2021年8月1日昼晴れ、日中の最高気温は34度、12時10分現在気温34度、おつかいのついでにいくつかのポイントを巡ってみました。
12時15分頃-クヌギ林-2番目のクヌギ
何も見つかりませんでした。
12時20分頃-クヌギ林-クヌギの大木
シラホシハナムグリ3匹、カナブン2匹
12時30分頃-シラカシ
何も見つかりませんでした。
12時50分頃-ヤナギ林-全体
何も見つかりませんでした。
13時15分頃-川縁のヤナギ
ノコギリクワガタ(大歯型)雄1匹。
19時55分頃-団地前のクヌギ
シラホシハナムグリ31匹、カナブン2匹
この木の昼下がりは、依然としてこのような傾向が続いていました。
周囲の木の葉で、アカボシゴマダラのペアが仲よさそうに追いかけあっていました。
しばらく観察していると、やがてこのクヌギの幹にとまり、2匹は見つめ合っているようでした。
そして、口づけしているようでした。
最後は、雄が雌にプロポーズしているようでした。昆虫バカセの思い過ごしかもしれませんが。
結局、8月1日の暑い昼下がりの樹液には、シラホシハナムグリが34匹、カナブンが4匹、ノコギリクワガタが1匹見つかりました。しかし、日当たりが良く暑いヤナギ林では全く昆虫の気配を感じませんでした。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2021年8月3日夜晴れ、日中の最高気温は35度、Iハカセと合流して自宅から約30km西方の峠道沿いを、何かいつもと違う(ミヤマクワガタ等の)昆虫との出会いを期待してウォッチングしました。
19時40分頃、昆虫に関して全く土地勘の効かない峠道をクルマで上った標高およそ500m程の(気温26度の)地点で、クヌギらしき10数本の木に気がついたため、停車しました。クルマを降りて即、目線の先の1本のクヌギの木肌が少し避けたところで、コクワガタの雄が2匹、避けた洞の中にも少なくともコクワガタの雄が1匹見つかりました。さらに、その2m程横にあるクヌギのやはり同じように木肌が少し避けたところでもコクワガタの雄1匹と複数のオオゾウムシ(写真)が見つかりました。これは幸先が良いと思いましたが・・
20時20分頃、およそ標高600mの峠を越え少し降りた(気温25度)施設の駐車場で停車し、そこの水銀灯に集まった昆虫達を観察しようと思いましたが、施設はコロナ蔓延のため封鎖され、水銀灯も消えていました。しかたなく周囲を観察すると、周囲には10数本ののクヌギが生えていました。すると、Iハカセが「あっ、いた~」と声を発したため、その方向を見ると、1本のクヌギの地面から30cm程の幹にヒキガエルが張りついていました。何度かフラッシュ撮影しても、ピクリとも動きません。動かないと言うより(初めてジャングルジムに上った小学1年生のように)動けないのだと感じました。結局、どのクヌギにも昆虫の影はありませんでした。ヒキガエルが木に上った理由は何なのか?そもそもこの辺りに渓流はあっても池や沼は無く、何故ヒキガエルがこの標高地にいたのか不思議です。
20時20分頃、施設の前にヘッドライトを点灯したまま停車していたクルマの前方をオオヤマカゲロウが飛んでおり、Iハカセのズボンにとまったので記念に撮影しました。Iハカセは顔で笑って、心で(「早く撮って、気持ち悪~」と)泣いていました。今日の成果は、この写真が物語っています。
21時10分頃、帰りがけにもう一度、標高およそ500m程にあった10数本のクヌギ林に立ち寄って見ましたが、やはりコクワガタしか見つかりませんでした。
結局、峠道沿いの多くの街灯や、峠を下りた道沿いのいくつかの自動販売機の(灯りの)周囲を確認しましたが、いずれにも蛾さえ殆ど飛んでいませんでした。この理由は分かりません。昆虫に関して土地勘の効かない場所で昆虫ウォッチングする難しさをつくづく思い知らされた昆虫バカセとIハカセでした。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!アーカイブ 2002年6月2001年当時は購入したオオクワガタを累代飼育しており、自然界では時折りオオクワガタとコクワガタの交雑個体・雄が見つかるというニュースを耳にしたため、実験的に(詳細な記録は残していませんでしたが)比較的大きな(体長およそ45mmの自宅周辺で採取した)コクワガタの雄と、比較的小さな(体長およそ20mm代後半の)オオクワガタの雌とを同じケージで飼育し、交雑個体の人工的な生成を試みました。秋頃ケージ内の朽ち木を調べると、幼虫が1匹だけ確認できました。これを朽ち木を粉砕したマットで飼育し、翌(2002)年の6月に羽化した個体が写真のチュウクワガタ雄です。体長は(記録していませんが)およそ50mmだったと記憶しています。
体のフォルムは華奢なコクワガタの風貌で、足回りはなんとなく重厚なオオクワガタ似、大顎は丁度両種の中間の形態をしていると感じています。
自然界で希に見つかるオオクワガタとコクワガタの交雑個体・雄の存在は実験で確認できました。どこにでもいる普通種のコクワガタと極めて希少種のオオクワガタは、意外にも種が近いということです。一方で、ヒラタクワガタとコクワガタの組み合わせ飼育も実験しましたが、それらの雄ー雌同士は互いに興味を示しませんでした。
種が近いコクワガタとオオクワガタとで、何故これほど発生数に差がある(一方が多く一方が稀少な)のか、ずっと疑問を抱いています。経験上、オオクワガタの累代飼育はコクワガタのそれと同等に容易ですし、幼虫の飼育環境が悪い(痩せた環境で、幼虫が栄養不足の)場合も(死滅することなく)それに応じて小さな(コクワガタの体長のような)オオクワガタが羽化します。また体が小さければ、カラスなどの捕食者からも見つかり難く、環境対応性も強いと思うのですが、稀少なのは何故なのでしょうか?
アーカイブ 1978年7月私が中2の時、仲の良い友人Sちゃんに(その時、既に死んでいた)個体を、中学校のトイレで(「Cちゃんに”くれ”と言われているけど、Cちゃんにあげるとどうせ大事にしないから、Kちゃん(昆虫バカセ)にあげる。黙っててね。」と言って)手渡しでもらったものです。一目で”デカい!”と感じ、標本にして、以降私なりに(体は多少カビて、符節も殆ど欠損していますが)大事に保管しているのもです。今日改めて、スケールをあてて写真を撮りました。
中2当時、仲の良い5人グループに所属しており、時々5人で地元の大田区・西六郷から自転車で、多摩川に沿ってその上流方面へあての無い(丁度、スタンドバイミーのような)旅を行っていました。6月のある日、多摩川を遡って多摩川大橋からおよそ18km地点(の川崎市布田付近)から支流の三沢川をさらに遡って武蔵野貨物線と交差するあたりのトミナガサーキット場(現在の稲城中央公園の北側)に迷い込みました。そこは当時、クワガタムシの宝庫でした。サーキット場内の未舗装(土)のアップダウンコース沿いのクヌギの木々で、今まで経験したことがない数のノコギリクワガタ、コクワガタ、カブトムシに遭遇しました。ヒラタクワガタも居ました。皆で合わせて100匹程度採集して持ち帰りました。その後も皆で、クワガタを目的に数度通いました。何度目かに私が都合で行けなかった時に、グループのSちゃんがクヌギの樹液で採取した個体がこの不思議に大きなクワガタの雌です。Sちゃんは、グループの中でも比較的成績優秀・品行方正な子で(丁度、会津に引っ越しする前だったため)、グループの中でも親分格でやや粗暴なCちゃんにそれを譲るように迫られていたようで(Cちゃんにはそれを紛失したと偽り)、グループの中で比較的真面目な若き日の昆虫バカセにそれを託した次第です。
当時そこではノコギリクワガタが主流だったため、ノコギリクワガタの雌だと今でも考えていますが、図鑑等から形態はマルバネクワガタに最も類似しており、依然として種類不明です。ノコギリクワガタと言い切れない1つの理由は、大顎の内側のギザギザな形状です。ノコギリクワガタの雌であれば一般的には、ここは1箇所突起があるだけです。しかし、これ程おおきな個体は突然変異に近く、あごの形状も一般的なものとは違っていて当然かもしれません。今更ですが、何か種類判別の手がかりが欲しいものです。
2021年8月9日夜晴れ、日中の最高気温は34度、19時30分現在気温29度、台風9号が中国地方に上陸し日本海側を抜けつつある影響で大変強い風が吹き荒れる中、久しぶりに夜の昆虫ウォッチングを行いました。
19時30分頃-団地前のクヌギ
コクワガタ雌6匹,雌1匹(計7匹)、ノコギリクワガタ雄2匹、カブトムシ雄4匹,雌1匹(計5匹)
樹液は、いつもの・・、頭上の幹、上方では枯渇し、正面1箇所、後面2箇所に限られていました。
正面-目線より50cm程上では、カブトムシ、コクワガタ、ノコギリクワガタ、ヤブキリに加え、今年初めてハラビロカマキリ雌の成虫も見つかりました。
ハラビロカマキリの雌は、”ベニスズメ”らしき蛾を捕食していました。確認した時は既に腹部しか残っていませんでしたが、綺麗なピンク色はベニスズメの特徴です。
19時40分頃-クヌギ林-2番目のクヌギ
樹液が枯渇しており、何も見つかりませんでした。
19時40分頃-クヌギ林-クヌギの大木
コクワガタ雌3匹,雌1匹(計4匹)、ノコギリクワガタ雄1匹,雌1匹(計2匹)、カブトムシ雄1匹
樹液は、正面と右側の2箇所に限られていました。今年この御神木は、昨年より明らかに不作です。
より出が良い正面の樹液では、コクワガタの雄達が、大きなカブトムシの雄に角で弾き飛ばされないように、体勢を低くして応戦していました。
やや出が悪い右横の樹液では、ノコギリクワガタの雄が雌に優しそうに寄り添っていました。
次のポイントに向かう途中、ケヤキの幹で偶然、ハラビロカマキリの雌成虫を見つけました。体が綺麗で恐らく成虫に成りたてのようです。蝉でも狩りに来たのか?あるいは未だ狩りに不慣れで武が悪いケヤキをうろついていたのか?
19時50分頃-シラカシ横のクヌギ
コクワガタ雄2匹
19時50分頃-シラカシ
コクワガタ雄1匹 ・・これから先、このシラカシは昨年9月のような昆虫達の楽園に変化するのか、しないのか?今後、動向を見定めたいと思います。
20時頃-ヤナギ林-メインエリア-くねくねしたヤナギ
カブトムシ雄1匹、カナブン1匹
20時頃-ヤナギ林-枝先のヤナギ
ノコギリクワガタ雄2匹,雌1匹(計3匹)、コクワガタ雄2匹
枝先は突風に大きく煽られてり、これではとてもクワガタムシは付いてないかなと思ったら、一箇所でノコギリクワガタのペアが見つかりました(写真)。そこでは、下に垂れた細い枝がその枝元から半分折れてぶらぶらしており、折れた枝元から白い樹液が浸み出ていました。
20時10分頃-サイカチの木
シラホシハナムグリ1匹 ・・このシラカシでカブトムシ以外の甲虫を初めて見ました。
結局、台風9号の影響で風が強かった8月9日の夜は、団地前のクヌギ、クヌギ林、ヤナギ林等に絞ってウォッチングし(川縁、川の中州、住宅横の昆虫達の飲み屋の森の3箇所には寄らず)、主要な甲虫では、コクワガタが16匹、ノコギリクワガタが7匹、カブトムシが7匹、カナブンが1匹、シラホシハナムグリが1匹見つかりました。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください! 2021年5月8日~8月9日夜(19時30分頃)東京・多摩地区の1本のクヌギ(団地前のクヌギ)の樹液で見られた主要な甲虫の数をグラフに示しました。
コクワガタ、ノコギリクワガタの発生数ピークは梅雨入り直前の6月20日過ぎと梅雨明け直後の7月10日過ぎの2回生じました。カブトムシのピークは7月20日過ぎに生じました。
2021年8月14日夜ダブル台風(9号,10号)が太平洋高気圧を南下させ、その影響で大陸側から冷たいオホーツク海高気圧も南下し、丁度2つの高気圧の狭間で日本列島上に前線が形成されたため12日(木)からずっと雨が続き、今日はその3日目。日中の最高気温は27度、19時現在気温25度、このような雨天でも昆虫は見つかるのか?ポイントを抜粋して巡りました。
19時5分頃-団地前のクヌギ
コクワガタ雌1匹、ノコギリクワガタ雄1匹
木肌は80%程濡れていました。濡れて黒くなった幹はクワガタの黒い甲の色に対して保護色となり、クワガタの識別はいつもより困難でした。しかし凝視すると、正面の目線よりやや上でコクワガタの雄1匹が見つかりました。
後面の目線よりやや上でノコギリクワガタの雄1匹が見つかりました。
19時20分頃-クヌギ林-2番目のクヌギ
根元の樹液が復活し、クロゴキブリの幼虫が群れていましたが、甲虫は見つかりませんでした。
19時20分頃-クヌギ林-クヌギの大木
ノコギリクワガタ雄2匹、カブトムシ雄1匹
木肌は完全に濡れていました。凝視すると、主幹の正面目線よりやや下で、ノコギリクワガタの雄が少し間隔を空けて2匹見つかりました。
主幹の右・目線よりやや下では、カブトムシの雄1匹が見つかりました。
次のポイントに向かう途中、コナラの幹で、サトクダマキモドキの雌が見つかりました。
19時30分頃-シラカシ
何も見つかりませんでした。
次のポイントに向かう途中、(昆虫バカセが”カマキリ草”とよぶ)ヤブカラシの葉上では、オオカマキリの雌が見つかりました。もう成虫になっており、”今年は早いな”と感じました。少し離れた葉上でオンブバッタ雄の幼虫も見つかったので、恐らく雨の夜でも狩りを行っていたのでしょう!
20時40分頃-ヤナギ林-メインエリア
ヤナギ林全体が湿っており、昆虫の気配は感じられませんでした。
20時45分頃-ヤナギ林-枝先のヤナギ
ノコギリクワガタ雄2匹,雌2匹(計4匹)、カブトムシ雌1匹
枝先全体がずぶ濡れで、これではいないかなと思いましたが、白く浸み出る樹液で、ノコギリクワガタの雄が見つかりました。
さらにもう一箇所では、ノコギリクワガタ雄1匹,雌2匹とカブトムシが集まっていました。
19時50分頃-サイカチの木
何も見つかりませんでした。
結局、8月異例の長雨が続いている3日目の夜、5箇所をウォッチングし計3本の木で、主要な甲虫の内ノコギリクワガタが7匹、カブトムシが2匹、コクワガタが1匹見つかりました。雨の中でも、樹液には主要な甲虫達が集まっていました。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!アーカイブ 2005年9月18日昼昆虫仲間のKAZU44氏と、彼が計画したヒメオオクワガタ探索のため1000m級の高地に入りました。当時KAZU44氏と2人で”トトロの森探検隊”を結成しており、各種クワガタの探索を中心に様々な昆虫を追いかけていました。KAZU44氏は幼少期から名門の私立学校に通っていた都会育ちのお坊ちゃま(高校時代にはフェンシング団体国体優勝のメンバーでもあった多彩な方)で、今までに昆虫に触れ合うような経験は無く、反対に幼少期に昆虫採集に明け暮れていた昆虫バカセのことを”師匠”と呼んでいました。しかし、昆虫の居場所に関して、勘と経験に頼る昆虫バカセに対して、KAZU44氏は的確な(資料やインターネットによる情報を駆使した)事前調査を行っており、的は殆ど外れたことがありません。この時も土地勘も無い高地にいきなり入り込みましたが、山道沿いのヤナギの枝先で狙い通り、ヒメオウクワガタを(昆虫バカセが)発見しました。KAZU44氏が計画した昆虫探索では、ターゲットを(特に最初に)見つけるのは、何故か(何も準備せず、ついて行っただけの)バカセだったケースが多かったです。KAZU44氏の綿密な計画と昆虫バカセの勘が上手くかみ合っていました。
帰りにがけに、KAZU44氏が「アオマツムシを見たい」と要望した為、昆虫バカセが広葉樹を上から見下ろせる場所として、とある”サイクリングコース上の橋の上”を提案し、寄ってみました。そこでは、橋の上から何本かの広葉樹を見下ろすことができ、多くの広葉樹の葉の上で、アオマツムシを確認できました。写真は鳴いている雄と、雌です。当時愛用していたカメラの”ナイトビュー”機能を使用して撮影しました。アオマツムシは、8月~11月頃まで、山林,住宅街,町中を問わず、広葉樹さえ生えていれば、その高いところの葉上で「り~」と泣き続けます。殆どのケースでは集団で泣き続けるため、暗騒音のように感じさせ、風情ある日本古来の秋の虫の音を消してしまいます。
このような自然に触れると癒やされます。現在の自然は維持したいと願ってやみません。
内容 | 東京・昆虫ウォッチング(東京の昆虫) |
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Eメール | hydro-servo-k@ab.auone-net.jp |
作者 | 昆虫バカセ |
更新日 | 2021年8月30日 |