2022年8月29日夜 続いて、クツワムシの棲む森に向かいました。クツワムシは今年も生き延びているのか? もう成虫になったのか? それらを確認するために足を運びました。
18時40分頃、クツワムシが棲息する森に入りました。夕闇が迫り始めていましたが、クツワムシの音色は聞こえません。森の外縁を探索していると、最初に、ハヤシノウマオイの雌が見つかりました。ここでは昆虫バカセフィールドで唯一、ウマオイも数多く見つかります。ウマオイは、獲物を襲う時の獰猛さではキリギリス界随一だと思います。そのウマオイがここで多く見つかる理由は、おそらくタンパク質を葉に多く含んだヘクソカズラなど蔓科の植物が多く自生しており、主食をそれで賄っているためではないかと考えています。
次に、褐色のナナフシが見つかりました。うまく小枝に化けているつもりなのでしょうが、昆虫バカセの目は(老眼といえども)ごまかせません。
蛇のような芋虫も見つかりました。おそらく、キイロスズメ蛾の幼虫だと思います。
こんどは、クツワムシの雌(1匹目・緑色)が見つかりました。まだ生き延びていました(良かった!)。やはり体が大きく立派です。
19時0分頃、周囲がすっかり暗くなると、音色が聞こえてきました。音色を辿っていくと、居ました。クツワムシの雄(1匹目・緑色)が見つかりました。
およそ5分後、クツワムシの雄(2匹目・緑色)が見つかりました。この頃からクツワムシの合唱が始まり、至るところからその音色が聞こえてきました。
さらに5分後、ササキリの雌が見つかりました。
さらに5分後、クツワムシの雄(3匹目・緑色)が見つかりました。この時は、昆虫バカセが無造作に歩んだ為、驚いたクツワムシが茂みから飛び出してきた状況でしたが、それでも半ば羽根を広げて鳴こうとしている極めて鈍感な(警戒心が超薄い)昆虫です。
さらに5分後、クツワムシの雄(4匹目・緑色)が見つかりました。
さらに5分後、クツワムシの雄(5匹目・緑色、6匹目・緑色)が見つかりました。
クツワムシの雌(2匹目・緑色)も見つかりました。ヘクソカズラの葉をモリモリ食べています。ここまで、見つかった雄6匹、雌2匹は全て緑色です。
さらに5分後、クサキリの雌が見つかりました。
さらに10分後、そろそろ終えようと思った矢先、クツワムシの雌(3匹目・褐色)が見つかりました。ようやく褐色の雌が見つかりました。
続けざまに、褐色の雄(7匹目・褐色)も見つかりました。ここまで 雄雌合計10匹のクツワムシの内、8匹は緑色でした。例年、9月中頃ここを訪れると、見つかるクツワムシの過半数は褐色と記憶していましたが、この割合は何故なのか? 今一度9月中頃にリスニングしに訪れ、このことを確かめようと思います。
クツワムシの音色を聴くと、現在の自然がまだ維持されていることに ほっと安堵すると同時に、秋の兆しを感じます。
このような自然に触れると癒やされます。現在の自然は維持したいと願ってやみません。
内容 | 東京・昆虫リスニング(東京の昆虫の音色)・秋の兆し |
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作者 | 昆虫バカセ |
更新日 | 2022年8月31日 |