2022年10月19日夜 今年一番の冷え込みとなった今夜は、夏にはキリギリスが群生する草原をウォッチングしました。18時過ぎ、気温は15度ぐらい。ヤッケを着ていても寒く感じます。この時期 草原に勢いよく踏み込めば、まだ(一部キリギリスやヒメギスなどの種類を除いて)殆どの(ここに棲息する)バッタやキリギリスの仲間が飛び跳ねるだろうと思っていましたが、その気配が全くありません。「居ない訳無いよな~」と思いながら方針を変え、あまり動かずに草陰や葉上をじっと凝視すると、徐々に彼らの姿が見えてきました。最初は、褐色のトノサマバッタが見つかりました。顔面に接近しても、殆ど動きません。せいぜい昆虫バカセから照射されるヘッドライトのまぶしい光を避けるべく、顔の向きを変える程度しか動きません。
次は、緑色のクビキリギスです。尖った頭と赤い口、細い体型が特徴です。
今度も、緑色のクビキリギスです。正面から観察すると、意外にも丸顔でした。春4月頃に出会った個体は全て褐色でしたが、今日ここで見た個体5匹全てが緑色でした。
ヒナバッタが見つかりました。
緑色型のトノサマバッタが見つかりました。トノサマバッタは今日ここでメジャーでした。褐色型が全体の2/3程度を占めていました。
セスジツユムシが見つかりました。これは雌ですが、直ぐ近くに雄も居ました。
オンブバッタが、雄が反対向きにおんぶされた状態で見つかりました。
ササキリが見つかりました。
アキアカネが見つかりました。近づいても飛び去ろうとしません。
ウォッチングし始めて40分ほど経過し、最後にツチイナゴが見つかりました。体の大きな雌です。トノサマバッタよりやや大柄です。
秋も深まりつつあるこの時期の肌寒い夜に、初めて草原をウォッチングしましたが、昆虫達は寒さで体が”かじかんで”いるのか?眠っているのか?殆ど動かないので、彼らの姿や表情をじっくり観察するには好都合でした。まるで生の図鑑を眺めているようでした。
このような自然に触れると癒やされます。現在の自然は維持したいと願ってやみません。
内容 | 草原の秋(10月後半)・肌寒い夜はバッタ図鑑 |
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作者 | 昆虫バカセ |
更新日 | 2022年10月20日 |