2021年10月2日夜晴れ、日中の最高気温は30度。17時00現在の気温27度、佐賀県鹿島市に仕事で出張中の休日の夕方、鳴く虫の音色を聴きながらサイクリングしました。
19時頃-蟻尾山運動公園内の生け垣
マツムシ、スズムシの音色多数
佐賀県鹿島市では、道路沿いや河原の草むらなどいたるところで「チッチリン・・・チッチリン・・・」と一定間隔で鳴く声量感あり情緒ある音色を耳にしました。多摩地区の昆虫バカセフィールドでは聴いたことが無いマツムシの音色がここでは、普通に響いていました。ここ、小高い蟻尾山の上にある運動公園内の生け垣では、周囲に樹木が無くアオマツムシの鳴き声が聞えないため、マツムシの澄んだ音色だけが響き渡っていました。
しかし 残念ながら、マツムシの姿は確認出来ませんでした。また、マツムシの姿を探そうと生け垣の草葉を凝視していると、本来沖縄に生息しているはずのキノボリトカゲを葉上で2匹確認しました。インターネットで調べると、隣県の松浦市では確認されていることが分かりました。また、今日は鳴いていませんでしたが、4日前の9月28日には、ここ運動公園や国道207バイパス沿いの草むらで、クツワムシも鳴いていました。
2021年10月3日昼晴れ、日中の最高気温は32度。10時00現在の気温29度、佐賀県はオオクワガタの多産地として有名なので、特に有名な産地付近を見に行きました。残念ながら、昆虫バカセは(5日前に滞在中のホテルで転倒して、右足の薬指を)骨折中のため歩行が困難であり、散策は断念しました。せめて、多産地の光景だけでも確認しようとレンタカーで巡りました。
先ず、10時30分頃、鹿島市隣接する嬉野市の塩田町付近に行ってみました。小高い山がちらほらあるものの、水田が多く、平野が広がっていました。
次に、12時頃、日本オオクワガタ3大産地の一つとして名高い、佐賀市三養基群みやき町三根付近の筑後川流域に行ってみました。写真は河川敷ですが、ここは佐賀平野の真っただ中なので、見渡す限り平野でした。
今回の仕事は無事想定通りに完了しました。今後仕事で新たな展開に至れば、今度こそここで国内在来種のオオクワガタをウオッチングしようと期待を膨らませる昆虫バカセでした。
2021年10月8日夜晴れ、日中の最高気温は30度。18時30現在の気温26度、久しぶりに昆虫バカセのフィールドをウォッチングしました。今週はずっと暑かったらしく、期待が高まっていました。前回(9月24日)クワガタで賑わっていたシラカシのY字に分かれた幹の台座の部分が気になっていたので、折りたたみ式のはしごを持って行きました。
先ずシラカシの木を目指して、18時35分頃 最寄りの場所に車を駐め、ポイントを目指して踏み出すと指の折れた足がやはり痛み、はしごをかついで行くのは無理だと悟り、先ずはカメラだけを首に掛けて向かいました。18時45分頃シラカシに到着し、クワガタを驚かさないようにゆっくりと弱い光をY字の幹の台座部分にあてると、そこはもぬけの殻でした。やはりこの10日間で秋はさらに深まり、状況を一変させていたようでした。気を取り直し、目線の位置に在る洞に目を向けると、コクワガタの雄が洞に頭を突っ込んだ状態で見つかりました。
さらにY字の幹とは別の幹でも、コクワガタの雄が這っていました。
この後、ヤナギ林をざっと確認しましたが、スズメバチすら見つかりませんでした。帰りがけに、別のシラカシの樹液に、多くの黒いクワガタ大の影が見え、”これは”と期待して近づくと、クロゴキブリの一座でした。
それでも樹液が出ていたので、今後はこのシラカシを第2のシラカシと呼び、チェックしたいと思います。シーズンはいよいよ終盤を迎えましたが、まだ終わってはいません。
2021年10月11日夜晴れ、日中の最高気温は29度。19時30分現在の気温26度、今日はもしかしたら今年最後の真夏日”もどき”かもしれないので、まだ可能性が残る昆虫バカセフィールドの一部に絞ってウォッチングしました。
19時35分頃、ヤナギ林をウオッチングしました。枝先のヤナギでは何も見つからず、メインエリアのその他のヤナギの頭上2m程の幹で、小さな洞に頭を突っ込んだ状態のコクワガタ(性別不明)が見つかりました。この木(の目線より下にある縦に開いた洞)ではコクワガタが、去年の最後(11月1日)と今年の最初(4月29日)に見つかっています。今年も、まだ可能性が残るポイントの中でも見つかる木が絞られてきた感じがします。
また、目線より下の幹で、キマダラカメムシが見つかりました。このカメムシは6月初旬に川の中州のヤナギでよく見かけましたが、ここでは初めてです。
19時50分頃、シラカシでは、10月8日と同じところで、コクワガタの雄が這っていました。樹液は確認できません。
2021年10月14日夜晴れ、日中の最高気温は25度。18時40分現在の気温21度、クワガタワールド復活の夢を期待して、昆虫バカセフィールドの一部をウォッチングしました。
18時50分頃、シラカシを確認しましたが、何も見つかりませんでした。第2のシラカシでは、相変わらずクロゴキブリが群れていました。
19:10分頃、ヤナギ林のメインエリアの1本のヤナギでは、洞の中にコクワガタらしきが潜んでいました。
確認のため一旦外に出てもらうと、やはりコクワガタの雄でした。
2021年10月15日夜晴れ、日中の最高気温は25度。18時50分現在の気温22度、懲りずに奇跡を期待して、昆虫バカセフィールドの一部をウォッチングしました。
19時頃、シラカシを確認しましたが、何も見つかりませんでした。第2のシラカシでは、やはりクロゴキブリが群れていました。
19時頃、ヤナギ林のメインエリアのくねくねしたヤナギで、コクワガタが見つかりました。よく見ると、その近くで白く樹液が浸み出ていました。
帰りがけに、コナラの幹でヨコズナサシガメの集団に出会いました。昨年も丁度この時期に、クヌギの幹で、同じような光景を目にしました。
2021年10月23日昼晴れ、日中の最高気温は17度。12時現在の気温16度、通院帰りに良い陽気に誘われて、昆虫バカセフィールドの一部をウォッチングしました。
ヤナギ林では、枝先のヤナギで、オオスズメバチ1匹のみが見つかりました。
ヤナギ林近くのカマキリ草(ヤブガラシ)の葉上で、イチモンジチョウが日光浴をしていました。良い陽気でしたが、これ以上昆虫の姿は見つかりませんでした。
2021年10月29日夜晴れ、日中の最高気温は18度。17時30分現在の気温16度、日没直後に、昆虫バカセフィールドの一部をウォッチングしました。
ヤナギ林に向かう途中、地上からおよそ1.5m程の高さにある小枝で、オオカマキリの卵が見つかりました。産卵後間もないと思われます。
ヤナギ林の近くでは、コガネグモが巣で獲物を待ち伏せていました。こうして改めて見ると、恐ろしい仕掛けです。「自分が昆虫でなくて、良かった!」
ヤナギ林では、枝先のヤナギを枝から幹を辿って降りたところで、樹液が浸み出ていましたが、キノカワガが来ているだけでした。クワガタの姿は10月14日を最後に確認できていません。
2021年11月1日夜晴れ、日中の最高気温は19度。17時50分現在の気温16度、日没30分後に、昆虫バカセフィールドの一部をウォッチングしました。
ヤナギ林では、その他の洞のあるヤナギの幹で、コバネイナゴが見つかりました。飛んできて、偶然ここにとまったのでしょうが、初めて見る光景です。
枝先のヤナギを枝から幹を辿って降りたところでは、相変わらず樹液が浸み出ていましたが、クワガタムシの姿どころか昆虫は何も見つかりませんでした。今年は8月半ばの長雨に伴う冷え込みのせいか、クワガタムシ等昆虫達の活動期間が昨年より半月程度短くなったように感じています。
2021年11月3日昼晴れ、日中の最高気温は21度。12時現在の気温19度、この時期にしては暖かい昼間、昆虫バカセフィールドを散歩しました。
夏には、カマキリ草(ヤブガラシ)が生い茂る草木でオオカマキリを探すと、やはりオオカマキリの雌が見つかりました。上羽にシミができており、老練さを感じます。
道中、ところどころでツチイナゴの成虫を見かけました。このバッタは今がまだ旬なので、体が綺麗です。
このような自然に触れると癒やされます。現在の自然は維持したいと願ってやみません。
内容 | 東京・昆虫ウォッチング(東京の昆虫) |
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作者 | 昆虫バカセ |
更新日 | 2021年8月30日 |