2022年10月21日夜 仕事帰り、激しい渋滞からようやく開放され高速を下りると19時過ぎ、気温は17度ぐらい。Yシャツの上にセーターを着て丁度心地よい。最近は特異な環境の”クワガタ達のオアシス”ばかりに気を取られていたため、久しぶりに いつもの(昆虫バカセ)フィールドに立ち寄ってみました。まず ヤナギ林に立ち寄りました。
例年この時期にコクワガタが高い確率で付いているヤナギの地上3mほどの高さにある洞を見上げましたが、留守でした。どうも樹液が浸み出ていないようです。
つぎに 団地前のクヌギに立ち寄りました。木の正面に回ってライトを照らした瞬間 多くの黒い影が群れており、「お~」と思った次の瞬間「うぇ~、だよな~この時期はこうだよな」。写真の赤く囲った場所はクロゴキブリ、ナメクジ、ゲジの団体で賑わっていました。
でも1匹ぐらいクワガタが混ざっていないかと凝視しながら目線を下げると、根本付近の(写真の青く囲った場所の)樹液に、ノコギリクワガタの背中らしきフォルムが見えました。
いったん手でつかんで見ると、やはりノコギリクワガタの雄でした。昆虫バカセ(が樹上でノコギリクワガタを確認した最遅)記録をまた1日塗り変えました。体は大変綺麗ですが、右・前足と中足が欠損していました。
クワガタ達のオアシスといいここ団地前のクヌギといい、今年は昨年までと違って変です。この時期にコクワガタが見つからずノコギリクワガタばかり見つかります。コクワガタは10月中旬の冷え込みで冬眠してしまい、ノコギリクワガタは10月初旬の暖かさで来年の初夏と勘違いして地上に出てきてしまったのでしょうか? だから未熟のため脚力不足に陥り、足が不自由であったり欠損していたりする個体が多いのではないかと感じています。
ノコギリクワガタは、実験飼育した経験から6~9月頃土中の蛹室で羽化し、通常は翌年の初夏まで蛹室内に留まっています。過去に一度 羽化後1~2ヶ月程度で蛹室から強制的に取り出したことがありますが、その時成虫の足は”すわって”おらず、”ふにゃふにゃ”状態で上手く活動出来ない様子が感じとれました。
そうこう考えるより事実(ウォッチング結果)を積み重ねるべく、つぎは”クワガタ達のオアシス”に向かいました。
2022年11月2日夜 クワガタ達のオアシスを後にして、18時30分頃 団地前のクヌギを覗きました。樹液が若干浸み出ていましたが、集まっていたのはクロゴキブリだけでした。
つづいて19時頃、ヤナギ林を訪れました。まず 夏には枝先に昆虫達が群がる枝先のヤナギを覗きましたが、シーンとしていました。樹液が浸み出ていません。
枝伝いに降りたところにある洞でも、何も見つかりません。
さらに降りた幹には少し樹液が浸み出ていましたが、やはり何も見つかりません。暖かいとは言え、やはり11月の壁は大きいのか?
つぎに 洞のあるクワガタ、カブトムシのウォッチング実績が最も豊富なヤナギの〇印部位にある樹液を覗きました。
居ました。カメラを構えた地上から約3m程あるため接近して確認することは出来ませんが、おそらくコクワガタの雄です。
この時期に南国ルーツのヒラタクワガタは考え難いので、消去法でコクワガタだと思います。そうだとすれば、昆虫バカセが樹上でコクワガタを確認した最遅記録を1日更新できました。
これ以上は進展が無さそうなので帰ろうと思ったら、シーンとしたヤナギ林に”グー”と低周波音が響いていました。音を頼りに辿ると、小さな水溜りに辿りつきました。音は直ぐ目の前で鳴っていますが、その主は見つかりません。ということは、たぶん ケラだと思います。クビキリギスの鳴き声と似ていますが、周波数がより低く感じました。
2022年11月9日夜 クワガタ達のオアシスを後にして、18時50分頃 団地前のクヌギを覗きました。洞の中はクロゴキブリが群れていました。
つづいて19時頃、ヤナギ林を訪れました。前回(11月2日に)コクワガタらしきを確認したヤナギのポイントは、樹液が枯れていました。
ヤナギ林のほうぼうを探し、樹液かどうかわ分りませんが樹上に濡れている部分が確認できるヤナギがありましたが、昆虫の影はありません。どうやらヤナギ林など昆虫バカセフィールドは、クワガタ達のオアシスを除いて今年のクワガタシーズンを終えたようです。
このような自然に触れると癒やされます。現在の自然は維持したいと願ってやみません。
内容 | 晩秋のクワガタ探し・種類に異変が生じている |
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作者 | 昆虫バカセ |
更新日 | 2022年11月26日 |