2021年8月18日夜12日(木)からずっと続いた雨もようやく回復の兆しが現れた今日は、基本的に曇りでしたが晴れたり降ったり、夕方以降は曇り。日中の最高気温は30度、19時現在の気温は26度、ポイントを抜粋して昆虫ウォッチングしました。
19時15分頃-団地前のクヌギ
コクワガタ雌2匹、ノコギリクワガタ雌1匹
今年5月8日に昆虫ウォッチングを開始してから、5月13日についで5月8日と並んで2番目に低水準でした。樹液はどこにも滲み出ていない様子でした。
19時25分頃-クヌギ林-2番目のクヌギ
コクワガタ雄1匹
左側の根元付近に限り樹液は滲み出ている様子でクロゴキブリが群れており、その下-木の生え際をコクワガタの雄が這っていました。
19時25分頃-クヌギ林-クヌギの大木
コクワガタ雌2匹、カブトムシ雄2匹
樹液は正面中央付近で、僅かに確認できました。
19時30分頃-シラカシ横のクヌギ
シラホシハナムグリ1匹
この木は昨年、”理由不明にノコギリクワガタが付く木”と呼んでいましたが、今年はその様子は無く、今日は僅かな樹液に蟻にたかられながらも、シラホシハナムグリが吸い付いていました。
19時30分頃-シラカシ
コクワガタ雄1匹、ヒラタクワガタ雄1匹
コクワガタは根元で、ヒラタクワガタは洞の直ぐ外(写真)で見つかりました。ヒラタクワガタは、これもまた40cmに満たないぐらいの小さい個体でした。
19時40分頃-ヤナギ林-メインエリア-洞のある1本のヤナギ
ノコギリクワガタ雄1匹
この木では久しぶりに高いところで、ノコギリクワガタの雄が見つかりました。
19時40分頃-ヤナギ林-メインエリア-その他の洞のあるヤナギ
カブトムシ雄3匹,雌5匹
この木も久しぶりにカブトムシで賑わっていました。樹液が3箇所で滲み出ており、1箇所の樹液では雌同士が激しく頭突きし合っていました(写真)。
19時45分頃-ヤナギ林-枝先のヤナギ
ノコギリクワガタ雄1匹,雌1匹(計2匹)、コクワガタ雌1匹
木は全体的に乾いており、よく探すとようやく1箇所の小さな洞でノコギリクワガタのペアとコクワガタの雌らしきが見つかりました。
次のポイントに向かう途中、カマキリ草(ヤブカラシ)を見ると、直ぐにハラビロカマキリの雌が見つかりました。カマキリ草ではオオカマキリが多く見つかりますが、ハラビロカマキリもよく見つかります。
さらに近くでオオカマキリの雄が見つかり、その近くを飛び回っていた小さな蛾にカマを数度振り下ろしていましたが、いずれも空を切っていました。さらに近くで別のオオカマキリの雄が蛾らしきを捕食中でした(写真)。
19時50分頃-サイカチの木
何も見つかりませんでした。
20時頃-団地前のクヌギ(2度目)
コクワガタ雌2匹、ノコギリクワガタ雄1匹
先にこの木に寄った時、昆虫数が意に反して少なかったため、念のためもう一度寄ってみましたが、状況は変わりませんでした。しばらく呆然と眺めていると、”ぶ~ん”とノコギリクワガタの雄が飛んできました。何となくですが、羽音域の高/低さでコクワガタかノコギリクワガタか分かります。より低い方がノコギリクワガタです。
結局、異例の8月長雨直後の8月18日は、ヤナギ林のメインエリアの一部(その他の洞のあるヤナギ)を除いて低調でした。長雨の影響なのか?早い時期から暖かかった今年の傾向なのか?次回ウッチングの結果が気になります。
2021年8月19日夜今日は一日晴れ。日中の最高気温は32度、19時現在の気温は27度、仕事疲れを癒やすため、新規ポイントを含めて昆虫ウォッチングしました。
19時15分頃-崖の斜面の森
カブトムシ雄2匹,雌1匹(計3匹、コクワガタ雄1匹、カナブン1匹、シラホシハナムグリ1匹
先日の夕方、ここ(崖の上の道沿い)をランニングしていたら、すぐ脇の崖の斜面に生えるクヌギに数匹のカナブンが集まっていたので、行ってみました。ここ崖の上からの眺めは良く、夜景も綺麗でした。この夜景に普段ウォッチングする昆虫バカセのポイントの殆どが含まれています。こうして見ると、意外に都会なのだな~と思いました。
カナブンのいたクヌギには、カブトムシが3匹、コクワガタ、カナブン、シラホシハナムグリも各1匹づつ見つかりました。
19時35分頃-峠道沿いの大きな洞のあるクヌギ
コクワガタ雌1匹
崖の上から昆虫バカセのフィールドに降りる峠道沿いに、太い幹の根元に大きな洞があるクヌギが3本並んでおり、前から気になっていました。そういえば、先日団地前のクヌギで出会った2人の高校生も(恐らくここのことだと思いましたが)ヒラタクワガタを見たと言っていました。道が狭くクルマの抜け道になっているので、今までは避けていました。カメラを構えてクヌギを凝視していると、つい没頭してしまい、ふいに何か視線を感じ後ろを振り返ると、ちょうど私の横あたりでクルマとバイクがすれ違えずに立ち往生していました。我に返って恐縮しつつ、クヌギに抱き付くように端によると、クルマとバイクはようやく通り過ぎていきました。どうもすいませんでした。
今日は時期が遅いせいか、コクワガタの雌(写真)1匹しか見つかりませんでしたが、ここなら大きなヒラタクワガタが潜みそうです。もしこの辺にオオクワガタが棲んでいるなら、ここに来るかもしれません。
19時45分頃-団地前のクヌギ
コクワガタ雌2匹,雌3匹(計5匹)、カナブン1匹
昨日と同じような閑散とした状況でしたが、後側-目線より1m程上で樹液が確認できました。コクワガタのペアと雌1匹が集まっていました。
その少し左上には、ハラビロカマキリが陣取っており、樹液の周りで(蛾を狙っているのか)動き回るゲジを狙っているようでした。ハンター”ゲジ”も最強ハンター”ハラビロカマキリ”にとっては獲物の1つなのでしょう。
19時55分頃-カタクリが群生する森
コクワガタ雄1匹、ノコギリクワガタ雄1匹
ここは毎年3月末頃、カタクリが群生する小さな森です。帰りがけに寄ってみました。数本のクヌギ、コナラが生えていましたが、いずれでも樹液は確認できませんでした。それでも、1本のコナラの幹でコクワガタの雄1匹とノコギリクワガタの雄1匹(写真)が見つかりました。町中のあちこちに点在する小さな森でも、クワガタ等貴重な昆虫達は生息しているようです。
結局、今日8月19日は、新規のポイントを巡り、大きな収穫こそありませんでしたが、昆虫バカセにとって疲れをとるに充分な癒やしになりました。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!アーカイブ 2010年10月初旬~2011年1月中旬2010年10月初旬にKAZU44氏と、彼の「水棲昆虫が見たい」という強い願望と綿密な計画に基づいて、水棲昆虫探索に出かけました。タガメの生息地の中心部付近、未だ水がかろうじて流れている用水路(写真)には、周辺の既に水が枯渇した田んぼや用水路から、ミズカマキリ、タイコウウチ(写真)、コウイムシやタガメ(写真)、クロゲンゴロウ、シマゲンゴロウ等、様々な水棲昆虫が集まっていました。当初、絶滅危惧種の筆頭であるタガメは難しいかなと思いましたが、この日も何故か、昆虫バカセのタモ網に4匹入りました。
水棲昆虫は陸地から肉眼で確認することが困難なため、一旦タモ網ですくって採集し、確認後、最終的にその殆どを元居た場所に開放しました。ただし この時はタガメの雄,雌1匹づつのみ、飼育観察するために持ち帰りました。
持ち帰ったタガメは、観察し易いように机上に設置した水槽で飼育しました。(水道水をそのまま使用した)水槽内の水はこれから徐々に寒くなる気候に備え、常時24~26度に温調しました。餌としてペットショップで購入したドジョウや金魚、近くの川で採取したフナ等を毎日与えていました。
そうしたところ、12月末頃、雄は水面を足で叩いて、リズミカルな波動を起こしていました。タガメ独特の繁殖行動です。そして何度か交尾行動が確認できた後、大晦日に雌が電気ヒーターのケーブルの先に産卵しました(写真)。
卵塊は、翌2011年1月16日に一斉に孵化しました。写真は、孵化して間もないタガメの一令幼虫です。孵化して1時間後には、獲物を待ち伏せしていました(写真-最右側の幼虫)。生まれながらのハンターでした。
幼虫が孵化した後には、卵塊の抜け殻が残りました(写真)。
タガメの1令幼虫には、餌としてペットショップで購入したメダカを与えました。旺盛な食欲なため、約80匹の一令幼虫を養うために毎日100匹程度のメダカが必要でした。1令幼虫は3日程度で脱皮して2令幼虫に、2令幼虫は4日程度で3令に、3令幼虫は6日程度で4令幼虫に変態しました。この短期間の変態サイクルに見合う大量の餌が必要でした。詳細な記録は残していませんでしたが、記憶では3令幼虫になった時(この段階で共食い等の影響で数は既に半減していましたが)、私が仕事で(予定より2日間出張期間が延びて)3日間留守にしていた間に餌不足となり、さらに80%程度が餓死、あるいは共食いの犠牲になっていました。この時点で生存していた8匹程度は、特に餌不足に注意し慎重に飼育した結果、孵化からおよそ45日程度経過後5回の脱皮を経て成虫になりました。
<この飼育・観察を通して感じたこと> 塩素が多少入った水道水を使用しても問題はありませんでした。水の劣化には意外に強いようです。タガメの幼虫がタガメ固有の短期間の脱皮&成長サイクルに沿って成長するためには、タガメの成長度合い(体長に)応じて極めて多種(大小)多数の餌となる生物が必要でした。そうしなければ、即座に餓死してしまうからです。自然会でこの条件に適うには、極めて豊かな生態系が必要なこと。それを支えるためには農薬が使用されていない(悪くとも極めて減農薬である)田んぼが必要になると感じました。このような田んぼは国内に殆ど存在しないため、絶滅が危惧されるのでしょう。田んぼを無農薬あるいは極減農薬化し、稲の害虫となるイナゴ等の増加、それらを捕食するカエル等中位捕食生物の増加に併せて、上位捕食生物のタガメを(放中などして)呼び戻せば、豊かな生態系のバランスが保たれ、稲が生育出来る程度に害虫数が調節され、体に良い美味しいお米が獲れるのではないでしょうか?
2021年8月23日夜今日は、午前中ゲリラ豪雨がありましたが、基本的に晴れ。日中の最高気温は32度、19時現在の気温は28度、ポイントを抜粋して昆虫ウォッチングしました。
突然ですが、今日はクヌギの幹で、こんな昆虫に出会いました。いつもニコニコしているIハカセを思い出しました。この昆虫は何かお分りですか?(答えは後で)
19時15分頃-団地前のクヌギ
コクワガタ雄7匹
樹液は地上4m程の高さの2又に分かれた幹の上部で浸み出ているようでした。そこには、コクワガタの雄4匹とそれを左右から遠巻きにするようにハラビロカマキリの雄と雌が陣取っていました。しばらく眺めていると、コクワガタが動く度にハラビロカマキリの雌はカマを身構えていましたが、一向に襲う気配はありませんでした。
19時25分頃-川縁のヤナギ
コクワガタ雌4匹
一番左側のヤナギを土手側から覗くと小さなコクワガタが見つかりました。物足りないので川縁に降り、川側から除くと、目の前の細い幹の洞にすっぽりと大きなコクワガタの雄が潜んでいました(写真)。最初はヒラタクワガタかなと思いましたが、今年見た殆どのヒラタクワガタより大きそうなコクワガタでした。
19時35分頃-クヌギ林-2番目のクヌギ
主要な甲虫は見つかりませんでした。
いつものように、左側の根元付近にクロゴキブリが群れていました。
19時35分頃-クヌギ林-クヌギの大木
コクワガタ雌3匹、ノコギリクワガタ雄3匹,雌1匹(計4匹)、カブトムシ雄1匹,雌1匹(計2匹)
正面中央付近にノコギリクワガタが集まっていました。
正面右側付近にはカブトムシの雄と雌、その右横にはカブトムシの雄より大きなオオゲジが控えていました。今日、カブトムシはここでのみ確認できました。
19時45分頃-シラカシ横のクヌギ
主要な甲虫は見つかりませんでした。
幹に妙な蛾がとまっていました。帰宅後、インターネットで”人面蛾”と検索すると、すぐに”メンガタスズメ”と正体がヒットしました。Iハカセ、失礼いたしました。
インターネットでさらに詳しく調べると、メンガタスズメより南方系のクロメンガタスズメという種で、元々はインド、マレーシア、台湾などに生息しており、地球温暖化に伴い国内でも九州を皮切りに北上を続けているようです。今回初めて出会いましたが今後は見る機会も増え、”人面蛾”としてメディアなどでも注目され始めるのではないでしょうか?
19時45分頃-シラカシ
コクワガタ雄3匹
ここでも大きなコクワガタの雄が見つかりました。
19時40分頃-ヤナギ林-メインエリア-洞のある1本のヤナギ
シラホシハナムグリ1匹
19時40分頃-ヤナギ林-メインエリア-その他の洞のあるヤナギ
コクワガタ雄3匹
4日前はこの木にカブトムシが群れていました。カブトムシのシーズンも終焉に近いようです。
19時40分頃-ヤナギ林-メインエリア-くねくねしたヤナギ
コクワガタ雄2匹
19時45分頃-ヤナギ林-枝先のヤナギ
ノコギリクワガタ雄3匹,雌2匹(計5匹)、コクワガタ雌1匹
木は全体的に乾いており、昆虫の気配は感じませんでしたが、2箇所それぞれに複数のノコギリクワガタが集まっていました。
結局、8月23日の夜は、カブトムシが減少し、コクワガタが増加傾向にありました(写真)。
見つかるコクワガタは雄ばかり、コクワガタの第1陣(越冬個体)の恋の季節は5月20日頃でした。これから見つかる個体は第2陣(新成虫)が主流になると思います。今は新成虫の雄が大半ですが、今後9月下旬~10月中頃に向けて新成虫の雌も増加し、ふたたび恋の季節がやって来るでしょう。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2021年8月25日昼今日は、明日の仕事に備えて福井県まで(コロナ渦で電車は避け)クルマで長距離移動。途中、休憩を兼ねて妙高高原インターを降りて昆虫ウォッチングしました。天候は晴れ時々曇り、標高510mの高地にもかかわらず、13時30分現在の気温は33度。暑い!
土地勘はないので、何となく関川の河原を歩いていると、モンキチョウよりやや大きくやや黄色が薄い、高地性のスジボソヤマキチョウに出会いました。
さらに歩いていると、対岸の開けたところに数本のヤナギに目がとまりました。こういう雰囲気の場所にはクワガタの気配を感じます。
早速対岸に回り河原に降りると、丸い大きな石がゴロゴロしており、バランスをとりながらゆっくり歩くのがやっとでした。ヤナギを1本1本覗くものの昆虫の気配は無く諦めかけた頃、比較的小さいヤナギ(先の写真の丸囲い部)で、大きな黒いクワガタの影が目に入りました。「あ、いた~」とそっと近づいてファインダーを覗いてピントを合わせると、「え、ヒラタクワガタ?、何でこんな高地に」と驚きながら何度かシャッターをキリました。最後に、種類を確認しようと接近すると、うかつにも私の足が丸石の上で滑り、「グッ」と音を立てた瞬間、クワガタのペアは安全装置を起動させて落下し、丸石の隙間に逃げ込んでしまいました。クワガタの落下音はこのペアのものの他にもう1つあったため、気付きませんでしたが計3匹居たことになります。
この時は、このペアがヒラタクワガタだと思い込んでいたため、道中ずっと「南方系の種が何故高原に、温暖化もいよいよ深刻なのか?」と妄想していましたが、この後 夜ホテルに着いて写真を確認し、顎の形状からオールラウンダー”コクワガタ”のペアであったことが分かりました。早とちりしてがっかりしました。当初 勘違いした理由は、このコクワガタにはコクワガタ固有の顎中間部の突起が、左側には(恐らく欠損して)無く、右顎は暗くて分かり難かったためです。
さらにこの木では、ゴマダラカミキリの雌が産卵中でした。枝の表皮を削り取り、そこに順番に産卵していました。
2021年8月26日夜「H社のN部長様、皆様、本日は誠にありがとうございました。」 出張先で仕事を終え帰任時、昨日のクワガタはやはりコクワガタなのか?写真は斜め上から撮影したもので、今一つはっきりしない。この思いを払拭するために、途中ふたたび妙高高原インターを降りて、土地勘が出来たてのあの河原に向かいました。時間は丁度昆虫が集まり始める頃合いの19時20分、この時間でも気温は28度あり暑い! Yシャツ姿でヘッドライトを灯して、カメラを首にぶら下げ さらに確認捕獲用の昆虫バカセ特性の伸縮式(最長4mまで伸びる)捕虫網を肩に掛けた即席-昆虫バカセスタイルで、”シン”と静まった河原に降りました。しかし期待に反して、ヤナギに昆虫の姿はなく落胆して帰りかけた時、やや大きな丸石の上にカブトムシの雌が「昆虫バカセさん 私がいるわ、がっかりしないで~」と、私を励ましてくれるかのように現れました。
23時30分頃、最寄りの高速インターCを降りて、疲れもピークに達しつつカーナビに誘導されるまま自宅に向かっていたところ、運悪く(?)いつものポイント”団地前のクヌギ”にさしかかりました。私は殆ど”パブロフの犬”の如く条件反射的にクルマを駐め、クヌギの前に立ってウォッチングしていました。しかし、ここでも昆虫の気配は無く、あまなく探して小さなコクワガタの雌のような雄が1匹見つかっただけでした。この季節でこの時間では、さすがに昆虫は少なくその殆どは眠りについているようでした。
2021年8月28日夜今日は猛暑日で日中の最高気温は35度、19時現在の気温は28度。8月最後の昆虫ウォッチングに出かけました。
19時5分頃-団地前のクヌギ
コクワガタ雄4匹
5日前に確認した時よりさらに昆虫数は減少していました。樹液も確認できません。5月からずっと昆虫誘引力No.1だったこのクヌギも今年はそろそろ終焉のようです。それでもところどころで、コクワガタが必死に幹にかぶりついていました(写真)。
19時15分頃-川縁のヤナギ
何も見つかりませんでした。
土手側から覗いて3本のヤナギいずれで何も見つからず、さらに労力をかけて川側に降りるモチベーションは失せ、落胆しつつ次のポイントに向かいました。
19時25分頃-クヌギ林-2番目のクヌギ
コクワガタ雄3匹,雌1匹(計4匹)
いつものように左側の根元付近にクロゴキブリが群れていましたが、接近してじっと凝視していると、幹の生え際でコクワガタが4匹見つかりました。
19時30分頃-クヌギ林-クヌギの大木
コクワガタ雌4匹,雌1匹(計5匹)、ノコギリクワガタ雄3匹
正面目線よりやや下側・右寄りで、オオゲジを取り囲むようにノコギリクワガタ、コクワガタが集まっていました。
19時40分頃-シラカシ横のクヌギ
主要な甲虫は見つかりませんでした。人面蛾も居ませんでした。
19時40分頃-シラカシ
コクワガタ雄8匹,雌2匹(計10匹)、ノコギリクワガタ雄3匹,雌1匹(計4匹)
5日前に対して大きな変化がありました。目線よりおよそ2m程上、幹が2又に分かれている台座のような場所からダラダラと樹液が浸み出ていました。
一見して、コクワガタとゲジが群れていました。
樹液の発生源である台座のような場所には、大歯型のノコギリクワガタの雄が陣取っていました。
このシラカシの存在には昨年の9月5日に初めて気づき、昆虫バカセとして不覚(気づくのが遅かった)と思っていましたが、この木はもともと8月末頃になって本領を発揮する(昆虫を誘引し始める)特性を持っているのかもしれません。今後が楽しみです。
次のポイントに向かう途中、カマキリ草(ヤブカラシ)の上で褐色型のオオカマキリの雌が見つかりました。
19時40分頃-ヤナギ林-メインエリア
何も見つかりませんでした。
19時45分頃-ヤナギ林-枝先のヤナギ
コクワガタ雄7匹,雌3匹(計10匹)ノコギリクワガタ雄1匹,雌1匹(計2匹)(雌はミヤマクワガタだった可能性があります。)
枝先では、5日前と同じ場所で同じぐらいの大きさの大歯型のノコギリクワガタ大歯型の雄が見つかりました。
他の枝先には、ヤモリがいました。ここに多いサビキコリ等コメツキムシを狙っていたのだと思います。
さらに他の枝先では、ノコギリクワガタの雌が見つかりました。後から写真で確認すると、前側の大腿部が黄色くなっていたので、もしかしたらミヤマクワガタだったかもしれません。手にとって確認しなかったことが残念です。
さらに他の枝先では、コクワガタの雌が見つかりました。
枝先から枝に沿って枝~幹を辿って降りたところにある洞では、コクワガタのペアが見つかりました。雌は洞の中に入っています。
さらに少し下にもう一つの洞があり、大きなコクワガタの雄が出入りしていました。洞の奥にもクワガタの影が見えたので、(昆虫バカセ特製の確認用)クワガタ掻き出し棒で一旦外にでてもらうと、中に居たのは小さなコクワガタの雄と雌でした。
さらに幹分かれした直ぐよこの幹では、コクワガタの雄3匹が見つかりました。
次のポイントに向かう途中、カマキリ草(ヤブカラシ)の花の下では、綺麗な黄緑色のブドウスズメ(蛾)の幼虫が見つかりました。
その直ぐ横のカマキリ草(ヤブカラシ)の花の下では、ハラビロカマキリの雌が仰向きに、花に寄ってくる獲物を待ち伏せていました。
20時10分頃-サイカチ(カブトムシ)の木
何も見つかりませんでした。
結局、8月も終わりに近い8月28日は、団地前のクヌギや川縁のヤナギ、ヤナギ林のメインエリアでは全くあるいは殆ど主要な甲虫が見られなかった反面、クヌギの大木やシラカシ、ヤナギ林のヤナギの枝先では数多くの主要な甲虫が見られ、ポイント面で両極端な傾向が感じ取れました。また、主要な甲虫6種の内、1匹だけミヤマクワガタだった可能性を除けば、コクワガタとノコギリクワガタの2種類しか見つからず、種類面で限られてきた傾向が感じ取れました。
このような自然に触れると癒やされます。現在の自然は維持したいと願ってやみません。
内容 | 東京・昆虫ウォッチング(東京の昆虫) |
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Eメール | hydro-servo-k@ab.auone-net.jp |
作者 | 昆虫バカセ |
更新日 | 2021年8月30日 |