スマートエコロジークッションを使用した成形性の向上

コストダウン

スマートエコロジークッションを使用した成形性の向上

 スマートエコロジークッションを使用すると、サージを伴わない設定通りの一定の平滑なダイクッション荷重が作用し、(過不足の無い)適切なダイクッション荷重のもとで絞り成形プロセスが進行します。従来は出来なかったこの基本作用だけで、成形プロセスの終盤に生じる材料の脆化がある程度 抑制可能になるため、材料のグレードダウンが可能になる可能性があります。
 さらに、材料の脆化が著しくなる成形プロセスの終盤に、絞り皺の発生を生じさせない限りでダイクッション荷重を減少(減圧=降荷重)させることにより、材料の脆化に伴う破断を防止することが可能になり、材料幅を減少(歩留まりを低減)させたり、材料表面に必要を余儀なくされていた特殊コーティングが廃止できたりする可能性があります。
 仮に プレスのストローク数20min-1、8時間/日、20日/月の稼働率で幅310mm、板厚1mmのコイル材(180円/kg)を使用して1年間生産し、
★材料幅が300mmになった場合、年間で約-1000万円のコストダウン(A)
★材料が1グレードダウン(-10円/kg)になった場合、年間で約-1730万円のコストダウン(B)
★表面コーティングが不要になった(-20円/kg)になった場合、年間で約-3460万円のコストダウン(C)
が可能になります。A,B,Cの内、複数のコストダウンが実現できる可能性もあります。A,B,Cの内、1項目のコストダウンが可能になった場合でも、装置(スマートエコロジークッション)に要した購入原価(イニシャルコスト)は、短期間で償却できる可能性が高まります。

スマートエコロジークッションを使用したクッション降荷重制御波形
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