東京・昆虫ウォッチング/2021年-夏

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 2021年7月14日昼曇り時々雨、時々晴れ。14時20分現在気温32度。3日前と同じ一番暑い(クワガタムシが少ない)時間帯に団地前のクヌギでは、やはりシラホシハナムグリが目立つのか、疑問を払拭するためにウォッチングしました。

 14時20分頃-団地前のクヌギ
 シラホシハナムグリ25匹 カナブン4匹、ノコギリクワガタ雄1匹、コクワガタ雌2匹 
 やはり、様々な部位でシラホシハナムグリが目立ちました。正面の洞の上50cmm程のところにある樹液では、シラホシハナムグリ17匹、カナブン1匹、コクワガタ雌1匹が見つかりました。カメラを忘れたので仕方なくスマホで撮影しました。しかし何故か、昆虫バカセのカメラより写りが鮮明なようです。バカセのカメラって一体?

団地前のクヌギ_正面ー洞の50cm上 シラホシハナムグリ17匹 2021年7月14日 14時20分頃 気温32度

 後面の頭上50cm程のところにある樹液では、シラホシハナムグリ5匹、カナブン3匹、ノコギリクワガタの雄1匹が見つかりました。ここには小さいですがノコギリクワガタの雄が陣取っていたため、シラホシハナムグリの数が少ないのだと感じました。体の小さなシラホシハナムグリは、やや気の荒いノコギリクワガタの大顎で挟まれたらひとたまりもないため、クワガタムシを避ける習性を身につけたのではないかと感じています。

団地前のクヌギ_後面-目線より50cm上 シラホシハナムグリ5匹、カナブン3匹 ノコギリクワガタ♂1匹 2021年7月14日 14時20分頃 気温32度

 結局、団地前のクヌギは、昼間の暑い(明るく、クワガタムシが少ない)時間帯は、シラホシハナムグリに支配されていました。
 7月11~14日における、団地前のクヌギの樹液に昼、夜、夜、昼集まった主要な甲虫数をグラフに示します。ここでは(このクヌギでは) シラホシハナムグリは、クワガタムシが少ない昼を選んで食事しているように思えます。

2021年東京多摩地区_梅雨明け直前_7月11~14日_昼・夜・夜・昼_樹液に集まった主要な甲虫数_210714by昆虫バカセ

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 2021年7月15日夜朝方曇りその後晴れ、東京の梅雨明け日。日中の最高気温は32度、19時30分現在気温28度、各ポイントを巡って定例ウォッチングしました。

 19時35分頃-川の中州のヤナギ
 ノコギリクワガタ雄2匹,雌1匹(計3匹)、カナブン1匹
 前日までの不安定な天候による増水でやや危険を感じながら、慎重にウォッチングしました。中州の状況は、流れ着いたゴミが散乱し劣悪でした。

 20時頃-団地前のクヌギ
 ノコギリクワガタ雄9匹,雌5匹(計14匹)、コクワガタ雄10匹、カブトムシ雄2匹,雌1匹(計3匹)、カナブン2匹
 正面の洞のやや上の樹液は、最も賑わっていました(写真)。

団地前のクヌギ_正面ー洞の50cm上 カブトムシのペア、コクワガタ2♂、ノコギリクワガタ1♂ 2021年7月15日 20時頃 気温28度

 20時15分頃-川縁のヤナギ
 ノコギリクワガタ雄8匹,雌5匹(計13匹)、コクワガタ雄2匹,雌1匹(計3匹)、カブトムシ雌1匹
 めずらしく土手側から覗くと昆虫は見つからず、川側から覗くと、先ず左のヤナギの根元でノコギリクワガタの群れを目にしました(写真)。大ゲジが2匹、彼らの横を上下に行き来していました。

川縁のヤナギ(左)_川側から覗くと ノコギリクワガタ2♂2♀_2021年7月15日20時15分頃 気温28度

 20時20分頃-川沿いのサイカチの大木
 (ウスバカミキリ?1匹(写真))
 種類は特定できませんでしたが、ウスバカミキリのような大型のカミキリムシが見つかりました。

川沿いのサイカチの木_ウスバカミキリ?_2021年7月15日20時20分頃_気温28度

 20時25分頃-クヌギ林-2番目のクヌギ
 カブトムシ雄1匹,雌1匹(計2匹)、ヒラタクワガタ雌1匹
 ここでは、ヒラタクワガタの雌をよく見かけます。

2番目のクヌギの根元_カブトムシのペア、ヒラタクワガタ♀_2021年7月15日20時25分_気温28度

 20時30分頃-クヌギ林-クヌギの大木
 カブトムシ雌2匹

 20時35分頃-シラカシ
 カブトムシ雄1匹、ノコギリクワガタ雄1匹、コクワガタ雄1匹
 ここで甲虫を見たのは6月28日(シラホシハナムグリ)以来、クワガタを見たのは6月10日(コクワガタ)以来です。頭上4m程の高い場所で3役が見つかりました(写真)。

シラカシ_上の幹_久しぶりの昆虫 カブトムシ♂、ノコギリクワガタ♂、コクワガタ♂_2021年7月15日20時35分頃 気温28度

 20時45分頃-ヤナギ林-メインエリア-その他の洞のあるヤナギ
 カブトムシ雄4匹,雌1匹(計5匹)、ノコギリクワガタ雄1匹,雌1匹(計2匹)、コクワガタ雄1匹,雌1匹(計2匹)

            -メインエリア-その他
 ノコギリクワガタの雄3匹(計3匹)、コクワガタ雄1匹

 20時50分頃-ヤナギ林-枝先のヤナギ
 ノコギリクワガタ雄4匹,雌2匹(計6匹)、カブトムシ雄1匹、コクワガタ雄1匹

 21時頃-サイカチの木
 カブトムシ雄1匹

 21時15分頃-住宅横の昆虫達の飲み屋の森
 カブトムシ雄2匹,雌1匹(計3匹)、ヒラタクワガタ雄1匹
 カブトムシを眺めていたら、ヒラタクワガタの雄が洞から出てきました。ここでヒラタクワガタを確認したのは初めてです。

住宅横の飲み屋のとなり_ヒラタクワガタ♂、カブトムシ♂_2021年7月15日21時10分 気温28度

 結局、梅雨明け日、ノコギリクワガタがさらに数を増やし、樹液に集まる主要な甲虫の49%、クワガタムシの68%を占めていました。今がピークではないかと思います。

2021年7月15日梅雨明け日の夜 東京(多摩地域)のクヌギやヤナギ等の樹液で見られたクワガタムシやカブトムシの数_210718by昆虫バカセ

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 2021年7月17日夜晴れ、東京の梅雨明け2日後、日中の最高気温は33度、19時30分現在気温28度、新調したカメラの性能チェックを兼ねて、クヌギに絞ってウォッチングしました。

 19時35分頃-団地前のクヌギ
 コクワガタ雄8匹,雌2匹(計10匹)、ノコギリクワガタ雄6匹,雌3匹(計9匹)、カブトムシ雄3匹,雌3匹(計6匹)、カナブン7匹、シラホシハナムグリ2匹、(アオオサムシ1匹)
 後面の目線より50cm程にある樹液では、ヤブキリの雌が特等席に陣取っていました(写真)。

団地前のクヌギ_後面-目線より50cm上 ヤブキリ♀、カブトムシ♀、 ノコギリクワガタ♀ 2021年7月17日 19時35分頃 気温28度

 19時50分頃-クヌギ林-クヌギの大木
 カブトムシ雌6匹,雌3匹(計9匹)、コクワガタ雄1匹 
 左側にも少々樹液が出始めました。少ない樹液をカブトムシがほぼ占領していました。

大木クヌギ_目線左_カブトムシ3♂_2021年7月17日19時50分頃 気温28度

 19時55分頃-クヌギ林-2番目のクヌギ
 カブトムシ雄7匹,雌5匹(計12匹)
 根本付近の一箇所の樹液に、カブトムシが(今季最多の)12匹集まっていました。

2番目のクヌギの根元_カブトムシ7♂5♀_2021年7月17日19時55分_気温28度

 結局、梅雨明け2日後は、カブトムシがさらに数を増していました。クヌギ林はカブトムシがほぼ占有していました。

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 2021年7月22日夕~夜晴れ、日中の最高気温は33度、18時30分現在気温27度、今日は以前勤めていた会社の上司”Iハカセ”と合流して、その合流時間の都合上やや早めに、各ポイントを巡っての定例ウォッチングを開始しました。Iハカセは事前に昆虫バカセのHPを見て、あまりにも多く群れるクワガタに「これ、ヤラセじゃないの~?」と仰っていたので、それを払拭しなければいけません。しかし、今日は4連休の初日であり(家族連れの昆虫採集者等)競合者も多いと予想され、少し心配でした。(昆虫バカセだけなら、今日は外乱要素が多そうなため、ウォッチングしないところでした。)

 18時35分頃-川縁のヤナギ
 コクワガタ雄2匹,雌3匹(計5匹)、ノコギリクワガタ雄3匹,雌1匹(計4匹)、カナブン1匹
 経験上、明るくても居そうな川縁のヤナギからウォッチングを開始しました。川側から覗くと、左側のヤナギの幹で2匹のクワガタの影が見つかりましたが、種類特定には至りませんでした。そこで川側から覗くと、左側のヤナギの目線よりやや上で、コクワガタとノコギリクワガタ、カナブンが見つかりました(写真)。

川縁のヤナギ(左)_川側から覗く_ノコギリクワガタ、コクワガタ、カナブン_2021年7月22日18時35分頃 気温27度

 18時55分頃-クヌギ林-2番目のクヌギ(1回目)
 ノコギリクワガタ雄1匹、カブトムシ雄1匹,雌2匹(計3匹)

 19時00分頃-クヌギ林-クヌギの大木(1回目)
 ノコギリクワガタ雄1匹,雌2匹(計3匹)、カブトムシ雌3匹、コクワガタ雄2匹、カナブン1匹
 昨(2020)年は、この最盛期に多くの場所で樹液が染み出しており、多くの昆虫達で賑わってましたが、今年は早くから暖かかった影響なのか、樹液が根元付近の2箇所に限られ、やや物静かな状況です。

 19時10分頃-シラカシ
 ノコギリクワガタ雄1匹
 木を見上げていると、上からヤブキリの雄が落ちてきました(写真)。また、ニイニイゼミが羽化の最中でした(写真)。

シラカシ_落ちてきたヤブキリ♂、ニイニイゼミの羽化_2021年7月22日19時10分頃 気温27度

 19時15分頃-ヤナギ林-メインエリア-毎年7月20日過ぎにノコギリクワガタが付くヤナギ
 ノコギリクワガタ雄1匹
 この木は、毎年この時期だけノコギリクワガタが付きます。今年はまだ見ていません。今日もいないかなと諦めかけた時、Iハカセが「あっ、いた!」と昆虫バカセを出し抜いて、ノコギリクワガタを見つけました(さすがでした!)。

ヤナギ林の早い時期によくノコギリクワガタがつくヤナギ_ノコギリクワガタの雄__2021年7月23日19時15分 気温27度

 19時15分頃-ヤナギ林-メインエリア-洞のあるその他のヤナギ
 コクワガタ雄6匹,雌1匹(計7匹)、ノコギリクワガタ雄2匹,雌1匹(計3匹)

 19時15~30分頃-ヤナギ林-メインエリア-その他(3本)のヤナギ
 コクワガタ雄3匹、ノコギリクワガタ雄1匹,雌1匹(計2匹)

 19時30分頃-ヤナギ林-枝先のヤナギ
 コクワガタ雄1匹、ノコギリクワガタ雄2匹、カナブン2匹、シラホシハナムグリ1匹

 19時45分頃-サイカチの木
 カブトムシ雄2匹

 20時05分頃-クヌギ林-クヌギの大木(2回目)
 カブトムシ雄3匹,雌2匹(計5匹)、コクワガタ雄1匹、
 先ほど(1回目)よりカブトムシが増えた分、クワガタが減り、カナブンは去っていました。

 20時10分頃-クヌギ林-2番目のクヌギ(2回目)
 カブトムシ雄1匹,雌1匹(計2匹)、コクワガタ雄1匹,雌1匹(計2匹)、ノコギリクワガタ雄1匹、ヒラタクワガタ雄1匹
 先ほど(1回目)よりカブトムシが減った分、クワガタが増えました。ヒラタクワガタの雄も訪れていました。大きく見えましたが、体長は50mm以下程度でした。ここでは今年、ヒラタクワガタの雄に2回、雌にも2回遭遇しています。

2番目のクヌギの根元_カブトムシのペア_コクワガタ♂♀_ヒラタクワガタ♂_ノコギリクワガタ♂_2021年7月22日20時10分_気温27度

 20時40分頃-団地前のクヌギ-正面・目線より50cm程上
 コクワガタ雌4匹、ノコギリクワガタ雄2匹、カブトムシ雄1匹,雌2匹(計3匹)、(ヤブキリ雌1匹) 
 Iハカセはいきなり視線に飛び込んだ昆虫達に感動して、記念撮影されました。

団地前のクヌギ_正面ー洞の50cm上 カブトムシ、コクワガタ、ノコギリクワガタ、ヤブキリとIハカセ 2021年7月22日 20時40分頃 気温27度  

 同             -後面・目線より50cm程上
 カブトムシ雄1匹,雌3匹(計4匹)、コクワガタ雌2匹、ノコギリクワガタ雄1匹,雌1匹(計2匹)
 この光景を見て、Iハカセは「昆虫バカセのHPは本当だった!」と、仰っていました。

団地前のクヌギ_後面目線より50cm上 カブトムシ、コクワガタ、ノコギリクワガタ 2021年7月22日 20時40分頃 気温27度  

 同             -頭上50cm程上の幹
 コクワガタ雌3匹、ノコギリクワガタ雄2匹、カブトムシ雄2匹

団地前のクヌギ_頭上50cmの幹 カブトムシ、コクワガタ、ノコギリクワガタ 2021年7月22日 20時40分頃 気温27度

 同             -いつもの樹液(左側・目線よりやや上)
 ノコギリクワガタ雄1匹,雌1匹(計2匹)

 同             -頭上4m程上の幹
 カブトムシ雄1匹

 同             -その他の幹
 コクワガタ雄1匹
 この木の集計:カブトムシ12匹、コクワガタ10匹、ノコギリクワガタ9匹

 21時頃-住宅横の昆虫達の飲み屋の森
 カブトムシ雄1匹,雌1匹(計2匹)、コクワガタ雄1匹、ノコギリクワガタ雌1匹
 エノキの幹で、トビズムカデとノコギリクワガタが見つかりました(写真)。この辺でトビズムカデを初めて確認しました。また、エノキでクワガタを初めて確認しました。

住宅横の昆虫たちの飲み屋の森_エノキ_トビズムカデ、ノコギリクワガタ♀_2021年7月22日21時頃 気温27度

 21時20分頃-川の中州のヤナギ
 コクワガタ雄1匹,雌1匹(計2匹)

 結局、4連休初日の7月22日夜はノコギリクワガタが減少し、カブトムシがさらに増加し、コクワガタが再び増加傾向にありました。また相変わらず、カナブン、シラホシハナムグリは(夜間に)少ない傾向にありました。
 今日は9箇所計16本の木を確認し、2回訪れた木は種類毎に多かった数のみ集計すると、コクワガタが33匹(37%)、ノコギリクワガタが28匹(31%)、カブトムシが24匹(27%)、カナブンが3匹(3%)、ヒラタクワガタが1匹(1%)、シラホシハナムグリが1匹(1%)でした。

2021年7月22日夜 東京(多摩地域)のクヌギやヤナギ等の樹液で見られたクワガタムシやカブトムシの数_210725by昆虫バカセ

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 2021年7月22日夜
 と
 2021年7月24日昼
団地前のクヌギで今旬な樹液3箇所に集う主要な甲虫の夜と昼を比較しました。
 正面-洞の上50cmの樹液

団地前のクヌギ_正面ー洞の50cm上  2021年7月22日夜と7月24日昼

 後面-目線より50cm上の樹液

団地前のクヌギ_後面ー目線より50cm上  2021年7月22日夜と7月24日昼

 頭上50cmにある幹の樹液

団地前のクヌギ_頭上50cm上の幹  2021年7月22日夜と7月24日昼

 団地前のクヌギに(7月22日)夜と(7月24日)昼見られた主要な甲虫数

2021年7月22日夜と7月24日昼に団地前のクヌギに集まった主要な甲虫数_210725

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 2021年5月8
  ~
 2021年7月22日
今年ここまでに、この辺(東京多摩地区)のクヌギやヤナギの樹液でみられたヒラタクワガタの数をグラフ化しました。

2021年5月8日~7月22日 東京(多摩地域)のクヌギやヤナギ等の樹液で見られたヒラタクワガタの数_210727by昆虫バカセ

 ヒラタクワガタはこの辺では希に見られますが、地区(ポイント)は問わず満遍なく各所で見つかりました。今年は5月24に初めて見つかり、発生数は6月20日前後にピークを示しました。雄/雌別では、雄が15匹,雌が4匹、およそ4:1の割合でした。樹種別では、クヌギで15匹、ヤナギで4匹(クヌギでより多く)見つかりました。今年は現時点で、発生数が多くなる時期に限りヤナギで見つかりました。しかし、昨(2020)年は8月にヤナギで、過去には屋敷林のシラカシや雑木林のコナラでも複数見つかっているので、特定の樹種を好む性質があるか否かは分かりません。また、同じ越冬種であっても、コクワガタが4月下旬から活発に活動し始めるのに対して、ヒラタクワガタは(南方系のクワガタだからなのか)5月後半に入りより暖かくなってから活動し始めるのではないかと感じています。

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 2021年7月29日夜晴れ、日中の最高気温は32度、19時30分現在気温29度、明日から夜は東京オリンピックの陸上に釘付けになるため、今日7月最後の各ポイントを巡る定例ウォッチングを行いました。

 19時35分頃-川の中州のヤナギ
 ノコギリクワガタ雌2匹、コクワガタ雄1匹
 中州の昆虫シーズンは終焉に近いのか、昆虫の気配をあまり感じませんでした。

 19時55分頃-団地前のクヌギ
 コクワガタ雌10匹,雌1匹(計11匹)、ノコギリクワガタ雄3匹,雌2匹(計5匹)、カブトムシ雄1匹 
 この木にしては物静かな感じでした。今まで賑わっていた”いつもの樹液”は枯渇したようです。

 20時10分頃-川縁のヤナギ
 ノコギリクワガタ雄2匹,雌2匹(計4匹(2ペア))、カブトムシ雌1匹
 土手側から覗くとカブトムシの影が見えましたが個体特定には至らず、オオゲジやマダニの付着を警戒しつつ川縁に降り、川側から覗くと、ノコギリクワガタの2ペアが目に入りました(写真はその内の1ペア)。

川縁のヤナギ(左)_川側から覗く_ノコギリクワガタペア_2021年7月29日20時10分頃 気温29度

 もう1ペアの直ぐとなりにオオゲジが陣取っていました。しかし、オオゲジの狙いは、今までの観察からノコギリクワガタではありません。

川縁のヤナギ(左)_川側から覗く_ノコギリクワガタ♂とオオゲジ_2021年7月29日20時10分頃 気温29度

 20時15分頃-川縁のサイカチの木
 何も見つかりませんでした。

 20時20分頃-クヌギ林-2番目のクヌギ
 樹液は出ていない様子で、何も見つかりませんでした。

 20時25分頃-クヌギ林-クヌギの大木
 カブトムシ雄5匹,雌1匹(計6匹)、コクワガタ雄2匹,雌1匹(計3匹)
 左側目線の位置の樹液にカブトムシが群がっていました。

大木クヌギ_目線左_カブトムシ3♂1雌_2021年7月29日20時25分頃 気温29度

 その周囲でオオゲジが3匹動き回っており、その内の2匹がキノカワガを捕食して(捕食しながら動いて)いました。(写真はその内の1匹)。これで3度、オオゲジの捕食シーンに立ち会いましたが、いずれもキノカワガが獲物でした。好みなのでしょうか?

大木クヌギ_目線左_キノカワガを捕食するオオゲジ_2021年7月29日20時25分頃 気温29度

 今年クヌギの大木はどうやら不作のようです。昨年の7月末は今年の6月下旬~7月上旬の団地前クヌギと同じように賑わっていたのですが、樹液の出具合は年によるようです。

 20時30分頃-凄いコナラ
 樹液は出てない様子で、何も見つかりませんでした。

 20時35分頃-シラカシ
 樹液は出てない様子で、何も見つかりませんでした。

 20時45分頃-ヤナギ林-メインエリア-くねくねしたヤナギ
 コクワガタ雄2匹,雌1匹(計3匹)
 メインエリアは閑散としていました。

 20時50分頃-ヤナギ林-枝先のヤナギ
 カブトムシ雄2匹,雌2匹(計4匹)、ノコギリクワガタ雄1匹,雌1匹(計2匹)、シラホシハナムグリ1匹
 枝先では、カブトムシの雄1匹とシラホシハナムグリ、ヤブキリ雄が同じ場所で樹液を吸っていました。もういないか探すと、小さな洞に(たぶんノコギリ)クワガタの雌らしきが1匹が入っており、種類特定のため近づくと、ポトっと地面に落ちてしまいました。地面は今丁度下草が刈り取られた後の様子で、さて何クワガタかなと見下ろすと、そこにはヒキガエルが1居るだけでクワガタの影はありませんでした。このヒキガエルも昆虫バカセ同様、ここにクワガタ等の昆虫が多く集まることを知っていて待ち伏せしていたのでしょう。目的はウォッチングはなくハンティングですが。それでもこのヒキガエルが何となく、仲間(同業者)のように思えました。しかし、クワガタを食べて美味しいのでしょうか?

やなぎの枝先_枝から落ちたクワガタをパックと食べたヒキガエル_2021年7月29日20時45分頃 気温29度

 枝先から枝-幹づたいに降りると、しっかりと樹液が浸み出ているところにカブトムシとヤブキリがそれぞれ複数集まっていました。
 ヤブキリの狙いは最初、蛾と考えていましたが、今までの観察から樹液です。キリギリスの仲間で最も獰猛な肉食性の強いヤブキリも、実は甘党のようです。どうでもよいことですが昆虫バカセも甘党です。

やなぎの枝先_幹に辿ってさらに降りたところにカブトムシ1♂2♀、ヤブキリ2♀_2021年7月29日20時45分頃 気温29度

 21時頃-サイカチの木
 カブトムシ雄1匹

 21時頃-住宅横の昆虫達の飲み屋の森
 ノコギリクワガタ雄1匹,雌1匹(1ペア)、カブトムシ雄1匹

 結局、7月29日の夜は1週間前(7月22日)と比べ、主3役のコクワガタ、ノコギリクワガタ、カブトムシ確認数の割合がほぼ均衡を維持しつつ、総数はおよそ半減しました。今年は夏の到来が早かったためか、今が例年の8月半ばの状況と近いのではないかと感じています。
 今日は11箇所を巡って計8本の木で、コクワガタを18匹(38%)、ノコギリクワガタを15匹(31%)、カブトムシを14匹(29%)、シラホシハナムグリを1匹(2%)確認しました。

2021年7月29日夜 東京(多摩地域)のクヌギやヤナギ等の樹液で見られたクワガタムシやカブトムシの数_210730by昆虫バカセ

 このような自然に触れると癒やされます。現在の自然は維持したいと願ってやみません。

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内容 東京・昆虫ウォッチング(東京の昆虫)
Eメール hydro-servo-k@ab.auone-net.jp
作者 昆虫バカセ
更新日 2021年8月30日