2022年11月20日昼 お昼頃 小雨が降る中 クツワムシの棲む森の中を散歩していると、目の前に腐葉土の山が現われました。「こういうところにはカブトムシの幼虫が居そうだな~」と思いながら、傘の先で腐葉土の上っ面を一掻きすると、やはり丸々と太ったカブトムシの幼虫が現われました。
腐葉土の中(特に下の方)は醗酵熱でとてもあたたかく、この時期はどんどん生長します。このぶんだと直ぐにでも蛹化しそうですが、カブトムシはライフサイクルがとても安定していて、蛹化は予定通り来年の6月以降になると思われます。
2022年11月22日昼 13時30分頃 標高850m程にある車道を歩いていると、足下で動く小さい緑の塊に気づき、屈んで確認するとフキバッタのペアでした。今日は比較的暖かいとはいえ、標高があり気温は13度ぐらい。この時期にペアで健在とは驚きました。
寒さのためか2匹とも 顔はややどす黒く 動きも鈍重な感じでしたが、命を次代につなぐ(本能的な)使命感が漂っていました。
2022年12月12日昼 14時30分頃 標高500m程の長閑な車道を歩いていると、今時めずらしく水車小屋がありました。
さらに進むと、足下で横たわった緑の塊に気づき、屈んで確認するとヤマクダマキモドキの雌でした。
死んでいるのか?と手にとって見ると、脚と触覚が微かに動いていました。今日も寒く、現在の気温は8度 素手だとかじかむぐらいなので、動くエネルギーは無いのでしょう。
今年はここまで平均気温が高かったとは言え、寒さも本格化する12月の半ばまで生き抜いていたとは、その生命力に驚きました。クルマに轢かれないように、少しでも寒さが凌げるように、車道脇に移して落ち葉でくるんであげました。
”クダマキ”とはクツワムシのことを意味するので、クダマキモドキはクツワムシモドキと解釈できます。このヤマクダマキモドキはスタイルこそクツワムシに似ていますが、昨年(8月14日に)確認したサトクダマキモドキより小さく、クツワムシよりは1回り小さい感触を受けました。
このような自然に触れると癒やされます。現在の自然は維持したいと願ってやみません。
内容 | 2022年初冬・来年につなぐ命 |
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作者 | 昆虫バカセ |
更新日 | 2022年11月26日 |