油圧サーボ化プロセス3として、油圧機械シミュレータを相手に(自動制御上の)試行錯誤を繰り返しながら、自動制御器のブロック線図を構築し、最終的にはシステムブロック線図を完成させます。
(機能的な自動制御器を構築する為には、シミュレータを相手に(自動制御上の)試行錯誤を繰り返し、自動制御器を研究し尽くすことが重要です。)
ここでは例として、サーボダイクッション自動制御器のブロック線図、システムのブロック線図を構築します。
以下に、サーボ弁を使用したサーボダイクッションの自動制御器ブロック線図,システムブロック線図を示します。
サーボダイクッションは、プレス機械のスライドに高速で衝突された後、変速するスライドに沿いながら設定上のダイクッション力を高応答、高精度で発生させなければいけません。
その為には、プレス機械と衝突する時の挙動、プレス機械のモーション特性をシミュレータ上で的確に再現させた上で、これらに対処する理に適った自動制御器を構築する必要があります。
自動制御器を短時間で効率良く構築するため、このプロセスでは専用のソフトウェアを使用してブロック線図で構築します。ブロック線図は、後のプロセス(5)におけるサーボコントローラの(C言語による)ソフトウェア実装用の設計図にもなります。