![]() |
2023年のクワガタシーズンは、 4月19日~11月8日まで、 およそ6ヶ月と20日間続きました。 2024年は、どうなるのか? |
---|---|
昆虫バカセ | 趣味:昆虫ウォッチング、ランニング 特技:ランニング中に目や鼻でクワガタのいる木を見極めること。 |
2020年6月4日夕方午後6時40分頃、天候は晴れ、気温は24度ぐらい。先ず ヤナギ林を見に行きました。(以下の文章では「その他の」と呼ぶ)ヤナギの洞で、コクワガタの雄を見つけました。今年、意識して(カメラを構えて)最初に見たクワガタ虫です。
次に 6時55分頃、住宅横の小さな雑木林を覗きました。1本のクヌギの目線の位置で、サトキマダラヒカゲとヨツボシケシキスイが見つかりました。いよいよ、昆虫シーズンが始まったようです。
2020年6月27日昼午前10時55分頃、天候は晴れ、気温は27度ぐらい。先ず 自宅近くの湿地のヤナギ林を見に行きました。例年、夏の早い時期にノコギリクワガタが付くヤナギを確認しました。さっそくノコギリクワガタのペアが見つかりました。ノコギリクワガタが見つかる典型例です。
続いて、湿地に枝を広げるヤナギに目がとまりました。昆虫バカセ(私)の勘で「ここにはノコギリクワガタが居る」と感じ、じっと凝視すると、やはりノコギリクワガタの大歯型の雄が見つかりました。どこに居るかおわかりですか?
右の方の枝の下側に付いていました。
すぐ横のヤナギには、ゴマダラカミキリが付いていました。このカミキリもヤナギ林でよく見かけます。
次に 11時25分頃、住宅横の小さな雑木林を覗きました。1本のクヌギの根元付近に樹液が白く染み出ており、カナブンが吸い付いていました。
2020年7月16日夜19時15分 日暮れ頃、天候は曇り、気温は25~26度ぐらい。クヌギ林のクヌギの大木を見に行きました。ここは例年のシーズンには最も昆虫で賑わう最高のポイントでしたが、今日数年ぶりに確認します。今もまだ、昆虫は見つかるのか? 雑草で覆われた藪を進み、クヌギの前に立ち塞がる竹を掻き分けると、目線の先 木の正面に、カブト虫とノコギリクワガタの雄と雌が見つかりました。
さらに 左上の枝元には、4匹のノコギリクワガタと2匹カナブンが見つかりました。大木クヌギは健在でした。この光景を見て、今年の夏はじっくりと昆虫たちをウォッチングしようと思いました。
19時35分頃、帰りがけに 住宅横の小さな雑木林を覗きました。(以下の文章では「住宅横の(昆虫の)飲み屋」と呼ぶ)クヌギでは、ノコギリクワガタの雄とカナブンと複数のアカアシオオアオカミキリカミキリが見つかりました。何があったのか?シーズンはじめだというのに、ノコギリクワガタの大顎は折れ傷ついていました。
2020年7月19日夜午後7時10分頃、2日間雨がつづいた後一日中曇り。気温は24度ぐらいで少し肌寒く感じる中、ヤナギ林を見に行きました。
ちょうど目線の位置にあるヤナギの枝先を覗き込むと、ノコギリクワガタの雄と雌が見つかりました。ノコギリクワガタは、毎年6月下旬から7月上旬に現れ、7月中旬が発生のピークになります。発生数は梅雨が明ける頃(7月下旬)になると減少し、8月に入るとはめっきり減少します。発生時期序盤はヤナギの枝先のところどころに果実が鈴なりに実っているように、群れているところをよく見かけます。ペアで見かけることが多いです。
2020年7月20日夕方18時30分 まだ明るい頃、前日に続き一日中曇り。気温は27度ぐらいで昨日に比べると蒸し暑く感じる中、クヌギ林のクヌギの大木を見に行きました。
ちょうど目線の位置には、カブト虫、ノコギリクワガタ、カナブン、シラホシハナムグリ、コクワガタ達 雑木林の主役級の甲虫計10数匹がうごめいており、まだ時間が早いせいか、より良い樹液酒場を目指して地上から上ってくる者、ブ~ンと飛んでくる者達で、なんとなく忙しそうな感じでした。コクワガタは、5月中旬~夏の終わりまで満遍なく見つかります。カブト虫は、ノコギリクワガタの発生より2週間ほど遅れて7月10日頃から発生し始め、7月下旬が発生のピークになります。今年は7月9日に初めて確認しました。今日は、ヤナギ林とクヌギ林のいたるところで、数多く確認できました。
特に左に伸びている枝の根元は特等席なのか、役者達で賑わっていました。見ている矢先でカブト虫の雄同士のケンカが始まり、負けた方の1匹が投げ落とされ、ブンと羽音をたてながら地面に落ちていきました。面白くて、蚊に刺され放題の手足のかゆみが我慢できなくなるまで、見とれていました。
さらに 特等席の上の枝の付け根付近にも、カブト虫の雄やカナブン達が集まっていました。今まさに昆虫シーズン真っ最中です。
クヌギ林の脇を歩きながら、別のクヌギ(2番目のクヌギ)も確認したところ、比較的珍しいヒラタクワガタが見つかりました。ノコギリクワガタのペアも確認できます。
ヒラタクワガタを拡大してみます。体長30mm程度の小さい雄ですが、この辺ではヒラタクワガタも数多く見つかります。過去、体長60mmを超える大物も数匹確認しています。
2020年7月21日夕方~夜18時50分頃 前日に続き一日中曇り。気温は27度ぐらいで昨日と同じように蒸し暑く感じる中、昨日に続いてクヌギ林のクヌギの大木を見に行きました。正面 目線の位置では、カブト虫の雄とコクワガタの雄が見つかりました。
さらに 特等席では、カブト虫、ノコギリクワガタ、コクワガタの3役が集っていました。
さらに 特等席の上の枝の付け根付近にも、3役にカナブンを加えた四天王が集まっていました。昆虫シーズン真っ最中はしばらく続きそうです。
次に 2番目のクヌギを確認したところ、左側面の根元付近に、カナブン達と仲良くノコギリクワガタの雌が樹液を吸っていました。
次に ヤナギ林の目線の位置にあるヤナギの枝先を覗き込むと、ノコギリクワガタの雄と2匹の雌が見つかりました。
さらに 1本のヤナギの樹液では、カブト虫の雄、カキバトモエ、オスグロトモエ等複数の蛾が見つかりました。
さらに その他のヤナギの洞の中で、コクワガタの雄が見つかりました。
次に 帰りがてらの通りすがりに住宅地横の狭い緑地のクヌギの木に立ち寄りました。ここには、いつもアカアシオオアオカミキリカミキリが樹液を吸いにきています。すぐ横には住宅の明かりが見えます。昆虫達にしてみれば、住宅横の飲み屋といった位置づけでしょうか?
2020年7月22日夜19時10分 雨が降ったり止んだり。気温は26度ぐらいでやや涼しく感じる中、ヤナギ林の1本のヤナギの樹液にヤブキリの雌が参戦していました。蛾を食べようと狙っていたようで、蛾が飛来して近づいてくる度に 蛾に飛びかかっていました。3,4度捕獲に失敗して諦めたのか?樹液を吸い始めました。
2020年7月24日昼10時50分 曇り(若干小雨まじり)。気温は28度ぐらいでやや暑く感じる中、ヤナギ林を散歩しました。いつものように目線の位置にあるヤナギの枝先を覗き込むと、複数のノコギリクワガタ、コクワガタ等と一緒に、アカボシゴマダラ(写真)、コムラサキ(写真)が見つかりました。これらの蝶もこの辺の常連客です。
2020年7月24日夜19時20分 小雨。気温は26度ぐらい。ヤナギ林の1本のヤナギの樹液で、今度はヤブキリの雄が樹液を吸っていました。
2020年7月24日夜19時40分 小雨。気温は26度ぐらい。団地前のクヌギの木を確認しました。この木は毎年 樹液を好む昆虫達で賑わいます。今日は小雨のせいかいつもより客足が鈍っているようでしたが、コクワガタ、シラホシハナムグリ、ヨツボシケシキスイ、ヤマトゴキブリ達レギュラーメンバーは、外しません。
2020年7月24日20時00分 小雨。気温は26度ぐらい。中学校裏の緑地を探索しました。クヌギやコナラの木は数多く生えているものの、なかなか昆虫は見つからず探索を諦めかけたころに、根元に5匹のカブト虫が集まっている1本のクヌギの木を見つけました。すぐ横の住宅の炊事場の灯りが届く明るい場所です。
横綱級の大きな雄同士が上下から角を突き合わせて押し合っていました。もう1つの大相撲東京場所がここで催されていました。
2020年7月31日夜19時10頃~ 午前中まで1週間程度断続的に続いた小雨は止み、明日はいよいよ梅雨明けが予定され、気温は27度ぐらい。日暮れ前のジョギング後、各ポイントを順番に確認しました。
先ず クヌギ林のクヌギの大木では、樹液酒場の特等席は(コロナ感染爆発のため?)縮小されていました。狭い酒場に群がるコクワガタ達に「お前らじゃまだ」と言わんばかりに、大きなカブト虫がその上から覆いかぶさっていました。その時、「カブト虫さんは飲んべ~だから、裏の大衆酒場にまわってよ」とコクワガタの声が聞こえたような気がしました。
その声を受けて裏にまわると、根元に新たに大衆酒場がオープンしていました(やや密なのが気になりますが!)。
次に ヤナギ林を進み、目線の位置にあるヤナギの枝先を覗き込むと、ノコギリクワガタが複数の枝先に付いていました。今年は梅雨が長かったせいか8月を目前にしても、多くのノコギリクワガタを目にします。ノコギリクワガタはクヌギなどにも多く見られますが、このようにヤナギの枝先に最も多く見られます。このヤナギは土手の下に生え、高さ約10m 幹の直径約40cmの大木の5m付近から横に伸びた枝先がちょうど土手の上に伸びており、覗き込むことが出来ます。覗くことができない他のヤナギの大木の枝先にも、同じように付いているものと予想しています。ノコギリクワガタは、クヌギの強い発酵臭よりヤナギの小枝の甘酸っぱい匂いが好みのようです。
2020年8月5日朝6時40頃、遅い梅雨明け後4日目 気温は28度ぐらい。早朝の様子を観察しました。先ず、川縁のヤナギから確認しました。
一番左のヤナギの枝先では、5匹のノコギリクワガタとコムラサキが確認できました。やはり今年はこの時期でも、ノコギリクワガタが多く目につきます。
次に7時頃、クヌギ林のクヌギの大木を確認しました。正面 目線の位置と特等席では樹液は枯渇し、昆虫は確認できませんでした。目線より1m上で、カブト虫の雄、ノコギリクワガタの雄と雌、サトキマダラヒカゲが確認できました。
さらに、裏の根元の大衆酒場には、多くのカブト虫が密になっていました。木にもよりますが、このクヌギの大木は例年8月中過ぎには、樹液が枯渇します。
次に7時15分頃、ヤナギ林の目線の位置にあるヤナギの枝先を覗き込むと、アカボシゴマダラ、キタテハが、ノコギリクワガタやシラホシハナムグリとともに確認できました。
2020年8月7日夜19時頃、今年一番暑い猛暑日の夕暮れ時 気温は30度ぐらい。先ず、クヌギ林のクヌギの大木を確認しました。 目線より1m上で、カブト虫、ノコギリクワガタ、コクワガタの3役が揃い踏みでした。
次に19時10分頃、ヤナギ林の目線の位置にあるヤナギの枝先を確認しました。ここでも、カブト虫、ノコギリクワガタ、コクワガタの3役が揃い踏みでした。
コクワガタのペアも、来期に命をつなごうとしていました。
今年これまでに確認した市内のクワガタ虫の内、感覚的に約74%はノコギリクワガタ、約25%がコクワガタ、約1%(計2匹)がヒラタクワガタでした。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2020年8月10日夜7時20分頃、更に今年一番暑く猛暑日(夜は熱帯夜)だった翌朝、気温は30度ぐらい。川縁のヤナギを見に行きました。ヤナギの周囲の土手は全て下草が刈り取られ、乾燥した地面には生命感は感じられず、ヤナギを土手側から覗いた限りでは 昆虫は確認できませんでした。
川側から覗くと、一番左のヤナギで今年3匹目のヒラタクワガタが確認できました。甲の光沢からヒラタクワガタと分かり、最初は雌かなと思いましたが、落としてみると体長37mmの雄でした。
2020年8月11日夜19時10分頃、今年一番の猛暑日、日中の最高気温は39度で現在でも32度ぐらい。こんな暑さの中でも昆虫は活動しているのか? クヌギ林のクヌギの大木を確認しました。 目線より1m上で、カブト虫、ノコギリクワガタ、コクワガタが確認できました。
2020年8月13日夜19時頃、午前中は猛暑、午後は時より激しい雷雨、その後は曇り 現在30度ぐらい。クヌギ林のクヌギの大木を確認しました。 目線より1m上で、カブト虫雄、ノコギリクワガタ雌、コクワガタ雄が、総数は少なめですが確認できました。
2020年8月15日朝6時30分頃、気温は30度ぐらい。川縁のヤナギを見に行きました。ヤナギを土手側から覗いたところ、一番左のヤナギの枝先に ノコギリクワガタの2ペアが確認できました。目線の奥は川面です。遅い梅雨明けの影響なのか? お盆明けのヤナギでは例年になく珍しいと感じました。
次に 7時頃、クヌギ林のクヌギの大木を確認しました。 目線より1m上で カブト虫雄雌計4匹を覗いていたところ、この辺ではめずらしいクロカナブンが訪ねてきました。
そしてカブト虫のサークルにどうどうと加わりました。このクヌギでは 先ず目線の位置にあった樹液が枯渇し、次に特等席と位置付けしていた樹液が枯渇し、さらに裏の根元の大衆酒場が枯渇し、残るは目線より1m上の樹液だけになりました。
2020年8月17日夜19時頃、連日猛暑続き、気温は30度ぐらい。クヌギ林のクヌギの大木を確認しました。 目線より1m上の樹液に ノコギリクワガタ、クロゴキブリ、コクワガタが集まっていたところに、ヤブキリの雄が訪ねてきました。その時は気がつきませんでしたが、後から写真で ハラビロカマキリの幼虫が潜んでいることが分かりました。このハンターの目的は樹液ではなく、樹液に集まる昆虫 おそらく蝶やゴキブリを狙っているのでしょう。
次に 19時05分頃、次のポイントに向かう途中に生えているクヌギの木を何となく確認しました。この木は8月初旬以降、いつも複数のノコギリクワガタがところどころに点々とついています。樹液が出ている様子もなく、今までは 偶然か?と 特に気にとめませんでした。今日は 単独で雄、雌1匹づつの他にペアも確認できたため もはや偶然ではないかもしれません。集まる理由が不明な不思議なクヌギです。
次に 19時10分頃、ヤナギ林の目線の位置にあるヤナギの枝先を確認しました。コクワガタのペアの横で、忍者のように木肌に合わせた褐色のサビキコリ(コメツキムシ科)が樹液を吸っていました。
次に 19時30分頃、川縁のヤナギを確認しました。一番左のヤナギを土手側から覗くと、2カ所の枝先でコクワガタが見つかりました。樹液に集まる昆虫は、5月の中旬頃から10月の中旬頃までコクワガタで始まり、コクワガタで終わると感じています。8月も中盤を過ぎ 昆虫の総数が減少する中、徐々にコクワガタが目立つようになりました。
2020年8月20日夜19時頃、気温は30度ぐらい。クヌギ林の1本の2番目のクヌギの枝先を下から覗いたところ、シラホシハナムグリの集団とその近くにハラビロカマキリの雌を確認しました。8月10日以降、シラホシハナムグリやカナブンは殆ど確認できなくなったと感じていたところだったため、シラホシハナムグリが何故ここに集団で居たのか不思議です。ハラビロカマキリはこの集団に対して反対向きに待ち伏せていたので、どうやらターゲットは彼らではなさそうです。どう見ても美味しそうではないしね。このクヌギは1ヶ月前(7月20日)にヒラタクワガタの雄が見つかった木です。
このクヌギの根元に目を移すと、今までは無かった(あるいは気がつかなかった)樹液に、カブト虫やコクワガタ、ボクトウガが集まっていました。ここにきて カブト虫はめっきり数が減少したと感じています。
さらにその左側には、ヒラタクワガタの雌がポツンと見つかりました。手にとってみると約28mmでした。ヒラタクワガタの雌はこの辺では特にめずらしく、年によっては全く見かけない場合もあります。以前 雄を見つけた場所、状況共に類似していました。
次に 19時5分頃、クヌギの大木を確認しました。 目線より1m上で ノコギリクワガタやコクワガタを確認しました。その横でハラビロカマキリの雌が蛾を狙っていました。まだ若そうな個体なので 3日前にここで確認した幼虫なのか? そう思って3日前の写真を振り返ると、3日前はちょうど羽化直後で前羽が縮んで まだ伸びきってない状態に見えます。
次に 19時10分頃、ノコギリクワガタが理由不明につく不思議なクヌギを確認しました。一見して何も居らずやり過ごすところ、今日からはしっかり確認することにしました。やはり頭上50cmぐらいに雌、頭上3mぐらいに雄が見つかりました。
次に 19時15分頃、ヤナギ林の1本のヤナギの樹洞にボクトウガの幼虫が潜んでいました。蛹になる準備をしているのか? 樹洞の内側から外側に向いて、口から糸状の粘着剤を出して木屑と混合させ出口を埋める作業をしていました。ここは、7月22日にカナブンやヤブキリが集まっていたところです。8月に入って樹液は徐々に枯渇し、最近は昆虫を見かけなくなったと思った矢先の遭遇です。ボクトウガの生態はよく分かりませんが、幼虫は昆虫を誘き寄せて捕食するために樹皮下を削り樹洞を形成し樹液を滲み出させると認識していますが、やがて成長し蛹になる段階では 逆に昆虫が邪魔になるため 樹液を枯らし、樹洞を塞いでしまうのではないでしょうか?
次に ちょうど目線の位置にあるヤナギの枝先を覗き込むと、ここも樹液の出が悪くなった様子で ノコギリクワガタの雄が幹にかぶりついていました。
2020年8月21日夜18時50分頃、気温は29度ぐらい。周囲はもう暗い。クヌギ林の2番目のクヌギの枝先を下から覗いたところ、昨日と同じようにシラホシハナムグリの集団とその近くで、おそらく昨日のハラビロカマキリの雌がキノカワガを捕食していました。ターゲット(の1つ)は蛾でした。
次に 19時頃、ヤナギ林の、昨日 ボクトウガの幼虫が潜んで樹洞を埋める作業をしていた1本のヤナギを確認しました。埋め立て途中だった壁は破壊され 中にボクトウガの幼虫は見られず、脇にややお腹の膨れたハラビロカマキリの雌が潜んでいました。ボクトウガの幼虫は鳥に捕食されたのか?あるいはハラビロカマキリの餌食になったのか?それとも子供がクワガタ採集のためほじくったのか?
次に ちょうど目線の位置にあるヤナギの枝先を覗き込むと、ノコギリクワガタのペアが見つかりました。今年は8月後半になっても、ノコギリクワガタが目立ちます。
残念ながらこの期間、昆虫バカセは体調を崩して入院していたため、昆虫ウォッチングができませんでした。
2020年9月2日夕方~夜18時25分、午後3時頃から約2時間程激しい雷雨の後曇り、気温は28度ぐらいで蒸し暑く夕闇迫る頃。クヌギ林の2番目のクヌギの下正面ではコクワガタのペアが、その右の樹液では黄色スズメバチが確認できました。
次に 18時30分頃、クヌギの大木を確認しました。木肌は濡れており近づいても樹液の匂いはしませんでしたが、目線より1m上でノコギリクワガタの雄3匹が見つかりました。
次に 18時40分頃、ヤナギ林の、ちょうど目線の位置にあるヤナギの枝先を覗き込むと、ノコギリクワガタの雄が2ヶ所で、シラホシハナムグリが1ヶ所で見つかりました。
次に 18時50分頃、団地前のクヌギの木を確認しました。一見してもの静かな感じがしましたが、目を凝らして見直すとコクワガタの雄が見つかりました。そこはプ~ンと発酵臭が漂っていました。
これだけかなと立ち去りかけましたが、念のため木の裏側を見上げると、1m上に白い樹液がべっとりと塗られたようについており、そこではいずれもレアなクロカナブンとヒラタクワガタの雌が見つかりました。
次に 19時頃、住宅地横の狭い緑地を確認しました。飲み屋(と位置付けていたクヌギの樹液酒場)はコロナ渦?で閉店(枯渇)しており、その横のクヌギでは、ハラビロカマキリの雄が鎌を研いでいました。
今日は4ヶ所を周り、ノコギリクワガタは雄ばかり6匹、コクワガタは雄3匹,雌1匹(計4匹)、ヒラタクワガタ雌1匹、カブト虫は見つかりませんでした。9月に入っても、まだ昆虫シーズンは続いていました。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2020年9月5日早朝4時50分(日の出頃)、前日の日中は36度の猛暑、19時頃からは雷雨、その後雨は23時頃まで断続的に続いた。先ず団地前のクヌギの木を確認しました。木の裏側上方1mの樹液ではカブト虫の雄が久しぶりに見つかりました。
根元の樹液では、ヒラタシデムシとコメツキムシの一種が見つかりました。ヒラタシデムシは前バネの一部が欠損しており、その傷を樹液に含まれる抗菌成分で癒やす為にやってきたのか?通常は動物の死肉を食べるのに珍しい。
次に 5時頃、川縁のヤナギを確認しましたが、何もみつかりませんでした。枝先が全て濡れており、樹液が雨で洗い流されたのか? それとも季節的な影響なのか?
次に 5時10分頃、クヌギ林の2番目のクヌギを確認しました。根元の樹液でペアを含む4匹のノコギリクワガタが見つかりました。
次に 5時15分頃、クヌギの大木を確認しました。木肌は濡れており、何も見つかりませんでした。条件を問わず、今年この木を覗いて初めてのことです。根元にはおそらく寿命を全うしたであろうカブト虫の雌の死骸がありました。
次に 5時20分頃、ノコギリクワガタが理由不明につく不思議なクヌギを確認しました。最初にコクワガタが見つかりました。
続いてやはりノコギリクワガタの雌も、土に頭を突っ込んで地中の樹液を吸っている状態で見つかりました。
そして振り向きざまに偶然、となりのケヤキ(と思っていた木)に目線が映ると、ノコギリクワガタと少し離れたところにコクワガタが見つかりました。
え、なんで?と思いながら、2匹見つかることは偶然では無いと感じ、その90度右側を確認すると、また別のノコギリクワガタとコクワガタが見つかりました。
さらに上を見上げると、大歯のノコギリクワガタ雄が、べったりと広がった樹液に吸い付いていました。これはケヤキでは無いと改めて葉の形を確認して、この木がシラカシであることを悟りました。何故、シーズン終盤の今日に至るまでこの木に気がつかなかったのだろうかと、後悔しました。昆虫バカセとして不覚!
次に 5時30分頃、ヤナギ林のちょうど目線の位置にあるヤナギの枝先を覗き込みましたが、何も見つかりませんでした。枝先は全て濡れていました。今日は6ヶ所を周り、その内4ヶ所でノコギリクワガタは8匹、コクワガタは3匹、カブト虫は1匹見つかりました。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2020年9月8日昼11時50分(真昼時)、天候は晴れ、気温は33度ぐらい。先ず団地前のクヌギの木を確認しました。木の裏側上方1mの樹液ではアカボシゴマダラとシラホシハナムグリが見つかりました。
次に 12時頃、川縁のヤナギを確認しました。一番左の木の枝先で5匹のアカボシゴマダラが群れていました。
次に 12時15分頃、クヌギ林の2番目のクヌギを確認しました。根元の樹液でアカボシゴマダラと黄色スズメバチが見つかりました。
さらに、目線より1m上の幹では、ハラビロカマキリの雌がアブラゼミを捕食していました。お腹が膨らんでいました。
次に 12時20分頃、クヌギの大木を確認しました。何も見つからず、ひっそりとしていました。やはりこの木の樹液酒場は、今年の営業を終了したようです。
次に 12時25分頃、ノコギリクワガタが理由不明につく不思議なクヌギを確認しましたが、ここでは何も見つからず、その隣のシラカシでは、目線より2m程上でまたしてもアカボシゴマダラが見つかりました。
次に 12時30分頃、ヤナギ林を確認しました。以前、ボクトウガの幼虫が潜んでいた木の洞とその周囲では何も見つかりませんでした。続いて、目線の位置にあるヤナギの枝先を覗き込むと、コムラサキが薄紫色の羽を広げて休んでいました。
結局、この日の真昼時は、クワガタ虫は全く見つからず、蝶 特にアカボシゴマダラが目立ちました。クワガタ虫が見つからなかった理由は季節的なせいなのか?それとも時間的なせいなのか?この疑問を払拭する為に、今夜も同じルートを巡ってウォッチングしようと思います。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2020年9月8日夜18時35分(日暮れ直後)、天候は晴れ、気温は28度ぐらい。先ず団地前のクヌギの木を確認しました。真昼時にアカボシゴマダラが見つかった木の裏側上方1mの樹液では、ヒラタクワガタの雌とコクワガタの雄、(写っていませんが)ハラビロカマキリの雌が見つかりました。ヒラタクワガタの雌は、先日からずっとここに居るのだと思います。
次に 18時50分頃、川縁のヤナギを確認しました。真昼時にアカボシゴマダラが複数見つかった枝先の樹液では、オオゲジが蛾のようなもの(おそらくキノカワガ)を捕食していました。
次に 18時55分頃、クヌギ林の2番目のクヌギを確認しました。真昼時にアカボシゴマダラが見つかった根元の樹液では、ノコギリクワガタが3匹(その内1匹は雌)が見つかりました。
次に 19時頃、クヌギの大木を確認しました。小歯のノコギリクワガタの雄が目線の位置で見つかりました。ここが閉店したことを知らずについ訪れてしまったのか?
次に 19時5分頃、ノコギリクワガタが理由不明につく不思議なクヌギを確認しましたが、ここでは真昼同様何も見つからず、その隣のシラカシでは、目線より50cm程上でノコギリクワガタの雄とコクワガタの雄が見つかりました。
さらに真昼時にアカボシゴマダラが見つかった目線より2m程上の樹液では、ノコギリクワガタの雄が見つかりました。
さらに目線より3m程上の樹液でも、ノコギリクワガタの雄が見つかりました。
さらに、コロギスの雌が急遽現れ、(シャッターを切る間も無い程)慣れた速い足取りで木を上っていきました。恐らく、狩りが目的でしょう。このシラカシは、9月に入って見つけた木ですが、今後が楽しみです。
次に 19時10分頃、ヤナギ林を確認しました。以前、ボクトウガの幼虫が潜んでいた木の洞とその周囲では、洞の中の1匹を含む計4匹のコクワガタの雄が見つかりました。(その内2匹はライトを照らすと木の上の方へ逃げていきました。)
続いて、真昼時にコムラサキが見つかった目線の位置にあるヤナギの枝先を覗き込むと、コクワガタの雄とシラホシハナムグリが見つかりました。
結局、この日の日暮れ直後は、コクワガタが10匹、ノコギリクワガタが7匹、ヒラタクワガタが1匹見つかりました。真昼時の蝶がクワガタに変わった感じです。また、私の感覚として、ライフサイクルが安定しているカブト虫やカナブンは9月に入り殆ど見られなくなりましたが、ライフサイクルが不安定なクワガタ虫は長かった梅雨により夏季到来が遅れた分、まだ見られるのではないかと考えています。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2020年9月10日夜18時25分(日暮れ直後)、天候は晴れ、気温は29度ぐらい。一昨日と同じルートをウォッチングしました。先ず団地前のクヌギの木を確認しました。木の裏側上方1mの樹液では、シラホシハナムグリとハラビロカマキリが見つかりました。
さらに根元では、コクワガタの雄と剥がれた木肌の裏に潜んでいるヒラタクワガタの雄が見つかりました。ヒラタクワガタは手にとってみると、体長30mmでした。今年4匹目の雄で、今年確認した個体はいずれも体長30mm代でした。
次に 18時40分頃、川縁のヤナギを確認しましたが、何も見つかりませんでした。
次に 18時50分頃、クヌギ林の2番目のクヌギを確認しました。根元の樹液では、ノコギリクワガタのペア、オオゲジ、クロゴキブリが見つかりました。
次に 18時55分頃、クヌギの大木を確認しました。目線の位置より2m程上でコクワガタの雄が見つかりました。この個体も(樹液酒場の)閉店を知らずにうろついていたようです。
次に 19時頃、ノコギリクワガタが理由不明につく不思議なクヌギを確認しましたが何も見つからず、その隣のシラカシでは目線より50cm程上で、上に移動中のノコギリクワガタの雌と、オオゲジを行司役に立て相撲をとる2匹のコクワガタの雄が見つかりました。
さらに目線より2m程上の樹液では、ノコギリクワガタのペアとカキバトモエ(蛾)、その少し上にはコクワガタの雄とオスグロトモエ(蛾)が見つかりました。
さらに目線の位置にある(下方に続く)洞では、コクワガタ(あるいはヒラタクワガタ)の雄が奥に潜みかけていました。このシラカシだけは、まるでシーズン最中のように昆虫たちで賑わっていました。
次に 19時10分頃、ヤナギ林を確認しました。以前、ボクトウガの幼虫が潜んでいた木の洞とその周囲では、何も見つかりませんでした。
続いて、目線の位置にあるヤナギの枝先を覗き込むと、コクワガタの雄とサビキコリが見つかりました。ヤナギの樹液酒場は、殆どが終了したようです。
結局、この日の日暮れ直後は、コクワガタが7(or6)匹、ノコギリクワガタが5匹、ヒラタクワガタが1(or2)匹見つかりました。また、ハラビロカマキリは3匹見つかりました。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2020年9月11日夜18時40分(日暮れ直後)、天候は晴れ、気温は28度ぐらい。クツワムシが棲む緑地に行きました。クツワムシの生息地はとても局所的です。この緑地の一角約500m四方には少なくとも過去20年来 クツワムシが数多く生息していますが、私の知る限り、他に自宅を中心とした半径5km以内に生息地はありません。クツワムシは8月下旬から9月中旬にかけて成虫になり、夜「カシャ、カシャ、カシャ、・・・」と連続して大きな声で鳴きます。人がライトを点けて30cmぐらいまで接近しても、逃げ出すことなく鳴き続けます。また、キリギリスの仲間としては珍しく口がとても小さく、肉食性は弱く殆ど草食性です。この日も例年通り 緑地に到着後すぐにあちこちで、その特徴的な鳴き声を耳にしました。しかし残念なことは、アオマツムシの「リーリーリー・・・」の大合唱が、この風情あるクツワムシの音量を打ち消しつつあったことです。クツワムシは大抵、緑地の周囲(縁)で見つかります。今日も、鳴き声をたどって行くと、緑地の周辺道路から3m程中に入ったところで 褐色型の雄が見つかりました。この時は私の体がクツワムシに触れるまでその存在に気が付かなかった為、鳴き止んで草陰に潜んでしまいました。
さらに鳴き声をたどって行くと、緑地の周辺道路に面した葉の上で緑色型の雄が見つかりました。しばらく最接近して観察していましたが、一向に鳴き止む気配はありませんでした。
余談ですが、自宅周辺に点在する緑地でよく見かけるシラホシハナムグリがどのようなライフサイクルを有すのか疑問に思い、7月中旬に成虫5匹を採集して自宅に持ち帰って、クヌギマットを敷いたケースで昆虫ゼリーを与え飼育していたところ、7月下旬に産卵し8月上旬に幼虫が孵化しました。そしてその後 幼虫を醗酵マットで飼育し 今日(9月12日)現在、幼虫の体長は大きいもので約4cm程度に成長しました。幼虫はカナブンのそれと類似し下半身が上半身より太く、平らな場所に置くと、仰向けの状態で体を前後に伸縮させながら素早く動きます。今後、年を越す前に蛹になり成虫になるのか否か?興味深いです。
2020年9月14日夜18時25分(日暮れ直後)、天候は曇り、気温は25度ぐらい。秋の気配を感じる中、前回(10日)と同じルートをウォッチングしました。先ず団地前のクヌギの木を確認しました。木の裏側上方1mの樹液は枯渇した様子で、何も見られませんでした。地面より1m程度の幹で、コクワガタの雄が見つかりました。
次に 18時35分頃、川縁のヤナギを確認しましたが、何も見つかりませんでした。
次に 18時45分頃、クヌギ林の2番目のクヌギを確認しました。根元の樹液では、ノコギリクワガタの雄2匹とコクワガタの雄が見つかりました。樹液が染み出ている直ぐ前側にはシダ植物が生えており、しかも蜘蛛の巣が張っていて、恐らく人が気づき難い場所です。
次に 18時50分頃、クヌギの大木を確認しました。目線より1m上でノコギリクワガタの雄とコクワガタの雄が見つかりました。他にも、コクワガタの雄2匹が見つかりました。樹液は出ていないようですが、さすがシーズンNo.1のポイントです。余韻があります。
次に 18時55分頃、ノコギリクワガタが理由不明につく不思議なクヌギを確認しましたが何も見つからず、その隣のシラカシでは、コクワガタ2ペアと3匹の雄が見つかりました。
次に 19時05分頃、ヤナギ林を確認しました。以前、ボクトウガの幼虫が潜んでいた木の洞には大きな(約43mmの)コクワガタの雄が、その周囲には樹液が染み出しており ノコギリクワガタのペアが見つかりました。
続いて、目線の位置にあるヤナギの枝先を覗き込みましたが、何も見つかりませんでした。その他のヤナギの洞には、コクワガタの雄が潜んでいました。
結局、この日の日暮れ直後は、コクワガタが15匹、ノコギリクワガタが5匹見つかりました。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2020年9月17日夜18時30分(日暮れ直後)、天候は曇り、気温は27度ぐらい。秋の気配と梅雨の蒸し暑さの両方を感じる中、前回(14日)と同じルートをウォッチングしました。9月も後半に入り、まだノコギリクワガタは見つかるのか? 先ず団地前のクヌギの木を確認しました。木の裏側上方1mのところで、ハラビロカマキリが(獲物を)待ち構えていました。そこの樹液は前回以来枯渇した様子で、獲物の気配は感じられませんでした。ややまぬけなカマキリでした。
次に 18時40分頃、川縁のヤナギを確認しましたが、何も見つかりませんでした。
次に 18時55分頃、クヌギ林の2番目のクヌギを確認しました。根元の樹液では、期待どおり 大きなノコギリクワガタの雄が見つかりました。過去の写真を振り返ると、このノコギリクワガタは最近ずっとここに居着いているのかもしれません。その横でオオカマキリの雄が獲物を待ち伏せていました。ターゲットはこのノコギリクワガタなのか? 動かないし、大きくて硬そうだから迷っているのか、一向に襲う気配はありません。それともクロゴキブリを待っているのか?
次に 19時頃、クヌギの大木を確認しました。目線より1m上でコクワガタの雄が1匹見つかりました。
次に 19時05分頃、ノコギリクワガタが理由不明につく不思議なクヌギを確認しましたが何も見つからず、その隣のシラカシでは、最初に 洞の入り口でヒラタクワガタの雌が見つかりました。
さらに目線より2m程上の樹液では、コクワガタの雄2匹とハラビロカマキリの雄が見つかりました。他にも、点々とコクワガタの雄3匹と雌1匹(コクワガタ計6匹)が見つかりました。
次に 19時15分頃、ヤナギ林を確認しました。以前、ボクトウガの幼虫が潜んでいた木の洞の裏側には大きなノコギリクワガタの雌とコクワガタの雄が見つかりました。
続いて、目線の位置にあるヤナギの枝先では、くまなく探した結果、ようやくコクワガタの雄が1匹見つかりました。
洞があるその他のヤナギでは、最初に 洞の横で、右の前足と右の触角が欠損した小歯のノコギリクワガタの雄が見つかりました。
その時さらに、小歯のノコギリクワガタの雄がぶーんと飛んできて、別の幹に止まりました。
さらに別の幹でも、コクワガタの雄が見つかりました。もうこれぐらいかと思った時、さらに別の幹の枝先で、コクワガタの雄1匹と雌3匹で構成されたコクワガタのハーレムが見つかりました。この”その他のヤナギ”の木は、根元から4本の幹に分岐しています。今日ここは、真夏の最中かと勘違いするような昆虫の濃い環境でした。シラカシの木と並んで、本日のクワガタ誘引数最多賞(ノコギリクワガタ2匹、コクワガタ5匹の計7匹)でした。
結局、この日の日暮れ直後は、コクワガタが14匹、ノコギリクワガタが4匹、ハラビロカマキリが3匹、オオカマキリが1匹見つかりました。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2020年9月18日夜18時35分(日暮れ直後)、天候は晴れ、気温は29度ぐらい。日中は気温が33度まで上昇し、今年最後の真夏日かもしれない今日はSomethingを期待して、昨日と同じルートをウォッチングしました。先ず団地前のクヌギの木を確認しました。木の裏側上方1mのところで、まだ昨日のハラビロカマキリが(獲物を)待ち続けていました。ご苦労様!
さらに根元の樹液では、コクワガタのペアが見つかりました。
次に 18時40分頃、川縁のヤナギを確認しました。一番左のヤナギの枝先で、シラホシハナムグリが見つかりました。
次に 18時55分頃、クヌギ林の2番目のクヌギを確認しました。根元の樹液では、大歯のノコギリクワガタの雄、小歯のノコギリクワガタの雄とコクワガタの雌、クロゴキブリ達が見つかりました。大歯のノコギリクワガタの雄は、動作が緩慢で弱っているようでした。次には会えないかも知れません。
次に 19時頃、クヌギの大木を確認しました。しばらく、凝視していましたが何も見つからず、閑散としていました。
次に 19時05分頃、ノコギリクワガタが理由不明につく不思議なクヌギを確認しましたが何も見つからず、その隣のシラカシでは、目線より2m程上の樹液に、雄雌合計9匹のコクワガタが群れていました。シャッターを押す瞬間左下からヤモリが(恐らく、樹液にいる小さな蛾を目がけて)ダッシュしてきましたが、フラッシュに驚いて素早くターンして去って行きました。この木には他にも、点々とコクワガタが4匹付いていました。
次に 19時15分頃、ヤナギ林を確認しました。以前、ボクトウガの幼虫が潜んでいた木の洞がある木では何も見つからず、その隣の木ではノコギリクワガタの雌が、偶然(?)見つかりました。この木でクワガタ虫を確認したのは初めてです、恐らく 樹液の匂いに誘われ飛んで来て、とりあえずここに着地したのか?
続いて、目線の位置にあるヤナギの枝先では、くまなく探した結果、昨日と同じ場所で同じようなコクワガタの雄が1匹見つかりました。
洞があるその他のヤナギでは、最初に 洞の中で、コクワガタの雄が見つかりました。
さらに別の幹の枝先の、昨日はコクワガタのハーレムになっていた場所では、羽を広げたカキバトモエ(蛾)とコクワガタの雄2匹が見つかりました。
もうこれぐらいかと思った時、さらに別の幹の枝先で、ノコギリクワガタの雄が樹液に吸い付いていました。今、この木は面白い!
結局、今日の日暮れ直後は、コクワガタが20匹、ノコギリクワガタが4匹、シラホシハナムグリが1匹、ハラビロカマキリが3匹見つかりました。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2020年9月21日夜18時25分(日暮れ直後)、天候は晴れ、気温は24度ぐらいでやや肌寒い。19日から最高気温は27~28度と涼しい日が続いています。定番のルートをウォッチングしました。先ず団地前のクヌギの木を確認しました。木の裏側上方1mのところで、相変わらずハラビロカマキリが(獲物を)忍耐強く待ち伏せしていました。このクヌギは全体的に樹液が枯渇しており、他に昆虫の気配は感じませんでした。
次に 18時30分頃、川縁のヤナギを確認しましたが、何も見つかりませんでした。
次に 18時40分頃、クヌギ林の2番目のクヌギを確認しました。根元の樹液では、多くのクロゴキブリが群れており、大歯のノコギリクワガタの雄2は匹が、(時間が早いせいか恐らく)丁度 地面から這って樹液に向かう途中、ケーブルの廃材に足をとられ 先に進めずもがいていました。そうこうしているうちに2匹は大顎を突き合せてケンカを始めました。2匹とも活発であり 18日に居た個体とは異なると感じました。人間の身勝手な違法廃棄は昆虫達を苦しめ、最終的には我々人間をも苦しめます。各自、私事として慎みたいものです。
次に 18時50分頃、クヌギの大木を確認しましたが何も見つからず、閑散としていました。
次に 18時55分頃、ノコギリクワガタが理由不明につく不思議なクヌギを確認しましたが何も見つからず、その隣のシラカシでは、さらに目線より2m程上の樹液で、雄雌合計11匹のコクワガタとカキバトモエ(蛾)が見つかりました。写真の上から3番目の雌は、もしかするとヒラタクワガタかもしれません。この木では、他に点々と2匹のコクワガタが見つかりました。
しばらくして カキバトモエが飛び去った後、樹液の中心部には、雄2匹雌3匹計5匹のコクワガタが集まりました。写真の一番上の雌は、もしかすると 上から降りてきたヒラタクワガタかもしれません。
次に 19時頃、ヤナギ林を確認しました。以前、ボクトウガの幼虫が潜んでいた木の洞がある木では何も見つかりませんでした。
続いて 目線の位置にあるヤナギの枝先では、2カ所で合計3匹のシラホシハナムグリが見つかりました。
洞があるその他のヤナギでは、洞の中、18日にノコギリクワガタの雄が居た樹液、他の幹の枝先(写真)で、それぞれ1匹づつコクワガタの雄が見つかりました。
結局、今日の日暮れ直後は、コクワガタが16匹、ノコギリクワガタが2匹、シラホシハナムグリが3匹、ハラビロカマキリが1匹見つかりました。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2020年9月27日早朝5時15分(夜明け頃)、天候は曇り、気温は18度ぐらいでひんやりと肌寒い。24日から26日深夜にかけて3日間断続的に雨が降り続き、最高気温は連日23度程度と例年では10月中旬の気候の中、昆虫は見つかるか?定番のルートをウォッチングしました。先ず団地前のクヌギの木を確認しました。木の裏側上方1mのところで、恐らく例のハラビロカマキリが相変わらず(獲物を)待ち伏せしていました。ここは川に近く、もしかすると、このカマキリはハリガネムシに寄生されて中枢神経に異常をきたしているかもしれません。
川縁のヤナギは、昆虫が見つかる期待感が薄くアクセスもやや困難な為パスし、次に 5時30分頃、クヌギ林の2番目のクヌギを確認しました。クヌギ林の手前の雑草は刈り取られ、ケーブルの廃材等廃棄物も掃除されていました。根元の樹液(写真右下の草陰)は枯渇しており、何も見つかりませんでした。シーズン中 常に昆虫を引き寄せたこのクヌギも、今年の営業を終了したかもしれません。
次に クヌギの大木を確認しましたが何も見つかりませんでした。
次に 5時35分頃、ノコギリクワガタが理由不明につく不思議なクヌギを確認しましたが何も見つからず、その隣のシラカシでは、目線より2m程上の樹液で、ヒラタクワガタの雌とキイロスズメバチが見つかりました。この木からはまだ樹液が染み出ており、今後気温が再上昇すれば、まだ昆虫が集まりそうです。このヒラタクワガタの雌は、9月17日、9月21日に(9/21は可能性として)確認した個体と同じかも知れません。
次に 5時45分頃、ヤナギ林を確認しました。以前、ボクトウガの幼虫が潜んでいた木の洞には、コクワガタが潜んでいました。
続いて 目線の位置にあるヤナギの枝先では、ヒメウラナミジャノメが見つかりました。
洞があるその他のヤナギでは、洞の中に、2匹のコクワガタの雄が縦に並ぶように潜んでいました。
もう一つのより小さな洞の中にも、コクワガタの雄が潜んでいました。
結局、今日の夜明け頃は、コクワガタが4匹、ヒラタクワガタが1匹、ハラビロカマキリが1匹見つかりました。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2020年9月28日夕方~夜18時15分(日暮れ頃)、天候は晴れ、気温は21度ぐらいで適度。久しぶりに晴れて日中の最高気温は26度まで上ったため、昆虫は見つかるだろうと確信し、定番のルートをウォッチングしました。先ず団地前のクヌギの木を確認しましたが、何も見つかりませんでした。
次に 18時20分頃、川縁のヤナギを確認しましたが、何も見つかりませんでした。
次に 18時30分頃、クヌギ林の2番目のクヌギを確認しました。根元の樹液はまだ僅かに染み出ているようで、クロゴキブリと穴に頭を突っ込んだ(恐らくノコギリであろう)クワガタが見つかりました。
クワガタの種類と性別を確認するためしばらく待っていると、穴から頭を抜き出しました。小歯のノコギリクワガタの雄でした。今年ほど熱心に昆虫を追いかけたことは過去にありませんが、私が自然界でノコギリクワガタを見た最も遅い記録です。
次に 18時35分頃、クヌギの大木を確認しましたが何も見つかりませんでした。
次に 18時40分頃、ノコギリクワガタが理由不明につく不思議なクヌギを確認しましたが何も見つからず、その隣のシラカシでは、目線より2m程上の樹液で(写真上)、コクワガタが雄雌合計で10匹見つかりました。期待通り、この木は繁盛していました。今になって考えれば、隣の樹液が出ていなかったクヌギにシーズン中頻繁にノコギリクワガタがついていた理由は、このシラカシの樹液に誘引され飛んできたクワガタがとりあえず着地したためかもしれません。
次に 18時45分頃、ヤナギ林を確認しました。以前、ボクトウガの幼虫が潜んでいた木の洞には、昨日と同じようにコクワガタが潜んでいました。(写真は省略します。)
続いて 目線の位置にあるヤナギの枝先では、1つの小さな洞を含み3箇所でコクワガタが見つかりました。(写真は洞に潜む性別不明と樹液を吸う雄です。)
洞があるその他のヤナギでは、今日も洞の中にコクワガタの雄が潜んでいました。
さらに 別の幹の枝先の、9月18日にはカキバトモエ(蛾)とコクワガタの雄2匹が見つかった場所では、コクワガタの雄が見つかりました。
結局、今日の日暮れ頃は、コクワガタが16匹、ノコギリクワガタが1匹見つかりました。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2020年9月30日夕方~夜17時30分(日暮れ前)、天候は曇り、気温は20度ぐらい。明日10月1日は雨の予報なので、今日 早めにポイント近くに出向き、時が来るまで クヌギ林を抜けシラカシの木の横をジョギングしながら昆虫ウォッチングしました。マスク をしてジョギングしても汗をかけない程、空気は冷たく感じ、とても昆虫が活動しているとは思えませんでした。日暮れ直前のこの時点では、2番目のクヌギとシラカシに、昆虫の姿は確認できませんでした。
時が経ち18時頃(日暮れ直後)、先ずクヌギ林の2番目のクヌギを確認しました。クロゴキブリが一匹見つかりました。
次に 18時5分頃、クヌギの大木を確認しましたが何も見つかりませんでした。
次に 18時10分頃、ノコギリクワガタが理由不明につく不思議なクヌギを確認しましたが何も見つからず、その隣のシラカシでは、目線より2m程上の樹液で(写真上)、ノコギリクワガタのペアと合わせて5匹のコクワガタ見つかりました。ノコギリクワガタの雄は(写真上)後ろ羽が未だ収納されていないので飛んできた直後のようです。他にも、ぶ~んと飛んできて着地を試みるクワガタがいましたが、幹がつるつるしているせいか、数回失敗していました。この40分ぐらいの間に、これらのクワガタが陸路または空路で集まってきたことになります。
ノコギリクワガタのペアは後で写真で分かりました。中歯の雄だったため、見た目ではコクワガタと思っていました。私が自然界で見たノコギリクワガタ 遅い記録の更新です。
さらに 洞ではコクワガタのペアが見つかりました。雄雌共に比較的大きな個体でした。他にも、コクワガタの雄と雌が1匹づつ別々の幹で点々と見つかりました。
次に 18時20分頃、ヤナギ林を確認しました。以前、ボクトウガの幼虫が潜んでいた木の洞には、前回と同じようにコクワガタが潜んでいました。
続いて 目線の位置にあるヤナギの枝先では、コカマキリのような褐色のハラビロカマキリの雌と、樹液に吸い付くシラホシハナムグリと、恐らくカマキリのターゲットであろう小さな蛾が見つかりました。最初、何故コカマキリが木の上に?と思いましたが、観察しているうちにハラビロカマキリであることが分かりました。左の前足(カマ)の付け根が黒く損傷しており、その黒色部から 当初はコカマキリと勘違いしそうになりました。この傷のせいか、なかなかターゲットを刈ろうとしませんでした。
狩りを見ようとしばらく観察していましたが、オオスズメバチが威嚇気味に嫌な羽音を立てながら目の前の枝に止まり、余裕の表情で足の手入れを始めたため、退散しました。
洞があるその他のヤナギでは、今日も洞の中にコクワガタの雄が潜んでいました。
もう一つのより小さな洞の中にも、比較的大きなコクワガタの雄が潜んでいました。さらに別の幹でコクワガタの雌を見つけました。
結局、今日の日暮れ直後は、コクワガタが13匹、ノコギリクワガタが2匹、シラホシハナムグリが1匹、ハラビロカマキリが1匹見つかりました。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2020年10月1日夜18時20分(日暮れ後)、天候は晴れ、気温は20度ぐらい。午前中は小雨模様、午後からは晴れ、空には中秋の名月がくっきりと浮かぶ10月初日、いつものポイントをウォッチングしました。
先ず団地前のクヌギの木を確認しました。今シーズン初めての位置(正面、目線より50cm上)に僅かに樹液が出ているようで、2匹のコクワガタが集まっていました。その上でコクワガタの雌も見つかりました。
次に 18時25分頃、川縁のヤナギを確認しましたが、何も見つかりませんでした。
次に 18時35分頃、クヌギ林の2番目のクヌギを確認しました。樹液は出ておらず、しかしクロゴキブリが一匹見つかりました。
次に 18時40分頃、クヌギの大木を確認しましたが何も見つかりませんでした。
次に 18時45分頃、ノコギリクワガタが理由不明につく不思議なクヌギを確認しましたが何も見つからず、その隣のシラカシでは、目線より2m程上の樹液が染み出ているメインエリアで、(写真上)6匹のコクワガタが見つかりました。ぶ~んと飛んできたり、飛び立ったりして、相変わらず賑やかでした。
他に 洞の中にコクワガタの雄が1匹、ぞれぞれの幹で単独のコクワガタが雄3匹(写真はその内の1匹)、雌1匹見つかりました。
他に 獲物を探して枝を移動中のハラビロカマキリの雌が見つかりました。
次に 19時頃、ヤナギ林を確認しました。以前、ボクトウガの幼虫が潜んでいた木の洞には、コクワガタのペアが潜んでいました。
続いて 目線の位置にあるヤナギの枝先では、オオスズメバチが私を「昆虫バカセ、お前暇だな~」と言わんばかりにチラ見しながら、枝先をかじって強引に樹液を染み出させようとしているようでした。
洞があるその他のヤナギでは、もう1つの小さな洞の上1m程度の場所でコクワガタのペアが見つかりました。雄は比較的大きく汚れていたので、恐らく、昨日洞に潜んでお尻を見せていた個体だと思います。
結局、今日の日暮れ後は、コクワガタが18匹、ハラビロカマキリが1匹見つかりました。甲虫はついにコクワガタだけになりました。コクワガタが見つかった木の種類別では、シラカシで11匹、クヌギで3匹、ヤナギ(2本)で4匹でした。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2020年10月3日夜18時40分(日暮れ後)、天候は晴れ、気温は22度ぐらい。午前中は気温が27度まで上昇し10月に入って最も暑かった今日、いつものポイントをウォッチングしました。
先ず 団地前のクヌギの木を確認しました。一昨日と同じ位置(正面、目線より50cm上)で、コクワガタのペアが見つかりました。
川縁のヤナギは最近の実績(無し)からパスし、次に 18時50分頃、クヌギ林の2番目のクヌギを確認しましたが、樹液は出ておらず、何も見つかりませんでした。
次に 18時55分頃、クヌギの大木を確認しました。樹液は出ておらず、しかしユミアシゴミムシダマシが1匹見つかりました。この辺ではあまり見かけない甲虫です。
次に 19時頃、ノコギリクワガタが理由不明につく不思議なクヌギの隣のシラカシでは、目線より2m程上の樹液が染み出ているメインエリア周辺で、(写真上)コクワガタ9匹とシラホシハナムグリとハラビロカマキリとクロゴキブリが見つかりました。中央部に小さな洞があり、写真では不鮮明ですがコクワガタが1匹頭を突っ込んでいます。その他の幹にも、点々とコクワガタが雄3匹、雌2匹見つかりました。
面白いのでしばらく眺めていると、木の上からパタパタと小さな羽音を立ててボトッと落ちてきたものがあり、地面を確認するとコロギスの雌でした。コロギスの雌は以前(9月8日)にも、ここで確認していました。
次に 19時10分頃、ヤナギ林を確認しました。以前、ボクトウガの幼虫が潜んでいた木の洞にはオオスズメバチ4匹が群れており(その内1匹は撮影前に飛び去り)、その周囲でコクワガタの雄が見つかりました。
続いて 目線の位置にあるヤナギの枝先では、コクワガタのペアが見つかりました。写真には写っていませんが、もう1匹小さなコクワガタの雄が周囲をうろついていました。
さらに 別の枝先でシラホシハナムグリとサビキコリ2匹が見つかりました。さらに、別の枝先でもシラホシハナムグリが見つかりました(写真は省略)。
洞があるその他のヤナギでは、もう一つのより小さな洞の中に、比較的大きなコクワガタの雄がお尻を出した状態で潜んでいました。
しばらくして 洞から頭を出しました。体の汚れ具合からこの個体は恐らく、9月30日に同じような体勢でここに居て、10月1日にこの洞の上1m程度の場所で見つかったものと同一だと思います。
さらに 一昨日と同じ(もう1つの小さな洞の上1m程度の)場所で比較的大きなコクワガタの雄が見つかりました。
結局、今日の日暮れ後は、コクワガタが22匹、オオスズメバチが4匹、シラホシハナムグリが3匹、ハラビロカマキリが2匹、コロギスが1匹、ユミアシゴミムシダマシが1匹、クロゴキブリが1匹見つかりました。コクワガタが見つかった木の種類別では、シラカシで14匹、ヤナギ(3本)で6匹、クヌギで2匹でした。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2020年10月6日昼12時50分頃(真昼時)、天候は晴れ、気温は25度ぐらい。この季節の昼間はどうなのか?要所をウォッチングしました。
先ず ノコギリクワガタが理由不明につく不思議なクヌギの隣のシラカシでは、閑散と静まりかえっていました。
次に ヤナギ林を確認しました。以前、ボクトウガの幼虫が潜んでいた木の洞にはオオスズメバチが群れており、これ以上近寄れませんでした。
続いて 目線の位置にあるヤナギの枝先では、2本の枝先でそれぞれシラホシハナムグリが見つかりました(写真は省略)。次に、洞があるその他のヤナギでは、洞の中に、コクワガタの雄が潜んでいました。
続いて 10月の昼間だからオオカマキリを探そうと思い、ヤナギ林近くのカマキリ草の上をウォッチングしました。カマキリ草とは、正確(正式)にはヤブガラシのことで、オオカマキリやチョウセンカマキリがよく見つかるので、私がそう呼んでいます。この辺では、オオカマキリをよく見かけます。先ず、意外にもハラビロカマキリの雌が見つかりました。めずらいいことです。
さらに ハラビロカマキリからおよそ1m離れた場所で、オオカマキリの雄が見つかりました。
さらに 30m程移動すると、褐色のオオカマキリの雌が見つかりました。
さらに 200m程移動すると、緑色(通常色)のオオカマキリの雌が周囲の緑に溶け込むように見つかりました。その近くで雄も見つかりました(写真は省略)。
さらに キタテハが見つかりました。このようにカマキリ草(ヤブガラシ)には、蝶やアブ、蜂等カマキリの獲物が多く集まります。
結局、今日の真昼時は、オオカマキリが4匹、オオスズメバチが4匹、シラホシハナムグリが2匹、コクワガタが1匹、ハラビロカマキリが1匹、キタテハが1匹見つかりました。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2020年10月6日夜18時15分頃(日暮れ直後)、天候は晴れ、気温は21~22度ぐらい。昼間見たら夜も見たくなり、いつものルートをウォッチングしました。
先ず 団地前のクヌギの木を確認しました。3日前(10月3日)と同じ位置(正面、目線より50cm上)で、5匹のコクワガタが見つかりました。
川縁のヤナギは最近の実績(無し)からパスし、次に 18時25分頃、クヌギ林の2番目のクヌギを確認しましたが、樹液は出ておらず、何も見つかりませんでした。次に 18時30分頃、クヌギの大木を確認しましたが、静まりかえっていました。
次に 18時35分頃、ノコギリクワガタが理由不明につく不思議なクヌギの隣のシラカシでは、(写真上)5匹のコクワガタとハラビロカマキリが見つかりました。その他に 洞の中に1匹、幹に点々と4匹のコクワガタが見つかりました。この木はいったいいつまで賑わうのか?今後の関心事項です。
次に 18時40分頃、ヤナギ林を確認しました。以前、ボクトウガの幼虫が潜んでいた木の洞には、昼と同様にオオスズメバチが群れており、近寄れませんでした。
続いて 目線の位置にあるヤナギの枝先では、真昼と同じ場所で、シラホシハナムグリが見つかりました。昼からずっと僅かな樹液を吸い続けているようです。
いつもはこれでヤナギの枝先ウォッチングを終えるのですが、何かが物足りないのと、下草(雑草)が刈られて木の下へアクセスし易くなっていたため、枝先から土手伝いに幹を辿って降りてみました。すると 1m程降りたところで幹に小さな洞があり、そことその周囲で3匹のコクワガタが見つかりました。どうして今まで確認しなかったのか?またしても昆虫バカセとして失態!
さらに1m降りると、より太くなった幹に2匹のコクワガタの雌と、そこから生えた枝の陰にコクワガタの雄が見つかりました。
やがて上側の雌は枝の陰にいた雄と落ち合い、デートし始めました。
さらに1m降りると、さらに太くなった幹に洞が有り、そこでコクワガタの雄とキノカワガ(蛾)が見つかりました。今まで枝の先ばかり見ており、完全に灯台下暗しでした。
続いて 洞があるその他のヤナギでは、洞の中に昼間と同様、コクワガタの雄が潜んでいました(写真は省略)。さらにもう1つの洞のおよそ1m上では、樹液を吸うコクワガタの雌の横で、雌をめぐって2匹の大きなコクワガタが戦っていました、
しばらく眺めていると勝敗がつき、勝者は雌に寄り添い、敗者は寂しそうに幹を降りて去っていきました。まるで、恋愛ドラマを見ているようでした。
結局、今日の日暮れ後は、コクワガタが26匹、オオスズメバチが5匹、シラホシハナムグリが1匹、ハラビロカマキリが1匹、キノカワガが1匹見つかりました。コクワガタが見つかった木の種類別では、シラカシで10匹、ヤナギ(2本)で11匹、クヌギで5匹でした。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2020年10月11日夜17時45分頃(日暮れ直後)、天候は曇り時々小雨、気温は20~21度ぐらい。台風14号の影響でほぼ4日間雨が降り続き 最高気温は18度前後が続いた後、今日は最高気温が24度まで上がったのでクワガタは活動しているのか?、樹液は出ているのか? いつものルートをウォッチングしました。
先ず 団地前のクヌギの木を確認しました。5日前(10月6日)と同じ位置(正面、目線より50cm上)で、コクワガタの雄が1匹見つかりました。
次に 17時55分頃、クヌギ林の2番目のクヌギ、クヌギの大木を確認しましたが、静まりかえっていました。
次に 18時時頃、シラカシに向かう途中、桜の木を上るアオマツムシの雌に遭遇しました。アオマツムシは明治時代に中国大陸から入り、この林、雑木林、山林、街路(樹)、庭木に至るまで樹種を問わず木という木ほぼ全ての木の葉上で、9月から11月にかけて「り~」と大合唱し、あまりの合唱ぶりに聞いている(というより自然に耳にした)人々は、当たり前の暗騒音のように感じているのではないでしょうか? この虫に罪は無いと思いますが、スズムシやマツムシ、クツワムシ等日本の秋の夜長を奏でる虫の音を打ち消してしまうのが、とても寂しいと感じています。
次に 18時5分頃、ノコギリクワガタが理由不明につく不思議なクヌギの隣のシラカシでは、メインエリヤより1m程下 樹液が滲み出ているところの周囲でコクワガタの雄が1匹見つかりました。メインエリアの2m程上でもコクワガタの雄が1匹見つかりました(写真はうまく撮影できなかった為省略)。
さらに 目線の位置にある洞では、コクワガタの雌が1匹見つかりました。
次に 18時10分頃、ヤナギ林を確認しました。以前、ボクトウガの幼虫が潜んでいた木の洞には、今日もオオスズメバチが群れており、近寄れませんでした。
続いて 目線の位置にあるヤナギの枝先では、コクワガタの雄が1匹見つかりました。
さらに 1m程降りたところの小さな洞で、コクワガタが見つかりました。これより下の幹には、キイロスズメバチが点々とついており、近づくと羽を「ブー」とビブラートさせながら威嚇してきたので、探索はここで打ち切りました。
続いて 洞があるその他のヤナギでは、洞の中およびもう1つの洞の中にコクワガタの雄が1匹づつ潜んでいました(写真は省略)。さらにもう1つの洞のおよそ1m上では、コクワガタの雄と雌が出会っていました。
さらに 別の幹の上の(樹液が滲み出ているのであろう)場所で、オオスズメバチを2匹見つけました。
結局、今日の日暮れ後は、コクワガタが10匹、オオスズメバチが6匹、キイロスズメバチ5匹ぐらい、アオマツムシが1匹見つかりました。コクワガタが見つかった木の種類別では、ヤナギ(2本)で6匹、シラカシで3匹、クヌギで1匹でした。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2020年10月13日夜18時45分頃(日暮れ後)、天候は曇り時々晴れ、気温は現在20度ぐらい。今日の最高気温が24度、これから週末に向けて寒くなる予報なので、今のうちにウォッチングしました。
先ず 団地前のクヌギの木を確認しました。2日前(10月11日)と同じ位置(正面、目線より50cm上)で、コクワガタのペアが見つかりました。ウォッチングした時点では雄だけだと思いましたが、後から写真で確認して雌もいることが分かりました。
次に 18時55分頃、クヌギ林の2番目のクヌギ、クヌギの大木を確認しましたが、やはり何も見つかりませんでした。
次に 19時頃、ノコギリクワガタが理由不明につく不思議なクヌギの隣のシラカシでは、メインエリアの樹液は枯渇しており、その周囲では何も見つかりませんでした。幹周りを確認すると、コクワガタの雄が1匹見つかりました。樹液が見つからないのでさまよっていたのでしょう。このシラカシもついに終焉を迎えたかもしれません。
木の上を見上げると、中央の幹の目線から4m程度上で、5匹程で群がっているオオスズメバチの黄色い頭が、不気味に光っていました。
次に 19時10分頃、ヤナギ林を確認しました。以前、ボクトウガの幼虫が潜んでいた木の洞には、さらにオオスズメバチの数が増えており、全く近寄れませんでした。
続いて 目線の位置にあるヤナギの枝先では、樹皮下に半分隠れたコクワガタの雄が見つかりました。
さらに別の枝先には、カキバトモエとコクワガタの雄が30cm程度間隔を空けて見つかりました。
1m程降りたところの小さな洞には、何も居ませんでした。これより下の幹には、キイロスズメバチが点々とついており、近づけませんでした。
続いて 洞があるその他のヤナギでは、洞の中にコクワガタの雄が1匹潜んでいました。
さらに 別の幹の上の方(11日と同じ場所)で、オオスズメバチが4~5匹群れていました。
結局、今日の日暮れ後は、コクワガタが6匹、オオスズメバチが15匹程度、キイロスズメバチが5匹程度見つかりました。コクワガタが見つかった木の種類別では、ヤナギ(2本)で3匹、クヌギで2匹、シラカシで1匹でした。10月に入ってから、徐々に目にするスズメバチ 特にオオスズメバチが増えています。樹液が出ている木は徐々に限られ、目にする甲虫はほぼコクワガタだけになり、数も徐々に減ってきました。そろそろ昆虫のシーズンも終わりなのか?昆虫バカセとしては寂しさを感じる今日この頃です。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2020年10月16日夜18時30分頃(日暮れ後)、天候は曇り時々小雨、気温は現在15度ぐらい。今日の最高気温が18度、昨日から気温が下がり始めて今日は一段と寒い。部屋の中でも、長袖のシャツを2枚着込んで仕事をしていた。「今日、クワガタはいるわけないな!」と(常識的な自分が)決め込んでいましたが、「昆虫バカセ 本当にそうか?、お前 確認もしないで先入観で決めるのか?」と、もう一人の非常識な自分にささやかれて、ウォッチングしました。
先ず 団地前のクヌギの木を確認しました。3日前(10月13日)と同じ位置(正面、目線より50cm上)では何も見つからず、そこからおよそ1m上で、ヨコズナサシガメの集団が見つかりました。
クヌギ林の2番目のクヌギ、クヌギの大木はパスし、 次に 18時40分頃、ノコギリクワガタが理由不明につく不思議なクヌギの隣のシラカシを確認しましたが、何も見つかりませんでした。9月5日にこの木を見つけてから、初めてのことです。
次に 18時45分頃、ヤナギ林を確認しました。以前、ボクトウガの幼虫が潜んでいた木の洞にの周囲には、モンスズメバチが2匹とキノカワガが見つかりました。モンスズメバチは近づいても、威嚇してきませんでした。寒さで威嚇するだけの力が出ないのでしょうか? キノカワガは羽がところどころ欠けていました。ここまで生き抜いてきた勲章なのでしょう!
続いて 目線の位置にあるヤナギの枝先では何も見つからず、その2m程度下の幹で、ややよたよたと歩くコクワガタの雄が見つかりました。「あ~、この気温でもいるんだ!」と、驚きました。
続いて 洞があるその他のヤナギでは、洞の中にコクワガタの雌が潜んでいました。
さらに もう1つの洞の中にも、コクワガタらしき(性別不明)が潜んでいました。
さらに もう1つの洞のおよそ1m上の樹液に、コクワガタの雄がかぶりついていました。「え、まじか~、コクワおまえ裸なのに寒くないのか? 樹液出ているのか?」と、また驚きました。
さらに 別の幹の上の方(13日と同じ場所)で、2匹のオオスズメバチが頭をゴッツンコさせながら、樹液にかぶりついていました。
結局、今日の日暮れ後は、ヨコズナサシガメが25匹程度、コクワガタが4匹、オオスズメバチが2匹、モンスズメバチが2匹見つかりました。コクワガタが見つかった木の種類別では、ヤナギ(2本)で4匹でした。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2020年10月21日夜18時頃(日暮れ後)、天候は晴れ、気温は現在14度ぐらい。今日の最高気温が20度、昨日から気温が上昇傾向にはありましたが、感覚的には終日寒く感じていました。今日 クワガタはまだ洞の中には居るかなと思いながら 、ウォッチングしました。
先ず 団地前のクヌギの木を確認しました。5日前(10月13日)と同じ位置(正面、目線より1m上)で、まだヨコズナサシガメの集団が居座っていました。また 目線よりやや上の洞の中で、ヤマトゴキブリが見つかりました。
クヌギ林の2番目のクヌギ、クヌギの大木はパスし、 次に 18時10分頃、ノコギリクワガタが理由不明につく不思議なクヌギの隣のシラカシを確認しました。樹液は出ておらず、幹上および洞の中で、クロゴキブリが見つかりました。
次に 18時20分頃、ヤナギ林を確認しました。以前、ボクトウガの幼虫が潜んでいた木の洞にの周囲では、モンスズメバチが1匹見つかりました。
続いて 目線の位置にあるヤナギの枝先では何も見つからず、その3m程度下の幹の洞の周囲で、モンスズメバチが2匹見つかりました。
続いて 洞があるその他のヤナギでは、やはり予想通り 洞の中にコクワガタの雄が潜んでいました。
さらに もう1つの洞の中にも、コクワガタの雌が潜んでいました。
続いて 今まではあまり覗かなかった別のヤナギの根元付近で、ユミアシゴミムシダマシが2匹見つかりました。このヤナギの下の方は幹の周囲が半分枯れており、この甲虫はこのような環境を好むようです。寒さにも強いのでしょう。
結局、今日の日暮れ後は、ヨコズナサシガメがクヌギと桜の木2箇所で40匹程、モンスズメバチが4匹、コクワガタが2匹、ユミアシゴミムシダマシが2匹、クロゴキブリが2匹、ヤマトゴキブリが1匹見つかりました。今年のクワガタシーズンは、未だ完全に終わったとは思いませんが、6月4日にコクワガタを見つけて始まり、今日10月21日にコクワガタを見つけて終わるかもしれません。折しも共に、同じヤナギ(その他のヤナギ)の同じ洞で見つけました。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2020年10月28日夜17時45分頃(日暮れ後)、天候は晴れ、気温は現在16度ぐらい。今日の最高気温が21度、朝晩の冷え込みは徐々に増してきましたが、今日は比較的気温が高いので、クワガタは洞の中では見つかるだろうと思いながら 、ウォッチングしました。
先ず 団地前のクヌギの木を確認しました。7日前(10月21日)と同じ位置(正面、目線より1m上)に、やはりヨコズナサシガメの集団が居座っていました。
クヌギ林の2番目のクヌギ、クヌギの大木はパスし、 次に 17時55分頃、ノコギリクワガタが理由不明につく不思議なクヌギの隣のシラカシを確認しましたが、何も見つかりませんでした。
続いて 目線の位置にあるヤナギの枝先では何も見つからず、 1m程降りた幹の洞の中で コクワガタの雄が見つかりました。
さらに目線より2m程降りると、太い幹に樹液が浸み出ており、そこに黒い影が見えました。
近づいてみると、コクワガタの雌が樹液に吸い付いていました。この時期に、樹液に来ているコクワガタを目にするとは驚きました。
続いて 洞があるその他のヤナギでは、予想に反して洞の中にクワガタは見つからず、しかし、もう1つの洞の中には、コクワガタの雌が潜んでいました。
結局、今日の日暮れ後は、ヨコズナサシガメがクヌギと桜の木2箇所で40匹程、コクワガタが3匹、クロゴキブリが4匹見つかりました。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2020年11月1日夜18時頃(日暮れ後)、天候は晴れ、気温は現在14度ぐらい。朝晩の冷え込みは更に増してきました。11月に入り、まだクワガタは見つかるのか? ウォッチングしました。団地前のクヌギ、ノコギリクワガタが理由不明につく不思議なクヌギの隣のシラカシ、目線の位置にあるヤナギの枝先と幹周りでは何も見つからず、洞があるその他のヤナギの洞の中で、ようやくコクワガタの雄らしき陰が見つかりました。洞の中は乾いており、周囲は枯れ野で寒々とした感じでした。
近づいてみると、やはりコクワガタの雄でした。
結局、今日の日暮れ後は、クワガタではコクワガタが1匹 その他のヤナギの洞の中で見つかりました。今年6月4日 コクワガタをここで見始めてからおよそ5ヶ月後、コクワガタの見納めもここでした。この後、最高気温が20度前後の日が4日間ほど続いた後の11月20日(18時、気温17度)に再びウォッチングしましたが、何も見つかりませんでした。
今年は、シーズンを通して定期的に昆虫をウォッチングし、このあたりには、クワガタ虫等貴重な昆虫が多く生息していおり、まだ豊かな自然環境が維持されていることを実感しました。また、種類毎の活動期間も改めて実感しました。確認できた期間は、コクワガタが6月4日~11月1日、ノコギリクワガタが6月27日~9月30日、ヒラタクワガタが7月20日~9月27日、カブト虫が7月9日~9月5日、カナブンが6月27日~8月5日、クロカナブンが8月15日~9月2日、シラホシハナムグリが7月20日~10月6日でした。これらの結果の内、コクワガタ、ノコギリクワガタ、カブト虫は概ね例年の傾向通りと感じています。ただし例外もあり、5月15日にカブト虫(の小さな雄)を確認した年もありました。ヒラタクワガタは生息数が少なく、また今年 ウォッチングを開始した時期が比較的遅かったため、確認時期が遅れてしまったと感じています。過去には、5月中旬~下旬に多く確認しました。シラホシハナムグリも、例年は6月下旬頃から確認できると感じています。カナブンの活動終了時期は、本当にこれ(8月5日)ほど早いのか?来年再確認したいと思います。クロカナブンはこの辺では生息数が極めて少なく、まだ例年の傾向は掴めません。予想、私見を含めて纏めると、5月下旬頃 コクワガタ、ヒラタクワガタが活動し始め、6月下旬頃 ノコギリクワガタ、カナブン、シラホシハナムグリが活動し始め、7月初旬(10日よりやや前)頃 カブト虫が活動し始めます。そして、8月下旬頃 カナブンが活動を終了し、9月上旬頃 カブト虫が活動を終了し、9月下旬頃 ノコギリクワガタ、ヒラタクワガタが活動を終了し、10月初旬頃 シラホシハナムグリが活動を終了し、10月下旬頃 コクワガタが活動を終了すると、感じています。 なお、自宅で観察中のシラホシハナムグリの幼虫は、9月12日に大きい者で4cmほどに成長していましたが、その後はあまり成長せず、冬を迎えました。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2021年5月8日夜 今年初めての昆虫ウォッチング!天候は晴れ。18時55頃(日暮れ直後)、気温は現在21度ぐらい。先ず、団地前のクヌギを確認しました。コクワガタの雄3匹とオオスズメバチが見つかりました。
次に19時10分頃、川縁のヤナギを確認したところ、最初に一番左側の木の枝先にコクワガタの雄が見つかりました。
ふと目線が下に移ると、幹にノコギリクワガタの中歯型の雄がしがみついていました。「え、こんな時期に!?」と驚き、再度カメラを構えようとしたら、幹から落下してしまいました。私がノコギリクワガタの成虫を樹上で確認した最も速い記録です。
続いて、クヌギ林を確認しました。2番目のクヌギの根元の小さな樹液にはアリがたかっているものの他に昆虫は確認できず、クヌギの大木は未だ樹液が出ておらず閑散としていました。 続いて 17時20分頃、ノコギリクワガタが理由不明につく不思議なクヌギの隣のシラカシの洞では、コクワガタの雄1が匹見つかりました。しかし、まだ樹液は出ていない様子でした。
続いて 19時30分頃、ヤナギ林を確認しました。洞があるその他のヤナギでは、頭上1mほどにある樹液にコクワガタの雄がかぶりついていました(写真)。目線より下の洞にもコクワガタの雄が潜んでいました(写真省略)。
また、幹にはヤブキリ♂の幼虫が這っていました。こんなに小さい時から、樹上で何を狩るのでしょうか?
洞がある一本のヤナギでは、洞の周囲でコクワガタの雄が活動していました。この洞では去年ボクトウガの幼虫が確認できましたが、今日は未だ空き家でした。
枝がくねくねと曲がったヤナギでも、コクワガタの雄2匹が活動していました。
ヤナギの古木でも、コクワガタの雄が限られた樹液にかぶりついていました。
目線の位置にあるヤナギの枝先とその木の根元付近ににかけては、何も見つかりませんでした。
次に 20時10分頃、住宅地横の狭い緑地のクヌギの木に立ち寄りました。コクワガタの雄とシラホシハナムグリが見つかりました。昆虫達の後ろには、自販機の灯りや道路標識が見えます。自然と都会のコントラストが面白い場所です。
結局、この日は、コクワガタの雄を中心に複数のクワガタ虫等が確認できました。興味深かったのは、ノコギリクワガタが見つかったことです。例年より約2ヶ月ほど早い出現です。これも地球温暖化の影響なのか?今後のウォッチングでも着目したいと思います。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2021年5月13日夕方~夜 天候は1日中曇り、気温は例年をやや下回りひんやりと感じる中、この季節に平均的に見つかる昆虫を求めて、仕事帰りに早めのウォッチングをしました。18時20頃(日暮れ前)、気温は現在17度ぐらい。先ず、団地前のクヌギを確認しました。時間も早いせいか、クロゴキブリ以外は見つかりませんでした。
次に18時30分頃、川縁のヤナギを確認しましたが、何も見つかりませんでした。続いて、クヌギ林を確認しました。クヌギ林はまだ開店前の様子でした。 続いて 18時40分頃、ノコギリクワガタが理由不明につく不思議なクヌギの隣のシラカシの洞の中には、コクワガタの雄2が匹入っていました。しかし、幹では、何も見つかりませんでした。
続いて 19時50分頃、ヤナギ林を確認しました。洞があるその他のヤナギでは、頭上1mほどにある樹液でコクワガタの雄が見つかりました。洞がある一本のヤナギ洞の周囲や、くねくねと曲がったヤナギでも、コクワガタの雄が活動していました。目線の位置にあるヤナギの枝先では、シラホシハナムグリが見つかりました(写真)。
次に18時30分頃、団地前のクヌギをもう一度確認しました。今度は、コクワガタの雄とキシタバ、ヨツボシケシキスイが見つかりました。
最後に19時15分頃、住宅地横の狭い緑地のクヌギの木に立ち寄りました。コクワガタの雄とシラホシハナムグリ、オオクシヒゲコメツキ、ヨツボシケシキスイが見つかりました。
結局、気候が例年並みの5月半ばのこの日は、コクワガタの雄を中心に、シラホシハナムグリ、ヨツボシケシキスイ等、毎年先陣をかざる昆虫たちが見つかりました。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2021年5月14日夜 天候は1日中晴れ、天気予報では7月頃の陽気とされ最高気温は28度。今日は昆虫バカセの血が騒ぎ、新たな発見を期待してウォッチングをしました。19時10頃(日暮れ直後)、気温は現在22度ぐらい。先ず、団地前のクヌギを確認しました。いつもの樹液でコクワガタの雄が見つかりました。
さらに 正面 目線より2m程上の樹液の周囲では、1匹の雌を巡って2匹の雄が戦っていました。
当初 樹液の上側で大顎を突き合せて押し合っていましたが、押し合ったまま左側に移動し、さらに下側に移動し、片方が挟みながら相手の体をひねるのですが決着はつかず、そうこうしている内に雌はどこかへ去ってしまいました。それでも 2匹の雄は戦い続けていました。一体何の為に戦い続けているのでしょうか、どうやら目的を逸してしまったようです。
次に18時20分頃、川縁のヤナギを確認しましたが、枝先にオオスズメバチやボクトウガ蛾らしき以外は何も見つかりませんでした。続いて、クヌギ林は未だ時期尚早の為パスし、不思議なクヌギの隣のシラカシでは、新たに見つけた樹液が僅かに浸み出ている幹で、コクワガタの雄2匹と雌1匹が見つかりました。
続いて 19時45分頃、ヤナギ林を確認しました。多くのヤナギでコクワガタが確認できました。くねくねと曲がったヤナギでは、3匹のコクワガタの雄が見つかりました。
次に20時0分頃、団地前のクヌギをもう一度確認しました。いつもの樹液で 今度はノコギリクワガタの雄が見つかりました。ノコギリクワガタとは今期2度目の遭遇です。
最後に20時15分頃、住宅地横の狭い緑地のクヌギの木に立ち寄りました。ここでも、複数のコクワガタが見つかりました。
結局、気候が7月並みのこの日は、コクワガタを中心に、ノコギリクワガタも見つかりました。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2021年5月15日早朝 曇りときどき晴れ、5時 気温は18度ぐらい。去年の秋(9月末)ジョギング中に”ここはいそう”と感じた場所をチェックしました。ここは川の中州にあたり アクセスがやや難しい場所です。昨年の9月末に初めて確認した時点では樹液は出ておらず、何も見つかりませんでした。
お目当てのヤナギに近づいてみると、すごい量の樹液が滲み出ていたものの昆虫の影は見つかりませんでした。バカセの勘不発か? 未だ時期尚早か?
その後ついでに、団地前のクヌギと川縁のヤナギに立ち寄りましたが、何も見つかりませんでした。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2021年5月15日夜 19時10分頃(夕暮れ時) 日中の気温は24度まで上がりました。現在は昨日の同じ時間とほぼ同じ21度ぐらい。先ず、朝すごい量の樹液が浸み出ていた中州のヤナギを確認しました。風が強く、枝はゆらゆらと揺れていました。樹液にはシラホシハナムグリが吸い付いていました。ややしょぼい結果にバカセの勘炸裂とは言い切れず、今後に期待したいと思います。
次に19時25分頃、団地前のクヌギを確認しました。いつもの樹液や正面 目線より3m程上の樹液で、複数のコクワガタが見つかりました。 また 新たに見つけた、頭上50cmを通る枝の下側の樹液では、2匹のオオスズメバチが見つかりました「危ない、危ない」。
次に19時30分頃、川縁のヤナギを確認しました。一番左のヤナギの枝先を土手側から覗くと期待していた通り、ノコギリクワガタの雄が見つかりました。今期3度目の遭遇です。この個体はもしかしたら、5月8日にこの木の川側の根元で見たものと同じかもしれません。他にも、枝先のところどころで、コクワガタの雄が見つかりました。
次に18時50分頃、クヌギ林はパスし、不思議なクヌギの隣のシラカシでは、昨日と同じ樹液の周囲で、昨日の倍の数のコクワガタ(雄4匹と雌2匹)が見つかりました。一見して7匹いると思いましたが、(下から2番目の)1匹はクロゴキブリでした。
根元の樹液でも、比較的大きなコクワガタの雄がみつかりました。
また、ヤブキリの幼虫がナメクジを襲っていました。と思ってしばらく眺めていたら、ナメクジの体表面の水分を吸っていました。
その後20時頃、ヤナギ林を確認しました。洞のあるヤナギの洞などで複数のコクワガタがみつかりました。そして枝先のヤナギを覗き込むと、1目でカブト虫の雄が見つかりました。カブト虫に遭遇した最も早い時期(自己)タイ記録です。飛んできた直後と見え、枝先で樹液を探し動き回っていました。
次に20時20分頃、昨日の(もう一度見たらノコギリクワガタに遭遇した)こともあった為、団地前のクヌギをもう一度確認しました。先ほどオオスズメバチがいたところで、今度はノコギリクワガタの雄が見つかりました。今期4度目の遭遇です。もしかしたら、この個体も昨日この木の他の樹液で見たものと同じかもしれません。
最後に20時40分頃、住宅地横の狭い緑地のクヌギの木に立ち寄りました。今日ここまでの好成果から密かにここにも期待していましたが、コクワガタが2匹見つかっただけでした。ここは地理的に小学生らのライバルも多い激戦区なので、後塵を拝したかもしれません(そんなことはないか?こんな時期に行動しているのは昆虫バカセぐらいか!)。
結局、この日は、群れるコクワガタ、複数のノコギリクワガタ、カブトムシまでもが見つかりました。まだ5月半ばです。私の経験上、カブトムシは例年6月20日頃からポツンポツンと現れ始め、7月10日前後に一斉に現れます。地球の温暖化傾向は思っている以上に深刻なのかもしれません。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2021年5月20日昼 日中の気温は21度、早くも梅雨入りし どんよりとした曇り空の中、天気予報では午後から雨の予想の為 今日は仕事を午後からにシフトし、午前中に いつもより少し西のフィールドをウォッチングしました。10時頃 先ず、里山を登りかけたところで強い発酵臭を感じて横を向くとコナラの老木があり、目線にある幹からすごい量の樹液が浸み出ていました。周囲には、樹液目当てのヒカゲチョウの仲間が数匹飛びかっていましたが、他には何も見つかりませんでした。恐らく夜になれば、あるいは気温が上がれば、より多くの昆虫が集まると思います。
次に、里山周辺を5km程歩くと野原に出て オオキンケイギクの群落がありました。黄色い花びらの中央の花粉には、多くのコアオハナムグリが集まっていました。
キタテハも蜜を吸っていました。
野原を出ると湿地が広がっており、木道に入ろうとしたところでタヌキが目の前に現れ、さっと木道を前方に10m程走ると(私と間合いをとって)止まり、振り返って(「昆虫バカセ、お前昼間っから何やってんだ?」と言わんばかりに)私をじっと見つめていました。私も(「お前こそ夜行性のくせに、昼間っからボロボロの毛をまとってどうしたんだ?」)と タヌキをじっと見つめ返しました。タヌキは毛が生え換わる時期のようですが、何をしていたのでしょうか?
後日インターネットの記事で、このタヌキはヒゼンダニが媒介する伝染性の皮膚病”疥癬”に感染していることが分かりました。これに感染すると、死に至る可能性が高いそうです。タヌキはあの時、私に「昆虫バカセ、お前、この病気を治せないか?」と訴えていたような気がしてしています。どうか助かって、また元気に野山を走り回って欲しいと願ってやみません。
次に、湿地を抜け 未舗装の道路を歩いていると、道ばたのスイカズラの花にはクロアゲハが舞い、葉にはダイミョウセセリが羽を休めていました。
3km程歩くと草原に出ました。ここはキリギリスの群生地です。虫売り商売の方々が採取にくるぐらい群生しています。もしかしたら、温暖化の傾向で もう「チョッ、ギース」と合唱しているのではと思いましたが、草原は未だシーンとしていました。少し安心しました。今日は、1m四方に10匹程度の割合でキリギリスの幼虫が見つかりました。
結局、この日は、慣れないフィールド、気温がやや低めだった ということもありますが、思いの他 樹液に集まる昆虫は見かけませんでした。タヌキに化かされたようなウォッチングでした。バカセをバカしてどうするんだ!
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2021年5月21日夜雨、17:00頃から曇りに変わり非常に蒸し蒸し(虫・虫)する。最高気温は25度、19:00現在でも22度あり、まさに昆虫が好む状況の中、いつものフィールドをウォッチングしました。19時10分頃 先ず、中州のヤナギを確認しました。15日朝 凄い量の樹液が滲み出ていたところで、コクワガタのペアが見つかりました(写真)。その裏側に伸びる枝先でもペアが見つかりました。バカセの(”ここには必ずクワガタが来る”)勘は的中しました。
次に19時35分頃、団地前のクヌギを確認しました。ここでも、いつもの樹液と新たに見つけた別の樹液でコクワガタのペアが見つかりました。他にも4匹(計8匹内雌3匹)のコクワガタが見つかりました。
続いて 川縁のヤナギを確認し、一番左のヤナギを土手側から覗くと、点々と4匹(内1匹は雌)のコクワガタが見つかりました。続いて クヌギ林を確認し、ここは相変わらず開店前でした。続いて シラカシでは、15日にコクワガタが群れていた樹液に2匹、洞の中に1匹、根元に2匹(計5匹内2匹が雌)のコクワガタが見つかりました。
次に 20時頃、ヤナギ林を確認しました。一本のヤナギの洞の周囲では、コクワガタのペアが見つかりました(写真)。その他のヤナギでも洞の中と周囲に点々と3匹のコクワガタ(内雌1匹)が見つかりました。
ヤナギの枝先を覗き込んでも何もみつかりませんでしたが、その幹を辿って降りていくと、コクワガタのペアが見つかりました。
さらに辿って降りていくと、もう1ペア見つかりました。
最後に20時45分頃、住宅地横の狭い緑地のクヌギの木に立ち寄りました。コクワガタが点々と3匹(内雌が1匹)見つかりました。また、今年初めて、ノコギリクワガタの雌が見つかりました。
結局、この日は6箇所、計9本(ヤナギ5本、クヌギ3本、シラカシ1本)の木で30匹を超えるコクワガタを確認し、特に雌の割合が増えたと感じました。ノコギリクワガタの雌も一匹見つかりましたが、コクワガタの(ペア)オンパレードと言った感じでした。気になるのは、今年は未だヒラタクワガタを見ていない点です。比較的稀少な種類ですが、この辺では毎年それなりに見つかります(数年前には7月ですが、ヒラタクワガタが1日に5匹見つかったこともありました)。いままで このように系統立てて定期的にウォッチングしたことはありませんが、ヒラタクワガタは5月には未だ活動し始めないのか(そろそろ出会いそうな予感はするのですが)?
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2021年5月24日夜曇り、湿度はさほど感じず比較的爽やかな気候。最高気温は27度、19時現在23度。5月終盤に現れる昆虫に興味を抱きつつ、いつものフィールドをウォッチングしました。19時10分頃、先ず中州のヤナギを確認しました。前回(21日)と同じところでコクワガタの雄が見つかりました。この樹液の真下には川とつながったよどみがあり、覗くと鏡のように水が澄んでいて多くのスジエビが泳いでいました。このコクワガタがよどみに落ちないように、静かにシャッターを押しました。
次に19時30分頃、団地前のクヌギを確認しました。いつもの樹液でようやく今年初めてヒラタクワガタの雄を確認しました。体長は恐らく50mm弱です。重厚感があり強そうでした。奥にはコクワガタの雌も確認できます。
また 目線より3m程上の樹液に、コクワガタらしきが6匹(その内雌3匹)群れていました。
さらに 戻りかけにバス通りからこの木を見渡すと、台場のようになっているところに少なくとも4匹のコクワガタらしきが群れていました。
続いて 川縁のヤナギを確認し、一番左のヤナギを土手側から覗くと一本の細い枝に、上から順にノコギリクワガタ(小歯)の雄、オオスズメバチ、コクワガタの雄が付いていました。オオスズメバチを刺激しないようにそっと近づきましたが、オオスズメバチは幹をかじることに懸命で昆虫バカセのことなど全く気にしませんでした。あるいは私をいつも来る仲間として迎えてくれていたのかもしれません。
次に 20時頃、シラカシを確認しました。前回(15日に)コクワガタが6匹群れていたところでは何も見つからず、根元の洞の周囲と太い幹の分かれ目の部分でコクワガタが(3匹と2匹)見つかりました。この辺でシラカシは多く生えているものの、クワガタが見つかるのはこの木だけです。
次に 20時10分頃、ヤナギ林を確認しました。その他のヤナギの目線より1m程上の樹液で、今年7度目(このヤナギ林では今年初めて)のノコギリクワガタ(中歯の)雄を確認しました。この木には2つの洞があり、いづれにもコクワガタが潜んでいました。なお、今日は他のヤナギでは殆どクワガタを見かけませんでした。
次に 20時20分頃、サイカチの木(通称;カブトムシの木)を確認しました。この木は最近、地元の環境保護団体の方から教えて頂きました。昆虫が集まるご神木として、私が最も期待しているクヌギ林のクヌギの大木が河川工事の為伐採されるかもしれない危惧を相談した際に、余談で教えて頂きました。今日は時期尚早のようで何も見つかりませんでしたが、シーズンを通してウォッチングしたいと思います。
最後に20時40分頃、住宅地横の狭い緑地に立ち寄りました。昆虫たちの飲み屋のとなりのクヌギの根元に近く 木肌が大きくめくれたところで、3匹のコクワガタが見つかりました。
結局、この日は密かに予感していた通り、ヒラタクワガタに今年初遭遇しました。南方系のヒラタクワガタは、コクワガタより明らかに出現時期が遅いと感じています。また、今年は5月終盤で既に7度ノコギリクワガタに遭遇しており、温暖化の傾向は間違いないと感じています。ノコギリクワガタは(事実か否か確認の為、現在幼虫を飼育し実験中{※1}ですが)前年の7~9月に羽化しその年は蛹室を出ること無く成虫で越冬し翌年の夏 気温の(平均的な)上昇に合わせて出現するため、カブトムシ等その年の初夏に羽化する昆虫に比べて温度変化に敏感なのだと思います。なお、この辺の樹液で見つかるメジャー甲虫5種目の内、今年未だ見つかっていないのは最も普通種のカナブンです。このことは意外に感じています。メジャー甲虫を6種目に広げれば、最も希少種のクロカナブンもやはり見つかっていません。これらカナブンに初めて遭遇するのはいつ頃か?興味深いところです。
※1 昨年の7~8月に孵化したノコギリクワガタの幼虫を2群(A群はそのまま室温、B群は冬季常時21~22度で加温)に分け、朽ち木粉砕マットを餌に飼育していたところ、A群は全て4月中~下旬に蛹化し5月初旬には羽化しました(写真)。現時点で新成虫は蛹室から出る気配はありません。恐らく今年の暖かい秋(10月ぐらい)に地上に出てくるのではないかと予想しています。一方で、B群は全て現時点で幼虫であり未だ蛹化する気配はありません。
2021年10月18日”実験飼育中のノコギリクワガタの幼虫のその後について” A群の内、ノコギリクワガタ(前の写真;大歯型)♂1匹のみが8月中頃に蛹室から地上に出ました(その後、元の昆虫バカセフィールドに放虫しました)。A群のその他は、現在も蛹室に居ます。B群の幼虫は、(ごく一部が現在も幼虫である以外)その殆どが7月~8月に羽化し、現在、蛹室で動かずじっとしています(次の2枚の写真)。恐らく、このまま来年の初夏頃 地上に出ると思われます。
自然界でも、昨年孵化した幼虫は現在成虫になり、広葉樹の朽ちた切り株の根付近の土の中にできた蛹室内で越冬中だと思います。今年孵化した幼虫は広葉樹の朽ちた切り株の根を食しながら成長し、そろそろ活動を休止し冬眠に入り、翌春に成長を再開すると思います。ノコギリクワガタの幼虫は、自然会ではその殆どが朽ちた切り株の根に入っています。地上に転がっている朽ち木には殆ど入っていません。最近、昆虫バカセフィールドでは、地域の自然保護団体が主導し里山保全活動が盛んです。この活動によって森や林に日光が入るように、クヌギやコナラなどの老木が根元から伐採されることが多く、伐採された切り株はその殆どが朽ちるため、それがノコギリクワガタの適当な"ゆりかご"になっており、そのため昨年から今年にかけて、昆虫バカセフィールドではノコギリクワガタが多く、比較的大きな個体も多いのではないかと感じています。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2021年5月26日夜晴れ、今日も湿度はさほど感じず比較的爽やか。最高気温は26度、19時現在23度。3日間雨が降らず明日は雨の予報、「5月に活動する昆虫の実態はまだ殆ど知らないこと、しかも今日は梅雨晴れが長く続いた後であることから 今日は見ておくべきでしょ」と自分に問いかけ、疲れた体をいつものフィールドに向かわせました。19時10分頃、先ず中州のヤナギを確認しました。前回(24日)と同じところでコクワガタの小さい雄が見つかりました。今一つ期待外れでした。
次に19時30分頃、団地前のクヌギを確認しました。いつもの樹液では、いつものようにコクワガタが群れていました。そして頭上の枝の下側の樹液では、今年初めてノコギリクワガタのペアが見つかりました。
さらに バス通りからこの木を見渡すと、台場のようになっているところでもノコギリクワガタの雄が見つかりました。
続いて 川縁のヤナギを確認し、一番左のヤナギを土手側から覗くと、幹にノコギリクワガタ(大歯)の雄が吸い付いていました。その上にはコクワガタの雄も付いていました。
その直ぐ右どなりの幹にも、ノコギリクワガタ(大歯)の雄が吸い付いていました。
次に 20時頃、念のためクヌギ林を確認しました。先ず2番目のクヌギを覗くと、根元に近い幹でコクワガタの雄が見つかりました。酒場はついに開店したかと思い上を見上げると、目線より3m程上の幹でノコギリクワガタのペアが見つかりました。上を見上げた姿勢で撮影したためヘッドライトの反射光をカメラが逆光と認識しフラッシュが作動しませんでした。
それならクヌギの大木もそうかと思いクヌギの大木を確認したところ、目線の位置にある中央の樹液でまたもノコギリクワガタのペアが見つかりました。クヌギ林の酒場は、今日開店したようです。
次に 20時10分頃、シラカシを確認しました。前回(24日)同様、根元の洞の周囲と太い幹の分かれ目の部分でコクワガタが7匹見つかりました(写真省略)。また、意外にも幹にコカブトムシが這っていました。コカブトムシは死肉を食すため樹液には無関心のはずですが、何故いたのか疑問です。
次に 20時20分頃、ヤナギ林を確認しました。その他のヤナギの目線より1m程上の樹液で、コクワガタの雄2匹雄を確認しました。いつも見る光景です。他のヤナギを確認しようとしたところ、道端でカブトムシの雌が羽音をたてて離陸/不時着を繰り返していました。どうもまだ長く飛行できないようです。おそらく今しがたとなりの畑の腐葉土から出てきたばかりなのかもしれません。
次に 20時30分頃、サイカチの木を確認しましたが静まりかえっていました。その近くの野原でふと足下を見ると、ヒラタシデムシとその幼虫がミミズを食べていました。
最後に20時40分頃、住宅地横の狭い緑地に立ち寄りました。昆虫たちの飲み屋とそののとなりのクヌギで、計5匹のコクワガタが見つかりました。特記事項はありません。
結局、この日はノコギリクワガタを9匹確認しました。例年なら6月末の様相です。今年は梅雨入りが例年よりおよそ1ヶ月早いことと相関があると感じています。ノコギリクワガタは、蛹室で気温や湿度を感じ取り「時は今、うまい酒は地上にあり」と今日一斉に出てきたのかもしれません。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2021年5月28日夜晴れ、今日は南風の影響かやや蒸し暑い。最高気温は27度、19時現在23度。5月は残り僅か、5月下旬の樹液に集まる昆虫達を重点的に見ておきたく、いつものフィールドに向かいました。19時15分頃、先ず中州のヤナギを確認しました。前回(26日)コクワガタが見つかった幹(メイン酒場)から後側に伸びた枝先で小さなコクワガタの♂が見つかりました。メイン酒場では樹液が殆ど出ていない様子でした。
次に19時35分頃、団地前のクヌギを確認しました。バス通りから台場のようになったところ(一箇所目:裏側地上3m程)を見渡すと、コクワガタの雄2匹が見つかりました。
頭上50cmの枝の下側(2箇所目:正面右横)では、ノコギリクワガタの雌が見つかりました。
いつもの樹液(3箇所目:正面左横)では、コクワガタ4匹(その内少なくとも1匹が雄、1匹が雌)が見つかりました。
頭上3m左の幹(4箇所目:正面中央)では、ノコギリクワガタのペア,雄1匹とコクワガタの雄3匹が見つかりました。
頭上3m右の幹(5箇所目:正面中央)では、ノコギリクワガタの雄1匹とコクワガタの雄3匹、雌1匹が見つかりました。
目の前(6箇所目:正面中央)では、ノコギリクワガタの雄1匹とコクワガタのペア(雌は洞の中)が見つかりました。
続いて19時45分頃、川縁のヤナギを確認しました。一番左のヤナギを土手側から覗くと、2日前(26日)にノコギリクワガタの雄がいた幹にコクワガタの雄が吸い付いていました。そのとなりの幹にはここのところご無沙汰していたシラホシハナムグリが付いていました。
よく見ると、吸い付いているコクワガタ上の方にもう1匹のコクワガタが見え、さらに下側からオオゲジが迫っていました。まさかオオゲジがコクワガタを襲うことはないでしょうが、没頭していて大丈夫でしょうか?
次に 20時頃、2日前に開店したクヌギ林を確認しました。先ず2番目のクヌギを覗くと、2日前(26日)と同じ目線より3m程上の幹でノコギリクワガタの雄が見つかりました。
次に クヌギの大木を確認したところ、2日前と同じ目線の位置にある中央の樹液でコクワガタの雄2匹と雌1匹が見つかりました。シャッターを押した直後、雄1匹がもう一匹をはさみ落しました。鮮やかに1本!
次に 20時05分頃、シラカシに向かう途中、コナラの幹でノコギリクワガタの雄を見つけました。その上の幹でコクワガタの雄も見つかったため偶然ではないかもしれません。
次に 20時10分頃、シラカシを確認しました。太い幹の分かれ目の部分でコクワガタが群れていました。しばらく眺めていると、とても大きな雄が幹の分かれ目から出てきました。
次に 20時20分頃、ヤナギ林を確認しました。その他のヤナギでは、目線より1m程の樹液と洞の中で、いつものようにコクワガタが見つかりました(写真は省略)。ウォッチングする度、必ず見つかります。ヤナギの枝先では何も見つからず、幹を辿って降りていくと、ヤブキリの幼虫(雌)とキノカワガ2匹が樹液を吸っていました。
さらに幹を辿って降りると、こんどはコクワガタの雄とキノカワガが見つかりました。キノカワガは、この辺りのヤナギやクヌギの樹液で見つかります。以前、ハラビロカマキリやオオゲジの餌食になっている場面を見かけました。
最後に20時40分頃、住宅地横の狭い緑地に立ち寄りました。昆虫たちの飲み屋とそののとなりのクヌギで、計3匹のコクワガタが見つかりました。今日も、特記事項はありません。
結局、5月末の今日は、団地前のクヌギがコクワガタ15匹とノコギリクワガタ6匹(の2種類だけ)で大盛況でした。例年の真夏(7月中頃)に対して、レギュラーのカナブン、カブトムシ、シラホシハナムグリの姿が無かった点が特徴です。今年は例年になく早くから暑いことを象徴している現象だと思います。この数年先、日本の5月末に、もしカナブンやカブトムシも加わって大盛況化するなら、温暖化は、亜熱帯気候として定常化した証拠ということでしょう。そうならないことを祈ります。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2021年5月30日朝晴れ、5月の気温は日中上がっても朝方下がることが多く、今日も早朝は19~20度ぐらいでややヒンヤリと感じました。朝、昆虫の活動状況はどうなのか?フィールドに向かいました。
先ず 5時15分頃、団地前のクヌギを確認しました。やや意外にもクワガタの影は見つからず、いつもの樹液にサトキマダラヒカゲが群れていました。
次に 5時25分頃、川縁のヤナギを確認しました。土手側から覗いても何も見つからず、川側から一番左のヤナギを見上げると、直径5cmぐらいの枝でノコギリクワガタのペアが見つかりました。他の枝でコクワガタの雄1匹も見つかりました。
次に 5時35分頃、クヌギ林を確認しました。2番目のクヌギを覗くと、2日前(28日)と同じ目線より3m程上の幹でノコギリクワガタのペアが見つかりました。
続いてクヌギの大木では、2日前と同じ目線の位置に樹液は出ていたものの、昆虫は見つかりませんでした。続いてシラカシでも、昆虫は見つかりませんでした。
次に 5時50分頃、ヤナギ林を確認しました。洞がある1本のヤナギでは、洞の中に比較的大きなコクワガタが潜んでいました。
最後に6時10分頃、中州のヤナギを確認しました。いつも確認しているヤナギは樹液が枯れており、何も見つかりませんでした。その手前のヤナギで、シラホシハナムグリが見つかりました。このヤナギでは初めて出会った昆虫です。
結局、5月末のややひんやりと感じる朝は、真夏(例えば7月中頃)の昆虫大盛況ぶりとは違ってやや静寂に感じました。この季節では、気温の低下度合いが小さい日暮れ直後の時間帯が、樹液に集まる甲虫たちにとって最も活動し易いようです。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2021年5月31日晴れ、日中の最高気温は24度。19時現在22度、やや冷たい西風が吹く中、5月最後のフィールドに向かいました。
先ず 19時15分頃、クヌギ林を確認しました。2番目のクヌギを覗くと、昨日とは別の目線より3m程上の幹でノコギリクワガタの雄が見つかりました。
続いてクヌギの大木では、昨日と同じ目線の位置にある樹液で、コクワガタの雄3匹が見つかりました。
続いて5月28日に見つけたコナラでは、洞の周辺で4匹、計6匹のコクワガタが見つかりました。やはり、このコナラの木にはクワガタが付くようです。
続いてシラカシを確認しました。ここ最近の傾向通り、太い幹の分かれ目の部分で3匹、根元の洞で2匹のコクワガタが見つかりました(写真は省略)。
次に 19時25分頃、ヤナギ林を確認しました。その他のヤナギでは、白い樹液が溜まったもう1つの洞の周囲で、コクワガタ、サビキコリ、モリチャバネゴキブリが見つかりました。
枝先のヤナギを覗いても何も見つからず、幹を辿って降りると、ノコギリクワガタの雄とキノカワガが見つかりました。
さらに幹を辿って降りると、コクワガタの雄2匹とキノカワガ、群れるモリチャバネゴキブリが見つかりました。今日のヤナギ林では、モリチャバネゴキブリが目立ちます。
次に 19時45分頃、川縁のヤナギを確認しました。土手側から覗くと、川側から一番右のヤナギの枝先で、ノコギリクワガタの雌が見つかりました。
次に 19時55分頃、団地前のクヌギを確認しました。いつもの樹液で、コクワガタ6匹(その内少なくとも4匹は雄)とノコギリクワガタの雄が見つかりました。
頭上の枝の下側では、コクワガタの雄2匹とノコギリクワガタの雄が見つかりました。
また、目線より4m程上で幹が分かれている部分の上の平らなところで、ノコギリクワガタの雄が見つかりました。左下には怪しげなクモがいます。
最後に20時5分頃、住宅地横の狭い緑地に立ち寄りました。昆虫たちの飲み屋のとなりのクヌギの根元に近い広く浅い洞で、計2匹のコクワガタが見つかりました。
結局、5月末日の今日、特記事項はありません。いや、特記事項は、5月末日までにとうとうカナブンに出会わなかったことです。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2021年5月8~31日2021年5月8~31日までに、クヌギやヤナギ、シラカシ、コナラ等10本程度の木の樹液で見られたコクワガタ、ノコギリクワガタ、ヒラタクワガタやカブトムシ、シラホシハナムグリ等主要な甲虫数をグラフに示しました。あくまでも昆虫バカセが気まぐれにウォッチングしたデータですが、東京の2021年5月の樹液に集まる主要な甲虫数の相対比率の傾向は把めると思います。
コクワガタは圧倒的に数が多く、ウォッチングを開始する前の4月30日に、ヤナギ林のその他のヤナギの洞の中で今年の第1号を確認しています。寒さに強く、樹液の出方次第で4月後半から越冬個体が樹上で活動し始めるのではないかと思います。
ノコギリクワガタはコクワガタについで数が多く、ただし、この状況は2月頃から例年より気温が高かった今年の特徴ではないかと感じています。5月10日前後からポツンポツンと現れ始め、5月26日を境に一気に発生数が増しました。現在は、例年の6月下旬のように毎日複数確認出来ます。
シラホシハナムグリは、5月を通して1日に1匹見つかるか否かといった少ない頻度で確認できました。このことは意外でした。シラホシハナムグリは成虫で越冬すると(昆虫情報誌等から)読み及んでいたため、越冬個体を多く確認出来るだろうと予想していました。本当に越冬するのか?越冬するがその割合は(例えば未交尾個体に)限られるのか?それとも(20度ぐらいの)寒さに弱いのか?疑問を有しています。
シラホシハナムグリに関しては、そもそも昆虫バカセとしても生態をよく知らないので、昨年7月に10匹程度を捕獲し実験飼育しています。その(現在の)途中結果として、採集した成虫は、交尾し子孫を残した後、越冬することなく全て昨秋に死亡しました。幼虫は7月~8月に孵化し、冬季は常時20~21度で加温して飼育していました。その結果、早い(7月に孵化した)者は5月初旬に羽化し、遅い(8月に孵化した)者は現在蛹化しています。現在は、早い者がぼちぼち土上に出て昆虫ゼリーを舐め始めています。
ライフサイクルは安定しており、加温してもさほど羽化時期は早まらないようです。実験から推察すると、自然会ではそろそろ新成虫が始めるのではないかと思います。もう少し実験を重ねようと思います。
カブトムシは5月中に2匹の確認のみであり、温暖化の影響も考えられますが、偶発的な発生であったと思っています。
ヒラタクワガタは5月中に1匹の確認のみであり、越冬個体と思いますが、未だ気温が低いため活動個体が少ないのか?それともこの種はそもそもこの辺りで稀少だからなのか?疑問を有しています。6、7月のウォッチング結果を待ちたいと思います。
カナブンには、5月中一度も遭遇しませんでした。もっとも意外なことでした。この先いつ頃大発生するのか、興味津々です。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2021年6月2日晴れ、日中の最高気温は26度。19時現在22度、心地よい風が吹く中、6月最初のフィールドに向かいました。
先ず 19時20分頃、中州のヤナギを確認しました。今までとは別のところに、たっぷりと樹液が浸み出ていました。そのやや下で、大歯のノコギリクワガタが見つかりました。この光景を予測していたので、昆虫バカセの勘ーヒットという感触です。この後、ヒラタクワガタも来ると予測しています。
さらに、ノコギリクワガタの下で、ナナホシテントウより一回り大きいカメノコテントウを発見しました。写真では分かり難いのですが、ハムシの幼虫ではなく、羽アリのような昆虫を捕食しているように見えます。カメノコテントウはハムシの幼虫以外は食べないと認識していましたが、真相はどうなのでしょうか?
さらに、キマダラカメムシが交尾をしていました。先日から、ここ(だけ)でよく見かけます。インターネットの情報によれば、台湾-東南アジアから長崎出島経由で入国し、東京では2008年に初めて確認されたとのこと。ついに、昆虫バカセの目にも留まりました。
次に 19時40分頃、団地前のクヌギを確認しました。いつもの樹液でコクワガタ4匹(その内少なくとも3匹は雄)とノコギリクワガタの雄1匹、正面の幹でコクワガタの雄2匹と雌1匹、頭上の枝下でノコギリクワガタの雄1匹、正面3m程の幹周辺でノコギリクワガタの雄4匹とコクワガタ4匹(その内少なくとも3匹は雄)が見つかりました(写真はその一部)。相変わらず、2種類で大繁盛していました。
次に 19時50分頃、川縁のヤナギを確認しました。土手側から覗くと、川側から一番左のヤナギの枝先で、ノコギリクワガタの雌が見つかりました。
次に 20時頃、クヌギ林を確認しました。2番目のクヌギでは何も見つからず、クヌギの大木では2日前と同じように、正面の樹液でコクワガタの雄2匹が見つかりました。
次に、コナラではコクワガタの雄2匹が見つかりました。次に、シラカシではコクワガタの雄4匹が見つかりました。
次に 19時15分頃、ヤナギ林を確認しました。洞のあるヤナギとその他のヤナギではめずらしく何も見つからず、幹がくねくねしたヤナギとヤナギの古木ではそれぞれでコクワガタの雄が1匹づつ見つかりました。枝先のヤナギを覗くと樹液が確認出来ず何も見つからず、幹をたどって降りていくとノコギリクワガタのペアが見つかりました。さらに幹をたどって降りていくとこんどはコクワガタのペアが見つかりました。さらにその直ぐ横の枝分かれした幹では、ノコギリクワガタのペアとコクワガタ3匹(その内少なくとも雄2匹)が見つかりました(写真)。
最後に20時30分頃、住宅地横の狭い緑地に立ち寄りました。昆虫たちの飲み屋で、ノコギリクワガタの雄1匹とコクワガタの雄1匹が見つかりました(写真省略)。そのとなりのクヌギでもコクワガタの雄1匹が見つかりました(写真省略)。
結局、5月2日は、6箇所のポイントを巡り、計11本の木でコクワガタを28匹、ノコギリクワガタを13匹確認しました。ノコギリクワガタはコクワガタの半数を占める程、数を増しました。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2021年6月3日晴れ、日中の最高気温は25度。19時現在22度、昨日と同じように心地よい風が吹いていた。昨日川の中州で見つけたカメノコテントウが何を食べていたのか?気になって、もう一度川の中州に行ってみました。ここは家から1kmと近いので行き易いです。
19時20分頃、中州のヤナギを確認しました。先ず、一番手前(左)のヤナギでノコギリクワガタ小歯の雄が見つかりました(写真左上)。次に、真ん中のヤナギを跨ごうとして、その根元付近でノコギリクワガタ大歯の雄が見つかりました(写真左下)。
さらにその木の葉裏に、大きなテントウムシがとまっていました。お目当てのカメノコテントウと大きさは同じぐらいですが、配色が全く違う!オレンジ基調に黒の点々、「なんだこのテントウムシは、カメノコの色違いか?産卵中なのか?」などとつぶやきながら、その先に進みました。
次に、一番奥のお目当てのヤナギを確認しました。昨日、カメノコテントウを見たところでは、ノコギリクワガタの雌とコクワガタの雄とやはり昨日と同じように群れる羽アリのような昆虫が見つかりました(最初の写真の右上)。しかし、カメノコテントウはもういませんでした。また、幹の上の方でノコギリクワガタの大歯の雄が見つかりました(最初の写真の右下)。
結局、5月3日は、川の中州の3本のヤナギだけを確認しました。そこは、まるでノコギリクワガタの楽園のようでした。見つかったテントウムシをインターネットで調べたら、ハラグロオオテントウであることが分かりました。より南国で見つかる比較的珍しい種だと分かりました。通常は桑の木で見つかる場合が多いらしく、この川岸一帯にはヤナギよりむしろ桑の木が多いことも影響しているかもしれません。
この中州はごく僅かな面積しかなく、クワガタが発生するような朽ち木も見当たりません。両岸の周辺一帯は全て宅地であり、最も近い(狭い)緑地からもおよそ300m離れています。クワガタたちは、一体どこから何を頼りに飛んでくるのか?私がこの場所にいても、クヌギやコナラから匂うような強い発酵臭は感じません。彼ら(クワガタたち)の不思議な能力には驚ろかされます。
2021年6月5日朝霧雨、昨日は終日雨。5時50分現在気温21度、少し蒸し々々している霧雨の中、中州のヤナギをウォッチングしました。
5時50分頃、一番手前(左)のヤナギでは何も見つからず、真ん中のヤナギではキイロスズメバチが1匹うろついていました。そこをそっと通過し、奥のヤナギでは、目線よりやや下の枝の付け根でノコギリクワガタのペアが見つかりました。
さらに、今日はその奥のもう1つの中州のヤナギまで行ってみましたが、そこでは、何もみつかりませんでした。そこから、手前のヤナギに向けて撮影すると、近隣の人家が写ります。ここは中州のため人家から近くても隔離されている為、ノコギリクワガタにとっては楽園なのでしょう。
最後に、もう一度各ヤナギの幹と枝先をよく探すと、手前のヤナギの反対側から見える幹で、ノコギリクワガタのペアがもう1組見つかりました。
結局、6月5日早朝は、前日は雨、霧雨のコンディションにもかかわらず、川の中州のヤナギでは、ノコギリクワガタが2ペア見つかりました。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2021年6月6日朝曇り、昨日は朝方小雨が降った後は終日曇り。6時現在気温21度、空気がヒンヤリと気持ち良い。中州のヤナギ、団地前のクヌギ、川縁のヤナギを順にウォッチングしました。
先ず6時頃、中州のヤナギでは、一番手前(左)のヤナギの昨日と同じ樹液でノコギリクワガタの1ペア、真ん中のヤナギの右側の幹でノコギリクワガタの1ペアが見つかりました。
次に6時15分頃、団地前のクヌギでは、いつもの樹液でキイロスズメバチとサトキマダラヒカゲが、その少し下の樹皮下でコクワガタのペアが見つかりました。また、頭上の枝下の樹液でノコギリクワガタのペアが見つかりました。
最後に、川縁のヤナギでは、一番左のヤナギの幹の一帯でノコギリクワガタの2ペアと2雄が見つかりました。写真の左側はそれを土手側から撮影し、右側は川側から撮影しました。他の枝でもノコギリクワガタの雄が1匹見つかりました。まるで、ノコギリクワガタの木にノコギリクワガタが鈴なりに実っているようでした。
結局、6月6日早朝は、ヒンヤリとしたコンディションの中、3箇所のヤナギとクヌギ計4本の木を巡り、ノコギリクワガタ13匹、コクワガタ4匹を確認しました。ノコギリクワガタは、13匹の内10匹がペア(5ペア)リングしていました。ノコギリクワガタはシーズン中、見つかる個体の過半数がペアで見つかります。このこともずっと疑問に感じています。雄は樹液に飛んできて、雌の体から出るフェロモン等を強く感じ取り、雌の近くに着枝するのでしょうか?
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2021年6月7日夜晴れ、天気予報に反して日中の最高気温は30度。7時20分現在気温25度、蒸し暑さはない。定例の身近な全ポイントをウォッチングして巡りました。
先ず19時20頃、中州のヤナギでは、一番手前(左)のヤナギの(先日6月3日にノコギリクワガタが居た)樹液でハグルマトモエ蛾が見つかりました。一瞬見た時、魔物の両目で睨まれたように”ドキッ”としました。長い年月をかけてよくここまで擬態を進化させたものです。さらに、一番奥のヤナギでコクワガタのペアと雄1匹、ノコギリクワガタの雌2匹が見つかりました。
次に19時40分頃、団地前のクヌギでは、いつもの樹液でノコギリクワガタの2ペアと雄2匹、コクワガタの雄4匹と雌1匹が群れていました。今日この木ではノコギリクワガタ計13匹、コクワガタ計8匹、総計21匹のクワガタが見つかりました。
次に19時50分頃、川縁のヤナギでは、一番左のヤナギでノコギリクワガタばかり、1ペアと雄4匹が見つかりました。
次に20時5分頃、クヌギ林を確認しました。2番目のクヌギでは樹液が出ておらず、何も見つかりませんでした。続いて、クヌギの大木では目線の位置にある樹液で、コクワガタがヒラタクワガタを上から差し込んでいました。差しきられたヒラタクワガタは、広い幹を歩き回って居場所を探しているようでした。差し込んだコクワガタは、周りにくるコクワガタをも次々に蹴散らしていました。ここでは、ノコギリクワガタの雄1匹、コクワガタの雄4匹、ヒラタクワガタの雄1匹が見つかりました。
次に20時15分頃、コナラでは3箇所で樹液が出ており、ノコギリクワガタのペアと雌1匹、コクワガタのペアと雄4匹、雌2匹の合計11匹のクワガタが見つかりました。このコナラは凄い!(次回から、”凄いコナラ”と呼びます。)
次に20時20分頃、シラカシを確認しました。ここ最近の傾向と反して静かでした。太い幹の分かれ目の部分で1匹、根元の洞の周囲で1匹、コクワガタの雄が見つかりました。
次に20時30分頃、ヤナギ林を確認しました。洞のある1本のヤナギやその他のヤナギ等では、珍しくクワガタの影は見えませんでした。ヤブキリの雌が成虫になっていました。2匹見つかりました。
続いて枝先のヤナギを覗くと、ここで今年初めてノコギリクワガタのペアが見つかりました。
さらに枝先のヤナギを幹を辿って降りていくと、洞の中で、コクワガタの雄とボクトウガの幼虫が見つかりました。ボクトウガの幼虫は、幹に垂直に掘った直径1cm弱の丸いトンネルを行き来していました。このヤナギに多くの昆虫が集まる理由は、これだと思いました。
さらに降りていくと、根元から1.5m程の幹にある樹液で、ノコギリクワガタの雌2匹とコクワガタの雄1匹が見つかりました。
続いてヤナギの老木を確認しました。根元に近く樹液が白く湧き出ているところで、今年3匹目のカブトムシの雌とコクワガタの雄2匹と雌1匹が見つかりました。
最後に20時50分頃、住宅地横の狭い緑地に立ち寄りました。昆虫たちの飲み屋で今年4匹目のカブトムシの雄が一人飲みしていました。そのとなりの木ではコクワガタの雄2匹が、別のクヌギでもノコギリクワガタの雄1匹が見つかりました。
結局、6月7日夜は今年この時間で最も高い(25度の)気温の中、8箇所計13本の木をウォッチングし、コクワガタ33匹、ノコギリクワガタ30匹、カブトムシ2匹、ヒラタクワガタ1匹、シラホシハナムグリ1匹を確認しました。樹液で見つかる甲虫の数は確実に増加傾向にあります。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2021年6月9日昼晴れ、今日は今年最も暑い真夏日の予報、10時現在気温30度、7月のような夏空が広がる中、地元の自然保護団体主催”25mプールの生き物調査”に参加しました。
プールにはどのような生き物が発生しているのか?興味津々でした。調査結果は、アキアカネと思われるトンボのヤゴ(写真)が、見つかった生き物のほぼ99%(約1000匹)を占めていました。他にはマツモムシの幼虫が0.5%程度を占めていました。また、マメゲンゴロウ、ウシガエルがそれぞれ1匹づつ見つかりました。25mプールはアキアカネのゆりかごになっていました。しかし思いの他、プールの生き物はNot多様性でした。
その帰りに、昼間の樹液を3箇所ウォッチングしました。先ず11時頃、川縁のヤナギを土手側から覗くと、やや太い幹にシラホシハナムグリが付いていました。その右横の枝の樹液ではノコギリクワガタの雄とコムラサキが見つかりました(写真)。その左横の細い枝の樹液にはコクワガタの雌がかぶりついていました。次に川の中州のヤナギ、住宅横の飲み屋とウォッチングしましたが何も見つかりませんでした。
2021年6月10日夜晴れ、真夏日が3日続いた3日目の夜、7時20分現在気温25度、何か変化を期待して定例の身近な全ポイントをウォッチングして巡りました。
先ず19時30頃、中州のヤナギではどの木でも樹液は出ておらず、木肌は乾燥していました。そのせいかクワガタは見つかりませんでした。一番奥の木の目線よりやや上の幹では再びカメノコテントウが見つかりました。その少し下では黒基調に赤い4つ星の、恐らくヨツボシケシキスイだと思うのですがそれにしてはやや大きい甲虫が見つかりました。
次に19時50分頃、団地前のクヌギでは、いつもの樹液でノコギリクワガタの雄2匹と雌3匹、コクワガタの雄2匹と雌2匹が群れていました。今日この木ではノコギリクワガタ計13匹、コクワガタ計6匹、総計19匹のクワガタが見つかりました。また、シラホシハナムグリも2匹見つかりました。コンスタントに賑やかなクヌギです。
次に19時55分頃、川縁のヤナギでは、一番左のヤナギのやや細い枝で今年初めてカナブンが見つかりました。その少し下ではカブトムシの雄も見つかりました。ここでカブトムシを見たのは、初めてかもしれません。
その少し上では立派な大顎をもつノコギリクワガタの雄も見つかりました。
次に20時5分頃、クヌギ林を確認しました。2番目のクヌギでは今日も樹液が出ておらず、何も見つかりませんでした。続いて、クヌギの大木では目線の位置にある樹液で、ノコギリクワガタ、ヒラタクワガタ、コクワガタが揃って見つかりました。ヒラタクワガタは3日前にコクワガタに差しきられた雄だと感じました。
大きく見えたので、一旦木から落として体長を計ると41mmでした。
さらに、右側のやや太い枝でも、小さな光沢のあるクワガタが目につきました。
確認の為一旦木から落としてみると、やはりヒラタクワガタで体長を計ると31mmでした。去年もそうでしたが、小さなヒラタクワガタが目立ちます。年々、クワガタ達が発生しそうな緑地が宅地化によって減少し、ヒラタクワガタの幼虫が育つ土中の朽ち木の根も痩せたものに限られてきているからかもしれません。
次に20時15分頃、凄いコナラでは、コクワガタの雄3匹と雌2匹が見つかりました。次にシラカシでは樹液が確認できず、幹を這うコクワガタの雄1匹のみが見つかりました。
次に20時25分頃、ヤナギ林を確認しました。洞のある1本のヤナギやその他のヤナギ等では、今日もクワガタの影は見えませんでした。続いて、枝先のヤナギを覗くと、細い枝でノコギリクワガタの雌とシラホシハナムグリ2匹が見つかりました。
さらに違う細い枝でも、カブトムシの雌とノコギリクワガタの雄が見つかりました。
さらに枝先のヤナギを幹を辿って降りていくと、小さな洞の外でカブトムシの雄が、洞の中でコクワガタらしきが見つかりました。その少し上にもコクワガタらしきが複数見つかりました。
ヤナギの老木では、小さな洞の中にコクワガタの雄2匹、雌1匹が入っていました。
次にサイカチの木を確認しましたが、まだ動きはありません。
最後に20時50分頃、住宅地横の狭い緑地に立ち寄りました。昆虫たちの飲み屋の横の木でコクワガタの雄1匹、別のクヌギの幹で大歯のノコギリクワガタの雄1匹が見つかりました。
結局、真夏日が3日続いた6月10日の夜は、今年初めて樹液に集うレギュラー甲虫6種が全て揃いました。9箇所計9本の木を巡り、コクワガタ24匹、ノコギリクワガタ19匹、シラホシハナムグリ5匹、カブトムシ3匹、ヒラタクワガタ2匹、カナブン1匹が見つかりました。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2021年6月13日朝曇り、5時現在気温23度、眠いけど好奇心が勝り、ポイントをウォッチングして巡りました。
先ず5時15頃、中州のヤナギを確認しました。どの木でも樹液は僅かしか出ておらず、クワガタは見つかりませんでした。モンスズメバチが2~3匹周囲を舞っていました。
次に5時30分頃、団地前のクヌギを確認しました。クワガタの姿は確認できず、いつもの樹液でさえもサトキマダラヒカゲやモンスズメバチ、ヒメスズメバチが占領していました。
次に5時30分頃、川縁のヤナギでは、一番左のヤナギを土手側から覗くとやや細い枝で、ノコギリクワガタの小さいペアと小さい雄2匹が見つかりました。小さい個体、特に雄の小さい個体が目立ちました。川側から覗くと、幹上ではやはりノコギリクワガタの雄3匹が見つかりました。
さらに洞が見つかり、洞の中にはクワガタが入っていました。クワガタにはお手数でしたが種類判別の為一旦外に出てもらいました。コクワガタの雄と分かり、元の洞に戻ってもらいました。
次に5時50分頃、クヌギ林のクヌギの大木を確認しました。目線の位置にある樹液でノコギリクワガタの♀1匹を確認しました。続いて凄いこなら、シラカシを確認しましたが、何も見つかりませんでした。
次に6時5分頃、ヤナギ林を確認しました。洞のある1本のヤナギやその他のヤナギ等では、今朝もクワガタの影は見えませんでした。続いて、枝先のヤナギを覗くと、細い枝でノコギリクワガタのペアが見つかりました。
次にサイカチの木を確認しましたが、やはり未だ動きはありません。
結局、6月13日の朝クワガタムシは、夜賑わう団地前のクヌギやクヌギ林のクヌギの大木では殆ど見つからず、川縁のヤナギやヤナギ林の枝先のヤナギでノコギリクワガタが複数見つかりました。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2021年6月14日夜雨の後曇り、関東甲信越に正式に梅雨入り宣言が出た今日は梅雨らしい天候、7時20分現在気温22度、定例の身近な全ポイントをウォッチングして巡りました。
先ず19時25頃、夕闇が深まりつつある中、中州のヤナギを確認しました。真ん中のヤナギの樹液ではカメノコテントウ、ナミテントウ、ムーアシラホシテントウが見つかりました(写真上[左,右は同じ場所])。カメノコテントウは、今日と6月2日の状況から樹液を吸っているのではないかと考えています。その幹のやや上ではコクワガタが見つかり、(後で気が付きましたが)その右後ろの葉上にハラグロオオテントウが写っていました(写真下)。しばらく、彩り鮮やかなテントウムシを眺めていると、あちこちの枝で計4匹のコクワガタが現れました。今日の中州は、テントウムシが甲羅の美しさを競い合う展覧会場のようでした。
次に19時50分頃、団地前のクヌギを確認しました。新たに気が付いた高いところにある樹液では、コクワガタが群れていました(写真)。今日この木ではコクワガタ12匹、ノコギリクワガタ6匹、計18匹のクワガタが見つかりました。今日も賑やかでした。
次に20時頃、川縁のヤナギを確認しました。一番左のヤナギではノコギリクワガタのペアと雄2匹、コクワガタの雄1匹が見つかりました。また、オオゲジが獲物を探して幹を動き回っていました。印象が強烈でした。
次に20時15分頃、クヌギ林を確認しました。2番目のクヌギでは今日も樹液が出ておらず、何も見つかりませんでした。続いて、クヌギの大木では目線の位置にある樹液に、主役のカブトムシの雄と雌が訪れていました。いつもそうですが、この木を覗く瞬間の(「今日は何が来ているのだろう」といった)わくわく感がたまりません。
次に、凄いコナラとシラカシでは何も見つかりませんでした。
次に20時25分頃、ヤナギ林を確認しました。幹がくねくねしたヤナギでは、しばらく凝視していると突如ヒラタクワガタの雄が現れました。体長は約45mm半ばでしょうか。
ヤナギの枝先では、ノコギリクワガタのペアと雌1匹、コクワガタの雄2匹が見つかりました。また、ハグルマトモエが見つかりました(写真)。この目にも慣れてきました。ヤナギの老木では、洞の中にコクワガタの雄1匹と雌2匹が入っていました。
次に20時40分頃、サイカチの木を確認しました。動きがありました! 細い枝でカブトムシの雄が見つかりました。他にも居ないか探すと、さらにカブトムシのペアが見つかりました。サイカチの木はカブトムシの木と呼ばれている通り、カブトムシだけが見つかりました。約1ヶ月後、カブトムシの本格的なシーズンには、いったいこの木にどれだけのカブトムシが集まるのだろうか?と、とても楽しみです。
次に21時頃、住宅街の飲み屋とその周辺を確認しましたが、今日は何も見つかりませんでした。6月も中旬にかかると、ここは昆虫少年達の格好の的になるのかもしれません。
結局、気象庁から梅雨入り宣言が出た今日、9箇所計を巡り、計9本の木でコクワガタ27匹、ノコギリクワガタ13匹、カブトムシ5匹、ヒラタクワガタ1匹が見つかりました。カブトムシが増え、ヒラタクワガタの出現率が高まったと感じています。一方で、シラホシハナムグリやカナブンを見かけなかったことで、少し季節が逆戻ったとも感じています。また、今日はポイント3箇所でクワガタムシを確認出来ず、その内2箇所(凄いコナラとシラカシ)では樹液すら確認出来ませんでした。これは気温が上下に変動し易い梅雨時期の特徴なのかもしれません。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2021年6月18日夜曇り、日中の最高気温は26度、少しジメジメ感あり。7時30分現在気温23度、定例の身近な全ポイントをウォッチングして巡りました。
先ず19時30頃、中州のヤナギを確認しました。最初に真ん中のヤナギの左側の枝で、ノコギリクワガタの雄が久しぶりに見つかりました(写真)。同じ枝の上側では、コクワガタの雄が5匹見つかりました。
さらに真ん中のヤナギの右側の枝では、ヒラタクワガタの雌が見つかりました(写真)。前足の両符節が欠損し、顔に土が付いています。越冬した個体のようです。ここにはヒラタクワガタが来ると予測した昆虫バカセの勘は、大当たりでした。
奥のヤナギでは、最初にメインの樹液で今年2匹目のカナブンが見つかりました。ノコギリクワガタの大歯の雄も見つかりました。そして目線より50cm程上で、ハラグロオオテントウのペアが並んで樹液を吸っていました。その下では、カラフルにペインティングしたナミテントウ、さらに左隅にはムーアシラホシテントウの姿も見えます。これらのテントウムシは主食の他に、滋養を摂るために樹液を吸うのでしょうか? そもそもここのヤナギには何故多くのテントウムシが集まるのでしょうか?
最後に手前のヤナギを反対側から覗くと、カメノコテントウが見つかりました。
次に19時55分頃、団地前のクヌギを確認しました。いきなり、正面ー目線の位置にコクワガタの雄4匹、ノコギリクワガタの雄1匹が見つかりました。
左に回り、目線よりやや上側のいつもの樹液を覗くと、大きな(大きく見えますが恐らく40mm台後半の)ヒラタクワガタの雄と、その右側に小さな(恐らく30mm強)のヒラタクワガタの雄が目に付きました。
今度は右に回り、頭上50cm程の高さにある幹を見上げると、枝の下側でノコギリクワガタの雄2匹が見つかりました(写真は省略)。さらに今日は、枝の上側でもコクワガタの雄2匹、雌1匹とノコギリクワガタのペア、雄1匹が見つかりました(写真)。
もう一度正面に戻り上を見上げると、4m程上の2系統のY字の幹で、ノコギリクワガタの雄1匹とペアが見つかりました。左の幹の右横にヤブキリの姿も見えます。
右の幹のさらに上を見上げると、幹別れ部分に、ノコギリクワガタの雄2匹とコクワガタの雄1匹とヤブキリが見つかりました。
次に20時10分頃、川縁のヤナギを確認しました。一番左のヤナギではノコギリクワガタのと雄1匹とコクワガタの雄1匹が見つかりました。ノコギリクワガタの雄は、今年見た中でも大きい方です。
次に20時20分頃、クヌギ林を確認しました。2番目のクヌギでは今日も樹液が出ておらず、何も見つかりませんでした。続いて、クヌギの大木では目線の位置にある樹液で、コクワガタの雄6匹、雌3匹とノコギリクワガタの雄1匹、雌1匹が見つかりました。
さらに右側の手前に伸びた幹に開店した酒屋で、コクワガタのペアとノコギリクワガタの雄1匹が見つかりました。クヌギの大木では緊急事態宣言解除まで後僅かとなり、徐々に酒屋が開店し始めました。
次に、凄いコナラとシラカシでは、今日も樹液が確認出来ず、何も見つかりませんでした。
次に20時40分頃、ヤナギ林を確認しました。洞のあるヤナギや幹がくねくねしたヤナギ等、主なヤナギでは、何も見つかりませんでした。
ヤナギの枝先では、3箇所でノコギリクワガタの雌1匹とシラホシハナムグリ、ノコギリクワガタの雄1匹、ノコギリクワガタのペアが見つかりました。
さらに幹を辿って降りていくと、前回(6月14日に)ボクトウガの幼虫がいた洞には、相変わらずボクトウガの幼虫がいました。次の瞬間、洞から大きな重厚感のあるクワガタが出てきました。50mm近くありそうなヒラタクワガタの雄でした。
この後、サイカチの木、住宅街の飲み屋を巡りましたが、何も見つかりませんでした。
結局、今日も9箇所を巡り、計6本の木で、樹液のレギュラー甲虫の内 コクワガタ30匹、ノコギリクワガタ22匹、ヒラタクワガタ4匹、シラホシハナムグリ2匹、カナブン1匹が見つかりました。6月中旬を過ぎ、ヒラタクワガタが活発に活動し始めたと感じています。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2021年6月22日夜曇り、日中の最高気温は28度、7時30分現在気温24度。この時間でもやや暑く感じる中、今日も定例の身近な全ポイントをウォッチングして巡りました。
先ず19時30頃、中州のヤナギを確認しましたが、何も見つかりませんでした。
次に19時55分頃、団地前のクヌギを確認しました。前回(6月18日)と同じようにいきなり、正面ー目線の位置でクワガタの群れに遭遇しました。ノコギリクワガタの雄3匹,雌2匹、コクワガタの雄2匹,雌2匹、左隅に小さいヒラタクワガタの雄1匹が見つかりました(写真)。
さらに正面-目線より上、いつもの樹液や4m程上の2系統の幹、頭上の幹の樹液でも群れており、ここでは今日コクワガタ計16匹、ノコギリクワガタ計16匹、カブトムシ計5匹、ヒラタクワガタ1匹が見つかりました。集中しながら虫を数えていたら、上からポトッと何かが落ちてきました。元気なノコギリクワガタの雄でした。確認するやいなや即離陸態勢に入りました(写真)。毎回ここで虫を数えるのは、数が多すぎてストレスを感じます。
次に20時10分頃、川縁のヤナギを確認しました。一番左のヤナギでノコギリクワガタのペア,雄2匹とコクワガタの雄3匹が見つかりました。写真はノコギリクワガタのペアとその下で待機するオオゲジです。オオゲジはもう1匹これより大きい特大サイズの個体もうろうろしていました。ここではいつも、何故かオオゲジが目立ちます(目立つなら、他のヤナギのように綺麗なテントウムシの方が良いのですが)。
次に20時20分頃、クヌギ林を確認しました。2番目のクヌギでは今日も樹液が出ておらず、何も見つかりませんでした。続いて、クヌギの大木では目線の位置にある樹液で、コクワガタの雄2匹、カブトムシの雄1匹,雌1匹、ノコギリクワガタの雄1匹が見つかりました(写真)。しばらく眺めていると、カブトムシの雄が雌を角で払い落としました。コクワガタも蹴散らしました。大きなノコギリクワガタも距離をとって遠巻きに遠慮している様子です。今日はこの気性の荒いカブトムシの雄がここに陣取って居るため、昆虫の数が少ないのだのだと感じました。そうこうしているうちに、落とされたカブトムシの雌が下から這い上がってきました。
次に凄いコナラとシラカシでは、今日も樹液が確認出来ず、何も見つかりませんでした。
次に20時40分頃、ヤナギ林を確認しました。主なヤナギではノコギリクワガタのペア、洞の中でコクワガの雄1匹が見つかりました。ヤナギの枝先では、1箇所でノコギリクワガタのペア,雌1匹,雌1匹が見つかりました(写真)。
さらに幹を辿って降りていくと、ヤブキリの雌が樹液を吸う蛾から少し距離をとって(しばらく眺めている間)じっとしていました(写真)
この木では、ノコギリクワガタ計5匹、コクワガタ計3匹が見つかりました。次にヤナギの老木でもコクワガタのペアと雄1匹が見つかりました。
今日ここまででカブトムシが7匹見つかった為、この後、期待してサイカチの木に行きましたが、何も見つかりませんでした。意外だった為、さらに以前散歩中に見つけた別のサイカチの木にも行きましたが、ここでもやはり何も見つかりませんでした。サイカチの木が威力を発揮するのはこれからでしょうか?
最後に住宅街の昆虫たちの飲み屋を巡りました。くまなくウォッチングして、ようやく1本のクヌギで、シラホシハナムグリが見つかりました。
21:20分頃、これで終わろうと思ったのですが、つい最近、やはりランニング中に見つけた近くの別の川の中州に生える”クワガタが来そうな”ヤナギに行ってみました。木に近づくやいなや、ノコギリクワガタの雄が目に入りました。さらに接近すると、ノコギリクワガタの下で葉に埋もれるような形で、これもまた小さいヒラタクワガタの雄が見つかりました。
さらに、その幹の30cm程上でコクワガタのペアが見つかりました。と思ったら、雌はヒラタクワガタでした。ヒラタクワガタの雄と雌が同時に見つかったので、これらは実験飼育の為、採取しました。
さらに、近くの葉上では、ハラグロテントウが見つかりました。このヤナギは面白い!
結局、今日は11箇所を巡り、計10本の木で、樹液のレギュラー甲虫の75匹の内 コクワガタ32匹(43%)、ノコギリクワガタ31匹(41%)、カブトムシ7匹(9%)、ヒラタクワガタ3匹(4%)、シラホシハナムグリ2匹(2%)が見つかりました。今年は、今がノコギリクワガタのピークではないかと感じています。
気に掛かるのは、見つかるヒラタクワガタの雄が(コクワガタと比べても)小さい個体ばかりなことです。本来この種は、素質的にも70mm前後まで大きく育つことができるはずなのですが、土地(緑地)が痩せて大きく育てないということを示していると感じています。空き家の有効利用化、土地,住居を相続し易いように家屋相続税の見直し等を推し進め、本来不要(余剰)なこれ以上の宅地造成を食い止め、緑地の保存等環境劣化の抑制に歯止めを掛けたいものです。
2021年6月25日昼曇り時々晴れ、10時現在の気温は25度 気分転換に近くの里山をウォッチングして巡りました。
10時頃先ず、前回(5月20日に)樹液が太い幹一面にだらだらと溢れ出ていたコナラに行きましたが、そこには”スズメバチ注意”の警告板が張られ、黒いビニールシートで根元から高さ2mの範囲をぐるぐる巻きにされていました。安全第一だから仕方がありません。
周辺を探索し、いくつかのコナラやクヌギで、樹液が確認できましたが、昆虫の姿はありませんでした。
一旦里山を抜けると日当たりの良い原っぱに出て、そこではキリギリスが大合唱していました。姿を確認しようと息を殺して鳴き声の発生源に近づき凝視するも、なかなか見つかりません。さらに2~3分じっと集中して凝視すると、微かに目線の草が動き、その瞬間にキリギリスの雄の姿が目に入りました。目が慣れたせいかもう1匹見つかりました。この写真に2匹の雄が写っていますが、どこに居るかお分かりですか?
もう一度違う道から里山の雑木林に入ると、根元の木肌が大きく避けたところから樹液臭が漂うクヌギがありました。近づくと、左右の小さな洞にそれぞれ、コクワガタのペアとコクワガタの(体が赤い)雄が見つかりました。
先ほどの質問の答えは以下です。
2021年6月28日夜曇り時々晴れ、日中の最高気温は28度、19時30分現在気温25度。やや強い(風速5m程度の)北風が吹いているせいか暑くは感じません。今日は定例のポイントを巡る6月最後の昆虫ウォッチングです。
先ず19時40分頃、中州のヤナギを確認しました。ヤナギの幹や枝はどこも乾いており、昆虫の姿はありませんでした。
次に20時頃、団地前のクヌギを確認しました。前回(6月22日)と同じようにいきなり、正面ー目線の位置で昆虫の群れに遭遇しました。コクワガタの雄7匹,雌2匹、ノコギリクワガタのペア、カブトムシの雄1匹が見つかりました(写真)。
さらに正面-目線よりやや上、いつもの樹液など、ここでは今日コクワガタ計15匹、ノコギリクワガタ計11匹、カブトムシ1匹、シラホシハナムグリ計3匹が見つかりました。なお、次のポイントに移動する途中、桜の木の幹でノコギリクワガタの雄が見つかりました(写真)。偶然だと思います。
次に20時10分頃、川縁のヤナギを確認しました。一番左のヤナギでノコギリクワガタの雄4匹、コクワガタのペア(写真)と雄1匹が見つかりました。
次に20時20分頃、クヌギ林を確認しました。2番目のクヌギでは樹液が出ておらず、何も見つかりませんでした。続いて、クヌギの大木では目線の位置にある樹液で、ノコギリクワガタの雄2匹とペア、カブトムシの雄1匹、コクワガタの雄1匹、さらに右隅にここからでは判別できないクワガタの姿が見つかりました。
木に接近し右隅を確認すると、判別できなかったクワガタは小さなヒラタクワガタの雄でした。
さらにその50cm程上で、もう1匹小さなヒラタクワガタが見つかりました。
次に凄いコナラでは今日も樹液が確認出来ず、何も見つかりませんでした。
次にシラカシに向かう途中、ケヤキの幹でノコギリクワガタの雌が見つかりました。これも偶然だと思います。
次に8時30分頃、シラカシでは樹液は確認できませんでしたが、くまなくウォッチングた結果、シラホシハナムグリが1匹見つかりました。
次に8時40分頃、ヤナギ林を確認しました。主なエリアでは、偶然路上を這うノコギリクワガタの雌に出会いました。また、ヤナギの古木の小さな洞で、コクワガタの雄2匹が見つかりました。
ヤナギの枝先では、ノコギリクワガタの雄2匹が見つかりました。枝先から幹を辿って降りていくと、あちこちでコクワガタとノコギリクワガタが見つかりました。幹別れするところの洞では、クワガタが密集していました。
ヨツボシオオキスイも2匹見つかりました。
ヤナギの老木では、カブトムシの雌が頭を洞に突っ込んでいました(写真)。今日 ヤナギ林全体では、コクワガタ計14匹、ノコギリクワガタ計6匹、カブトムシ計3匹が見つかりました。
この後、サイカチの木、住宅横の昆虫たちの飲み屋(とその周辺)では、何も見つかりませんでした。
次に9時20分頃、新たな(第2の)川の中州のヤナギでは、2本のヤナギでノコギリクワガタ計9匹、コクワガタ計4匹が見つかりました(写真は、最も密になっていた樹液で撮影したもの)。
結局、今日は11箇所を巡り、(桜、ケヤキは数えず)計9本の木で、樹液のレギュラー甲虫83匹の内 コクワガタ37匹(45%)、ノコギリクワガタ35匹(42%)、カブトムシ5匹(6%)、シラホシハナムグリ4匹(5%)、ヒラタクワガタ2匹(2%)が見つかりました。クワガタの数はまだ増加傾向にあるようです。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2021年6月2~28日2021年6月2~28日の期間で、クヌギやヤナギ、シラカシ、コナラ等10本程度の木の樹液で見られたコクワガタ、ノコギリクワガタ、ヒラタクワガタやカブトムシ、シラホシハナムグリ、カナブン等主要な甲虫数をグラフに示しました。あくまでも昆虫バカセが気まぐれにウォッチングしたデータですが、東京の2021年6月の樹液に集まる主要な甲虫数の相対比率の傾向は把めると思います。
コクワガタとノコギリクワガタは圧倒的に数が多く、確認数のピークが6月7日にも現れています。この日の前後は気温が真夏日と高いことや、この後樹液が枯渇したコナラやシラカシの影響が関係しているかもしれません。
6月下旬には、ノコギリクワガタの確認数はコクワガタに匹敵する程多く、この2種類で樹液に集まる主要甲虫の80%以上を占めるようになりました。
シラホシハナムグリは、6月を通して1日に1~3匹見つかるか否かといった少ない頻度で確認できました。 5月よりは僅かに増加したものの、発生のピークは7月以降と感じています。
カブトムシは6月中旬以降、1日に5匹前後が確認できていますが、発生数のピークは7月以降と感じています。
ヒラタクワガタは6月に入り、(確認数が)少ない かつ(体長が)小さいながらも徐々に確認数が増しています。6月下旬では主要甲虫の約3%前後を占めています。7月以降、増減傾向はどうなのか、興味深いところです。
カナブンには、6月中も2度しか遭遇しませんでした。最も意外なことでした。7月中にピークが来ることは間違いないと思いますが、極めて時期限定の昆虫ではないでしょうか。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2021年5月8日~6月28日2021年5月8日~6月28日の期間で、1本のクヌギの樹液で見られたコクワガタ、ノコギリクワガタ、ヒラタクワガタやカブトムシ、シラホシハナムグリ等主要な甲虫数をグラフに示しました。1本の木で集計した方が、各種の増加傾向がより分かり易いかもしれません。
2021年7月5日夜全国で土砂災害が発生する程雨が長く続き、その狭間でつかの間の曇り。日中の最高気温は28度、20時現在気温25度。湿度が高く蒸し暑く感じる中、増水して危険な川周辺は避けてウォッチングしました。
先ず20時10分頃、団地前のクヌギを確認しました。木肌は雨で濡れており、いつものように昆虫がいきなり目に入ることはありません。よく見ると、正面に点々とコクワガタの雄やノコギリクワガタの雄の姿が確認できました。いつもの樹液では、ノコギリクワガタの雄-大,小が雨水に流されつつある樹液を必死に吸う姿が確認出来ました(写真)。今日、この木ではノコギリクワガタの雄3匹とコクワガタの雄3匹が見つかりました。
次に20時20分頃、クヌギ林を確認しました。2番目のクヌギでは、昨年と同じように根元付近に樹液が出始めた様子で、クロゴキブリの幼虫に取り囲まれるようにカブトムシのペアが見つかりました。しばらく眺めていると、カブトムシの下、木の生え際を左から右にさっとやや太目のクワガタが横切り、木と木切れ間に隠れました。もしやと思い一旦確保してみると、やはり43mmのヒラタクワガタ雄でした(写真ー右)。
クヌギの大木では、ノコギリクワガタのペアとカブトムシの雄1匹が見つかりました。
次に20時40分頃、ヤナギ林を確認しました。メインエリアのその他のヤナギの、目線から距離がある枝先で偶然、樹液にかぶりつくノコギリクワガタの雄が見つかりました。後で写真を確認してノコギリクワガタはペアであり、余計に雌1匹も居たことが分かりました。
さらに、木の目線より下にある洞には、コクワガタのペアが潜んでおり、雄は何故か洞を出たり入ったりを繰り返していました。今日、ヤナギ林ではコクワガタ計5匹とノコギリクワガタ計4匹が見つかりました。
結局、長雨続きの狭間の曇りだった今日は3箇所計5本の木を巡り、樹液のレギュラー甲虫21匹の内 ノコギリクワガタ9匹(43%)、コクワガタ8匹(38%)、カブトムシ3匹(14%)、ヒラタクワガタ1匹(5%)が見つかりました。さすがにこのコンディション下では数が少なく、その中では例年の7月初めの傾向通りノコギリクワガタが最も多く見つかりました。なお、シラホシハナムグリとカナブンは見つかりませんでした。彼らは梅雨明けに大勢で再登場するのか?興味深いです。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください!2021年7月7日夜午前中は雨、午後から曇り時々晴れ。日中の最高気温は31度、20時現在気温26度。湿度が高く今年一番蒸し暑く感じる中、定例のポイントを巡りウォッチングしました。
20時頃-団地前のクヌギ
コクワガタ雄4匹 ノコギリクワガタ雄2匹 カブトムシ雄1匹 シラホシハナムグリ2匹
いつもより甲虫数がぐっと減少しました。
20時10分頃-川縁のヤナギ
ノコギリクワガタ雄5匹,雌1匹 カブトムシ雄1匹,雌2匹(写真)
カブトムシが目立ちました(ここでは過去最多)。
20時25分頃-クヌギ林の2番目のクヌギ
カブトムシ雄1匹,雌2匹 ヒラタクワガタ雌1匹(写真) オオクワガタ雌(42mm)1匹(写真)
カブトムシを眺めていると、足早に地面を這うヒラタクワガタの雌を発見。この雌はこの後、カブトムシの居る樹液に達しました。
また、木から50cm離れたところで、”カラスにでもやられたのか?大きなノコギリクワガタの雌だな~”と凝視すると、これがなんとオオクワガタの雌でした。蟻がたかっており、死んでいるものと手にとってみると、体長は42mmありそれにしては体重が軽く、弱ってるけど生きており、体は思いのほか綺麗で全ての符節も揃っていました。訪虫された個体か、あるいは訪虫された個体の次代(一世代目)の子孫(国内外来種)と考えられるので、驚くというより(何故、誰がと)疑念の感覚を強く抱きました。このままでは蟻に食べられてしまうので自宅に持ち帰り、昆虫ゼリーを与えると1日後には体重も体長に見合うようにずっしりと重くなり、元気になりました。このまま飼育を続け(交尾済みで)産卵するのか観察を続けたいと思います。
2021年8月17日このオオクワガタ雌は、小さな水槽で、その底に1cm厚の朽ち木プレートを数枚敷き詰め、その上をクヌギ粉砕マットで覆い、昆虫ゼリー(以上のグッズは全て100円ショップで調達)を与えて飼育していました。(採取後約40日経過時点の)8月17日に水槽を下から覗くと、朽ち木プレート内で少なくとも4匹の幼虫が確認できました(下の写真はその一部)。ということは、この雌は採取した時点で交尾を済ませていた。また、少なくとも新成虫では無い(過去に本種を累代飼育した経験から、新成虫は産卵しないため1年以上越冬した)個体であるということです。採取時に全ての符節が揃っていたため恐らく2年目の成虫だと思います。このオオクワガタは1年飼育したところで野外に放虫されたものか? 新成虫の時点で野外に放虫され越冬後コクワガタの雄と交雑したものか? それとも、本種は既に多摩地区に広く浅く国内外来種として生息しているのか?謎は深まります。幼虫は共食いし易いので、一匹づつ小分けして飼育しようと思います。
2021年9月2日幼虫は合計7匹見つかりました。せっかくだから、オオクワガタ本来の素質に沿って大きく育てるために、ネット通販で購入した”ヒラタケ”の菌床カップ(80円/個)に(8月22日から)1匹づつ入れて飼育しています。ヒラタケの菌床は広葉樹の朽ち木をクワガタの幼虫が摂取し易い”リグニン”に分解するため、幼虫の成長を促進させます。ただし、オオクワガタの幼虫だからと言って、その全てが大きく育つ素質を備えているわけではありません(兄弟でも背が高い者もいれば、低い者もいます)。そこで、先ずは小さなプリンカップ状の容器で飼育し、成長度合いを見て成長度合いの大きい者を選別して、次の飼育方針を決めます。もう1週間ほど経過したら7匹全てをプリンカップから取り出して、その中で大きい順にベスト3までを、新たにより大きなヒラタケ菌床容器で英才飼育する予定です。オオクワガタの純血種であったならば、体長70mmUPを目指します。残りの者は、(やはりネット通販で購入予定の)朽ち木を発酵させたマットで飼育する予定です(発酵も朽ち木をリグニンに分解し、幼虫の成長をそれなりに促進します)。このようにクワガタを英才飼育するグッズは、ネット通販各社で種類多く販売しています。自宅に居ながら手軽に経済的に楽しめます。
2021年10月10日幼虫はさらに9月12日に1匹、9月21日に2匹、9月10日に5匹見つかり、結局10月10日時点で合計15になりました(その内の2匹は事故で死亡)。これらの幼虫の成長経緯を次の表に示しました。
42mmと比較的体長の大きな体長のオオクワガタの♀だから多産なのかもしれません。9月12日 体長の大きな幼虫は、1L程度のヒラタケの菌床が詰まった錦糸ビンAに入れました。成長度合いに応じて餌を調整しました。9月21日 遅れて成長した2匹を1.2L程度のヒラタケの菌床が詰まった錦糸ビンB(Aとは別のメーカ製)に入れました。10月10日に新たに取り出した5匹の幼虫は想定外だった為、小さいうちからいきなり錦糸ビンBに入れたり、醗酵マットに入れたり、まちまちの餌環境を与えました。
成虫は、前足の片側の符節を失っていたものの とても元気です(写真)。このまま(おそらく成虫で2回目の)越冬をしそうです。
10月10日に取り出した5匹の幼虫は、No.11のみ質量が0.3gありましたが、他は0g(0.05g未満で計量不可)でした(写真)。
9月2日に取り出し錦糸カップに入れ、9月21日に錦糸ビンBに入れた幼虫No.7(写真)は、9月21日に質量1.6gでしたが、今は写真の感じから3g以上はありそうです。一旦錦糸ビンにいれると(よほど大きく育ち、菌床の劣化が著しい場合以外)通常は成虫になるまでそのままにする為、途中の質量変化は分かりません。純粋なオオクワガタに育つのか?コクワガタとの雑種個体が誕生するのか?興味津々です。
2021年12月9日現時点で12匹生存している幼虫の内、菌糸ビンに入れ加温し英才飼育中の5匹の中で、No.2とNo.5の2匹が入っている菌糸ビンAが、外見上 菌糸の劣化が激しかったため、新たな菌糸ビンに交換しました。
菌糸ビン交換時に2匹の幼虫(いずれも雄)の質量を確認すると、それぞれ18.1g、18.2gありました。まるで、カブトムシの幼虫のような大きさです。これからさらに成長するとしたら、いずれ(来春に)は70mmを超える立派な雄成虫が誕生するのではないかと期待が膨らみます。
これら幼虫の飼育過程を記録した表を次に示しますが、これらの幼虫は菌糸ビンAに入れた9月12日の時点ではそれぞれ1.2g、1,1gだったので、約4ヶ月の間に急成長を遂げたことになります。なお、その時点でそれらより大きかった(1.8gだった)No.4(雄)は、同じ飼育環境だったにもかかわらず、今日の時点では8.9gと それらの成長度合いの約半分でした。菌糸ビンAの劣化もさほどでではなく、交換は行いませんでした。同じ遺伝子を有すはずなのに、この違いは何か?疑問に感じています。
これら幼虫の写真を奥さんに見せると、「エビフライみたいだね」と写実的なことを言っていました。しかし、ここまで大きい幼虫が育っていたことから、これらの幼虫は(コクワガタとの)交雑種ではなく、(国産オオクワガタの)純粋種であることは もはや間違いないと思われ、そうであれば、やはり誰かが昆虫バカセフィールドに(飼育し交尾済みの)雌成虫を放虫したのか? こう考えると”ロマン”が薄れるので、オオクワガタは昆虫バカセフィールドに広く極めて浅く(薄く)生息していると信じたく、足繁くウォッチングすれば、2年に1度ぐらいはオオクワガタに出会えるのではないかと願いつつ、来年もウォッチングしようと思います。
2022年3月17日ヒラタケの菌糸ビンに入れ加温し英才飼育中5匹の内、成長株の1匹No.2が、3月17日に確認すると蛹化していました。菌糸瓶の底に出来た蛹室から立派なオオクワガタの大顎を覗かせていました。
2月23日には(2回目の)菌糸瓶の劣化が激しかったため、3回目の餌(菌糸瓶)交換を行いました。体重を量ると16.1gでした。12月9日確認時の18.1gから約2ヶ月半で2g減少していました。この時点で70mmオーバーの期待は薄れましたが、現在蛹化していることから、前蛹状態で体内に蛹化する為の変化が生じ、収縮していたのかもしれません。どのくらいのサイズのオオクワガタが誕生するのか楽しみです。
なお、残念なことがありました。この親虫を採取した2番目のクヌギを含むクヌギ林は、2022年の1月~2月にかけて、大規模な護岸工事に伴うダンプカー通路を確保する等の理由により、クヌギの大木と残り2~3本を残して全て根こそぎ伐採され、その後土が盛られ、跡形も無く整地されてしまいました。
寂しいですが、今年の夏は、昆虫バカセフィールドからクヌギ林が消えることになります。
2022年4月17日成長株の一匹No.2が4月17日の昼頃、羽化しました。丁度1ヶ月前(3月17日)には既に蛹化していたので、蛹化後羽化まで1ヶ月以上(恐らく33日前後)要したことになります。これはやや予想外で驚きました。今まで4種類のクワガタを羽化させた経験がありますが、きちんと蛹の期間を記録したことはなく迂闊でしたが、感覚的には20日前後と予想していました。ちなみにカブトムシは小学生の頃、何度か羽化させてきちんと記録し、どれも蛹の期間は18日でした(蛹化後ピタリ18日後に羽化しました)。ライフサイクルが安定しているカブトムシに対して、不安定なクワガタは、温度や大きさ(体重)に依存するのかもしれません。
次の写真は、羽化後約7時間後に、蛹室の上壁をそっと壊して中を覗いた時に撮影したものです。大顎はまだ折れ曲がったままで、前羽根はオレンジ色、後羽根は未だ前羽根の下に収納されずに伸びたままでした。
羽化後約18時間経過すると、大顎は伸びていました。未だ、体が安定していないので体長計測はできませんが、65m前後でしょうか?
羽化後約48時間経過すると体が少し安定してきたようなので、一旦蛹室から出てもらい、体長を計測しました。現時点では前羽より腹部が出っ張っており、大顎から腹部の最後部まではおよそ70mm、大顎から前羽の最後部まではおよそ68mmでした。
蟻に集られ瀕死のところを救った雌親からおよそ9ヶ月後に、このように立派なオオクワガタの雄が誕生するとは、感動です!
2022年5月5日4月17日に羽化した、No.2雄の確定体長は67mmでした。残念ながら、70mmには届きませんでした。
また、幼虫No.11が羽化していました。雌でした。体長は親より大きい46mmでした。
さらに、67mmのNo.2より幼虫時点で20%大きい、幼虫NO.5がまだ控えています(次の写真の左)。
また、幼虫の最終計量時点で(雌だったにしては大きい)9.2kgのNo.12が現在 蛹になっていました(次の写真の右)。
さらに、(恐らく成虫で今年3年目のシーズンに入った)親・雌成虫の容器から、新たに16番目、17番目の新幼虫が見つかりました。2匹とも体重は、まだ1g以下でした。
2021年7月7日夜のウォッチング続き
20時35分頃-クヌギ林のクヌギの大木
カブトムシ雄3匹,雌2匹(写真) コクワガタ雄1匹
ご神木はカブトムシに占領されているようでした。
20時50分頃-ヤナギ林のメインエリア
コクワガタ雄1匹 カタシロゴマフカミキリ1匹(写真)
メインエリアは閑散としていました。
20時55分頃-ヤナギ林の枝先のヤナギ
ノコギリクワガタ雄1匹,雌2匹(写真) カブトムシ雄3匹 コクワガタ雄1匹 カナブン1匹(写真)
枝先に近づいた時点で昆虫達の強い気配を感じました。
21時頃-ヤナギ林のヤナギの老木
ノコギリクワガタ雄1匹,雌1匹(写真)
苔むした老木の根元に、苔を食べるノコギリクワガタと勘違いしそうな情景でした。
21時10分頃-団地前のクヌギ(2度目)
アオオサムシ1匹(写真) シラホシハナムグリ(追加)1匹
ここは団地の昆虫少年達にも注目されているので、今日ここで昆虫が少なかったのは昆虫少年の後陣を浴びたためか、それとも時節的なためかを見極める為に、1時間後に再訪問しました。答えは後者でした。
木を這うオサムシを見たのは初めてです。オサムシは通常、死肉を食すので木には上らないと思いますが、よほど飢えているのか、昆虫が多く集まるこのクヌギに何かを狩りに来たのかもしれません。それにしても美しい!
21時20分頃-住宅横の昆虫達の飲み屋の森
カブトムシ雄2匹,雌1匹(写真) カナブン2匹(写真) ノコギリクワガタ雌1匹
この森随一のクヌギの大木で初めて昆虫(カブトムシ)を確認しました。
21時40分頃-第2の川の中州のヤナギ
ノコギリクワガタ雄5匹,雌1匹 コクワガタ雄1匹,雌1匹(写真)
ここではノコギリクワガタが目立ちました。中州はやはり増水しており、危険を感じないまでも長靴の中も浸水しました。
結局、梅雨の狭間の曇り7月7日は、カブトムシの数が急増し、コクワガタの数が減少し、ノコギリクワガタの数は現状維持、シラホシハナムグリとカナブンの数も増加しました。また、オオクワガタの雌に遭遇するハプニングも生じました。
東京・昆虫ウォッチングの先頭に戻る場合はここをクリックしてください! 2021年(夜)東京・多摩地区の樹液で見られる主要な昆虫の発生(確認)数に関して、私(昆虫バカセ)が、特に変化が大きかったと感じたポイントは以下の2期間です。
1ポイント目は、5月24日~5月26日の間です。この期間でノコギリクワガタが急増しました。これ以降、ノコギリクワガタはコクワガタの発生数を追いかけるように、6月下旬に向けて増加し続けました。
2ポイント目は、6月28日~7月7日の間です。この期間で、コクワガタ、ノコギリクワガタ、カブトムシ主要3種の勢力図が大きく変化しました。ノコギリクワガタの発生数がほぼ現状を維持する中、カブトムシの発生数が急激に増加し、反対にコクワガタの発生数が急激に減少しました。また、カナブンも増加し初めました。
2021年7月11日昼晴れ。日中の最高気温は33度、14時現在気温33度。一番暑い時間帯に、いくつかのポイントを巡りウォッチングしました。
14時5分頃-団地前のクヌギ
シラホシハナムグリ42匹 コクワガタ雄4匹
様々な部位でシラホシハナムグリの集団が見つかりました。先ず、正面の目線よりやや上にある洞の周囲ではシラホシハナムグリ10匹が見つかりました。洞の中にはコクワガタの雄3匹、洞の上では羽を折り畳んだルリタテハの姿も見えます。
右横、目線よりやや下では、もう1匹のルリタテハが羽を開いたり閉じたりしていました。
いつもの樹液でも、シラホシハナムグリ14匹の集団と彼らに押しつぶされそうなコクワガタの雄が見つかりました。そこにアカボシゴマダラも割って入っています。
後方、目線より50cmm程度上では、やはりシラホシハナムグリ6匹とカナブン2匹が仲良く樹液を吸っていました。
もういないか探すと、正面の洞より50cm程上に、さらにシラホシハナムグリ12匹の集団が見つかりました。これら全てがシラホシハナムグリか(シロテンハナムグリも混ざっていないか)抜粋で3匹手にとって調べてみると、やはり全てシラホシハナムグリでした。
14時20分頃-川縁のヤナギ
ノコギリクワガタ雄5匹,雌1匹 カブトムシ雄1匹,雌1匹
ここでは、ノコギリクワガタとカブトムシの2種類が見つかりました。先ず 土手側から覗くと、カブトムシの雄が見つかりました。
次に 川側から覗くと、枝先の小さな洞でノコギリクワガタのペアが見つかりました。
14時30分頃-クヌギ林の2番目のクヌギ
コガタスズメバチイ1匹
甲虫の姿は見えず、コガタスズメバチが樹液を吸っていました。
14時35分頃-クヌギ林のクヌギの大木
カブトムシ雌1匹、シラホシハナムグリ1匹、カナブン1匹
14時50分頃-ヤナギ林のメインエリア-その他の洞のあるヤナギ
シラホシハナムグリ10匹
枝先に、シラホシハナムグリ10匹が集まっていました。
14時55分頃-ヤナギ林の枝先のヤナギ
シラホシハナムグリ3匹、コクワガタ雄2匹,雌1匹、ノコギリクワガタ雌1匹
枝先ではシラホシハナムグリが見つかりました。
幹を辿って降りたところにある洞には、コクワガタの雄1匹,雌1匹とノコギリクワガタの雌1匹が潜んでいました。
幹を辿ってさらに降りたところにある洞には、コクワガタの雄1匹が潜んでいました。
15時頃-サイカチの木
カブトムシ雄1匹、雌1匹
ここでは、今年2度目のカブトムシとの遭遇です。やはり、カブトムシのみ見つかりました。雄も雌もそれぞれ、幹にかぶりついて身動きもせず樹液を吸っていました。
結局、7月11日梅雨明け間近 晴れの昼下がりの暑い時間帯には、樹液に集まる主要な甲虫の内5種類が見つかりました。中でもシラホシハナムグリが全体数の73%を占めていました。
2021年7月12日夜午前中は晴れ、午後2~4時頃は雨、その後は曇り時々小雨。日中の最高気温は32度、19時20分現在気温28度。小雨がぱらつく中、3本のクヌギを巡りウォッチングしました。
19時25分頃-団地前のクヌギ
コクワガタ雄9匹,雌1匹(計10匹)、ノコギリクワガタ雄8匹,雌1匹(計9匹)、カナブン2匹
先ず、正面の目線よりやや上にある洞の周囲では、コクワガタの雄3匹が動き回っていました。
いつもの樹液では、ノコギリクワガタの雄とカナブン、コガタスズメバチが見つかりました。
後方、目線より50cmm程度上では、ノコギリクワガタのペアが見つかりました。ここの樹液ではよく見かけるベニスズメも舞っていました。
正面の洞より50cm程上では、ノコギリクワガタの雄、コクワガタの雄、カナブンが見つかりました。
頭上4m程の高さから横に伸びた枝の上では、コクワガタの雄2匹と、頭部が見えない(剥がれた木肌に隠れた?)ノコギリクワガタの雄1匹が見つかりました。
19時40分頃-クヌギ林の2番目のクヌギ
カブトムシ雌2匹
19時45分頃-クヌギ林のクヌギの大木
ノコギリクワガタのペア、ボクトウガ?
結局、7月12日梅雨明け間近 小雨降る夜 2箇所3本のクヌギでは、ノコギリクワガタ13匹、コクワガタ10匹、カブトムシ2匹、カナブン2匹が見つかりました。不思議なのは、1日前の昼 団地前のクヌギで42匹見つかったシラホシハナムグリが全く見つからなかった点です。昼間活動する昆虫なのか?しかし、昨年の8月20日の夜(2番目のクヌギで)集団で見つかったデータが残っているので違うと感じています。温度なのか?、これも過去 気温25度以下でも遭遇しているので違うと感じています。クワガタムシを避けているのではないか?11日の昼 集団で見つかった4箇所の樹液の内、12日の夜は3箇所でノコギリクワガタが陣取っていました。もう一箇所(洞の周囲で)は、11日の昼でも洞内に少なくともコクワガタが3匹陣取っていましたが、シラホシハナムグリはそれらを避けるように洞の周囲に輪になって分布していました。疑問が残りますが、この可能性が高いのではないかと考えています。
7月11日昼と7月12日夜、団地前のクヌギで見つかった樹液に集まる主要な甲虫数を次のグラフに記しました。
2021年7月13日夜曇り、17時頃雷雨有り。日中の最高気温は30度、19時30分現在気温26度。団地前のクヌギに絞ってウォッチングしました。
19時25分頃-団地前のクヌギ
ノコギリクワガタ雄10匹,雌8匹(計18匹)、コクワガタ雄12匹,雌2匹(計14匹)、カブトムシ雄1匹,雌1匹、シラホシハナムグリ1匹
先ず、正面の目線よりやや上にある洞の中と周囲では、コクワガタの雄4匹が活発に動き回っていました。
後方、目線より50cmm程度上では、ノコギリクワガタの2ペアが見つかりました。
正面の洞より50cm程上では、カブトムシのペアとコクワガタ雄2匹が見つかりました。このクヌギは7月に入り、樹液が浸み出る場所がいつもの樹液を除いて変化しました。
これで終わる予定だったのですが、欲が出てクヌギ林にやってきました。
19時45分頃-クヌギ林の2番目のクヌギ
カブトムシ雄3匹
根元付近の樹液でカブトムシの雄が見つかりました。さらに この雄に押し出されたのか、近くの地面でカブトムシの雄2匹が見つかりました。
19時50分頃-クヌギ林のクヌギの大木
ノコギリクワガタのペア、コクワガタ雄2匹、カブトムシ雄1匹
根元付近の樹液でカブトムシ雄1匹とコクワガタ雄2匹が見つかりました。また、脱皮直後なのか?鮮やかな羽色のクロゴキブリが目立ちました。
これで終わる予定だったのですが、さらに欲が出てヤナギ林に向かいました。
20時頃-ヤナギ林のメインエリア-その他の洞のあるヤナギ
カブトムシ雄1匹,雌2匹、ノコギリクワガタ雄1匹,雌1匹
頭上2m程の幹で、ノコギリクワガタの雄とカブトムシの雌が見つかりました。
20時5分頃-ヤナギ林の枝先のヤナギ
ノコギリクワガタ雄8匹,雌5匹(計13匹)、コクワガタ雄2匹、カブトムシ雄1匹
枝先では、ノコギリクワガタが鈴なり状態でした。
ここまで来たので、ついでにサイカチの木にも寄りました。
20時15分頃 サイカチの木
カブトムシ雄6匹
カブトムシの雄ばかり点々と6匹見つかりました。そうこうしている内、1匹が私(昆虫バカセ)のヘッドライト目がけて「ぶ~ん」と飛んで来て、私の頭(キャップの上)にとまりました。サイカチの木には何故、カブトムシばかり集まるのか?疑問に感じています。
結局、7月13日梅雨明け間近の曇りの夜 2箇所3本のクヌギと1箇所2本のヤナギと1本のサイカチの木で、ノコギリクワガタ35匹、コクワガタ18匹、カブトムシ16匹、シラホシハナムグリ1匹が見つかりました。7月も半ばに近づき、ノコギリクワガタがさらに数を増したと感じています。
このような自然に触れると癒やされます。現在の自然は維持したいと願ってやみません。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
|||
---|---|---|---|---|---|---|
昆虫ウォッチング・最初 | 頭のストレッチ | 力学トレーニング | サーボの習得と実践 |
内容 | 東京・昆虫ウォッチング(東京の昆虫) |
---|---|
Eメール | hydro-servo-k@ab.auone-net.jp |
作者 | 昆虫バカセ |
更新日 | 2023年3月25日 |