2021年9月3日夜雨時々曇り、日中の最高気温は22度。19時現在の気温21度、ヒンヤリと涼しい。日暮れ以降やや小雨になったので、クツワムシの棲む森に昆虫リスニングに出かけました。
19時30分頃-クツワムシの棲む森
クツワムシ褐色型5♂,1♀、クツワムシ緑色型1♂,1♀、クサキリ褐色型1♀、クサキリ緑色型1♀、セスジツユムシ1♀
小雨が降っておりやや肌寒く感じます。例年だと森の輪郭で特徴ある鳴き声が聞こえるのですが、今日は聞こえません。さすがにこのコンディションでは無理かなと思いながら、森の奥へ入っていくと、いたるところでクツワムシが鳴いていました。アオマツムシも「り~」と一斉に鳴いていましたが、クツワムシの音量には敵いません。身近な鳴き声を辿って行くと、褐色型の雄が見つかりました。
すぐ側の葉上では、緑色型のクツワムシの雌も見つかりました。雄の音色に聴き入っているかのようでした。
さらに別の鳴き声を辿ると、また褐色型のクツワムシでした。今度のはやや声量が小さく、かすれかすれ鳴いていました。
さらに別の鳴き声を辿ると、またも褐色型のクツワムシでした。今度のは動きながら鳴く器用な奏者でした。
緑色型の雄を探しましたが、鳴き声を辿ると褐色型ばかり、なかなか見つかりません。そうこうしているうちに、休んでいる褐色型クサキリの雌が見つかりました。
その直ぐ横で、休んでいる緑色型クサキリの雌も見つかりました。
鳴き声を辿って、いた!と思ったら、今度はセスジツユムシの雌でした。
その直ぐ側の草陰で、ようやく緑色型のクツワムシの雄が見つかりました。
近くにはやはり、今度は褐色型の♀が蔓性植物”ヘクソカズラ”の葉上で見つかりました。ヘクソカズラは、クツワムシが好む植物の一つです。
コナラの木の根元には、(たぶん)ナラタケ(あるいはナラタケモドキ)が群生していました。秋の虫”クツワムシ”の音色を鑑賞した後は、秋の味覚”ナラタケ”をご賞味ください。もしかしたら、毒キノコの”オオワライタケ”かもしれません。その時はごめんなさい。
ここでは今年も変わらずにクツワムシがたくさん鳴いていて、安心しました。人が近づいても鳴きやまない鈍感なあるいは豪胆なクツワムシは、寒くても雨の中でもめげずに鳴いていました。ビデオを全て同時に再生すると、まるでこの森にいるような臨場感に包まれます。
このような自然に触れると癒やされます。現在の自然は維持したいと願ってやみません。
内容 | 東京・昆虫ウォッチング(東京の昆虫) |
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作者 | 昆虫バカセ |
更新日 | 2021年8月30日 |