ヨツボシオオキスイは、例年最も早く樹液
に現われます。
クワガタを引き寄せる良い樹液を探す為の
指標になります。今年は、4月15日に現われ
ました。
2024年4月15日夜 18時40分頃、天候:晴れ、気温:18.4℃、南風3.8m/s
クヌギ、ヤナギなど数ヶ所ををウォッチングして、ようやく、昆虫を引き寄せそうな樹液を見つけました。
第2シラカシの狭い樹液に、ヨツボシオオキスイとシラホシハナムグリが集まっていました。
19時5分頃、気温18度、クワガタ達のオアシス-No.5のクヌギでは、ユミアシゴミムシダマシが這っていました。
一瞬、クワガタかと思って、ドキッとしました。クワガタシーズン開幕ももう近い根拠となる昆虫です。
No.3のクヌギが伐採されていました。
カシノナガキクイムシに犯されているため、他の木への伝染を抑止しナラ枯れを防ぐために伐採されたと思われます。
去年、ヒラタクワガタを多数惹きつけた ご神木的な存在であっただけに、残念です。
「ナラ枯れの広がりを抑制するためには仕方が無い」とする考え方がある一方で、「ナラ枯れは、老いて弱くなった古木が、若い雑木林に生まれ変わるため、自然に淘汰されている」という考え方もあります。
カシナガに穿孔されたナラ枯れ寸前のクヌギは、樹液をよく染み出させ、クワガタ達の一大社交場になっていて、その繁殖に大きな一役を担っています。
多摩地区の昆虫バカセフィールドは、年々緑が減少し、極痩せているにも関わらず、クワガタ達が多数棲息しているのは、この(ナラ枯れ)の恩恵もある(間違いなくある)と実感しています。
今後、このフィールドがどう変化していくのか、見守りたいと思います。
2024年
4月19日夜 19時5分頃、天候:晴れ、気温:18.2℃
団地前のクヌギ
★今年初 樹液にクワガタ現われる
コクワガタ-オス
昆虫バカセ タイ記録
2024年
4月26日夜 19時10分頃~、天候:晴れ、気温:21.3℃
団地前のクヌギ(ヒラタ♂) → 第2シラカシ(×) → シラカシ(コクワ♂、ヒラタ♂)
→ ヤナギ林-くねくねしたヤナギ(コクワ♂43mm)
→ 団地前のクヌギ(同)→ オアシス-No.4のクヌギ(コクワ♂)
★今年初 複数のクワガタ
ヒラタ2匹、コクワ3匹現われる
★今年初 ヒラタクワガタ
クヌギとシラカシで
共に36mm程度
初めてクワガタが現われた1週間前(4月19日)に対して、今夜は殆どのポイントでクワガタが現われました、
この1週間でより一層緑が濃くなり、各ポイント木の樹液が より浸み出るようになった為と、考えています。
下の図には、樹液に集まった主要な甲虫数を日毎に示します。
昨年(2023年)、ヒラタクワガタを初めて4月に1匹だけ確認しましたが、今年は今夜だけで2匹確認できました。
また、現時点ではまだ、各ポイント木に、各種類が1匹だけしか現われていません。
下の図には、樹液に集まった主要な甲虫総数を、現時点における樹木毎に示します。
2024年
4月29日夜 19時10分頃~、天候:晴れ、気温:19.9℃
団地前のクヌギ(コクワ2♂) → 第2シラカシ(×)
→ シラカシ(コクワ♂、ヒラタ♂、たぶんヒラタ♂)
→ ヤナギ林-くねくねしたヤナギ(コクワ3♂)
→ オアシス-No.4のクヌギ(コクワ2♂,1♀) → No.5のクヌギ(コクワ1♂)
★今年初・2桁のクワガタ
ヒラタ2匹、コクワ12匹現われる
2024年
5月4日夜 19時10分頃~ 気温22度
団地前のクヌギ(コクワ2♂、キマダラカミキリ、オオスズメ女王蜂)
→ 第2シラカシ(×)
→ シラカシ(コクワ1♂)
→ ヤナギ林-くねくねしたヤナギ(コクワ1♂)→ 枝先のヤナギ(×樹液も枯れた)
→ 団地前のクヌギ<2回目>(コクワ2♂+1ペア)
→ オアシス-No.4のクヌギ(コクワ1ペア)→ ノーマークのクヌギ(ヒラタ1♂32mm)
→ No.5のクヌギ(コクワ2♂) → No.3のクヌギ切り株(コクワ1♂)
→ No.1のコナラ(不明クワガタが洞に1匹)
5月5日夜 19時15分頃~ 気温20.8度
団地前のクヌギ(コクワ1♂)
→ オアシス-No.4のクヌギ(コクワ1♂2♀+1♂(洞内))
→ ノーマークのクヌギ(ヒラタ1♂32mm(昨夜と同一個体))
→ No.5のクヌギ(コクワ2♂) → No.3のクヌギ切り株(コクワ1♂)
→ No.1のコナラ(コクワ3♂、キマダラカミキリ)
5月6日夜 19時5分頃~ 気温20.3度
団地前のクヌギ(コクワ1♂、オオスズメ女王蜂-2匹)
→ 第2シラカシ(×)→ シラカシ(×)
→ ヤナギ林-くねくねしたヤナギ(コクワ3♂)→ 枝先のヤナギ(×)
→ オアシス-No.4のクヌギ(コクワ2♂2♀)
→ 別のノーマークのクヌギ(ヒラタ1♂32mm-片顎)
→ No.5のクヌギ(×)→ No.3のクヌギ切り株(×)
→ No.7のクヌギ(×)→ No.1のコナラ(コクワ1♂)
→ No.4のクヌギ(2回目)(ノコギリ1♂-小歯-今期初(バカセ最早記録))
★断末魔のオアシスで
片顎のヒラタクワガタ現われる
★今年初 ノコギリクワガタ・オス
昆虫バカセ最早記録
地球温暖化は深刻?
2024年
5月10日夜 19時20分頃~ 気温18.5度
団地前のクヌギ(コクワ3♂、オオスズメ女王蜂)
→ 第2シラカシ(×)
→ シラカシ(×)
→ ヤナギ林-(×)
→ 団地前のクヌギ<2回目>(コクワ2♂)
→ オアシス-No.4のクヌギ(コクワ2♂1♀)
★オオスズメバチの女王
傍らのコクワガタをチラ見
2024年
5月14日夜 19時20分頃~ 気温16.4度
団地前のクヌギ(コクワ4♂1♀)
→ オアシス-No.4のクヌギ(コクワ1♂、ヒラタ1♂33mm)
→ オアシス-ノーマークのクヌギ(ヒラタ1♂32mm-片顎)
→ 団地前のクヌギ<2回目>(コクワ2♂、アオオサムシ、オオスズメ女王蜂ー2匹)
★ヒラタクワガタ チビオスの擬態
完璧にメスに見えた!
生き残り戦略を実感
★片顎のヒラタクワガタ・再び
断末魔のオアシスで
たくましく生き抜いていた
2024年
5月16日夜 19時20分頃~ 気温19度 最大風速10m/s
★風速10m/s
突風の中 ヤナギの幹にしがみつく
コクワガタ
2024年
5月17日夜 19時35分頃~ 気温19.3度
★今年初 ヒラタクワガタのメス
シラカシの幹を這っていた
妙な仕草のオスもいた
★今年初 カブトムシのオス
断末魔のオアシス
ここでは毎年早めに出現
2024年
5月21日夜 19時15分頃~ 気温22.6度
★ヒラタクワガタの最大オス
クヌギの洞から大顎を出す
51mm
2024年
6月5日夜 19時25分頃~ 気温21.3度
★コクワガタのペア クヌギの隙間に潜む
2024年
6月7日夜 19時30分~50分頃 気温20.6~19.8度
★コロギスの終令幼虫 樹液を吸う 初確認
★カブトムシのオス 今年2匹目、3匹目
やはり断末魔のオアシス
★ノコギリクワガタ 爆増開始
活動時期は確実に早まる
2024年
6月9日朝 7時頃~ 気温21度
★ノコギリクワガタの楽園
この時期限定 川縁のヤナギ朝
ここでは 時間も緩やかに流れる
2024年
6月10日夜 19時50分頃 気温21.3度
★ノコギリクワガタのホットスポット
川縁のヤナギ夜
このような自然に触れると癒やされます。現在の自然は維持したいと願ってやみません。
内容 | 2024年 初夏の昆虫ウォッチング |
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Eメール | hydro-servo-k@ab.auone-net.jp |
作者 | 昆虫バカセ |
更新日 | 2024年6月23日 |