました。 No.4のクヌギを覗くと正面の幹の根元に近い昨夜よりやや左側の樹液で、ノコギリの4クンが夕食中でした。今夜も、昆虫バカセ(が樹上でノコギリ”クワガタ”を確認した最遅)記録を”1”日更新しました。

ノコギリクワガタ♂-No.4のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月10日18時10分気温17度

 根元に近い幹には、点々と白い樹液が浸み出ています。4クンの夕食は、食べ放題バイキングのようです。

ノコギリクワガタ♂(接近)-No.4のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月10日18時10分気温17度

 No.9のクヌギの幹には、クヌギカメムシが這っていました。

クヌギカメムシ-No.9のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月10日18時15分気温17度

 この他に今夜は、キバラモクメキリガ1匹とフクラスズメ1匹しか見かけませんでした。さいごにNo.4のクヌギをもう一度覗くと、夕食を終えた4クンがちょうどカシナガの木屑製毛布の暖かそうな寝床に戻るところでした。ノコギリの4クンはさしずめ、食べ放題バイキング賄い付きの断熱材で覆われた1ルームマンションに住んでいるようです。そのせいか血色が良く、まだまだ頑張れそうです。

ノコギリクワガタ♂-No.4のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月10日18時20分気温17度

 2022年11月11日夜  今日も日中の最高気温は21度と暖かく、しかし出張帰りなので理想より遅めの19時30分頃、雑木林に入りました。気温は16度 No.4のクヌギを覗くもノコギリの4クンの姿はなく、近くのNo.9のクヌギでフクラスズメが見つかりました。この木もこの時期にしては樹液がよく浸み出ています。

フクラスズメ-No.9のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月11日19時30分気温16度

 結局、今夜は他に昆虫の姿は見つかりませんでした。日中が暖かくても 気温は日暮れ以降の経過時間に比例して低下するため、昨夜の傾向のように この時間 ノコギリクワガタの4クンはもう寝床に戻ったのかもしれません。

 2022年11月12日夜  今日も日中の最高気温は21度と暖かく、日暮れ後間もない17時45分頃、雑木林に入りました。気温は17度 No.4のクヌギを覗くと、ノコギリクワガタの4クンは一昨日とほぼ同じ位置で見つかりました。

ノコギリクワガタ♂-No.4のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月12日17時45分気温17度

 今夜も、昆虫バカセ(が樹上でノコギリ”クワガタ”を確認した最遅)記録を”2”日更新しました。

ノコギリクワガタ♂(接近)-No.4のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月12日17時45分気温17度

 昆虫バカセがライトをあてているため やや興奮気味なのか、既に食後で集中力を切らせているのか、大顎を持ち上げています。周囲には白い樹液の塊が点々と確認でき、栄養補給は十分できている様子です。

ノコギリクワガタ♂(最接近)-No.4のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月12日17時45分気温17度

 No.9のクヌギでは、フクラスズメが昨夜より1匹増えて(2匹)いました。

フクラスズメ-No.9のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月12日17時50分気温17度

 No.5のクヌギでは、珍しくハラビロカマキリの雌が獲物を待ち伏せしていました。この木はこの雑木林の中で樹液が最も多く浸み出ており 醗酵臭も強いため、昆虫バカセも”考え”はカマキリと同じで 期待して獲物(ウォッチング対象)を確認しに行くのですが、10月15日を最後にクワガタなど昆虫を見かけません。不思議です。

ハラビロカマキリの雌-No.5のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月12日17時50分気温17度

 獲物が訪れるとよいのですが、どうでしょうか?

ハラビロカマキリの雌(接近)-No.5のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月12日17時50分気温17度

 この後 雑木林内をくまなく探しましたが、あるクヌギでムクゲコノハを1匹見かけただけでした。

ムクゲコノハ-クヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月12日18時気温17度

 2022年11月13日夜  今日も日中の最高気温は20度以上と暖かく、日暮れ直後の17時20分頃、雑木林に入りました。気温は18度 No.4のクヌギを覗くと、ノコギリクワガタの4クンは昨日とほぼ同じ位置で見つかりました。今夜はライトを照らしても、樹液に吸い付いています。

ノコギリクワガタ♂-No.4のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月13日17時20分気温18度

 近づいても 集中力を切らさずに 樹液を吸っています。今夜も、昆虫バカセ(が樹上でノコギリ”クワガタ”を確認した最遅)記録を”1”日更新しました。

ノコギリクワガタ♂(接近)-No.4のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月13日17時20分気温18度

 No.9のクヌギでは、根本付近の樹液でセンチコガネが見つかりました。カシナガ(カシノナガキクイムシ)の排泄物と木屑が混ざった粉体に樹液がミックスされ”ドロッ”とした液体を拭い取っている様子です。

センチコガネ-No.9のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月13日17時20分気温18度

 センチコガネを見かけるのは今期この雑木林で4度目です。No.2,No.1、No.3、そしてNo.9のクヌギといずれも異なる木で見かけましたが、共通点はどの木もカシナガに食害されています。同じ個体か否かは分りません。

センチコガネ(別アングル)-No.9のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月13日17時20分気温18度

 No.4のクヌギを最初に覗いてからおよそ13分後、もう一度覗くと、ノコギリの4クンはまだ樹液に吸い付いていました。この時期日暮れ直後が食事時なのかもしれません。

ノコギリクワガタ♂-No.4のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月13日17時30分気温18度

 この時期の昆虫ウォッチングは、見られる種類と数が真夏の最盛期と比べて激減しますが、とにかく安楽です。汗をかかず体力を消耗せず、スズメバチ,マムシ,マダニ,毒毛虫,蚊などの危険あるいは有害な生物が不在だから、それらに神経を尖らせる必要がありませんから。

 2022年11月15日夜  今日は午前中雨、気温は12月初順なみに低く日中の最高気温は12度、17時30分頃 雑木林に入りました。気温は11度 吐息は白く、手は少しかじかみ気味。奇跡を期待してNo.4のクヌギを覗くもノコギリクワガタの4クンは不在でした。くまなく凝視しても状況は変わりません。ただ、コガネグモは幹上で手足を動かしていました。新たに巣を張ろうとしているのか、身体が冷えないように運動しているのか?

 それでも樹液は浸み出ています。正面の目線よりやや下側では、点々と2箇所で白く浸み出ています。

樹液-No.4のクヌギ正面_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月15日17時30分頃_気温12度

 背面の根本付近は、特に浸み出ている樹液量が多く、醗酵臭も匂っています。

樹液-No.4のクヌギ背面_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月15日17時30分頃_気温12度

 No.9のクヌギでも、醗酵臭が漂っています。しかし、今夜はフクラスズメなど蛾はいません。

樹液-No.9のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月15日17時30分頃_気温12度

 No.8のクヌギでも、樹液は浸み出ていました。しかし、クワガタやムクゲコノハなど昆虫の姿はありません。

樹液-No.8のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月15日17時30分頃_気温12度

 No.3のクヌギでも、醗酵臭が漂っています。しかし、何もいません。

樹液-No.3のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月15日17時30分頃_気温12度

 No.5のクヌギでも、樹液が滴っています。しかし、やはり何もいません。

樹液-No.5のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月15日17時30分頃_気温12度

 No.1のクヌギでも、樹液と醗酵臭が確認できます。

樹液-No.1のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月15日17時30分頃_気温12度

 結局 気温が11度と寒い今夜は、コガネグモ以外に昆虫は見つかりませんでした。アオマツムシも演奏を控え、寒さに強いゴキブリも活動を避けていました。しかし、代表的なクヌギ6本は まだクワガタを惹きつけるに十分な樹液を染み出させており、今後 日暮れ時の気温がクワガタが活動できるギリギリの14~15度に上昇すれば、今年もまだ 樹上でクワガタに会える日がくる可能性は残っています。

 2022年11月17日夜  ここ2日間は日中の最高気温が17~18度、日暮れ時は13~12度に下がりました。17時30分頃 雑木林に入りました。気温は12度。No.4のクヌギを覗くもノコギリクワガタの4クンはやはり不在でした。木の根元付近のカシナガによる白い粉体が積もった下に潜んでいるかもしれませんが、もしそうだとしても そっとしておくのが昆虫バカセのウォッチング流儀です。

根元-No.4のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月17日17時35分頃_気温12度

 No.9のクヌギでは、初冬の昆虫 キバラモクメキリガが器用にストローを駆使して樹液を吸っていました。樹液はまだ浸み出ています。

キバラモクメキリガ-No.9のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月17日17時35分頃_気温12度

 No.1のクヌギには、幹に(おそらく)ハミスジエダシャクがとまっていました。

ハミスジエダシャク-No.1のクヌギ_クワガタ達の(断末魔の)オアシス_2022年11月17日17時35分頃_気温12度

 雑木林を歩き回って、まだ数本のクヌギでは樹液が浸み出ており醗酵臭が匂っているものの、底冷えする寒さを肌身で感じ我に返ると、この環境下でクワガタを探す自分が”バカ”に思えました。そもそも昆虫バカセだからその通りですが、自らの行動を自ら”バカ”と悟るようになると、少し寂しいですが 今年のクワガタ活動シーズンは終焉したのでしょう。

 2022年11月30日夜  今日は暖かく、日が暮れても気温は17度ぐらい。既に終わったはずの今年のクワガタウォッチングですが、”もしかしたら”との思いで急遽17時50分頃 雑木林に入りました。さっそくNo.4のクヌギを覗くも、やはりノコギリクワガタの4クンはいませんでしたが、樹液はまだ少し浸み出ていました。
 No.9のクヌギではフタオビアツバでしょうか、樹液を吸っていました。

 今年の11月の平均気温は過去最高でした。だから本来は来年の初夏に地上に出る予定のノコギリクワガタが5匹程度、11月の半ば近くまで(カシナガに犯されて樹液が非通常に多く浸み出るようになった)この雑木林で見つかったのだと思います。今年は偶発的な出来事と受けとめていますが、近い将来さらに温暖化が進めば、ノコギリクワガタは初夏6月と晩秋10月の年2回出現が当たり前になるのではないでしょうか? 昆虫バカセとしても、こうならないように何とか温暖化に歯止めをかける術を模索したいと日々考えています。

 このような自然に触れると癒やされます。現在の自然は維持したいと願ってやみません。

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内容 東京・昆虫ウォッチング・クワガタ達のオアシス
Eメール hydro-servo-k@ab.auone-net.jp
作者 昆虫バカセ
更新日 2022年12月4日