2022年4月23日 昨日、今日の最高気温は27、26度の夏日。今日こそ、今年初めて樹上でクワガタに会えることを期待して、昆虫バカセフィールドの主なポイントをウォッチングしました。
19時20分頃、先ず最も期待していた川淵のヤナギを確認しましたが、何も見つかりませんでした。ここでも、対岸は護岸工事の準備があわただしく進められていて、昆虫達は寄りつかないのかもしれません。
次に19時30分頃、シラカシに近づくとすぐに、左側-目線より1m程上で枝が2又に分かれているところで、コクワガタの雄が1匹見つかりました。今年初です。ここには、僅かですが樹液が浸み出ているようでした。
次に19時50分頃、ヤナギ林を確認しました。今年早くから注目していた南端のヤナギでは、コクワガタの雄が枝を這っていました。
その裏側でも、コクワガタの雄と”樹液の脇役”ヨツボシケシキスイが見つかりました。
キノカワガも口からストローを出して樹液を舐めていました。
枝先のヤナギから枝伝いに1mほど降りたところにある洞では、コクワガタの比較的大きな雄がうろうろしていました。湿地の泥の中で冬眠していたのか?泥まみれでした。
その他の柳では、過去2年間シーズン最初にコクワガタを見つけた洞から2m程上の樹液で、コクワガタの雄が見つかりました。
結局、今日は3本のヤナギと1本のシラカシで計5匹のコクワガタの雄が見つかりました。今年は4月上旬から昆虫が活動するに十分な気温が続き、ここにきて週単位で いや 日単位で木々の緑が深まっていると実感しており、今日は 気温と深まった緑とが相俟って、満を持してクワガタ達が活動し始めたのだと感じています。
なお 昆虫バカセとしても、樹上でクワガタを確認したシーズン最速記録であり、「夏の到来も早まったな~」と実感しています。
2022年4月27日 今日も夏日、朝から蒸し暑さを感じる中、お昼時にまた 里山Hの山際の水溜まりに来ると、メタリックグリーンの綺麗なアサヒナカワトンボが数匹、水溜まり周辺を舞っていました。
アカハライモリも昼間から、数匹見つかりました。食べ過ぎたか、満足そうな顔をしたややメタボ気味のものも居ました。
すると、トウキョウサンショウウオの卵塊が、よく目に付くところで1対見つかりました。今年今までここを何度も確認し見つからなかったのに、何故今頃!?
恐らく、この水溜まり周辺の片隅(たぶん、そこは乾燥する可能性があるところ)で卵塊を見つけた心ある方が、乾燥のリスクが低いここに移したのかもしれません。卵塊の一部は白く壊死しており、それ以外は孵化間近と思われます。
2022年4月30日 今日の最高気温は19度、19時30分現在の気温13度、玄関を出るとヒンヤリとした冷気を感じ、「これはさずがにクワガタは居ないかな!」と思いつつも、4月の最終日 そして この気温ではどうかという興味が勝り、昆虫バカセフィールドの一部をウオッチングしました。
ヤナギ林のその他のヤナギでは、目玉のお化けこと ハグルマトモエ蛾に出会いました。この蛾を、暗闇で最初に見た時は驚きましたが、さすがに3度目の遭遇になると、「また、お前か」といった親密感を感じます。この蛾とは、今年もこれから9月末頃まで長くお付き合いすることになるでしょう。
近づくいても飛び去らず、ストローを出して樹液を吸っていました。
結局今日は、シラカシとヤナギ林を確認して、クワガタには出会えませんでした。
2022年5月10日 今日は、SG社で”サーボバカセ”として勤務。SG社の皆様、お世話になりました。いつもおいしい昼食をありがとうございます。朝SG社にクルマで向かう途中、広大な利根川を超える橋の中腹に掛かる頃、河原の深い緑を見ながら「ここにはクワガタが居そうだな~」と思いつつ、ふと前方左奥の利根川縁にSG社近くの元箱根駅伝出場校の高い学舎が見え、「そうか、利根川はSG社のすぐ近くだったのか!」と、1つ”ひらめき”ました。
17時過ぎ、業務を終えるとすかさず、クルマに常備している長靴を履き、グリーン長袖の上着を纏い、ヘッドライトを装着し、一眼レフカメラを首にかけて”昆虫バカセ”に変身して、近くの利根川に向かいました。気温は17度ぐらい。
河川敷に着くと、遠くに見える広大な中州には無数の若いヤナギが見えたものの、私が居る側の河川敷には、ヤナギが殆ど見当たりません。少し歩くと ようやく大きなヤナギの老木が見えたので、近づいて確認しましたが、昆虫は見つかりません。すると、ふとその近くで、若いヤナギが目に入りました。
雑草を掻き分けて接近すると、木肌の割れ目にクワガタらしき甲虫のおしりが見えました。
これ以上はウォッチングに進展が無さそうだったので、バカセ特製の”クワガタ掻き出し棒”で一旦割れ目から出てもらうと、体長40mm強のヒラタクワガタ雄でした。その後、クワガタには元の場所に戻ってもらいました。
私にとって、今シーズン初、シーズン最速、最北地におけるヒラタクワガタウォッチングでした。
Iハカセ様へ「5月27日仕事でご一緒する時の仕事帰りに、ここに行きましょう。頃合い的に丁度面白くなりかける時期です。コクワ、ヒラタ、ノコギリまでもが共演しているかもしれません。」
2022年5月11日 5月上旬のこの時期 クヌギ、コナラ、シラカシなどブナ科の樹木は未だ殆ど樹液を出さず、一方で水辺に生えるヤナギはその半数以上が樹液を出し、多くの昆虫達を惹きつけます。
なので今日も20時頃、ヤナギ林を訪れました。気温は18度ぐらい。多くのヤナギの樹液でコクワガタが確認できました。5月も2週目に入ると、コクワガタには必ず会えます。
その他のヤナギのいつもの頭上の樹液では、洞にクワガタが頭を突っ込んでいました。そのすぐ横には、ヒトリ蛾の幼虫と思われる毛虫がいました。木を揺らしてクワガタを落下させ種類を見極めたいものですが、頭上を見上げると、枝のあちこちにも毛虫がついており、木を揺らすことは自殺行為であることを悟り、自制しました。
枝先のヤナギの、よくクワガタが付いている小さい洞を真下から除くと、目の前にトビズムカデがいました。落ちてきたら昆虫バカセの顔が腫れ上がるところでした。危ない危ない!。しかし、トビズムカデはよほど甘党なのか、根元からよくこの枝先まで長い道のりを枝伝いに這い上がって来たものです。
川縁のヤナギでは、立派なミスジマイマイが見つかりました。夜のヤナギウォッチングは、何と出会えるか分からない”ワクワク”感があり、面白いです。
2022年5月14日 1日半続いた雨が午後から止み、19時時点の気温は17~18度ぐらいでほどよく、今日も 夜のヤナギウォッチングにでかけました。
19時30分頃、今年初めて川の中州に来ました。川の水かさがいつもより多く、長靴の中がびしょびしょになりました。まず、ヤナギの枝で戯れるクロコガネを見つけました。
次に、枝を慌ただしく上下するミドリカメムシが見つけました。2種類とも植物の害虫として知られていますが、こうして見ると綺麗な昆虫です。
20時30分頃、ヤナギ林に来ました。ヤナギの枝先の洞の外にはオオスズメバチが来ていました。風格があり、女王蜂かもしれません。枝の色に同化したサビキコリも2匹見えます。洞の中ではボクトウガの幼虫が忙しく動いていました。
枝先の別の洞では、比較的大きなコクワガタの雄が大顎をのぞかせていました。
ヤナギ林周辺の草原では、ヒメウラナミジャノメ蝶が休んでいました。
ナナホシテントウも休んでいました。
「ケラが”ジー”と鳴いているな~」と思いながら帰路を歩んでいると、ふと左横に”ジー”音と同調して羽根を震わせている褐色のクビキリギスを見つけました。しばらく間近で観察していましたが、たじろぎもせず機械が出すような高周波数の振動音を出し続けていました。長年聞き慣れたこの音はクビキリギスの鳴き声だったのかと、今ようやく音の正体に気が付いた昆虫バカセの鈍勘を、情けなく思いました。
しかしこの時期にキリギリスの仲間が鳴いていたとは、驚きました。「鳴くなら、今でしょ!」と言わんばかりに、まだ殆どの昆虫が(成虫にさえ成っておらず)鳴いていないこの時期の”シーン”とした夜長を鳴き通すことによって、離れた場所にいる雌を引き寄せられる確率も格段に向上することでしょう。クビキリギスの優れた独自の繁栄戦略に感心しました。
2022年5月 Iハカセから、「これ見つけた。なんて言うの?」と連絡が入りました。「これは、”オオミズアオ”という最も美しいとされるヤママユガ科の蛾で、別名”月の女神(アルテミラ)”と呼ばれているよ。凄い!どこで見たの?」と尋ねると、「群馬県甘楽(かんら)郡甘楽町の公園で、仕事ついでに去年も今年も出会った。去年のはミドリっぽかった。」と教えてもらいました。
今年出会った方は、体色が全体的に白っぽいので、羽化直後だと思われます。
噂通り、美しい蛾です。去年出会ったとされる(下の写真の)方が、羽化後時間が経過した通常の薄緑色の体色だと思います。
昆虫バカセは、オオミズアオと未だ出会ったことがなく、羨ましく思いました。甘楽町の風景写真も送ってもらいましたが、昆虫バカセフィールドと比べると自然環境に歴然の差を感じます。日本に、まだこのような風景画のような田舎があったのか?さすがは群馬県と驚きました。
昆虫バカセが、オオミズアオに出会えないもう1つの理由は、オオミズアオの成虫は口が退化していることです。口が退化している=何も食べない、吸わない=樹液にやって来ない。つまり、夜 樹液に集まる昆虫を中心にウォッチングしている昆虫バカセが”月の妖精”と出会う確率は相当低いのです。
月の女神に出会うと幸運がもたらされると、言い伝えられています。Iハカセ、今年もきっとこれから良いことがありますよ!
2022年5月18日 4日前に知ったクビキリギスの高周波音を追跡調査しました。
19時30分頃、ヤナギ林を訪れました。気温は19度。枝先のヤナギでは、枝先から枝を辿って少し降りたところの洞の入り口で、コクワガタの雄とキタシバが仲良く樹液を求めていました。
今日の目的はクビキリギスなので、耳を澄ますと、微かに”ジー”と言う音が聞こえたのでそれを40m程辿っていくと、”ジー”音は徐々に大きくなり先の尖ったカヤの一種が生える地帯に誘導されました。そこは4日前にクビキリギスを見つけた場所からほど近い(3m程離れた)場所でした。葉先を凝視すると、褐色の雄が鳴いていました(帰宅後写真で確認すると、この個体は4日前のものと同一であることが判明しました)。
ということは、この雄はまだ雌に出会えて(雌を引き寄せられて)いないのか?と思い、周囲を探すと5m程離れたところで、褐色の雌が見つかりました。この雌はあともう少しで、あの雄と巡り会えるかもしれません。
改めて、他の”ジー”音を探し辿ると、私の背丈ぐらいあるやはりカヤの一種の葉先で、草を掻き分けられて驚いたのか鳴き止み、体を葉先に沿って伸ばし、見つからないように葉と同化すべくカムフラージュしている雄が見つかりました。これも褐色でした。
この後も”ジー”音を辿る毎に次々と、クビキリギスが雄4匹、雌2匹合計6匹見つかりました。クツワムシと同様によほど驚かさない限り、接近しても鳴き止まないので、追跡・発見が簡単でした。意外だったのは、見つかったクビキリギス全てが褐色型だったことです。昨年秋にもこの草原と別のより広い草原で雄雌合計3匹を確認していますが、これらは全て緑色型でした。クビキリギスは成虫で越冬し、今日見つかった個体は全て越冬したものですが、緑色型の個体は冬の枯れ野では目立つため、もしかしたらその殆どが冬季に鳥の餌食になったのかもしれません。この疑問に関しては、さらに追跡調査を行う余地がありそうです。
この草原では、小さい頃から強そうなヤブキリの幼虫も多数見つかりました。ここでは経験上キリギリスが生息しないため、消去法でヤブキリに間違いありません。
また、ヒメギスの幼虫も1匹見つかりました。
今日は、クワガタがメインではありませんが、時期的に今期初めて、自然界の樹上でノコギリクワガタに出会えるか?密かに期待していたので、最後に、去年5月8日に初日を出した川縁のヤナギを覗いてみました。しかしそこに居たのは、大きなオオゲジでした。
今日は結局、高周波(ノイズ)の”ジー”音に接近し続けたので、最後に残ったものは耳鳴りだけでした。帰宅後静かな室内にいても、ノイズの後遺症として頭の中が”ジー”と鳴っていました。
2022年5月19日 褐色型しか見つからないクビキリギスの疑問を払拭するため、19時過ぎ、より広大なキリギリスが群生する草原にやって来ました。気温は16度ぐらいでやや肌寒い。ここは広く、昨年の初冬にも2匹の緑色型クビキリギスを確認しているので、さぞ多くのクビキリギスが鳴いているだろうと思いきや、気温が少し低いせいか、草原全体がシーンと静まりかえっていました。
しかしここは、昆虫バカセが”キリギリスの草原”と勝手に名付けている通り、1歩進む毎に、小さいキリギリスの幼虫が飛び跳ねました。ヤブキリの幼虫よりも顔がかわいらしく、体つきも丸みを帯びています。
およそ5万平方メートルほどある草原を20分ほど歩き回ると、ようやくクビキリギスの”ジー”音が聞こえてきました。近寄ると、やはり褐色型でした。
この個体は動きながら鳴いていました。
この後も歩き回り、計3回”ジー”音を確認しましたが、その内2回は近寄ると鳴くのを止めて、姿をくらませてしまいました。
その他には、ツチイナゴを2匹確認しました。昨年の初冬には、かなり多くの個体が確認できましたが、無事に越冬できた者はごく僅かだったのでしょうか? ツチイナゴは越冬できるものの、クビキリギスほど耐寒能力が長けていないと聞き及んでいます。
また、トノサマバッタの幼虫にも一度出会いました。小さいながら頭が大きく、”若殿”らしい風格を感じました。
結局、クビキリギスの追加調査としては、確認出来た個体数が1なので不十分に終わりました。しかし、現時点で昨年(秋以降越冬前に)確認した3個体は全て緑色、今年(越冬後)確認した7個体は全て褐色でした。Wikipediaによると、クビキリギスは生息環境が裕福(湿潤)だと緑色になり、過酷(乾燥傾向)だと褐色になると説明されていました。
安穏と育った個体は緑色に染め、越冬中に目立たせて鳥に食べられるようにするなどして滅ばせて、タフに生き抜いた強者の個体のみを褐色に染め、敵から目立たぬようにして生き残らせて、強い子孫を残そうと(遺伝子に)仕組んだクビキリギス独自の生き残り戦略なのでしょうか?それとも昆虫バカセの考え過ぎでしょうか? もう少し暖かい日に改めて調査したいと思います。
また、もう1つ以前から”キリギリスの局地生息性”に疑問を感じています。キリギリスは、日本全国的に生息数が多く、ごく普通種です。ここでもキリキリス属の他種に対して圧倒的にメジャーです。クビキリギスは生息数は多くありませんが地域的に途切れることなくどこででも見つかります。一方で、キリギリスは全く生息しない地域が市や区レベルで纏まって存在します。例えば、私の育った大田区では、多摩川河川敷に広大な草原が広がっているにも関わらず、キリギリスは生息していません。多摩地区は比較的自然が豊かであるにも関わらず、全く生息していない市が存在します。キリギリスが生息する/しない地域の違いは何でしょうか?
2022年5月24日 今日は天気が良く、連休前以来約1ヶ月ぶりに終日フィールドをウオッチングしました。
9時頃、里山H-山際の水溜まりを訪れました。密かにモリアオガエルの卵塊が見られるかと期待していましたが、それは未だでした。それなら トウキョウサンショウウオの幼生が居ないか探すと、1匹だけ見つかりました。もう手が生えていました。ウーパールーパーと同族なので似ています。イモリやヤマアカガエルの成長したオタマジャクシが群れていない隅の方で、潜むようにじっとしていました。
14時頃、里山Mをウォッチングしました。
菊科の花では、キタテハが蜜を吸っていました。
ウスバシロチョウも飛来してきました。訳ありなのか、羽根が痛んでいました。この時期 未だカマキリは孵化していませんが、何があったのでしょうか?
桜の葉には、アカボシゴマダラがとまっていました。去年ぐらいから昼間によく見かける中国原産の蝶です。”徐々に勢力を拡大”しているようです。
大きな葉の上では、ヒナバッタが日なたぼっこしていました。
19時頃カジカガエルを見ようと、Y川にかかる橋の上から川中の岩や石を望遠レンズで覗くと、岩の上でハグロトンボが羽根を休めていました。
20時頃、モリアオガエルが産卵に集まっていないかと、もう1度 里山H-山際の水溜まりに行くと、やはり未だモリアオガエルの姿はなく、サワガニを(ここで初めて)確認しました。カニの近くには、ヤマアカガエルのオタマジャクシの死骸があったので、それを食べている最中の様子でした。
2022年5月27日 朝、豪雨の中をライトを照らしながら徐行気味でSG社に向かう途中、利根川を超える橋から見える景色は、前回のような濃い緑色ではなく一面真っ白。
今日は仕事帰りにIハカセと利根川でクワガタウォッチングを行う予定ですが、これはちょっと無理かな?と殆ど諦めつつも、午後からは一転して晴れ。
結局18時過ぎ、予定通りにIハカセと利根川河川敷に向かいました。早速、前回(5月10日に)ヒラタクワガタを確認した小さなヤナギに直行しましたが、大雨による深い水溜りにはまり込み、膝上まで水没してしまいました。それでもヤナギを確認すると、クワガタが見つかるどころか、前回ヒラタクワガタを確認した洞まで水没していました。
ここは利根川の際に在り、すぐ横を見ると、濁流の水面位置が自分が立つ水溜まりの水面位置より高いことに、一瞬命の危険を感じました。
水溜まりから這い出すと、ここ以外に土地勘も無く、川際の水溜まりに気をつ付けながら30分ほど下流方向に歩くと、纏まった(後で考えると、広大な)ヤナギ林を発見しました。足下もそう悪くはなさそうなので踏み込むと、2本目に覗いたヤナギで、今シーズン初めてノコギリクワガタに、しかもペアで遭遇しました。その下の方では、Iハカセがコクワガタやヒラタクワガタらし影を複数確認しましたが、昆虫バカセはシャッターを切った時点で気が付かず、それらの正体は確認出来ないまま、クワガタ達は枝に纏わり付いたワラ状のクズの中に隠れてしまいました。
上の方では、コクワガタの雄が見つかりました。
別のヤナギでは、カメノコテントウのペアが見つかりました。
シロテンハナムグリとコアオハナムグリが一緒に樹液を吸っている場面にも遭遇しました。コアオハナムグリを樹液で確認したのは初めてです。
小さいコクワガタと一緒にオプショナルカラーで化粧したナミテントウにも出会いました。
空を見上げるといつの間にか真っ暗になっており、近くには大きな橋がライトアップされて、利根川を跨ぐように掛かっていました。
「Iハカセ、そろそろ帰りますか?」「そうだね。面白かったね。(SG社の)3人の賭けはみんな外れたね。我々がクワガタを見つける数;各人の予想”1匹”、”2匹”、”3匹”だったけど、合計20匹は見たね!」「クワガタ探している間にずいぶん歩いたね。クルマまで残り300mぐらいかな?」など話していると、上流方向で強い稲光を数回確認したところで”どしゃ降り”。ウォッチングやめ頃の見極めが絶妙でした。
2022年5月28日 今日の最高気温は30度超え。19時30分過ぎ、親虫の世代から実験飼育していたノコギリクワガタ成虫(雄5匹、雌9匹)全てとコクワガタ成虫(雄2匹)全ての放虫を兼ねて、昆虫バカカセフィールドをウォッチングしました。
先ず 団地前のクヌギを確認すると、例年通り”いつもの樹液”でコクワガタの雄が見つかりました。もう1匹、小さな洞に頭を突っ込んだ状態のクワガタらしき影も見えます。ここでは今シーズン初、クヌギでも初です。
川縁のヤナギでは、川側から覗くと、枝を上がるノコギリクワガタの雌が見つかりました。昆虫バカセフィールドでは今シーズン初です。
ヤナギ林では、コクワガタが計2匹見つかりました。また、ヤナギ林周辺の草原では高周波数の”ジー”音が聞こえ、それを辿るとやはり褐色のクビキリギスが見つかりました。こまめに動き回りながら鳴いていました。今年ここまでに見つかったクビキリギス8匹は全て褐色です。
草原のヤブキリが、また少し大きくなっていました。ここヤナギ林周辺に棲むキリギリス属では、ヤブキリが圧倒的にメジャーです。
今年は、去年のこの時期に比べて、見つかるクワガタの個体数が1/3以下程度と少ないことが気になります。もともと昆虫バカセフィールドは限られた(痩せた)自然環境であった上に、昨年秋頃から大規模な河川敷の護岸工事が行われ、河川敷に広がる緑の約9割程度が消失したことが少なからず、クワガタの生息数に影響するだろうと予想していましたが、その通りになっているようです。河川敷はクワガタの(幼虫などが育まれる)発生源にもなっていると思われるため、深刻です。
このような 集中豪雨など異常気象に伴う洪水対策として行われる護岸工事が、日本全国、世界各国で行われると、大規模な緑地縮小→2酸化炭素の増加→さらなる温暖化→より強烈な集中豪雨の発生→さらなる護岸工事の強化→これらの無限リピート現象 を引き起こすのではないかと心配しています。 本末転倒することがないようにしたいものです。昆虫バカセは、昆虫の生息環境を維持・促進することこそ、根本的な洪水対策になると考えています。
このような自然に触れると癒やされます。現在の自然は維持したいと願ってやみません。
内容 | 東京・昆虫ウォッチング(東京の昆虫) |
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Eメール | hydro-servo-k@ab.auone-net.jp |
作者 | 昆虫バカセ |
更新日 | 2022年5月29日 |